関西学院大 – 立命館大 / 関西学生サッカーリーグ1部第3節


4月29日は、ヤンマースタジアム長居へ。

関西学生サッカーリーグ1部は、第3節を迎え、ヤンマースタジアム長居での第1試合では、関西学院大と立命学院大が対戦。

川崎フロンターレU-18出身、立命館大のMF戸水利紀、MF秋葉拡人の2選手も試合に臨みました。


【関西学生サッカーリーグ1部第3節 関西学院大 vs 立命館大】

4月29日(土)午前11時半キックオフ ヤンマースタジアム長居 くもり一時雨

ここまで1勝1分け、昨年の覇者関西学院大。

先発は、GK22成田三太郎、最終ラインは右からゲームキャプテンの7濃野公人、27末次晃也、30西田祐悟、13村上景司、ボランチに23美藤倫、6長尾優斗、18森雄大、トップ下8佐藤陽太、前線には10倍井謙、15塩﨑彰。

同じく1勝1分け、昨年は10位の立命館大。

先発は、GK1永田健人、最終ラインは右から15荻野元伸、16加藤寛人、4伊藤太陽、7竹田豪、ボランチに26市河太一、そのまえにフロンターレU-18出身、25戸水利紀、10工藤大雅、右に11小西宏登、左にゲームキャプテンの14野濵友哉、前線には20北野祐己。

フロンターレU-18出身、24秋葉拡人はベンチスタート。また、フロンターレU-15→尚志高校のDF22安江海ラウルはメンバー外。

立命館大の先発メンバー




すぐ近くのヨドコウ桜スタジアムでは、J1リーグ第10節、セレッソ大阪 vs サンフレッチェ広島のキックオフが午後2時に迫っており、桜色や紫の両チームのユニホームを着たサポーターの姿も見られる
ヤンマースタジアム長居。立命館大の選手たちが、太鼓を叩き、チャントを歌うなどして、盛り上げるなか、試合は始まりました。


立ち上がり、高い位置で時間をつくる立命館大に対して、関西学院大は、うまく狙いどころを定めて、でボールをカット。

そのまま、前に急ぐのではなく、GKの成田もエリア外に出て、末次、西田、間に長尾も顔を出しながら、ボールを回す時間をつくっていきます。

4分には、長尾の縦パスを、塩﨑がおさめ、左へ展開。左サイド、森のパスに倍井がエリア左へ。

個人技で、立命館大の選手をはがし、エリア外左でシュート。しかし、永田がセーブしていきます。


なおも関西学院大が、最終ラインで動かしながら、うまく間を突き、前に出ようとする時間が続いていきますが、立命館大も球際の厳しさを見せ、簡単には前にはいかせず。

それでも7分には、うまく左サイドの間で受けた、倍井がパス交換から、高い位置へ。これに対して、立命館大は、加藤がブロック。

左コーナーキックとなり、佐藤が右足でボールを入れると、倍井がヘディングシュート。しかし、立命館大は体を張って、しのぎ、さらにこぼれ球に詰めた倍井がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。


立命館大も、伊藤のフィードを、うまく間で工藤がおさめるなど、次第にボールをいい位置に入れられるように。、

下がり目で戸水が前を向き、その縦パスを工藤がおさめ、左へ展開。左サイド、高い位置へ野濵が抜け出して、仕掛ける場面をつくるなどしていきます。


しかし、なおもゴール前での場面をつくるのは関西学院大。人を割いて、止めようとしても、それを上回り、前に運ぶ力を持つ倍井が起点となり、立命館大のゴールへs目ある場面をつくっていきます。

10分には、左サイドからエリア内へ向かい、仕掛けた倍井に対し、立命館大はブロック。

左コーナーキックとなり、佐藤がボールを入れると、こぼれ球を拾って、正面やや右、長尾が詰めますが、立命館大は野濵がカバー。

右コーナーキックとなり、佐藤がボールを入れると、ニアに末次が反応しますが、枠はとらえられず。


立命館大が、工藤のポストプレーから工藤へつながり、その縦パスに高い位置へ戸水が抜け出す場面をつくれば、関西学院大はそれに対して、人をかけ、囲い込む厳しい守り。

ボールを後ろでつないでいこうとする関西学院に対して、立命館大は高い位置から連動、ボールをカットする場面をつくるものの、関西学院大のカバーも速く、奪い返されてしまいます。

それでも、13分には、立命館大、右サイド、高い位置へ小西が抜け出し、下がり目で受けた荻野から戸水とつながり、中央右寄りで受けた戸水のパスに、竹田がエリア外正面へ。

竹田は切り返して、ミドルシュート。枠こそとらえることはできませんでしたが、立命館大の応援団たちを沸かせる場面をつくっていきます。


長尾や美藤、佐藤が多くボールに触れ、うまく間で塩﨑が受け、右SBの濃野につながると、美藤がそれを追い越す動きで、アクセントを加えながら、関西学院大が前に出てくる時間をつくっていきますが、立命館大もしっかりブロックをつくって、前に行かせずに対応。

19分には、エリア外正面、長尾のミドルシュートが枠をとらえますが、永田がセーブ。落ち着いた対応を見せていきます。

一方の立命館大も、伊藤や市川、戸水、小西も中央に顔を出しながら、ボールを回していくと、22分には左サイドからの攻め。竹田から野濵とつながり、最後は工藤がエリア外左へ。

工藤はエリア内へスルーパスを出しますが、ここはシュートにはつながらず。

さらに伊藤が持ち上がり、縦パス。これを北野がおさめ、左サイド、竹田へ。竹田はサイドチェンジ。右サイドで荻野がおさめ、荻野のパスに、小西がエリア外右へ迫りますが、関西学院大も粘り強く対応していきます。

25分には、関西学院大、フィードに、右サイド高い位置へ濃野が抜け出し、そのパスに美藤がエリア右へ。しかし、竹田がカバー。


さらに後ろから動かしていこうとする関西学院大に対し、26分には立命館大が高い位置でカット。

小西から中央、野濵へつながり、野濵からエリア外左で受け直した小西はクロス。遠いサイド、市川が迫りますが、シュートにはつながらず。

たたみかける立命館大は、高い位置で戸水がカット。パス交換からエリア内へ進入しようとしますが、関西学院大の守りも集中しており、それをしのいでいきます。


27分にはふたたび関西学院大、フィードに濃野がエリア右へ。濃野のパスに、美藤がエリア右へ進入。

しかし、立命館大は、竹田、さらには野濵も下がり、守っていき、最後には戸水がカット。


さらに関西学院大が、前から奪いにいく立命館大のプレスを、最終ラインの末次やボランチの長尾がうまく剝がすなどし、30分には、下がり目、間で受けた塩崎のスルーパスに、エリア左へ倍井が抜け出しそうになりますが、荻野がカット。

攻めに転じた立命館大は、戸水がうまく持ち上がり、右サイドの高い位置へ。そこから小西、ふたたび戸水とつながり、戸水は左へ展開。竹田がクロスを入れていきますが、これはシュートにはつながらず。

しかし、立命館大も、ここぞというところで、前に出る場面をつくっていきます。

32分には、立命館大、ルーズボールに反応した北野が正面へ。しかし、末次がカバー。

そこから関西学院大が攻めに転じると、佐藤がエリア内へ。これに対して、立命館大のGK永田が飛び出し、阻もうとするも、判定は永田のファール。

関西学院大にPKが与えられます。
これを倍井が決め、1-0。先制点は関西学院大に入ります。

関西学院大が先制



直後には、関西学院大、間を突くテンポの良いパスから、エリア内へ美藤が飛び出し、さらに佐藤や倍井、森もかかわって人をかけての攻めに。

しかし、立命館大もコンパクトに、相手の個人技に対しても焦れずに、粘り強く対応していくいい守りで、しのいでいきます。


39分には立命館大、戸水が間で受け、左へ展開。工藤のパスに、野濵がエリア外左へ。

野濵が速いボールをエリア内へ入れていくと、北野が飛び込みますが、ボールは右に流れていき、最後はエリア外右で小西がシュート。しかし、左へ。

さらに42分には、パス交換から戸水がエリア外右へ。小西や工藤とかかわって、動かしていき、最後は戸水がエリア右へ。

戸水のシュートは枠をとらえますが、成田がセーブ。

関西学院大も、44分には、フィードを左サイド、高い位置で村上がおさめ、そのパスに倍井が抜け出し、エリア外左へ。

倍井は折り返すも、これはシュートにはつながらず。

前半は1-0でタイムアップとなります。

前半は1-0





ともに交代はなく、始まった後半。

立ち上がりには立命館大が、ラインを高め、最終ラインの伊藤や加藤も多く触れ、市河が間に下り、戸水が高い位置で受けるなどしながら、前に出ていく時間をつくり、関西学院大に対し、厳しく連動したプレスからボールをものにする時間もつくっていきます。

3分には、エリア外正面で小西がカット、エリア内右、戸水につながり、GK成田が前に出ていたところ、戸水はループシュートを打ちますが、左へ。惜しくもゴールには結びつかず。

戸水利紀選手がシュート



さらに左サイドで野濵がカット。前に持ち出しクロス、左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った立命館大がゴールに迫る時間をつくっていきますが、関西学院大も成田が最後にはシュートをセーブするなど、落ち着いた対応を見せていきます。

5分には、関西学院大、エリア外右へ濃野が抜け出したところ、加藤がファール。加藤にはイエローカードを提示。

関西学院大は、7分には左コーナーキックを得て、セカンドボールをエリア外左で拾った長尾の浮き球に、エリア内右、西田が合わせますが、枠はとらえらず。



ふたたびラインを高め、前に出る立命館大。戸水や工藤が高い位置でうまく間でボールを受けるなどしていきます。

8分には、左サイド、野濵から、中盤やや左で戸水が受け、戸水はスルーパス。これに北野が抜け出しそうになりますが、関西学院大はカット。

11分には、左サイド、センターライン付近で戸水がカット。成田が少し前に出ているのを見て、戸水はロングシュートを狙いますが、成田はセーブ。

関西学院大も、直後にはフィードに、塩﨑がエリア外左、高い位置へ。しかし、荻野がしっかり対応。

そこから関西学院大が、ふたたびボールを回す時間をつくっていきますが、立命館大も、しっかりブロックを組んで、対応していきます。

16分には、立命館大、GK永田に、伊藤、加藤、間に市河も顔を出し、動かしていくと、16分には、市河から左へ展開。

パス交換から、野濵がエリア左へ。野濵はシュートを打ちますが、わずかに右。

ここで立命館大は、工藤に代わり17平川絢大、野濵に代わり28中野瑠馬、北野に代わり19守岡晃希。


間にボールを差し込んでくる関西学院大に対し、うまくいい距離感で囲い込むようにし、奪い、そこから前に出る時間をつくっていく立命館大。

21分には、長い距離を走った竹田が、エリア左へ進入。折り返しますが、関西学院大はブロック。

関西学院大も、うまく剝がし、前に運んだ長尾がスルーパス、しかし、立命館大はカット。そこから右へ振り、戸水、市河を経由して左サイド、中野へ。

中野はエリア内へ速いボールを入れようとしますが、関西学院大はブロック。さらにこぼれ球を拾った戸水から右サイド、小西へ。

小西のクロスは関西学院大がクリアし、右コーナーキックに。

竹田が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾った立命館大、最後はエリア外左、中野がシュート。しかし、成田がセーブ。

テンポの良いパス回しと、間をうまく縫うようにし持ち上がり、前に出てくる関西学院大に対し、エリア内で人をかけ、粘り強く守っていき、しのいでいく立命館大。

27分には、戸水から市河とつながり、市河のパスに、小西が右サイド、高い位置へ。

切り返した小西が右クロスを入れると、遠いサイド、中野が迫りますが、シュートを打つことはできず。

28分には、竹田のクロスに、市河がエリア内へ飛び出しますが、成田がセーーブ。


攻めに転じた関西学院大は、長尾が右サイドを突くパス。そこからパスを回していき、濃野が右クロス、エリア正面へ村上が迫りますが、立命館大は小西がカバーしていきます。

30分、関西学院大は佐藤に代わり4濱本直大。選手を入れ替え、流れを変えようとしていきます。

すると、31分関西学院大は、エリア外正面やや左へ倍井が仕掛けていくと、これに対して、加藤がファール。加藤はこの日2回目の警告で立命館大は10人に。

ここで得たフリーキック、関西学院大は、倍井が直接狙いますが、枠はとらえられず。


数的不利となった立命館大は、戸水に代わり33瀬崎耕平が入り、右SB。


1人少なくとも、小西が中央に顔を出し、パス交換から市河が高い位置へ抜け出すなど、立命館大は相手陣内で時間をつくり、それに対して関西学院大は、ボールを奪ったところから、高い位置へ人数をかけずに持ち込み、追加点を狙う姿勢も見せていきます。



41分には、小西に代わり24秋葉拡人。

秋葉拡人選手



関西学院大の左サイドでのスローインに対しては、秋葉が厳しく寄せていき、自分たちのスローインとし、そこから前に出ていこうとする立命館大。

43分には、平川のパスに、中野が高い位置へ仕掛け、左コーナーキックに。

関西学院大は、ここで塩崎に代わり17高木大輝

コーナーキック、セカンドボールを拾った立命館大は、中野がエリア外左へ。中野はミドルシュートで狙いますが、力が入ったのか、枠はとらえられず。


アディショナルタイムは5分。

後ろからつなぎながら、倍井が高い位置へ動き出すなどして、次のゴールも狙っていく関西学院大。

48分には、濃野のフィードに、倍井がエリア外右へ。抜け出した倍井はシュートを打ちますが、わずかに左。

立命館大は、左サイドに展開。中野が仕掛けていきますが、中野は負傷。中野は担架で外に。

9人となった立命館大に対し、関西学院大は49分、高木がエリア外右へ。高木はシュートを打ちますが、サイドネット。

立命館大は、秋葉が間で受け、竹田との連係から前に出ようとするも、チャンスをつくることはできず。

試合はタイムアップとなり、1-0。勝利したのは関西学院大となりました。

1-0でタイムアップ。関西学院大が勝利




負けはしたものの、昨年の覇者に対し、守備のところでの粘り強さも見せ、見事な連係からチャンスもつくったことが印象的な立命館大。

最後のところの精度が高まれば、さらに結果もついてくるのでは、と思わされるものがありました。

長いシーズン、戸水、秋葉、そして安江がどんな活躍を見せていくのか、とても楽しみにしています。


前半1-0 後半0-0 計1-0

得点:倍井謙=PK(関西学院大)


関西学院大の先発:22成田三太郎 7濃野公人(c) 27末次晃也 30西田祐悟 13村上景司 6長尾優斗 23美藤倫 18森雄大 8佐藤陽太 15塩﨑彰 10倍井謙

交代:佐藤→4濱本直大 塩﨑→17高木大輝

控え:1藤澤周弥 3稲田翔真 26野中陸 20吉田有志 25佐伯清之助 12篠原駿汰 19小西春輝


立命館大の先発:1永田健人 15荻野元伸 16加藤寛人 4伊藤太陽 7竹田豪 26市河太一 25戸水利紀 10工藤大雅 11小西宏登 14野濵友哉(c) 20北野祐己

交代:北野→19守岡晃希 野濵→28中野瑠馬 工藤→17平川絢大 戸水→33瀬崎耕平 小西→24秋葉拡人

控え:21栗林颯 29木村誠之輔 13石川己純 23西村洸大 


(文中敬称略)

秋葉拡人選手
戸水利紀選手

立命館大の先発メンバー

円陣を組む立命館大の選手たち
関西学院大の選手たち
シュートを打つ関西学院大、倍井謙選手。名古屋グランパスU-18出身でグランパスへの加入が決まった
戸水利紀選手

関西学院大の村上景司選手、立命館大の小西宏登選手、関西学院大の佐藤陽太選手
立命館大の工藤大雅選手
立命館大の荻野元伸選手
立命館大の小西宏登選手
立命館大のGK永田健人選手
立命館大の小西宏登選手
立命館大の市河太一選手
関西学院大の濃野公人選手と立命館大の野濵友哉選手
戸水利紀選手も守備で献身的な姿勢を見せ続けた

PKを倍井謙選手が決め関西学院大が先制

立命館大もゴールに迫る

戸水利紀選手もエリア内へ
シュートを打つ
前半は1-0

出場に向け、準備する秋葉拡人選手
戸水利紀選手

仕掛ける野濵友哉選手

戸水利紀選手

立命館大の加藤寛人選手
立命館大の中野瑠馬選手
 加藤寛人選手
戸水利紀選手

倍井謙選手がフリーキックからゴールを狙う

戸水利紀選手
市河太一選手
交代で下がる戸水利紀選手
立命館大の竹田豪選手
秋葉拡人選手

中野瑠馬選手
秋葉拡人選手

1-0でタイムアップ。関西学院大が勝利

 

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