9月7日はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuへ。
台風10号の影響を受けて、9月1日の第12節大宮アルディージャU-18戦が延期となった川崎フロンターレU-18は、プレミアリーグEAST再開初戦となるFC東京U-18戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第13節 vs FC東京U-18】
9月7日(土) 午後4時キックオフ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 晴れ 2798人
日本クラブユース選手権大会を準優勝で終えたフロンターレは、ここまで7勝4敗。
先発は、GK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、4林駿佑、キャプテンの5土屋櫂大、15関德晴、ボランチは23楠田遥希、10矢越幹都、右MF8知久陽輝、左MF11児玉昌太郎、前線には9香取武、17恩田裕太郎。
第11節まですべての試合に先発してきた7加治佐海は、けがのため登録外。
FC東京は3勝4分け4敗。
先発は、GK1後藤亘、最終ラインは右から26田中遥大、5永野修都、13佐々木将英、3岩田友樹、ボランチは4沼田青瑳、19髙橋裕哉、右MF18尾谷ディヴァインチネドゥ、左MF45北原槙、トップ下38田中希和、前線にはキャプテンの9山口太陽。
FC東京のホーム、東京ガス武蔵野苑多目的グランドで行われた第2節は、香取武の2ゴールでフロンターレが2-0で勝利。
◇フロンターレU18 – FC東京U18 / プレミアリーグEAST第2節
当初は保土ケ谷公園サッカー場で行われる予定だったU-18版の“多摩川クラシコ”。
まだまだ厳しい暑さの等々力、開放されたメインスタンド1階には選手の家族らに加え、多くのサポーターの姿も。
フロンターレのサポーターに加え、フロンターレのアカデミーの各年代の選手たちも加わり、チャントやコールで声援を送れば、FC東京もゴール裏からサポーターやメンバー外の選手らが声援を送る。これまで積み重ねてきた、そしてこれからも紡がれていく、クラシコの歴史の一端を担うこの試合に対して、大きな期待を感じる非常にいい雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、左サイド、児玉が仕掛けていくフロンターレ。児玉はエリア外左へ持ち込んでいきますが、FC東京は田中遥大が体を張り、ブロック。
左コーナーキックを得たフロンターレでしたが、矢越が右足で入れたボールはシュートには結びつかず。
一方のFC東京は、直後左サイドのスペースへパス。しかし、松澤が飛び出してカバーする好守。
フロンターレはここから最終ラインから組み立て。ところが、それに対して、高い位置から寄せていくFC東京がボールを奪うと、髙橋のシュートが決まり、0-1。
フロンターレとしてはもったいないかたちで、先制のゴールを奪われてしまいます。
なおもFC東京。5分には、田中希和がカットし、そのパスにうまく右サイド、流れてボールを引き出した山口がエリア内へ持ち込もうとしますが、土屋が粘り強く厳しい寄せ。
前には行かせずに、ボールを奪っていきます。
追いかけるフロンターレは、土屋の正確なサイドチェンジを右サイドで柴田がおさめ、下がり目で受けた矢越がクロス。
これはFC東京の守りに遭うも、セカンドボールを拾い、再び林や土屋、うまく中央に香取が下りるなどして、間にボールを入れながら、自分たちでボールを動かし、矢越が関との連係からエリア左へ飛び出していくなど、ゴールに迫る場面をつくります。
しかし、FC東京は田中遥大に加え、尾谷も自陣の低い位置まで戻るなどして粘り強い守り。
9分には、それでも右サイドで恩田、柴田、知久がかかわって前に出ていくと、エリア外右で楠田がファールを受けて、フロンターレのフリーキックに。
柴田が右足でボールを入れると、土屋のヘディングシュートは枠をとらえますが、後藤の好守に遭い、右コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、またも土屋がヘディングシュート。FC東京のブロックに遭ったところ、セカンドボールを拾ったフロンターレ、知久から右サイド、柴田へ。
柴田は仕掛けようとしますが、FC東京、田中遥大が粘り強く対応。
12分には中央間で受けた香取から中央に顔を出した児玉につながり、児玉はスルーパス。恩田が抜け出し、エリア内へ持ち込みますが、永野が後ろから懸命に足を伸ばし、阻んで右コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、こぼれ球を拾った知久がエリア外正面やや右でシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
13分にはさらにフロンターレ、中央に顔を出した香取がダイレクトで斜めのパス。これにまたも恩田が抜け出しますが、シュートに対しては、後藤が好守。
フロンターレがボールを握り、自分たちで動かして、好連係からゴールへ迫る時間が続きますが、FC東京の守りもそれに向き合っていきます。
下がり目で山口が下り、起点となろうとするFC東京。それに対しては土屋が前に出て、粘り強く追い込んで、ボールをものにしていくフロンターレ。
左サイドに展開し、児玉や楠田、矢越、関がかかわってボールを動かし、矢越の縦パスに関が高い位置へ仕掛けるなどしていきます。
21分には、香取のスルーパスに関が左サイド、高い位置へ。関が折り返すと、エリア内、恩田、香取が飛び込みますが、FC東京は体を張り、ブロック。
23分にはFC東京、ボールを高い位置で奪い、尾谷が正面へ。しかし、松澤がシュートをセーブ。
再び前に出ていくフロンターレ。右に知久が開く一方で、柴田が中央にも顔を出し、相手陣内へ入り込んでいきますが、FC東京もファールとはなりながらも、それを阻んでいきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは林や土屋、関がボールに多く触れ、香取も低い位置に顔を出すなどしてボールを動かしていくと、26分には、土屋から中央で受けた香取がいったん、恩田に預け、受け直しスルーパス。それに反応した知久がエリア正面へ抜け出しますが、シュートは右。
一方のFC東京は28分、左サイドを崩して、田中希和がエリア左へ進入しそうになりますが、フロンターレは粘り強くこれに対応。シュートは打たせずにしのいでいきます。
FC東京はさらに、29分、中央の沼田のパスに田中が右サイド、高い位置への動き出し。しかし、児玉がカバー。最後は田中遥大のファールに。
再び人数をかけ、ボールを間に差し入れながら前に出ていくフロンターレ。
柴田のクロスに、エリア内へ関が入り込むなどしていきますが、FC東京は粘り強く堅い守り。
32分には、下がり目で受けた香取から恩田につながり、恩田から右サイド、柴田へ。柴田に対して、FC東京はファール。
フリーキックを得たフロンターレは、柴田がボールを入れると、跳ね返されたところ、セカンドボールを拾い、右サイドに展開。
柴田、知久がかかわってボールを動かし、知久のパスに関がエリア右へ。
しかし、FC東京のクリアに遭い、シュートは打てず。
33分には、左サイド、関がサイドチェンジ。柴田から矢越、香取につながり、香取のパスに児玉がエリア左へ。児玉はシュートを打ちますが、上に外れていきます。
フロンターレがボールを握り、それに対して、FC東京が構える時間は続き、中央に顔を出した知久がスルーパス。それに香取、恩田が動き出すなど、ゴールへ向かうプレーを積み重ね、柴田が高い位置でクロスを入れ、セカンドボールは楠田がものにするなどしていきます。
37分には、柴田が右クロスを入れたところ、左へ流れたボールを拾い、児玉のパスに関が高い位置へ。
関に対しては、FC東京が体を張った守り。
左コーナーキックとなり、柴田が右足でボールを入れると、林がヘディングシュート。しかし、右に。
39分には、柴田、知久、矢越がかかわって右サイドでボールを動かすと、矢越の浮き球のパスに、香取がエリア右へ。
しかし、シュートは枠をとらえられず。
さらに42分には、林のフィードに、恩田がエリア外正面へ。ここでFC東京はファール。フリーキックを得ます。
キッカーは矢越。直接右足で狙いますが、右へ。
44分には、矢越がドリブルで持ち上がり、そのパスに関がエリア左へ。関は折り返しますが、後藤がセーブ。
前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、知久に代わり26新堀翔が右MFに。一方のFC東京は田中希和に代わり33菅原悠太。
立ち上がりはFC東京。佐々木、永野の間に髙橋が顔を出し、ボールを動かそうとしていきますが、フロンターレは厳しく囲い込むようにしてプレス。
ボールをものにしていくと、3分には、恩田が左サイドに流れ、そのパスに児玉が高い位置へ。香取にいったん預け、受け直した児玉はエリア左へ進入。
しかし、折り返しは後藤がセーブ。
直後には、スルーパスに恩田がエリア正面へ。後藤が前に出て阻もうとしたところ、恩田はシュートを打ちますが、佐々木の好カバーに遭い、惜しくも得点とはならず。
香取がうまく間で受け、関が正面に顔を出し、児玉が高い位置へ持ちかかわって高い位置へも込むなど、フロンターレは高い位置でのプレーを続けていきます。
4分には、左コーナーキックを得ると、矢越が遠いサイドに入れたボールを、土屋がフリーでおさめ、シュートを打ちますが、枠はとらえられず。
一方のFC東京も、フロンターレが中央で動かそうとしたところをカット。前に持ち込もうとしていきますが、林がカバー。
再び攻撃に転じたフロンターレは、関が左サイドを仕掛けていきますが、尾谷が自陣のエリア近くをカバーする献身的な守り。
さらに関の縦パスに、新堀がエリア左へ。しかし、FC東京の粘り強い守りが阻んでいきます。
すると8分にはFC東京、菅原が前に持ち出し、北原につながると、北原のパスに高橋がエリア左へ。ここは林、柴田が体を粘り強く入れて、左コーナーキックに。
左コーナーキック、北原は遠いサイドにボールを供給。これに合わせたのは永野。ゴールへ決まり、0-2。
FC東京が突き放します。
2点差を追いかける展開。土屋、林に楠田や矢越、香取も下がり目に顔を出しながらボールを動かし、前に出ていくフロンターレ。
FC東京、11分には、右サイド、背後を取った尾谷がエリア右へ持ち込もうとしていきますが、林がカバーしていきます。
フロンターレは香取に代わり14八田秀斗。FC東京は尾谷に代わり11浅田琉偉。
13分には、フロンターレ、右サイドからの攻勢に。ところが、FC東京は髙橋がボールをカット。カウンターに持ち込むと、山口の折り返しに、遠いサイド飛び込んだのは浅田。これが決まり、0-3。突き放したのはFC東京。フロンターレはさらに追いかける展開に。
Gゾーンにつどったサポーター、さらにフロンターレアカデミーの後輩たち、そのほかのスタンドのサポーターの声援や手拍子を受け、1点を返そうと前に出ていくフロンターレ。
土屋の左サイドへのフィードを児玉がおさめ、カットインからエリア内へボールを入れていきますが、後藤が対応。
さらに土屋が前に持ち上がり、右サイドを突くフィード。これに柴田が反応。エリア右へ動き出していきますが、ここでも後藤がカバー。
さらにフロンターレは、スルーパスに児玉が高い位置へ動き出し。右に開いた新堀のパスに、八田がうまくスペースへ飛び出すなどしていきますが、FC東京の守りを崩すには至らず。
林が持ち上がり、左サイドに展開。児玉から関へつながり、関は高い位置へ持ち込んで左コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾い、児玉が高い位置へ仕掛け、再び左コーナーキックを得ると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、さらに左コーナーキックを得ますが、シュートにはつながらず。
それでも児玉や矢越、関、楠田が左サイドで連係。最終ラインに戻し、林が持ち上がり、その縦パスに柴田が高い位置へ抜け出そうとしますが、FC東京は北原が自陣の低い位置を粘り強くカバーしていきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは、矢越に代わり6齊名優太、児玉に代わり27ステンパールカ大翔。FC東京は、山口に代わり12大越友太波。
すると29分にはフロンターレ、新堀から齊名につながると、齊名はスルーパス。これにエリア内へ進入したのは柴田。これに対して、FC東京はファール。
フロンターレはPKを得ます。
キッカーは柴田。これを決めて、1-3。ついに1点を返したフロンターレ。サポーターの声援のなか、センターサークルへ戻っていく選手たち。
フロンターレはさらに柴田が背後を取る動きを見せるなどし、新堀が右サイド、高い位置で粘り強くボールをものに。ファールを受け、フリーキックを得るなど、高い位置でのプレーを続けていきます。
一方のFC東京も33分には、北原のスルーパスに、浅田がエリア左へ。決定的な場面でしたが、シュートは松澤がセーブ。
再び八田や齊名、楠田がかかわり、前に出ていくのはフロンターレ。八田が右サイドに展開。柴田がクロスを入れ、また楠田の浮き球のパスに、恩田がエリア内へ動き出すなど、攻勢を続けていきます。
35分には、楠田から林、土屋と後ろで動かして、土屋が前に少し持ち上がり、左サイド、関へ。関がクロスを入れると、恩田がエリア内へ動き出しますが、FC東京の守りが対応。
36分には、土屋が持ち上がり、そのパスに齊名がエリア外正面やや左へ。齊名はミドルシュート。しかし、後藤がセーブ。
37分には関がステンパーとのパス交換からエリア左へ進入。しかし、FC東京の守りがここでも対応。
さらにフロンターレは、八田や楠田、新堀も中央に顔を出しながら、ボールをつなぎ、楠田のスルーパスに八田がエリア右への動き出し。そこから右サイドに展開し、柴田がボールを粘り強く残し、柴田から受けた恩田が高い位置へ持ち込みますがFC東京も粘り強くこれに対応。
フロンターレの右コーナーキックとなったところ、FC東京は、田中遥大に代わり29田邊晴大。
右コーナーキック、柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾った齊名の浮き球を恩田が競ると、エリア内へ柴田が飛び出し、シュート。しかし、左に。
一方のFC東京も42分には、ボールをカットし、浅田のパスに北原が左サイドへ。北原は折り返し。しかし、松澤がセーブ。
松澤はすばやくリスタート。左サイド、関が持ち上がると、FC東京の対応に遭い、スローインに。
その流れから齊名が間で受け、縦パスを入れると、ルーズボールに詰めた恩田がエリア内へ抜け出しますが、後藤がセーブ。
土屋を前線へ上げ、ゴールを狙うフロンターレ。アディショナルタイムに入り、関や齊名がクロス。関のフィードに、恩田が動き出すなどしていきますが、なかなかシュートにはつながらず。
48分には、八田がスルーパスを入れると、こぼれ球を拾った新堀がエリア外正面へ。これに対して、FC東京はファール。
フロンターレのフリーキックに。
柴田は直接狙いますが、枠はとらえられず。
試合はタイムアップとなり、1-3。多摩川クラシコを制したのはFC東京となりました。
内容としては、けっして悪いものではなかったように思えるフロンターレ。夏の中断期間の間に積み上げてきたものがある、ということがうかがえます。
しかし、1-3。
結果と内容にこだわることを信条としているチームとしては、悔しい試合となりました。
1週間、トレーニングを積んで、攻守に粘り強いプレーを積み重ねながら、目指すサッカーをサポーターに見せることができますように。
今季のここまでがそうだったように、ここから再び立ち上がり、悔しさが成長につながっていくことを願っています。
前半0-1 後半1-2 計1-3
得点:柴田翔太郎=PK(フロンターレ) 髙橋裕哉、永野修都、浅田琉偉(FC東京)
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 5土屋櫂大(c) 15関德晴 23楠田遥希 10矢越幹都 8知久陽輝 11児玉昌太郎 9香取武 17恩田裕太郎交代:知久→26新堀翔 香取→14八田秀斗 矢越→6齊名優太 児玉→27ステンパールカ大翔
控え:19井澤明己 29藤田明日翔 38奥田悠真
FC東京の先発:1後藤亘 26田中遥大 5永野修都 13佐々木将英 3岩田友樹 4沼田青瑳 19髙橋裕哉 18尾谷ディヴァインチネドゥ 45北原槙 38田中希和 9山口太陽(c)交代:田中希和→33菅原悠太 尾谷→11浅田琉偉 山口→12大越友太波 田中遥大→29田邊晴大
控え:40渡邊麻舟 8金子俊輔 28大町崇悟
(文中敬称略)
写真は、かんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇かんちさん撮影
◇だいち撮影
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