京都橘大 – 立命館大 / 関西学生サッカーリーグ1部後期第11節


11月16日は、三木総合防災公園第1球技場へ。


関西学生サッカーリーグ1部は最終節となる後期第11節を迎え、三木総合防災公園第1球技場での第2試合では、京都橘大と立命館大が対戦。
川崎フロンターレU-18出身、立命館大のMF戸水利紀、MF秋葉拡人が試合に臨みました。


【関西学生サッカーリーグ1部後期第11節 京都橘大 vs 立命館大】
11月16日(土) 午後2時キックオフ 三木総合防災公園第1球技場 雨


6勝4分け11敗、得点24、失点41、得失点差-17、今季は10位で残留が決まっている京都橘大。

先発は、GK1櫻井絢介、最終ラインは右から3西田航士朗、5横山凌雅、キャプテンの7中野晃弥、中盤は8鎌田翔大、10細島大空、36住芳樹、右に22沖秀大、左に17中川樹、前線には35伊原快、9里見龍太郎。

4勝4分け13敗、勝ち点16、得点25、失点43、得失点差-18、11位、来季は2部で戦うことが決まっている立命館大。

先発は、GK1永田健人、最終ラインは右から12比良柊斗、5伊藤太陽、4花城怜志、3野山大翔、ボランチは7西村洸大、16市河太一、右MF11小西宏登、左MF10中野瑠馬、前線にはキャプテンの14戸水利紀、19守岡晃希。

秋葉はベンチスタート。また、フロンターレU-15→尚志高校のDF安江海ラウルはメンバー外。

 

空には雲が広がり、弱い雨が降り続く三木総合防災公園。それでも、立命館大も京都橘大も、多くの4年生にとってはこれがラストゲーム。
両チームの選手の家族らが集まり、京都橘大も立命館大も多くの部員たちが声援を送る中、キックオフの時を迎えました。

 

戸水利紀選手
秋葉拡人選手はベンチスタート
安江海ラウル選手はメンバー外。担架要員を務めた


立ち上がりは立命館大。最終ラインの伊藤や花城、市河や西村がかかわって組み立てを図ると、フィードに中野が高い位置へ抜け出しますが、オフサイド。
さらにうまく中央に小西も顔を出しながら、ボールを動かし、野山のパスに中野が高い位置へ抜け出しそうになりますが、京都橘大は、西田がカバーしていきます。

一方の京都橘大も4分には、中川が左サイド、高い位置へ持ち込んで折り返し。エリア内、正面へ里見が飛び出しますが、うまくおさめることはできず。


再びテンポよくボールを回していく立命館大。中野、戸水が左サイドで連係。高い位置でボールを回していきますが、京都橘大もコンパクトに、しっかり対応していきます。

7分には、立命館大、花城から右サイド。比良へ。比良の縦パスに中野がエリア右へ抜け出し、折り返すと、エリア外正面、市河がミドルシュートを打ちますが京都橘大はブロック。

京都橘大も、立命館大の組み立てを狙い、ボールを奪いますが、立命館大は、市河が体を張り、ボールを奪い返していきます。

10分には、セカンドボールを拾った比良の縦パスに、戸水がエリア外正面へ。戸水はミドルシュート。枠をとらえますが、櫻井がセーブ。

 

戸水利紀選手がシュート

 

伊藤、花城、間に市河が顔を出し、下がり目で西村も受けながら、組み立てを図っていく立命館大。
守岡のキープから、野山が高い位置をうかがうなどしていきます。

14分には、守岡のキープから受けた市河から右サイド、比良へ。比良は中央へ持ち出し、左サイドに展開。抜け出した中野はエリア内へ浮き球のパス。
京都橘大が跳ね返したところ、こぼれ球を拾った中野はエリア外左でミドルシュート。しかし、上に。

一方の京都橘大も、16分には左サイドでのスローインの流れから、中川が左サイド、高い位置へ。中川はエリア内へ折り返していきますが、伊藤がカバー。

さらに京都橘大は、立命館大が前に出てきたところをボールをカット。そこから沖が右サイドの高い位置へ。
沖のクロスに対しては、立命館大の守備の対応があり、シュートにはつながりませんでしたが、守備から攻撃へつなげる姿勢を見せていきます。


高い位置で守岡がキープ。戸水から左サイド、中野へつなげるなど、エリア近くで時間をつくろうとする立命館大。
しかし、京都橘大も、サイドを突いてきたところで沖がカバーするなど、粘り強い対応を続けていきます。


25分には、西村のフィードに、守岡が正面へ抜け出しますが、GKの櫻井がカバー。

27分には立命館大、うまくスペースを突くパスに、里見が正面へ抜け出しますが、立命館大のGK永田がカバー。
永田が前線へボールを送ると、戸水が抜け出しますが、オフサイド。

互いにGKも起点となり、ゴールをおびやかそうとしていきます。


29分には立命館大、伊藤の縦パスを起点に、エリア近くでボールを動かしていくと、戸水のスルーパスにエリア外正面左へ抜け出した中野がクロス。
ボールは右サイドに流れ、戸水が拾い、クロス。しかし、エリア内で合わせることはできず。

京都橘大はここからカウンターに持ち込み、里見が高い位置へ抜け出しそうになりますが、花城がカバー。


32分には立命館大、市河の浮き球のパスに、戸水がエリア正面へ。京都橘大の守りが対応したところ、セカンドボールを拾った市河がミドルシュートを打ちますが、これは上に。


すると34分には京都橘大、立命館大の組み立てを狙い、中川がカット。前に持ち出し、正面へボールを送ると抜け出したのは里見。エリア左へ持ち込み、シュートを打つとこれが決まり、1-0。先制点は京都橘大に入ります。

 

里見龍太郎選手が決めて先制点は京都橘大へ

 

追いかける展開となった立命館大。直後には伊藤のフィードをエリア外左で中野がおさめ、正面へ持ち込もうとしますが、京都橘大は沖がカバー。

さらに立命館大が、中野がエリア左へ。また、戸水がスローインの流れからエリア右へ顔を出すなど攻勢に。

41分には、戸水から左サイド、中野へ。中野に対して、京都橘大の守備の対応があり、立命館大の左コーナーキックに。
キッカーは西村。右足でボールを入れると、小西のヘディングシュートは枠をとらえますが、京都橘大はライン上でクリアする好守。

セカンドボールを拾った立命館大は、エリア左、戸水の浮き球にエリア内、伊藤が合わせますが、櫻井がセーブ。


アディショナルタイムに入り、46分には、比良の浮き球に戸水がエリア外右へ。これに対して、京都橘大はファール。
立命館大がフリーキックを得ます。

立命館大は、エリア内へ合わせるようなボールを供給。こぼれ球はエリア外正面へ。これに詰めた中野がミドルシュートを打つと、ボールはゴールの中へ。
1-1。前半はここでタイムアップ。ラストワンプレーで立命館大が追いつきます。

 

中野瑠馬選手がシュート。1-1に
中野瑠馬選手

 

 

 

 

冷たい雨がピッチを濡らすなかでの後半。

立命館大は小西に代わり33阿部将太朗。


立ち上がりは、京都橘大が間にパスを差し入れ、テンポよく前に出ようとする展開に。しかし、立命館大は左サイドで野山がカット。
自分たちのボールにしていきます。

3分には、立命館大、守岡のキープから阿部が右サイド、高い位置へ抜け出し、折り返し。京都橘大の守備の対応に遭ったところ、セカンドボールを拾い、左右にテンポよくボールを回していきますが、京都橘大は、里見が自陣の右サイドに下り、これに対応。ボールをものにし、うまく縦に持ち込もうとしていきますが、立命館大は伊藤が対応。
右サイド、比良から阿部につながり、阿部はクロス。エリア内で京都橘大の対応に遭い、シュートにはつながりませんでしたが、ゴールに迫る場面をつくっていきます。


京都橘大も、横山から里見がうまく間で受け、細島との連係から右サイド、高い位置へ。しかし、戸水がカバー。
セカンドボールを拾い、左サイドに展開していきますが、クロスはシュートにはつながらず。

すると7分には立命館大、左サイド、中野が縦に仕掛け、間でうまく戸水が受け、戸水のパスに中野がエリア左へ飛び出そうとしていきますが、京都橘大の中野がカバー。

さらに京都橘大が後ろから組み立てようとするところ、前から連動、うまくプレスをかけ、ボールをものにしていく立命館大。
10分には伊藤のフィードに、守岡が正面へ。しかし、京都橘大はカバー。、

11分には正面への縦パスを、戸水がスルー。エリア正面、抜け出した守岡がシュート。しかし、惜しくも左。

すると直後には京都橘大、エリア外正面でルーズボールを拾った伊原のミドルシュートは、ゴール左をとらえますが、永田がセーブ。
これで左コーナーキックを得た京都橘大。こぼれ球を拾った中野がミドルシュート。しかし、上にそれていきます。

立命館大は守岡に代わり15澤田忠和。西村に代わり6荻野元伸。


うまく右サイド、裏を取る伊原に対して、伊藤がカバーするなど、粘り強く対応していく立命館大。
京都橘大はさらに、15分には、左サイド、高い位置へ抜け出した中川がクロスを入れていきますが、永田がセーブ。

攻撃に転じた立命館大は、再び右サイドからの攻めに。比良から阿部とつながり、阿部は折り返し。しかし、京都橘大はこれに対してしっかり対応。

京都橘大も18分には、自陣の右サイドで里見がカット。住につながると、隅のパスにエリア右へ抜け出したのは里見。シュートは枠をとらえますが、永田がセーブ。

さらに京都橘大が、立命館大の攻撃に対応したところから、西田のパスに住が、右サイド高い位置へ。折り返しに対しては、比良の対応があり、左コーナーキックに。
キッカーは中野。遠いサイドに入れるも、花城の対応があり、右コーナーキックに。

キッカーは中川。左足でボールを入れると、エリア内で競り合ったところから、最後は細島がヘディングシュート。枠をとらえますが、またもや永田が好セーブ。

 

好守を見せる永田健人選手


しかし、この左コーナーキック、中野が入れたボールに、合わせたのは伊原。ゴールへ決まり、2-1。勝ち越しのゴールは京都橘大に入ります。

 

勝ち越しのゴールは京都橘大へ


立命館大はここで中野に代わり8友守奏太。


24分には、最終ラインから左サイドに展開した立命館大。野山が高い位置からクロス。しかし、シュートにはつながらず。
25分には、浮き球を友守が競ると、正面で戸水がシュート。しかし、右に。

さらに澤田のキープから友守が高い位置へ持ち込んでいきますが、京都橘大は、細島がカバー。

京都橘大も、最終ラインから組み立てを図り、うまく中央へ付けていきますが、立命館大は澤田が中央まで戻りプレスバック。

中央で西村がマイボールにし、受けた伊藤が前に持ち上がり、間で受けた市河の縦パスに、澤田が左サイドの高い位置へ。
最後は京都橘大の体を張った守りに遭うも、エリア前に迫る場面をつくっていきます。

立命館大は、野山に代わり17大坪謙也が左SBに。
29分には、こぼれ球に、戸水がエリア外正面へ。戸水はミドルシュート。しかし、京都橘大は体を張った守り。

京都橘大も、32分には、右サイド、里見から中央にうまくボールが入ると、そこから右サイドに展開した京都橘大は、沖が高い位置へ。
沖の折り返しに正面で里見がシュート。しかし、上にそれていきます。

京都橘大はここで住に代わり39朝倉爽。沖に代わり6寺木奏人。

33分には立命館大、花城のフィードに、友守がエリア正面右へ。しかし、シュートは上。

33分には、いったんは京都橘大がボールを奪うも、戸水が奪い返し、その縦パスに阿部が抜け出し、折り返すと、エリア内へ友守、澤田が飛び出しますが、櫻井がセーブ。

さらに左サイド、高い位置へ抜け出した友守がクロス。しかし、櫻井が対応。
セカンドボールを拾った立命館大は、ボールを動かしていくと、39分には、左サイド、大坪がクロス。しかし、櫻井がセーブ。

京都橘大は、伊原に代わり15寺田聡。

京都橘大も、自陣にひくのではなく、高い位置へ持ち込んでいき、40分には、右サイド、高い位置へ細島が持ち込むと立命館大にファールがあり、フリーキックに。
キッカーは中川。左足でニアに入れていきますが、立命館大はブロック。

しのいだ立命館大は再び、エリアの前に。浮き球をうまく正面で戸水がおさめ、荻野から右サイド、阿部へ。京都橘大のコンパクトな守りに遭ったところ、最終ラインに戻し、浮き球の戸水が正面へ。こぼれ球を拾った立命館大は、エリア右で阿部がシュート。しかし、櫻井がセーブ。

左コーナーキックを得ると、荻野がヘディングシュート。しかし、上に。

京都橘大は、鎌田に代わり21吉田和。中川に代わり18那須日夏留。

アディショナルタイムは4分。

立命館大は、花城のフィードに、大坪が左サイド、高い位置へ。しかし、京都橘大は体を張り、ブロック。

しかし、48分立命館大は比良のフィードを、おさめた大坪がエリア左から折り返すと、ゴールの前左、うまく入り込んでシュートを打ったのは戸水。
これが決まり、2-2。立命館大が追いつきます。

 

戸水利紀選手がシュート
立命館大が追いつく

 

勝ち越しを目指し、すぐさま自陣に戻っていく立命館大。

しかし、試合はタイムアップとなり、2-2。引き分けに終わりました。

 


来季は2部で戦うことが決まった立命館大。最終戦もけしてうまくいったものではなかったかもしれませんが、中野、そしてキャプテンの戸水とゴールを決めたのはいずれも4年生。最後の最後に何かを残したい、というような意地を見た。そんな思いを抱かされました。

きっと来季昇格を目指すことになる後輩たちにも引き継がれるものがあるのではないか。そう思います。

2025年シーズン、最終学年を迎える秋葉や安江が、1部復帰を目指す中で、どんなプレーを見せていくのか。立命館大がどういったかたちで復活していくのか。とても楽しみにしています。

 


前半1-1 後半1-1 計2-2


得点:里見龍太郎、伊原快(京都橘大) 中野瑠馬、戸水利紀(立命館大)


京都橘大の先発:1櫻井絢介 3西田航士朗 5横山凌雅 7中野晃弥(c) 8鎌田翔大 10細島大空 36住芳樹 22沖秀大 17中川樹 35伊原快 9里見龍太郎

交代:住→39朝倉爽 沖→6寺木奏人 伊原→15寺田聡 鎌田→21吉田知 中川→18那須日夏留

控え:12今井颯人 20宮嶋大輝 40吉田光 2木村愛斗

 


立命館大の先発:1永田健人 12比良柊斗 4花城怜志 5伊藤太陽 3野山大翔 7西村洸大 16市河太一 11小西宏登 10中野瑠馬 14戸水利紀(c) 19守岡晃希

交代:小西→33阿部将太朗 守岡→15澤田忠和 西村→6荻野元伸 中野→8友守奏太 野山→17大坪謙也

控え:41山下遙海 2加藤寛人 40茂木太智 47秋葉拡人


(文中敬称略)

 

戸水利紀選手
立命館大の中盤を担った市河太一選手
立命館大の中野瑠馬選手
戸水利紀選手

FWとしてプレー。シュートを打つ戸水利紀選手

里見龍太郎選手が決めて先制点は京都橘大へ
コーナーキックのキッカーを務めた立命館大の西村洸大選手

戸水利紀選手がファールを受けてフリーキックに
中野瑠馬選手がシュート
1-1。立命館大が追いつく

秋葉拡人選手

戸水利紀選手
後半から出場の阿部将太朗選手
戸水利紀選手

中野瑠馬選手

市河太一選手
守岡晃希選手

戸水利紀選手

好守を見せる永田健人選手

勝ち越しのゴールは京都橘大へ

 

セットプレーからゴールを狙う立命館大
戸水利紀選手
立命館大の伊藤太陽選手
立命館大の比良柊斗選手

戸水利紀選手

戸水利紀選手

戸水利紀選手がシュート

2-2。立命館大が追いつく

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