フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第7節(監督・選手インタビュー)


5月11日、前橋育英高崎グラウンドで行われたプレミアリーグEAST第7節、前橋育英戦を1-3で終えた川崎フロンターレU-18。試合後に森勇介監督、藤田明日翔、藤井漣祐の2選手に話を聞きました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第7節

 

「選手の個人のところを伸ばして。それでも失点しないようにできるように徐々にやっていけたらと思います」 

森勇介監督

 

試合後、サポーターへあいさつする森勇介監督

 

〇試合の総括をお願いします。

連敗はしたくなかったし、それで前半3失点というのは苦しいかなとは思っていますし。どうやって立て直していこうかなというところを選手選考のところも含めて。いま思っています。

〇後半走るところも技術のところも上がった。もちろん前半からやってほしいところだと思うんですけど、どういったことを変化させられたと思いますか?

ここまでの7節毎試合そうなんですけど、何が原因なのかわからないんですけど、やっぱりゴールを目指す回数が少ないかなって。

相手のディフェンスの背中のラインを割っていくとか。ペナルティーエリアの中にボールを入れる回数が少なくて。

前半も立ち上がり、悪くはなかったので「いいかな」と思ったら、1本のミスで相手の1本目のシュートで簡単に入っちゃう。

立ち上がりのJ-VILLAGE CUPからいつもこれだったので。

これはなんとかしないといけないと思うんですけど。

かといって、ボールを動かすのは完全に放棄っていうのは、そこはもう葛藤なので。

しっかり選手の個人のところを伸ばして。それでも失点しないようにできるように徐々にやっていけたらと思います。

 

〇柴野君のところで運ばれてなかなかボールを奪えないところがあったと思うんですけど。

うまいなとは思っていましたけど。うちもずれのところは狙いどころはできていたので。

うまくいっていたところで、1点取られたところから13番の子(柴野快仁)には余裕を持たれたところがあったので。

それまでは別に、狙い通りのサッカーはできていたかなと思います。

でもやっぱりみんな上手いです。みんな、あわてないので。

 

〇根気よくミスから取られないようにやっていくしかない?

どうしてもシュートを打たれている本数に対して、点数が入りすぎなので。ちょっと考えなければいけなんですけど。

やっていけば、良くなっていくかなと思っているので。そんなに悲観はしていないです。

 

〇小田君の先発起用ですけど、彼の評価を教えていただきたいんですけど。

前半から彼はボールを取られないし。並の1年生じゃないと思うんですけど、やっぱりキックがうまくはないので。そこだけ良くなれば。

全然1年生だと思ってはいないです。

 

〇後半から小川翔太君が入って。彼のところからだいぶチャンスができていたと思うんですけど。

うちはワイドに速い選手を置いていないので。

上手い選手を中に入れて、サイドバックを高い位置でっていう感じでやっているので。

少しサイドの高いところでウイング系を置いた方が楽なのかなとも思って。そこは調整しました。

もちろん後ろが薄くなるんですけど、3点取りに行かなければいけないので。

相手もすぐ手を、(後ろを)5枚(にして)、打ってきて。嫌がっているなとは思ったんですけど。

「10分以内に点を取らないと苦しいよ」ということは言っていたんですけど。

取る前に手を打たれちゃったかなと思います。

 

〇次は鹿島が相手ですけど、それに向けてはどういったことをしていきますか?

鹿島さんもすごい力があるし。

また前橋育英さんとは違う、ゴールに直線で。パワフルな選手が多いので。

そういうところも含めて調子のいい選手を、来週のトレーニングでいい選手を使えればいいかなと思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

ちょっと連敗をしてしまって。

申し訳ないんですけど。でも選手は後半、前向きに戦ってくれたし。

ポジティブな内容は残してくれたので。最後まであきらめないところは見せられると思いますので。

また、ぜひ応援よろしくお願いします。

 

 

「プレミアの舞台だからこそ、シュートを打たせないっていう意識からしていかないと。

今日みたいな試合になっちゃうので。次節から切り替えてやっていきたいと思います」

DF3 藤田明日翔

 

藤田明日翔選手

〇失点が多くて難しい試合になったのかなと思うんだけど。

やっていることは悪くはなかったんですけど、ビルドアップでミスからの失点っていうのは本当にもったいないので。

そこはもうすぐに修正して、やれていることは、後半は良くなっていると思うので。

そこはしっかり継続しながら、精度を高めていって。最後ゴールまで行けるようにしていきたいと思います。

〇1失点目の後、相手が勢いに乗ってきているときにどう止めるか考えていました?

1点失点した後は、連続失点というのは控えないといけないと思うので。

それなのに連続失点してしまったということは、チーム全体として、反省しないといけないことかなと思います。

〇自分ではどうしてだと受け止めています? メンタル的なところなのか?

メンタル的な部分が多いと思いますけど。全然できる相手、というか。ビルドアップできる状況だったので。

そこはもっと自信を持ってやればいいと思います。

 

〇監督は「打たれるシュート数に対して、失点が多い」という話をしていましたけど。

シュートを打たせたら入る可能性があるというのが要素なので。

プレミアの舞台だからこそ、シュートを打たせない。失点をしないという意識じゃなくて、シュートを打たせないっていう意識からしていかないと。

今日みたいな試合になっちゃうので。

次節から切り替えてやっていきたいと思います。

 

〇後半は2バック気味に、2人で守るしかないような状況だったと思うんだけど。

やっぱり3点取られていたので。

攻撃に力をそそがないといけないので。

2センター(2人のセンターバック)で回収して、前まで持って行くっていうのが、ありました。

 

〇そこのタスクはしっかりこなせていたんじゃないかと思うんですけど。

やっぱり点を取りたい気持ちが強かったので。

自分たちセンターバックの部分で取れないと、攻撃にもつながらないので。

そこは「絶対奪ってやる」っていう気持ちでやりました

 

〇サウジ(U-17アジアカップ)から帰ってきて。いろんな経験、1点の重みとかを感じて帰ってきたと思うんだけど。

1点が本当に大きいので。

今日みたいに軽い失点が多いと、勝てる試合も勝てないと思うので。次に向けて気持ちを切り替えて、修正できるところはして。

次絶対に勝てるようにしたいと思います。

 

〇あの経験があって、自分の中にはどう反映されている?

運ぶ意識だったり。相手フォワードの付き方だとか駆け引きだったりは、いろんなフォワードとできたので。

そこは収穫として持って帰ることができました

 

〇終わった瞬間、これは取り組まないといけないと思ったことは? これは変えないといけないと思ったことは?

オーストラリア戦とか、サウジ戦とか、ビルドアップがちょっとうまくいかなかったので。

どんな相手でもしっかりチームで目線を共有することが大事だと思うので。

キーパーと意思疎通ができていなかったりすると、ビルドアップもうまくいかないので。チーム全体で目を合わせることが大事かなと思います。

 

〇個人としてもっと取り組んでいきたいことは?

やっぱり運ぶ。意識していたので。運んだ先の質というか、そういったところを上げたり。

キックの精度とかももっと上げたいと思います。

 

〇守備はできた感覚がある?

はい。

〇スピードを生かしたカバーリングとかもできていたように思うんだけど。

はい。

〇空中戦とかはどうですか? 球際とか競り合いのところは?

空中戦は自分よりも全然大きいフォワードとかもいたんですけど。

競られる前の駆け引きだったりとか、全然競り勝つことができたので。

そこは引き続きやっていきたいと思います。

 

〇次は鹿島が相手ですけど。鹿島も前線には強力な選手がいると思うんですけど、それに向けて何かイメージなどはできていますか?

自分たちの気持ちとしては受け入れちゃう感じがあるんですけど。

でもそういう気持ちじゃなくて、自分が全部勝つ気持ちでチャレンジ精神をもって、全部奪う気持ちでやっていきたいと思います。

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただけますか?

連敗してしまって、サポーターの応援に応えられていないというのは、自分としてもすごい悔しいので。

次節から流れを切って、勝利。連勝に持って行けるようにチーム全体としてやっていくので。

引き続き応援よろしくお願いします。

 

 

「自分たちのミスでゲームを崩してしまうというのが何回もあるので。みんなで声を掛け合ったり。

助けていかないといけないと思うので。そこを修正していきたいと思います」

MF6 藤井漣祐

 

藤井漣祐選手

〇ちょと前半と後半違う展開だったんじゃないかと思うんですけど、それぞれどうでしょう?

前半はけっこういい入りはしていたと思うんですけど、自分たちのミスで崩れていってしまった部分があって。

後半は相手が引いてきたというのもあって、自分たちがボールを持つ時間が長くなったと思うんですけど。

やっぱり決めきるところを決めないと、自分も含めてですけど。

決められなかったので、逆転は遠かったと思います。

〇後半は意地のゴール。振り返ってもらっていいですか?

その前にも何回か、2回ぐらい決めるチャンスがあったし。やっぱり自分たち、前のフォワード陣が決めないとチームは勝てない。

ヘディングは自分の得意なところではあるので、決めきることができました。

〇なんとかしてやろうというのを感じる一人でしたけど、自分としてはどういう心境でした?

そうですね。やっぱり外していたというのもあるし。連敗というのは本当にしたくはなかったので。

前半、本当にふがいない試合をしてしまったので。後半は、前半はもう取り返せないので。自分たちのサッカーをしてやろうと思ってやりました。

 

〇ちょっと前半は受けてしまったところもある?

あります。

〇取りたいけれど取り切れなかったりとか?

守備のところで、最初に話していたんですけど、点が決まってから、自分たちが沈んでしまって。

どんどん前からはめていけないシーンも多くなって。球際でも上回れてしまって、どんどん相手のボールになってしまったという印象です。

〇前半悪いということが続いている課題は、自分たちでどう変えようと思う?

やっぱり自分たちのミスでゲームを崩してしまうというのが何回もあるので。そこのところをみんなで声を掛け合ったり。

助けていかないといけないと思うので。そこを修正していきたいと思います。

〇ミスを恐れずにやることもまた大事なのかなと思うんですけど、どうですか?

森さんも「怖がって、ミスを恐れてミスをするのが一番だめ」って言われていますし。

ミスしたら全員で切り替えて。保証してあげればいいと思うので。そういうふうにやっていきたいと思います。

 

〇失点したところもミスからで。そういったところもみんなで助け合うことができればと思うんですけど、どうでしょう?

失点した後にどう修正するというのは、さっきも話をしましたけど、やっぱり集まったり。もう一個チームで合わせるところは合わせてっていうふうにしていったほうが、連続失点というのは防げるんじゃないかと思います。

〇今シーズンここまで個人としてのパフォーマンスはどう評価していますか?

右サイドハーフというところでいつもやっているところとは違うんですけど。

だんだんパフォーマンスも上がってきたと思いますし。最初は全然自分の特長を出せなかったんですけど。

今日はけっこう前を向いてドリブルで仕掛けたりとか、中に入ったりとか。

攻撃のところでいい部分は出せたのかなと思います。

〇ここから自分ではどういったことを求めてやっていきたい?

やっぱり点とかアシストとか結果というところと。守備でも貢献していきたいと思います。

〇ビハインドの状況で最後に点を取ったこともこれからにつながってくるのかなと思うんですけど、どうですか?

自分たちは失点して、追いついて逆転してっていう試合が多いので。

この点はポジティブにとらえていきたいと思います。

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

遠いところまで応援ありがとうございます。

ここまで来てもらったのに負けてしまったのは申し訳ないですし。でも下を向いていたら、次は勝てないと思うので。

次へ向けて。

また応援よろしくお願いします。

 

 

後半はフロンターレらしいサッカーを展開する時間も多かったフロンターレ。

敗戦の中でも、次につながるもの、次につなげなければいけないものもあったように思えます。

次節は、日本クラブユースサッカー選手権大会の関東予選前、最後の試合となる鹿島アントラーズユース戦。

麻生グラウンドという素晴らしい環境の中、どういったプレーを見せていくのか、とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

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