「ゴールは取れなかったですけど、自分たちのペースでできたというところはこれから先につながっていくのかなというふうに感じています」 / DF佐々木輝大


4月6日関東学院大金沢八景キャンパスグラウンドで行われた関東大学サッカーリーグ2部第1節、関東学院大 vs 法政大。

関東学院大は、川崎フロンターレU-15→鹿島学園高出身のDF佐々木輝大(4年)が先発出場。法政大が先制し、0-1とビハインドの中、浮き球が入ってくる場面では何度も競り勝ち、最終ラインで多くボールに触れながら、ビルドアップにかかわり、時には正確なフィードから攻撃へ結び付けるなど、チームのためにその武器を生かしながら、プレー。フル出場しました。

 

試合後に佐々木輝大に話を聞きました。

 

 

 

佐々木輝大選手

 

〇お疲れ様です。まずは今日試合を振り返ってみて、残念ながら負けてはしまいましたけど、どうでしたか?

チーム全体としては負けてはしまったんですけど、ポジティブにとらえていて。

相手は法政という、日本でもメンバーがそろったチームで、現にJ1からスカウトが来ている選手もいるなかで。

そういった相手に自分たちで意図的にボールが動かせて、後半は自分たちがほとんどボールを持っていたので。

ゴールは取れなかったですけど、自分たちのペースでできたというところはこれから先につながっていくのかなというふうに感じています。

 

〇自分のプレーに関してはどうですか? 組み立てにもかかわって右サイドへのフィードでチャンスメークもしたりしていたのかなと感じたんですけど。

ロングボールだったり、対人のところ、競り合いのところは自分の武器、自信を持っているところなので。

そこは相手の190を超えている選手(相澤デイビッド、196センチ)にも競り合いは勝てていたし。

ロングボール何本か通せたというところは、自分の武器を再確認できたかなというところはあります。

 

〇今年は関東学院大としては目標は1部復帰だと思うんですけど、ここまでチームの出来についてはどう感じていますか?

ちょっとけが人が主力メンバーでちらほらいるんですけど。

県知事杯、公式戦で1年生が多く出た中で、試しながらというところもあったんですけど。

ここ2年までより(県知事杯では)上までいけた。負けてはしまったんですけど、いいかたちで関東リーグに入れたのかなと思います。

 

〇個人としては今年はどんな目標がありますか?

プロサッカー選手になることです。

 

〇練習参加したというような話もちらっと聞いたんですけど、やってみてどうでした?

入ってみれば、やれるのかなというのがあって。

それこそ自分は身体能力の部分にすごい自信を持っていて。

ああいうトップトップの選手と対峙しても、そんなに抜かれることというか、やられることはそんなになくて。

自分の自信につながったと思います。

 

〇これから試合に出て、積み重ねていけば目指すものに届くような感じですかね。

はい。

 

〇今年はリーグ戦ではずっと試合に出たい?

そうですね。それはマストです。

 

〇フロンターレでやってきたことが今につながっていることは? 前も止める、蹴るは今でもやっているという話をしていましたけど。

そうですね。そこは小学校から常に言われていたことで。

関東学院に入っても、大事なことだよ、と。フロンターレでも教えてもらったように、ボールひとつ持ち方を変えるだけでも状況が違う、相手の動きを止めることができるよとおいうことは、押してもらっているので。

ボールの持ち方だったりっていうのは常に意識するようにやっています。

 

〇佐原さんはU-12のときの監督だったと思うんですけど、佐原さんがトップチームのコーチになったことについては、何か思うところはありますか?

自分も元々髪が長くて。佐原さんも髪が長くて。そこの共通点はあったんですけど。

自分が2年生の時に、どこかの会場で佐原さんとお会いして。昔は佐原さんより身長、小さかったんですけど。

佐原さんより大きくなっていて。自分が。ちょっとうれしかったです。

 

〇長橋さんはU-15のときの監督でしたけど、長橋さんについては?

ちょこちょこ関東学院のグラウンドにも、たぶんタイキ(岡田泰輝)とかのためだったと思うんですけど。

自分が1年生、2年生の時にグラウンドに来て、話したりとかもして。

自分が教えてもらっていた人がああいうJリーグのトップトップのチームにいるっていうのは、すごいいい指導を受けられていたんだなっていうのは改めて思います。

 

〇関東学院大のこういうところを見てほしいというところは何かありますか?

今年は前線はすごいパワーがあって。

あんまり身長は高くはない。むしろ小さいチームなんですけど。

小さいと思わせないような、パワーだったり。身長は関係ないですけど、技術のところっていうのは本当にあって。

それを支える自分と、もう一人の石川穂高。去年(後ろは)5枚でやっていたんですけど、今年は4枚で。

2部でも(ほかのチームは)すごいフォワードの、パワーというところ、すごい能力が高い選手が多いと思うので。

そこをしっかり2人で抑えられるようにやっているので。

前だったらそのパワーと技術のところ。相手のセンターバックを疲弊させるくらい、どんどん仕掛けていくというところ。

後ろはそれを支えてしっかりリスク管理をして。後ろの土台、軸の部分。見てほしいです。

 

〇フロンターレを離れて少したちましたけど、またフロンターレのアカデミーを応援しているサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

いつも応援ありがとうございます。

自分も必ず。あと1年ですけど。プロサッカー選手になれるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

 

 

個人としてはプロサッカー選手になるという目標を掲げている佐々木輝大。

自分の持っている武器が、通用する。練習参加を通して、手ごたえも感じながら、大学ラストイヤーに臨んでいます。

関東学院大が1部復帰を目指す中、2部でも多くいる強力な前線の選手たちを抑え込んで、チームの多くの勝利に貢献し、そして自らの道も切り開いていくことを願っています。

 

 

(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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