フロンターレU18 – ジェフユナイテッド市原・千葉U18 / Jユースカップ1回戦


夏の日本クラブユース選手権、プリンスリーグとならびフロンターレU-18にとって大事な大会、Jユースカップが幕を開けました。

昨年までは予選リーグを戦ったうえで上位チームが決勝トーナメントへ進めたのが、今大会からレギュレーションが変わり、最初から決勝トーナメントが行われ、負けたらそこで終わりの一発勝負に。フロンターレの初戦の相手はジェフユナイテッド市原・千葉U-18、夏の日本クラブユース選手権ではベスト4、所属する千葉県リーグ1部では優勝。

昨年は大きな大会で当たることはありませんでしたが、年末に埼玉県内で行われたGO FOR 2018 CUPの準決勝では0-0、PK0-3で敗れています。

フロンパークへ続く横断歩道の車止めの雀にはジェフのチームカラーの雀も
フロンパークへ続く横断歩道の車止めの雀にはジェフのチームカラーの雀も

サポーターを出迎えるふろん太くん。カブレラはおやすみ
サポーターを出迎えるふろん太くん。カブレラはおやすみ

ボールパーソンを務めたのはフロンターレU-10の選手たち
ボールパーソンを務めたのはフロンターレU-10の選手たち

アップを始めるフロンターレU-18の選手たち
アップを始めるフロンターレU-18の選手たち

【川崎フロンターレU-18 Jユースカップ1回戦vsジェフユナイテッド市原・千葉U-18】
10月10日(土)午後1時キックオフ 等々力陸上競技場 くもり 1398人

試合を前にしたフロンターレU-18の選手たち
試合を前にしたフロンターレU-18の選手たち

フロンターレの先発はGK1名良橋拓真、DFは右から5武田太一、キャプテン4長谷川隼、26伊従啓太郎、3島崎竜、ボランチは18田中碧、32村田聖樹、右MF8渡邉啓太郎、左MF14猪狩和真、トップ下に9岸晃司、FW11瀬川ヤーシャ。10三笘薫はベンチからのスタート。

ジェフユナイテッド市原・千葉U-18の選手たち
ジェフユナイテッド市原・千葉U-18の選手たち

ジェフユナイテッド市原・千葉はGKキャプテンの1辻周吾、DFは右から13菊池俊吾、4岡野洵、3柳田健太郎、6川村優太、中盤の底に8横山玄徳が入り、その前に2齋藤拓海、7大塚一輝、2列目は右が14中村駿太郎、左に10氣田亮真、FW19伊藤大将。

太陽が雲に隠れるはっきりしない空模様でしたが、中村憲剛が応援を呼び掛けるなどした効果もあってか、今季の等々力開催のU-18の試合では一番の観客が集まるなか、試合は始まりました。

立ち上がりのフロンターレ、長谷川のフィードを右サイド深い位置から岸が折り返し、ボールを受けた武田がエリア右から狙いますがシュートはGKのもとへ。

11分にはエリア外右での岸のフリーキックに瀬川が合わせますがシュートは上へ。
さらに田中碧が高い位置でボールを奪うと、受けた岸がドリブルで仕掛けてシュート。しかし、勢いのあるものとはならずボールはGKへ。

ボールをしっかりつなぎながら攻勢に出ていくフロンターレ。18分には右からパスで崩していくとエリア右の角度のあまりないところから岸が狙いますが、これは左へ。

一方のジェフもカウンターから攻勢に。20分には右に開いた氣田のクロスに伊藤が合わせますが、ボールは左へ。
両サイドからの鋭い仕掛けでフロンターレゴールをおびやかしますが、先に試合を動かしたのはフロンターレ。27分ジェフの攻撃をしっかり跳ね返すと岸へボールが渡り、エリア正面でボールを受けた瀬川がドリブルでボールをエリア外右へ運び右足を振り抜くとゴール右すみをとらえて、1-0。プリンスリーグ三菱養和戦、東京ヴェルディ戦に続いて瀬川ヤーシャは公式戦3試合連続のゴール。

さらに畳み掛けたいところでしたが、ジェフも反撃。30分、スルーパスから抜け出した伊藤が名良橋と1対1になる大ピンチ。ここは名良橋が足でシュートを止める好守。さらにこぼれ球を伊藤に拾われますが、シュートは再び名良橋が食い止めます。

37分には島崎と猪狩が左サイドを崩し、最後は岸がエリア外左から折り返しますが、これは誰にも合わず。

直後にはジェフ。右サイドを仕掛けた伊藤が折り返し菊池が合わせますが長谷川がブロック。さらにエリア内でキープされますが伊従がカットし、ピンチを摘んでいきます。

前半終了間際にはコーナーキックをしのがれたところからカウンターを受け、伊藤がドリブルで仕掛けたところから折り返しに齋藤が合わせますが、シュートは上へ。前半は1-0。リードして終了します。

ゴール前での攻防
ゴール前での攻防

ジェフの攻勢をしのいでいく
ジェフの攻勢をしのいでいく

後半はフロンターレが押し込みつつも、ジェフもカウンターで応戦する展開に。6分には左コーナーキックのこぼれ球を拾った武田がシュートを放ちますがこれは右へ。直後のジェフの攻撃をしのぐと縦への速い攻めから島崎がシュートに持ち込みますが、これはGKのもとへ。

するとジェフは11分左サイドのスペースにスルーパスが出ると素早く反応した伊藤が抜け出し名良橋と1対1に。これを決められて1-1。追い付かれてしまいます。

ここでフロンターレは猪狩に代わって三笘が左MFに。勝ち越しを狙いますが、なかなかセカンドボールを拾えなくなり押し込まれる展開に。15分エリア内左でファールを与えてしまい、ジェフの齋藤にPKを決められて1-2。あっという間に追いかける展開になってしまいます。

ここでフロンターレは瀬川に代わって宮代がFWに。

19分には岸の左コーナーキックに伊従が合わせますが、ジェフのGK辻がさわり決まらず。直後には長谷川の右コーナーキックに武田が合わせますがボールは右へ。中を固めるジェフに対してなかなか流れの中からシュートに持ち込めないフロンターレ。しかし、コーナーキックを獲得し続けたことが実を結びます。

コーナーキックに合わせるもシュートはわずかに右へ
コーナーキックに合わせるもシュートはわずかに右へ

32分に長谷川の左コーナーキック、こぼれ球を拾ったのは宮代。エリア内左から右足を振り抜くとボールはゴール右に決まり2-2。ようやく同点に。

宮代選手が決めて同点に
宮代選手が決めて同点に

追いかける展開では浮き足立って見えたフロンターレの選手たちはこれで落ち着きを取り戻し、さらに攻勢に。38分に右の渡邉、中央の岸へとボールが渡り、エリア前で田中が縦パスを出しジェフの守備を崩していくとエリア内右へ進入したのは渡邉。GK辻と1対1となり、ボールはゴール左すみへ。見事に崩して3-2。再びフロンターレがリード。渡邉へ次々に抱きつくピッチの選手たち。ベンチの選手たちにも笑顔があふれます。

渡邉啓太郎選手が決めて、勝ち越し
渡邉啓太郎選手が決めて、勝ち越し

選手全員で喜んだ
選手全員で喜んだ

終盤にはジェフも反撃。エリア外右で川村のフリーキックにエリア内左、岡野が先に体を入れてあとは合わせるだけ、しかし、触れず。さらにフリーキックやコーナーキックで次々にフロンターレをおびやかしますが、何とかこれを跳ね返していきます。ロスタイム、お決まりのアバンテもプレー中はできないほどの猛攻をしのいでようやくタイムアップ。

ここまで今年の等々力での試合は1分け1敗だったフロンターレU-18、新しくなった等々力での初めての勝利ともなりました。2回戦は18日。鹿島へ乗り込んで、鹿島アントラーズユースとの対戦となります。

サポーターへあいさつに向かう選手たち
サポーターへあいさつに向かう選手たち

三笘薫選手と田中碧選手がタッチをかわす
三笘薫選手と田中碧選手がタッチをかわす

先制点を決めた瀬川ヤーシャ選手も笑顔
先制点を決めた瀬川ヤーシャ選手も笑顔

前半1-0 後半2-2 計3-2
得点:瀬川ヤーシャ、宮代大聖、渡邉啓太郎(川崎)伊藤大将、齋藤拓海=PK(千葉)

フロンターレの先発:GK1名良橋拓真、5武田太一、4長谷川隼=cap、26伊従啓太郎、3島崎竜、18田中碧、32村田聖樹、8渡邉啓太郎、14猪狩和真、9岸晃司、11瀬川ヤーシャ
交代:猪狩→10三笘薫 瀬川→38宮代大聖
リザーブ:21早坂勇希 24川崎晶弘 34小川真輝 25栗脇拓人 17道本大飛

ジェフユナイテッドの先発:1辻周吾=cap、13菊池俊吾、4岡野洵、3柳田健太郎、6川村優太、8横山玄徳、2齋藤拓海、7大塚一輝、14中村駿太郎、10氣田亮真、19伊藤大将
交代:中村→11北原渓 伊藤→20小澤裕太
リザーブ:21平野楓 18長谷川雄介 5角谷拓海 16佐田貴哉 22武藤真平
(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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