フロンターレU18 – レッズユース / プリンスリーグ関東第8節


ファン感謝デーのにぎやかな等々力をあとにして自転車に乗ってしんよこフットボールパークへ。フロンターレU-18はプリンスリーグ再開初戦を2-0で勝利し、4勝3敗、勝ち点12で4位。首位東京ヴェルディユース(勝ち点15)とは勝ち点差3。今節は4勝2分け1敗、勝ち点14で2位につける浦和レッズユースとの上位対決となりました。

【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第8節vs浦和レッズユース】
7月4日(土)午後3時半キックオフ しんよこフットボールパーク 雨
フロンターレの先発は前節、昌平高校戦と同じ。GK名良橋、DFは右から原島、武田、伊従、島崎。ボランチは田中、村田。右MFに渡邉、左MFに三笘。キャプテンマークをつける岸がトップ下に入り、藤井がFW。

ファン感をあとにしたフロンターレサポーターも駆けつけ、レッズのサポーターも幕を出し、フットボールパークを見下ろす日産スタジアムへ通じる橋には多くの観客が集まりました。雨がちらつくあいにくの天気。「入りだぞ! 入りだぞ!」。GK名良橋の声がいつものように響くなか、キックオフ。

キックオフを前に円陣を組む
キックオフを前に円陣を組む

立ち上がりから長身のFW9番松澤彰にロングボールを入れ、松澤とコンビを組むFW21番時里元樹がDFラインの裏を狙ってくるレッズユース。しかし、武田、伊従のCBコンビが集中した守りを見せセカンドボールは田中や村田が拾い、これをしのいでいきます。
すると8分岸が右サイドを突破し、相手選手を引き付けてエリア前へラストパス。エリア正面フリーとなった三笘がグラウンダーのシュートをダイレクトで放つと、カーブのかかったボールはゴール右隅へ吸い込まれていきます。1-0! 鮮やかなゴールでフロンターレが先制に成功します。

一方のレッズユースも22分、中盤でボールを奪い、左から2番川上開斗がシュート。しかし、GK名良橋がこのボールを弾き出し、こぼれ球を拾われたところから、上げられた右クロスにも先に触ってシュートを許しません。

ゴール前での攻防が続く
ゴール前での攻防が続く
コーナーキックやクロスボールを多く入れられるもしのいでいった
コーナーキックやクロスボールを多く入れられるもしのいでいった

さらに30分エリア前でフロンターレがボールを失い、ボールをキープする松澤に伊従と名良橋が詰め寄るも、ボールはエリア左フリーとなっていた川上へ。ゴールは名良橋が前へ出ていたため、無人。これはやられた、と思いましたが、ゴールライン上へ武田が戻りシュートをブロック! 武田の大きなプレーで最大の危機をしのぎました。

44分にはセカンドボールを拾った渡邉がシュートへ持ち込むもこれは枠外に。

直後にレッズユースはロングボールから押し込んできますが、これをしのぐとクリアしたボールは前線に残っていた藤井のもとへ。相手DFを背にしながらボールを収めた藤井。左サイドをかけ上がった三笘へボールが渡り、ドリブルで前へ進んだ三笘からボールは再び、エリア右の藤井へ。藤井がゴール左へ流し込み2-0! 大きな追加点が気持ちのよいカウンターで決まると、主審が前半終了を告げる笛を吹きます。

後半の立ち上がりのフロンターレ。中盤のボールの奪い合いからレッズの時里にエリア右からフリーでシュートを打たれるもこれは左へ外れ得点とはならず。一方のフロンターレも田中、村田が中盤でパス交換をしリズムをつくるとエリア正面岸がドリブルでボールを運び、スルーパスに抜け出したのは三笘。しかし、GK25番田桑龍輝に詰められてシュートは打てませんでした。

14分には藤井に代わり、宮代がFWに。15分、村田の右クロスに宮代が頭で合わせますがこれは上へ外れます。直後にはパス交換からエリア左を上がってきた島崎がシュートを放つもこれはサイドネット。

一方のレッズも32分交代で入った13番新井瑞希がエリア外左から思いきりのよいシュートを放ちますが、これは名良橋が好セーブ! 次々にコーナーキックを獲得していき、クロスを入れていくレッズと岸のキープを生かしてさらに追加点を狙っていくフロンターレの攻防が終盤まで続いていきます。

41分には島崎に代わり、川崎が左SBに。試合終盤はDFも前線に上がりパワープレーを仕掛けてきたレッズユース。ロスタイムに右クロスを松澤に合わせられ、いったんは名良橋が触るも松澤に押し込まれて2-1。直後に足をつった武田に代わって小川がCBに。さらにパワープレーを仕掛けてきたレッズユースの猛攻を受けますが、これを跳ね返し、勝ち点3は譲らず。ここまでプリンスリーグでは白星と黒星が交互に続いてきたフロンターレU-18、今年初めての連勝となりました。

攻守にかみ合っての勝利。鮮やかな得点を生み出した攻撃はもちろん、クロスやコーナーキックにいい対応を最後まで見せた名良橋、広い範囲をカバーした武田をはじめ守備陣の奮闘も光りました。

試合を終えてあいさつに来た選手たち。中盤でボールをよく拾った田中碧選手(18番)と終盤CBで逃げ切りに貢献した小川真輝選手(34番)
試合を終えてあいさつに来た選手たち。中盤でボールをよく拾った田中碧選手(18番)と終盤CBで逃げ切りに貢献した小川真輝選手(34番)

前半2-0 後半0-1計2-1
得点:三笘薫、藤井柾人(川崎) 松澤彰(浦和)
先発:1名良橋拓真 7原島亨太 5武田太一 26伊従啓太郎 3島崎竜 18田中碧 32村田聖樹 8渡邉啓太郎 10三笘薫 9岸晃司=cap 23藤井柾人
交代:藤井→38宮代大聖 島崎→24川崎晶弘 武田→34小川真輝
リザーブ:16新居俊介 6柴原周平 14猪狩和真 17道本大飛 25栗脇拓人 30桝谷岳良

第8節を終えて川崎フロンターレU-18は5勝3敗、勝ち点15、得点20、失点11、得失点差+9、2位に浮上しました。前橋育英に首位東京ヴェルディが勝利し、勝ち点を18まで伸ばしたため、勝ち点差は3で変わらず。第9節は7月11日(土)午前11時、山梨学院和戸サッカー場にて山梨学院大附属高校と対戦。この試合でプリンスリーグは折り返しとなります。

(文中敬称略)
写真はあんざいさん撮影のものも使わせていただきました。ありがとうございます!

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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