5月6日はヴェルディグラウンドへ。プリンスリーグ関東は、日本クラブユース選手権の関東予選に伴う中断期間前最後の試合。前節鹿島学園に2-1で勝利し、3勝1分け。前橋育英と並んで首位の川崎フロンターレU-18は、東京ヴェルディユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第5節 vs 東京ヴェルディユース】
5月6日(土)午後1時キックオフ ヴェルディグラウンド 晴れ
フロンターレは、U-17日本代表のギニア遠征のため、18宮代大聖、7桝谷岳良の二人が不在。先発はGK1早坂勇希、DFは右から5小川真輝、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、ボランチは8奥山璃空、15池谷祐輔、右MF26横田大祐、左MF13大曽根広汰、トップ下キャプテン10村田聖樹、FW24宮城天。一年生の宮城が初めて先発に名前を連ねました。
ヴェルディの先発は、GK1田中颯、DFは右から13杉澤亮悟、24三浦雅人、キャプテン3谷口栄斗、2樫村怜史、中盤の底に27山本理仁、その前に15村井清太、11河田稜太、右に7大森渚生、左に6諸和輝、FW8東山直樹。
気温がぐんぐん上がる一方で、丘の上にあるためか時折強い風が吹き付けるなかで、始まった試合。
立ち上がり、フロンターレの裏を突いてヴェルディがボールを入れてきますが、それをクリアしてコーナーキックに。2分、左から山本が入れてきたボールは早坂がパンチング。さらにヴェルディが出足よく前に出てくるのに対して、ファールを与えてしまい、エリア外右でのフリーキック、村井がニアを狙いますが、これは決まらず。直後にもエリア正面でフロンターレのファールからフリーキックに。これは谷口が直接狙うも壁にわずかに当たり、最後は早坂がキャッチ。苦しい場面が続きましたが、しのいでいきます。
フロンターレも10分には、村田から左へ展開、大曽根がドリブルで仕掛けてエリア前へボールを送ると、村田がシュートを打つもGK田中が対応。フロンターレは、村田が中盤や最終ライン近くまで下りて新井や高吉、あるいは池谷や奥山とかかわりながら、後ろから組み立て。ヴェルディにボールが渡ると、池谷らがよくそれをカット。宮城もヴェルディの最終ラインに対してよくプレスをかけていきます。
ヴェルディもマイボールになると、谷口、三浦がよくボールを触り、山本や田中がこれにかかわって後ろから組み立て。大森や諸が裏を狙って動き出し、揺さぶりをかけていきます。
15分には奥山からのパスに右へ、横田が抜け出して右サイドからエリア前へ仕掛け、左へ展開すると、宮城が抜け出して仕掛けていきますが、ここは三浦にうまく対応され、シュートに結びつけることはできず。さらに池谷のパスに左サイドから大曽根が抜け出してエリア内へ仕掛けていくも、杉澤と三浦にねばり強く対応され、シュートに結びつけることはできず。さらに奥山のパスに右へ村田が抜け出しますが、ここはヴェルディ、谷口が対応。
18分には高吉の縦パスに宮城が左へ抜け出して、エリア右へパスを出すと、横田が抜け出すも、ここもヴェルディの守備の前にシュートには結びつけられず。さらに小川真輝が宮城とのパス交換からエリア外右へ。ミドルシュートを放ち、こぼれたボール、池谷が詰めてシュートを打つもここはGK田中が好セーブ。
フロンターレは、池谷と奥山がよくセカンドボールをものにして、さらに攻撃へ。24分には右サイドへ展開すると、横田が仕掛けていきますが、ここもヴェルディの守備。それでも、ヴェルディの攻勢に対しては、高吉がしっかり小川真輝にボールをつける形で対応するなど切り替えの良さを見せていきます。27分には左サイド、高い位置へデュークが上がり、エリア左へボールを入れると、池谷が抜け出しますがここはクリア。さらに宮城のパスにエリア右、横田が抜け出すもヴェルディの選手もよく体を張り、こぼれ球を拾ってさらに攻勢に出るも、得点には結びつけられず。
それでも、ヴェルディのカウンターに対しては池谷がエリア前でボールを奪ったりするなどして、うまく対応。30分には、山本がボール奪取からそのまま、左足でミドルシュートを打つも左へ。
フロンターレも直後には池谷の浮き球にエリア左に大曽根が抜け出しますが、田中が前に出てくるのが速くシュートはブロックされコーナーキックに。フロンターレはショートコーナーを選択すると、横田の右クロスに高吉が飛び込みますが、わずかに触ることはできず。
36分にはヴェルディも杉澤が高い位置へ上がり、リターンを受けた河田がエリア内へ進入しますが、新井がこれに対応。しかし、さらにヴェルディは大森が右サイドの高い位置へ。こぼれ球を杉澤が拾ってエリア右へさらに進入。これに対してフロンターレが守備にいった場面で、ファールがあったとの主審の判定があり、ヴェルディにPKが与えられます。キッカーの諸がこれを決めて0-1。先制点はヴェルディへ。さらにヴェルディは35分には、村井からのパスにエリア左、東山が仕掛けるも高吉がボールを奪い取り、40分にも村井が右へ展開すると、東山が抜け出しますが、フロンターレはまたも高吉が好カバー。フロンターレも42分には右サイド、横田のサイドチェンジを受けた村田が左から仕掛けますが、ヴェルディの守備にシュートには持ち込めず。それでも人をかけて前へ出ていくと43分には池谷がこぼれたボールを拾ってミドルシュートを打つも左へ。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、立ち上がりのフロンターレ、小川真輝の縦パスを受けた宮城から左へ展開、デュークが左サイドから仕掛けますが、ここはヴェルディの守備、さらに横田がボールを奪い、左へ展開すると、宮城が仕掛けますがここもヴェルディの杉澤に阻まれてシュートには結びつけられず。8分には村田のスルーパスに左からデュークが抜け出してシュートを打つもワンタッチあり、枠をとらえることはできず。直後のコーナーキック、ヴェルディにボールをとられるもカウンターに対しては切り替えよく高吉が対処。セカンドボールも拾って、村田から左サイドへ展開し、大曽根が仕掛けていくなどフロンターレはさらに攻勢に出ていきます。12分には、奥山が縦へパスを入れて池谷とのパス交換からエリア右へ抜け出すもヴェルディの選手もねばり強く対応。
フロンターレは15分、宮城に代え9山田新がFWに。ヴェルディも村井に代わって34馬場晴也が入り中盤の底へ。山本が一列前へ。17分にはさらにフロンターレ、奥山に代わって4伊従啓太郎が入って最終ラインは右から小川真輝、高吉、伊従、新井、ボランチは池谷と村田、右MF横田、左MFデューク、トップ下が大曽根、FW山田に。18分には右サイドへ抜け出した東山が仕掛けてくるも新井がこれに対応。最後は早坂がキャッチ。さらに谷口のサイドチェンジを受けた杉澤が右からクロスを入れますが、これは高吉が対応。
フロンターレはさらにラインを押し上げて前に。27分には大曽根が池谷とのパス交換からエリア左へ。しかしここはクリアされてエリア内へは近づけず。さらに村田から池谷を経由してデュークが左サイドから仕掛け、右へ展開。横田がこぼれ球を拾ってシュートを打つも枠はとらえられず。
ヴェルディは30分には杉澤に代えて、18飯島蓮が入り左MF、諸が右SBに。32分には三浦に代わり5鈴木海成がCBに。33分にはフロンターレ、大曽根が仕掛けて折り返すもここはヴェルディがクリア。37分には村田のパスに右から横田が仕掛けてエリア内の山田へ鋭い縦パスを入れると、エリア内で山田がねばり強くキープをしますが、ここもヴェルディの守備の前になかなか前は向けず、シュートには結びつけることはできません。フロンターレは横田にかわり20上野綜太が入り右MFに。さらに伊従を最前線に上げて、山田との2トップ、大曽根が左MF、村田と池谷がボランチ、最終ラインは右から小川真輝、高吉、新井、デュークとして打開を図りにかかります。
40分にはコーナーキックを得ると、こぼれ球を拾った上野が右からクロスを入れ伊従が飛び込みますが、ここは田中がキャッチ。ヴェルディは41分にはさらに東山に代えて19武眞大、山本が一番前に上がり、右が大森、左に飯島、中盤のそこに馬場、その前に河田と武という形に。
42分にはヴェルディがカウンターに。エリア前、飯島がボールを受けるも高吉がカットし、右サイドに展開。小川真輝が駆け上がるも、ヴェルディも河田がこれに対応。
フロンターレはマイボールにすると、早坂がエリア外まで出て伊従らにボールを入れて起点にしようとするもなかなかシュートには結びつけられず。ヴェルディはロスタイムに入り、さらに大森に代えて9橋本新生紀がピッチへ。
4分あったロスタイム、早坂からさらにゴール前へボールを入れていきますが、やはりシュートに結びつけることはできず。試合は0-1でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半0-0 計0-1
得点:諸和輝=PK(東京ヴェルディ)
フロンターレの先発:1早坂勇希、5小川真輝、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、8奥山璃空、15池谷祐輔、26横田大祐、13大曽根広汰、10村田聖樹(c)、24宮城天
交代:宮城→9山田新 奥山→4伊従啓太郎 横田→20上野綜太
控え:16安福祐一 23島崎元 27森璃太 25古岡佑斗 30山内日向汰 14古屋雄帆
ヴェルディの先発:1田中颯、13杉澤亮悟、24三浦雅人、3谷口栄斗(c)、2樫村怜史、27山本理仁、15村井清太、11河田稜太、7大森渚生、6諸和輝、8東山直樹
交代:村井→34馬場晴也 杉澤→18飯島蓮 三浦→5鈴木海成 東山→19武眞大 大森→9橋本新生紀
これでプリンスリーグ関東は、前橋育英、フロンターレ、ヴェルディの3チームが3勝1分け1敗で勝ち点では並び、得点11、失点6の前橋育英が得点9、失点4のフロンターレを総得点で上回って首位に。フロンターレは2位で中断期間に入ることになりました。
再来週からは日本クラブユース選手権の関東予選が始まります。昨年は予選を戦っていくにつれて、どんどんチームも選手も成長していく姿が印象的だったフロンターレ。今年はどんな試合を、プレーを見られるのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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