6月4日、川崎フロンターレが日産スタジアムで横浜F・マリノスとのJ1第14節に臨むのを前に、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部は第13節。前節三菱養和SC調布ジュニアユースに敗れた川崎フロンターレU-15は、東京武蔵野シティFC U-15との試合に臨みました。第2節ではフロンターレが前半、1-3とされたところを後半3得点で逆転。しかし、終了間際に武蔵野も決めて4-4の引き分け。はたして、今節は-。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第13節 vs 東京武蔵野シティFC U-15】
6月4日(日) 晴れ時々くもり 等々力第一サッカー場 40分ハーフ
川崎フロンターレの先発は、GK1川合我空、DFは右から5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、ボランチはキャプテン7戸水利紀、34田中慶汰、右MF11堀川洸、左MF18平田流衣、トップ下8猪狩祐真、FW10鈴木大登。
好天に恵まれ、この後、メトロポリタンリーグを控えた二年生たちがチャントやコールで声援を送る中、始まった試合。フロンターレは川合や松永、神橋に田中慶汰がかかわって後ろから組み立てを図り、サイドにボールを入れて武蔵野のゴール前に迫っていきます。1分にはエリア左へ田中慶汰が抜け出してシュートを打ちますがこれは左に。一方の武蔵野はこの日は3バックで両アウトサイドに加えて、左右のCBも加わって厚みのある攻撃を仕掛けていきます。5分には中盤でボールを回したところから右へ展開すると、2が右からクロスを上げるもこれはシュートにはつながらず。さらに前線の18が左サイドへ抜け出し中へ切れ込んでシュートを打つもこれは枠外。
フロンターレは10分には猪狩や堀川が前から連動してプレスをかけてマイボールに。中盤でボールを拾って右から堀川が仕掛け、ボールをエリア前に出すと鈴木大登が抜け出しますがこれはオフサイド。フロンターレは右サイドでは堀川、左サイドでは平田がうまくボールを受けて起点となってだんだん武蔵野のゴールへ迫れるように。11分には戸水から左サイドの平田へ展開。平田のパスにエリア右へ鈴木大登が抜け出しますが、ここは武蔵野の守備に阻まれてシュートには至らず。さらに神橋のフィードにエリア左へ平田が抜け出しますが、ここも武蔵野の選手に寄せられてシュートには至らず。
一方の武蔵野もカウンターに出ると右から10がゴールへ迫るも松永がカバー。さらにルーズボールが左へ流れて11がエリア外左で拾うも内海が寄せ、シュートは打たせず。さらにフロンターレのエリア前でのパスを11がカットして右へ展開。クロスを上げるもシュートにはつながらず。
フロンターレも15分にはサイドチェンジを受けた内海が右サイドの高い位置へ。クロスを上げるとエリア左、飛び込んだ平田がシュートを打つも上に。直後には武蔵野も18が左サイドへ抜け出すもここは内海が切り替えよく戻って体を入れ、ねばり強く対応。さらに右の高い位置に2が抜け出すも神橋がカバー。田中慶汰もエリア前に戻ってマイボールにするなど好守。互いに4ゴールを取り合った前回の対戦とはまた違ったおもむきの、引き締まった試合となっていきます。
フロンターレは19分には鈴木大登がエリア前左でファールを受けると、鈴木大登のフリーキックをエリア外左で鈴木康平が拾いクロスを入れると、エリア内右、松永が飛び込みますがこれはわずかに触ることはできず。さらにセカンドボールを拾い切り替えよく攻勢に。エリア正面の平田からのパスに猪狩が抜け出しますが、これはオフサイド。
一方の武蔵野もエリア右でファールを受けると11が直接エリア内へボールを入れるも川合はしっかりキャッチ。すばやく川合はリスタートし、右サイドの猪狩へボールを送り、猪狩のパスに堀川が抜け出してエリア前へ仕掛けていき、エリア左へボールを送ると平田が抜け出しますが、シュートはブロック。さらにこぼれ球を拾って、鈴木大登がエリア前へ抜け出しますが、ここはGK21が前に出てシュートにはつながらず。
気温が上昇したため、24分に入った給水タイムを挟んで武蔵野も2が右サイドのスペースを突いてボールを出すと、7が仕掛けていくも神橋が対応。フロンターレは26分には戸水の縦パスを受けた鈴木大登から左へ展開すると、平田が抜け出すもここは武蔵野の選手が強く寄せていき、シュートにはつながらず。直後には武蔵野も6からのパスを受けた11がドリブルで仕掛けていきますが、内海がカバー。さらにルーズボールがエリア内へ入っていきますが、松永がクリア。続けてエリア外右で10がボールを受けてシュートを打つも神橋がブロック。30分には11の左からの折り返し、7がエリア前からシュートを打つも松永がブロック。体を張った守備でしのいでいきます。
フロンターレも、田中慶汰が高い位置へ持ち上がって、左サイドの鈴木康平に。鈴木康平のクロスがファーへ流れて鈴木大登が飛び込みますが、これはGK21が対応。さらに内海の右クロスをエリア内、猪狩が拾うも武蔵野の選手に寄せられてシュートには至らず。畳みかけるフロンターレは田中慶汰の縦パスにエリア左、平田が抜け出すもここも武蔵野の選手の守備に阻まれ、36分には内海が右サイドから出したパスにエリア右、堀川が抜け出してGK21と1対1に。しかし、シュートはGK21の好守に阻まれて得点とはならず。
武蔵野も38分には左から7が抜け出てシュートを打つも右に。攻守の切り替えよくフロンターレは戸水や田中慶汰が縦へボールを入れて起点に。42分には田中慶汰の縦パスを鈴木大登がワンタッチではたくと、エリア右、猪狩が抜け出してミドルシュートを打つも枠外に。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりにゴールに迫ったのは武蔵野。11が左から右へ流れてミドルシュートを打つもこれは川合がキャッチ。さらに14が右へ抜け出しますがここは鈴木康平がカバー。
フロンターレも2分には右から堀川が仕掛けてエリア左へ出したパス、平田が抜け出してシュートを放つも、ワンタッチあり、ゴールとはならず。さらに武蔵野の左からの攻勢を戸水がボールをカットしたところからカウンターに持ち込むと、平田が自陣からドリブルで仕掛けて左サイドから折り返すも、ここは武蔵野の選手にクリアされてシュートにはつながらず。
武蔵野はパスをつなぐだけではなく、エリア前へ浮き球を入れて揺さぶってきますが、フロンターレは松永や神橋がしっかり対応。セカンドボールも拾って、内海や鈴木康平が高いポジションまで上がって堀川や平田との連係などから打開を図っていきます。10分には右へ展開すると、内海がボールを持ち上がり、クロスに堀川が飛び込むも触ることはできず。11分には堀川に代わって27甲斐翔大が右MFに。直後には武蔵野、エリア外右から7が仕掛けるも神橋がシュートはブロック。前半同様に、よく体を張って決定機にはつなげさせません。しかし、10分、エリア前でボールを失い、武蔵野の11が1対1に。これをゴール右へ流し込まれて、0-1。ややもったいない形で先行を許してしまいます。
追いかける展開となったフロンターレでしたが、後ろから神橋や松永がラインを上げてコンパクトに。戸水や田中慶汰がかかわってボールを動かしながらゴールを目指していきます。19分には神橋の浮き球に鈴木大登が抜け出すもGK21が対応。20分には松永が持ち上がって右へパスを出すと、内海がクロスを上げるもブロック。26分には戸水から右へ展開。甲斐から内海とつなぎ、内海の右サイド、高い位置からのクロスに鈴木大登が飛び込むもGK21と接触。ゴールにはつなげられず。さらに甲斐のパスに猪狩がエリア内へ抜け出るもGK21の前にシュートには至らず。
一方の武蔵野も18がエリア左へ抜け出すもフロンターレは松永がクリア。さらにエリア前にパスを出してくるも神橋がクリア。30分には武蔵野がコーナーキックを得ると、左から6が入れたボール、ファーで3が合わせますが戸水がライン上でこれをブロックする好守。こぼれたボールを拾われてシュートを打たれますが、川合が好セーブ。
31分にはフロンターレは、平田に代わって14柴崎蒼が入り右SB。内海が左SB、鈴木康平が左MFに。33分には高い位置へ上がった鈴木康平が前からプレスをかけてマイボールに。エリア右へパスを出すと鈴木大登が抜け出しますが武蔵野はクリア。これで得たコーナーキック、右から鈴木康平が入れたボールを、エリア左で内海が折り返しますが、GK21にキャッチされてシュートにはつながらず。
さらにパスを回してゴールへ迫っていくフロンターレ。34分には猪狩から右へ展開。甲斐が右サイドを駆け上がる柴崎の動きをうまくつかってエリア前へ切れ込むと、枠内へミドルシュートを打つもGK21がキャッチ。一方の武蔵野もカウンターからエリア右、10が抜け出すもニアを狙ったシュートは川合が足で防ぐ好守。
交代を経て、後ろが3人から4人になるなど布陣も代わり、後ろからボールを回していくフロンターレに対して、ブロックをつくり縦へパスを入れさせないようにして武蔵野は逃げ切りを図りに。フロンターレは神橋のフィードに鈴木康平が左へ抜け出していくも、武蔵野の厳しい守備に阻まれてしまい、田中慶汰から左へ展開し、内海と鈴木康平が左サイドから仕掛けていくも、なかなかエリア内へ近づけず。
最後はフロンターレ陣内でボールをうまくキープされてしまい、試合はタイムアップ。0-1。フロンターレはこれで4連敗となり、5勝2分け6敗となりました。
前半0-0 後半0-1 計0-1
川崎フロンターレの先発:1川合我空、5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、7戸水利紀(c)、34田中慶汰、11堀川洸、18平田流衣、8猪狩祐真、10鈴木大登
交代:堀川→27甲斐翔大 平田→14柴崎蒼
連勝中のような好守がたびたび出て、切り替えも速く守備から攻撃へつなげるようなプレーも多かったことが印象的だったこの日のフロンターレ。いいきっかけになるはず。そして、いい結果にもつながると願っています。
(文中敬称略)
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