8月12日は北海道夕張市のサングリンスポーツヴィレッジ第2球技場へ。
日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会はノックアウトステージの最終戦、第3節を迎え、川崎フロンターレU-15生田は、セレッソ大阪西U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15生田 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会グループステージ第3節 vs セレッソ大阪 西U-15】
8月12日(月) 午後3時20分キックオフ サングリンスポーツヴィレッジ第2球技場 晴れ 35分ハーフ
第2節を終え、2勝。グループステージの首位での突破を決めているフロンターレ生田。
先発は、GK16加藤直介、最終ラインは右から2對馬羽琉、3坂井暉絃、13田中瑛登、39吉田琉海、ボランチは8小田脩人、6加藤昊、右MF15渡部真己、左MF11木村風斗、トップ下キャプテンの10全天海、FW9十河晟央。
加藤直介がこの大会初出場初先発。加藤昊と對馬も先発。関東ユース(U-15)サッカーリーグではCBとして先発出場を続けていた對馬が右SBに入りました。
1勝1分けのセレッソ大阪西。まだノックアウトステージ進出を決めておらず、勝利が欲しい試合。
先発は、GK21川中碧音、最終ラインは右から28野山悠行、22廣田暖武、3津田颯太、2谷口怜音、ボランチはキャプテンの5林朋樹、14森伊織、右MF12亀田夕斗、左MF15上田航士郎、トップ下10片山祥汰、前線には9村上翔二郎。
時折やや黒い雲が顔を出すものの、太陽や青空が顔を出せば厳しい暑さのサングリンスポーツヴィレッジ。
多くの両チームの選手の家族らが集まり、セレッソサポーターが幕を出し、太鼓をまじえ、思いのこもった声でチャントやコールで選手たちを励ますなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、フロンターレ生田は、左サイド、木村に中央の加藤昊がかかわって左サイドからの攻めに。
いったん後ろに戻し、最終ラインの田中がうまく間に入れて、全や吉田、木村がかかわってテンポよくボールを動かすと、エリア左へ抜け出したのは全。
シュートを打つとこれが決まり、1-0。フロンターレらしいパスワークからフロンターレ生田が先制します。
フロンターレ生田は、さらに下がり目で十河がおさめ、右サイドでボールを動かしていくと、小田脩人のパスに渡部が仕掛ける動き。
セレッソ大阪西が阻んだところ、セカンドボールを拾った加藤昊がいったん渡部に預けて、高い位置へ抜け出しますが、これはオフサイドに。
しかし、ゴールへ向かう動きを続けていきます。
セレッソ大阪西も、廣田や上田、津田や森がかかわって間にうまくパスを入れながら、組み立てを図りますが、フロンターレ生田は全が中央でプレスバックにいくなどし、マイボールに。
4分には、最終ラインの坂井から中央で受けた全が前に持ち出し、スルーパス。左サイドからエリア左へ木村が進入。
シュートを打ちますが、廣田がブロック。
左コーナーキックとなり、小田脩人が右足でボールを入れると、遠いサイドで十河が折り返し。田中がヘディングシュートを打ちますが、セレッソ大阪西はブロック。
再び左コーナーキックとなり、それをしのいだセレッソ大阪西は、左サイド、谷口から上田とつながり、フロンターレ生田のエリア近くに迫っていきますが、對馬がカバー。
だんだんとセレッソ大阪西も、林や森が多く触れ、片山が間を縫うように前に持ち出す動きを入れるなど、ボールを動かせるようになっていきますが、フロンターレ生田はコンパクトに対応。ボールをカットした田中から全につながり、全のスルーパスに十河が高い位置へ動き出していくなど、守備から攻撃へつなげようとしていきます。
9分にはセレッソ、中央でセカンドボールを拾うと、縦パスに上田がエリア内へ抜け出しそうになりますが、坂井がカバー。
さらにパス交換からエリア左へ片山が進入。しかし、加藤直介がセーブ。
しかし、10分セレッソ大阪西は間をうまく仕掛けた片山から右サイドに展開すると、野山が右クロス。これに飛び込んだ上田が決めて、1-1。セレッソ大阪西が追いつきます。
たたみかけるようにうまく間にボールを入れ、ドリブルからフロンターレ生田の陣内へ持ち込んでいくセレッソ大阪西。
12分には、エリア右へ森が進入。シュートを打ちますが、加藤直介がセーブ。
さらに中央で森がパス交換から高い位置へ抜け出そうとしますが、加藤昊が粘り強く体を入れ、最後は森のファールに。
フロンターレ生田も球際に負けず、セレッソ大阪西に対峙していきます。
14分にはさらにセレッソ大阪西、亀田のスルーパスに村上がエリア右へ。シュートは枠をとらえますが、田中がライン上をカバーする好守。
フロンターレ生田も直後には左サイドから中央で受けた小田脩人が浮き球のパス。エリア内へ十河が飛び出しますが、GKの川中が前に出て対応。
15分には田中がフィードを入れると、いったんはセレッソ大阪西がボールを奪うも、全が奪い返し左サイドからの攻めに。
全、木村がかかわって回していき、最後は吉田のクロスにエリア内、十河が飛び込みますが、これは上。
一方のセレッソ大阪西も、16分には中央で林から片山につながり、前に持ち出した片山のスルーパスに、村上がエリア右へ。
決定的な場面でしたが、シュートは左にそれていきます。
さらにセレッソ大阪西は、右サイド、流れて受けた片山が間を縫うようにドリブルで仕掛け、フロンターレ生田のエリア近くに。
20分には最終ラインの津田が持ち上がり、そのパスに亀田がエリア正面右へ。シュートを打ちますが、右に。
一方のフロンターレ生田も左サイド、ボールを受けた木村がドリブルでエリア左へ。一気に持ち込んでいきますが、野山の対応に遭い、左コーナーキックに。
小田脩人が入れると、これに十河が飛び込みますが、上に。
セレッソ大阪西は、GKの川中が正確なボールを左サイドに供給。上田のパスに村上が正面へ持ち込もうとしていきますが、對馬が対応していきます。
さらに林の縦パスに、上田が左サイド、高い位置へ。しかし、渡部がカバー。
23分には、津田のフィードに野山が右サイド、高い位置へ抜け出しますが、吉田がブロック、
左コーナーキックとなり、森が右足で入れたボールはブロック。再度の左コーナーキックとなり、森が入れたボールは今度は加藤直介がセーブ。
フロンターレ生田はリスタートから田中が左サイド、木村につなげると、木村は中央へ持ち込む動き。
セレッソ大阪西のファールに遭いましたが、ここからフロンターレ生田は再び加藤昊や小田脩人、最終ラインの坂井や田中もかかわり、ボールを動かしていきます。
26分には、加藤昊のパスに木村が左サイド、高い位置へ抜け出し折り返し。セレッソ大阪西が阻んだところ、セカンドボールを拾った小田脩人のパスに木村がエリア左へ進入。
セレッソ大阪西の体を張った守りに遭い、左コーナーキックを得たフロンターレ生田。小田脩人がボールを入れると、こぼれ球を拾った田中はエリア外正面でミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
さらにフロンターレ生田は左サイドで小田脩人や木村、吉田がかかわり、吉田が左クロス。右へ流れたボールは渡部が粘り強く残し、高い位置でのプレーを続けようとしていきます。
セレッソ大阪西も、29分には、右サイド高い位置へ抜け出した林のパスに、片山が正面へ。正面左に持ち込んだ片山はシュートを打ちますが、これは左。
フロンターレ生田も、左サイド、吉田・木村がかかわって、中央の加藤昊から最終ラインの坂井へ。
境のパスを中央で渡部が受け、そのパスに對馬が右サイドの高い位置へ。セレッソ大阪西の谷口の対応に遭いましたが、高い位置へ出ようとしていきます。
さらにフロンターレ生田は對馬や坂井、田中、加藤昊や小田脩人がかかわってボールを動かしていきます。
セレッソ大阪西も、GKの川中がエリア左を突く正確なキック。しかし、加藤直介が対応。
32分には、中央やや左、森のパスに上田が永阿左へ抜け出しますが、オフサイド。
すると再びフロンターレ生田は十河が競ったボールを、渡部が高い位置へ持ち込んで相手陣内へ。
中央の小田脩人のパスに木村が左サイド、高い位置へ抜け出し、クロスを入れるなどしていきます。
34分には、高い位置で全がカット。左へ展開すると、木村が高い位置へ仕掛けていきますが、廣田がブロック。
左コーナーキックとなり、小田脩人がニアに入れると、フロンターレ生田は合わせますが、セレッソ大阪西の対応に遭い、再び左コーナーキックに。
小田脩人が入れると、エリア外正面セカンドボールを拾った加藤昊はシュートを打とうとしますが、セレッソ大阪西は体を張り、しのいでいきます。
前半は1-1でタイムアップ。ハーフタイムへ。
後半フロンターレ生田は、渡部に代わり34中野大虎。小田脩人に代わり7武内勇人。セレッソ大阪西は廣田に代わり4長谷川貴也。
立ち上がりにはセレッソ大阪西が中央にうまく入れ、そこから左サイドに展開。しかし、對馬が対応していきます。
セレッソ大阪西はフロンターレ生田が前に出てきたところ、野山が対応。GKの川中へ戻し、ボールを後ろから組み立てていくセレッソ大阪西。
フロンターレ生田がしのいでも、高い位置からプレス。前からゴールを目指していきます。
すると5分セレッソ大阪西は、高い位置でボールをカット。上田がエリア内に持ち込むと、フロンターレ生田にハンドがあり、PKに。
キッカーは森。これを決めて、1-2。セレッソ大阪西が勝ち越します。
追いかけるフロンターレ生田。田中の縦パスを中央で加藤昊が受け、全のパスに木村がエリア正面をうかがう動き。これに対してはセレッソ大阪西、長谷川が対応。
そこから左サイドに展開してくるセレッソ大阪西。しかし、對馬が対応。對馬は高い位置へ持ち込もうとしていきますが、谷口がカバー。谷口から上田とつながり、上田は高い位置からクロスを入れていきますが、加藤直介がセーブ。
すると加藤直介はすばやくリスタート。左サイドに展開すると、高い位置へ持ち込んだのは木村。エリア内へ折り返すと、飛び込んだのは中野。ボールはゴールの中へ。
2-2。フロンターレ生田が追いつきます。
直後にはセレッソ。左サイド、持ち込んだ森から追い越した谷口へ。谷口は高い位置からエリア前に速いボールを入れていきますが、シュートにはつながらず。
すると直後にはフロンターレ生田、中央、全から中野につながり中野はスルーパス。左サイドから正面へ木村が抜け出しますが、セレッソ大阪西の守りが対応。
さらにフロンターレ生田は、右サイド、十河や中野、對馬がかかわり、十河が高い位置へ持ち込み右コーナーキックに。
これはシュートにはつながりませんでしたが、カウンターに持ち込もうとするセレッソ大阪西に対して、武内がカバー。ファールとはなりましたが、前には行かせず対応していきます。
すると12分にはフロンターレ生田、全から十河、再び全とつながり、そのパスに中野がエリア正面へ。中野は前に仕掛けて、シュート。これは左にそれていきましたが、チャンスをつくっていきます。
13分にはさらにフロンターレ生田、對馬から中野、中野から左サイド、木村へ。木村のパスに全がエリア左へ進入。全は折り返しますが、セレッソ大阪西はここでも守っていきます。
一方のセレッソ大阪西も直後には、中盤か右サイドに展開すると、亀田がエリア内へ仕掛けていきますが、田中が対応。田中から加藤昊につながり、加藤昊の縦パスに木村が高い位置へ抜け出そうとしますが、川中がカバー。
フロンターレ生田は田中が足をつり、ピッチの外へ。セレッソ大阪西は、村上に代わり20山元詠太郎、上田に代わり8國吉晴向、亀田に代わり17岡崎葵。
10人とはなりながらも前に出るのはフロンターレ生田。17分には、坂井から左サイド、木村へ正確なパスが通ると、木村は高い位置へ持ち込みクロス。
遠いサイド、十河がヘディングシュートを打ちますが、これは上にそれていきます。
フロンターレ生田は田中に代わり17藤間貴洋が入り右SB、最終ラインは右から藤間、對馬、坂井、吉田に。
セレッソ大阪西も18分には縦パスを受けた山元がうまく正面へ持ち込んでいきますが、坂井がブロック。
スローインを得たセレッソ大阪西は、左サイド、片山が仕掛けて折り返し。しかし、坂井が対応していきます。
クーリングブレークをはさんで、24分にはセレッソ大阪西、長谷川が高い位置へ持ち込み、右サイドに展開すると右へ流れた片山から岡崎とつながり、岡崎は右クロス。
しかし、エリア内で對馬が対応。
さらにセレッソ大阪西、25分位はエリア右、抜け出した山元が1対1に。決定的な場面でしたが、シュートは加藤直介が体を張り、セーブ。
右コーナーキックとなりましたが、それをしのいだフロンターレ生田、加藤直介のサイドチェンジに、十河がエリア外左へ。十河はエリア内への仕掛け。これに対しては、セレッソ大阪西、山元が自陣に戻り、体を張った守りで対応していきます。
多くの選手たちが関わり合いながら、前に出ていくフロンターレ生田。26分には左サイドで細かくボールを動かしパスをつないでいくと、吉田がエリア左へ進入。
しかし、セレッソ大阪西は厳しい守り。
攻撃に転じたセレッソ大阪西は、エリア外正面おさめた山元がシュート。しかし枠はとらえられず。さらにセレッソ大阪西はクロスを入れていきますが、藤間がしぼって対応していきます。
フロンターレ生田は30分全に代わり18西川航雅が入り前線に。
31分にはフロンターレ生田、武内の縦パスをエリア内、十河がキープ。エリア外正面、西川から武内につながり、武内は左サイドに展開。吉田が仕掛けていきますが、これをしのいだセレッソ大阪西は、岡崎が前に持ち込み、そのパスに山元がエリア外右へ。しかし、對馬が粘り強く寄せ、シュートは打たせずにしのいでいきます。
すると今度はフロンターレ生田、木村がドリブルで持ち込み、正面の西川へボールを入れ、そのままエリア内へ進入。西川のシュートのこぼれ球に反応。
エリア内正面、シュートを打つとこれが決まり、3-2。ついに勝ち越したのはフロンターレ生田。木村を先頭にピッチ脇で見守っていた選手たちのもとへ、選手たちが
次々に飛び込んでいきます。
33分にはさらにフロンターレ生田、正面でボールをカットした十河がシュート。しかし、上に。
さらにフロンターレ生田は、セレッソ大阪西に対して高い位置でプレス。前からの守備でさらに追加点を狙っていきます。
しかし、セレッソ大阪西は、國吉のパスに山元がエリア内へ。ここでフロンターレ生田はファール。
セレッソ大阪西はPKを得ます。キッカーは山元。これを決めて、3-3。
アディショナルタイムに入り、36分セレッソ大阪西が追いつきます。
しかし、37分には今度はフロンターレ生田、エリア外左で木村がカット。これに対して、セレッソ大阪西のファールがあり、エリア外正面やや左でのフリーキックに。
キッカーは武内。右足を振り向くと、ゴールネットが揺れます。4-3。再び勝ち越したのはフロンターレ生田。家族らが拍手を送る中、選手全員でこのゴールの喜びを分かち合います。
またも追いかける展開となったセレッソ大阪西は、左サイドからの攻めに。しかし、フロンターレ生田はコンパクトにして対応。
40分にはフロンターレ生田に交代。木村に代わり22草野心音が左MFに。
41分にはセレッソ大阪西。エリア外左でフリーキックに。ここで森に代わり30鹿島正成。
GKの川中も前に上げ、ゴールを狙うセレッソ大阪西。キッカーの岡崎がエリア内へボールを入れていきますが、これを西川が跳ね返し、シュートは打たせず。
試合はタイムアップとなり、4-3。
フロンターレ生田はグループステージを3連勝で突破。
メンバーを入れ替えながら、最後の最後まで勝ちにこだわって手にしたこの勝利は、この大会はもちろんのこと、シーズンのこれから、さらに選手それぞれのさらなる成長に必ずつながるものになるはずです。
1日の休息日をはさんで、8月14日のラウンド32では、サンフレッチェ広島F.Cジュニアユースとの試合に臨むフロンターレ生田。
素晴らしい試合を重ねて、目指すものを手にすることを願っています。
前半1-1 後半3-2 計4-3
得点:全天海、中野大虎、木村風斗、武内勇人(フロンターレ生田) 上田航士郎、森伊織=PK、山元詠太郎=PK(セレッソ大阪西)
フロンターレ生田の先発:16加藤直介 2對馬羽琉 3坂井暉絃 13田中瑛登 39吉田琉海 8小田脩人 6加藤昊 15渡部真己 11木村風斗 10全天海(c) 9十河晟央
交代:小田脩人→7武内勇人 渡部→34中野大虎 田中→17藤間貴洋 全→18西川航雅 木村→22草野心音
控え:19荒井隆成 20小田浩資 14沓野楓 37荒井瑞樹
セレッソ大阪西の先発:21川中碧音 28野山悠行 23廣田暖武 3津田颯太 2谷口怜音 5林朋樹(c) 14森伊織 12亀田夕斗 15上田航士郎 10片山祥汰 19村上翔二郎
交代:廣田→4長谷川貴也 村上→20山元詠太郎 上田→8國吉晴向 亀田→17岡崎葵 森→30鹿島正成
控え:1黒川偉心 11エゼモクェチメヅェ海 16寺本空 7力石隼之介
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.