フロンターレU18 – ヴァンフォーレ甲府U18 / クラブユース関東予選2回戦(監督・選手インタビュー)


6月1日、日本クラブユース選手権関東予選2回戦でヴァンフォーレ甲府U-18に恩田裕太郎が決勝点を決め、1-0で勝利。日本クラブユース選手権出場を決めた川崎フロンターレU-18。

試合後に恩田裕太郎、松澤成音の2選手、6月4日の練習後に森勇介監督に話を聞きました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – ヴァンフォーレ甲府U18 / クラブユース関東予選 2回戦

 

 

「去年かなえられなかった決勝で、絶対勝ちたいと思うので。
もっともっと成長して自分たちのサッカーをして勝っていきたいと思います」 

FW9 恩田裕太郎

 

恩田裕太郎選手



〇試合を振り返ってみていかがですか?

もっと自分たちのサッカーをすれば、もっと簡単なゲームになったと思いますし、自分たちで厳しくしてしまったなっていう印象です。


〇プレミアリーグが中断して。そのあとはどういったことをやってきました?

プレミアリーグ、中断してからクラブユースに向けて、焦点を合わせて、自分たちでやってきましたけど。

特にやることが変わったということはなく、自分たちのサッカーをするっていうところはチーム全体でそろえてきたので。

それを今まで練習して今日も出そうと思ったんですけど、なかなか出なかった、という感じです。


〇まだまだ満足はいっていないような感じですか?

そうですね。まだまだ。自分も含めて、もっと全力、出せたなと思いますし。

もっと簡単にサッカーをしたら、自然ともっと簡単に勝利をつかみとることができたと思います。


〇今日は先制点を決めました。その場面について振り返ってもらってもいいでしょうか?

自分のところにボールが落っこてきて。前に何人か選手がいましたけど、振り抜けば入ると思ったので。しっかり振り抜けて良かったと思います。


〇1戦目はかなりチャンスがあって、でもなかなか決めきれなくて、だからこそ欲しいゴールだったのかな、と思ったんですけど、どうですか?

そうですね。前節(FC ASAHI戦)は決められるところもあったので、決めたかったですけど、決められなくて。

今日は「絶対決めてやる」っていう気持ちでやったんですけど。もう1点決められたんですけど、決められず、悔しい思いですね。


〇周りを生かすプレーに磨きがかかってきたように思えました。それについてはどうですか?

そうですけど、自分の仕事はゴールを決めることですし。味方を使うのも大事ですけど、自分で行けるところは自分で行って。

自分が点を取って、チームを勝たせたいという気持ちはあります。


〇少しプレミアリーグもあって、そしてクラブユースになりますけど、目標などを教えてもらってもいいですか?

まずはプレミアリーグ、しっかり勝って。勢いをつけて、クラブユースは去年かなえられなかった決勝で、絶対勝ちたいと思うので。

もっともっと成長して自分たちのサッカーをして勝っていきたいと思います。


〇クラブユースを勝ち抜くためにはどんなものが必要だと思いますか?

練習では自分たちのサッカーをできているんですけど、試合になるとやっぱり焦りとかがあって、自分たちのサッカーができなくなっている部分があるので。

練習でできているので、練習ももっと質を上げれば、試合でもできるようになると思うので。

自分たちのサッカーをできるようにしていきたいと思います。


〇クラブユースの予選の2試合は、プレミアでも出番が少なかった選手も試合に絡むようになって、そこでチームの積み上げを感じる部分はありますか?

ベンチだった選手もベンチ外だった選手も試合に絡んできて、今日も亘佑(長崎亘佑)が最後いいプレーをして、試合を締めてくれましたけど。

これからけがをしていた駿佑(林駿佑)やノリ(関德晴)とかも戻ってくるので。

チーム内の競争も激しくなると思うので、チームとしてもプラスに考えて。もっともっと切磋琢磨して。

誰が出ても遜色ないようなチームにしていきたいと思います。


〇恩田君自身の、クラブユースの目標を教えてもらってもいいですか?

去年成し遂げられなかった優勝はもちろんですけど、個人としても去年は得点王を取ったんですけど、複数人いたので、単独得点王を狙っていきたいと思います。


〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

今日も熱い応援をありがとうございました。

自分たちはこれからも厳しい戦いが続くと思うので、応援よろしくお願いします。



「去年は準優勝という思いをしたので。

自分のミスというのもあったので。ミスをミスじゃなくして。

もっと自信を持ってやれるようになりたいかな、と思います」

GK1 松澤成音

 

松澤成音選手


〇今日の試合を振り返ってみて。だいぶ難しい試合だったと思うんですけど。

鹿島に1-6で負けたというのがあったので、無失点で抑えるというのは頭にありましたし。

後ろが頑張れば、前が点を取ってくれれば、気軽な試合になるので。

無失点っていうところはこだわってやりました。

 

〇きわどいクロスに対して、いい対応を続けていたと思うんですけど、自分のプレーについてはどうですか?

ガミさん(浦上壮史GKコーチ)が9番(太田創大)のヘディングが強いと言っていて。クロスをかなり上げてくるっていうのは知っていたので。

自分が出れたら問題はない。自分がクロスに出るというのを意識しながらやれて良かったかなと思います。


〇後ろから見ていて、守備は良くなったと感じました?

練習はとにかくボールに出るというのを意識しているので。練習からそれをやっていたのでいい結果が出たのかなと思います。


〇相手が高い位置でカットする場面も少しあって。そういうところでもほかの選手がカバーをして。そういうところが前よりも良くなってきたのかなと思ったんですけど、どうですか?

ビルドアップミスというものは付き物なので。「ミスをミスにしない」というのは監督からも言われているので。

そこはみんな意識してやれたのかなと思います。


〇1回戦では植木君(植木琉斗)が先発でしたけど、外から見て、どう感じました?

落ち着いて、1年生だけど、やれていたのかなと思います。


〇何か声をかけたりとかしました?

自信を持ってやれば問題ないので。そこはとにかく「自信を持って行けよ」というのは言いました。


〇クラブユースは、松澤君自身もかなり最後は悔しい思いをしたと思うんですけど、意気込みなどを教えてもらってもいいですか?

去年は準優勝という思いをしたので。

自分のミスというのもあったので。今日もそうですけど、キックでミスとか。そういうミスをミスじゃなくして。

もっと自信を持ってやれるようになりたいかな、と思います。


〇目指すものは優勝だと思うんですけど、それに向けてこのチームに必要だと思うものは?

堂々と自分のプレーができるようになったら、もっといいプレーができるのかなと思います。


〇ここまでプレミア、ずっとスタメンで出ていますけど、自分自身のプレーで伸びたなと思うところと、もっと「こういうのが必要だ」と思うところを教えてもらってもいいですか?

クロスの部分はけっこう自信を持ってやれるようになってきたので。そこは成長したと思うのと。

キックのところは去年からの課題なので。もっともっと蹴れるようにならないとだめかな、というのは感じています。


〇去年の経験があるからこそ、できることがあると思うんですけど、チームにどういったことを働きかけていこうと思います?

去年から出ているので、リーダーシップをもって練習からやるっていうのは毎日毎日意識してやっています。


〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

今日もたくさんの方々が来てくれたので、自分たちがその声援に応えられるように日々の練習からやっているので。

これからも応援よろしくお願いします。

 

「環境に左右されなかったり、結果に左右されなかったり。

左右されないメンタリティーを練習の中から。練習試合を積んで何とか頑張らせたいなと思っています」

森勇介監督

 

森勇介監督


〇クラブユース、2試合勝って全国大会行きが決まりましたけど、今の心境はいかがですか?

もう少し内容も得点差も(欲しかったんですけど)。向こうも必死にやっていたので。そうはいかないですけど。

実力的にはもっと得点を離せる力の差はあったのかなと思うんですけど。

チャンスもあったし、ほとんど相手にシュートも打たせていないんですけど。

1-0でずっと行ったら、相手も元気が出ちゃうので。最後は危ないシーンがあったし。

ここのところが課題だし、もっともっと内容も良くしたいし。


やる前は選手たちに、プレミアで3連敗して、大量失点しているなかで、クラブユース、しっかり取ってっていうところで、「結果も内容も」っていうところだったんですけど。

結果は取れたんですけど、内容のところはいまいちなので。少しずつ改善したいですね。


〇甲府戦では少しビルドアップのミスもあって、それでもほかの選手が補完してあげていて。そういうところが少しずつ変わってきた部分なのかなと思ったんですけど、どうですか?

そうですね。ゼロで終わっているのはすごくいいし。もしかしたらプレミアのチームだったら、あれをそのまま持って行かれる可能性もありますし。

ミスは正直起こるのはしょうがないと思っているので。そのあとの対処だったり、リスク管理のところ。

当然技術はもっと高めていかなければいけないんですけど。

ミスはしょうがないので。それでもしょうがないと言っていて、失点してはだめなので。もっともっとリスク管理のところと技術力は上げていかないとなと思っているし。

あとは、もっともっとフィットネスのところ。体のところは動けるようにしていきたいと思っています。


〇練習を見ていても、だいぶ強度のところを上げてやっているように見えました。

そうですね。おかげさまで、プレミアまで時間ができたので。もう1回、ここで上げようということを選手たちに話して。

頑張ってやってくれていると思うし。もっともっと。これが最低ラインだと思っているので。選手の能力を引き出してあげられればなと思います。

 

〇1回戦では植木君がスタメンで、1年生もだいぶ試合に出ていましたけど、それは今後も見据えて?

本当に下の年代の子たちが伸びてこないと、チームは全体的に強くならないし、底上げにもならないし。

3年生にも余裕でやらせてしまったら、練習も緩くなってしまうので。

俺はけっこう力があれば使うし、「できそうだな」と思ったらすぐ使うタイプなので。あんぱいにやろうと思っていないので。思い切って。

それがいい刺激になればいいかなと思っています。


〇1回戦では武内君(武内勇人)がゴールを決めたり、加藤君(加藤昊)がゴールを決めたり、甲府戦では長崎君がいいカバーを見せたり、真剣勝負の場でそういったプレーを見せたことがこれからにつながりそうだなと思います。


木曜日のJユース(vs FC東京U-18、〇1-0)もみんなすごく一生懸命やってくれていて、いいプレーを出していたので。

少しでもチャンスを上げたいなというのはあったので。

普段入れていない選手も、使いたいというのはありました。

本当は3-0、4-0とかいい状況で出してあげたかったんですけど。その1-0の状況の中でも山川(山川陽平)がつって、長崎をつかう決断をして。

ああやってゼロで抑えてくれたのは、こちらとしてもありがたいかなって。

厳しい状況の中で出せたのもありがたかったかなと思います。


〇プレミア、中断明けは1、2年生も、練習を見ながらだと思うんですけど、さらに絡んでくる可能性がありますか?

力がある子たちが多いので。どんどん積極的に自分は使っていこうかなと思っています。


〇林君も中断明けには間に合いそうな感じですか?

そこらへんはちょっと様子を見ながらなので。

徐々にけが人は戻ってくるかなと思うんですけど。そこを待っていても、彼らが帰ってきたから勝てるわけではない。勝てる保証はないので。

今いる選手が全力で、パワーアップしていかなければいけないと思っています。


〇クラブユースはあれだけの連戦で、選手たちには成長する機会にもなると思います。

その間みんなで過ごせますし。真剣勝負の場で、毎日きつい中で、暑い中でやれるのは、一個チームがぐっと引き上がる。個人もぐっと引き上がるんじゃないかなと思っています。


〇それまでにどういったチームにしていきたいですか?

まずはしっかり、どんな状況でも安定した力を出せるチームを目指してやっているんですけど。

いい時はいい。悪い時は悪い。どんなチームでもそういうところはあるかもしれないんですけど。

不安定なチームはなかなか結果を出せないと思うので。

強いメンタリティーだったり、環境に左右されなかったり、結果に左右されなかったり。

左右されないメンタリティーを練習の中から。練習試合を積んで何とか頑張らせたいなと思っています。


〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

なかなかリーグ戦、思うような結果を出せていないんですけど、下ともそんなに離れていないし、上とも離れていない。

何とか上に食らいつけるように頑張りますので。

サポーターの皆さんに、選手たちのいいプレーを見に来てもらって、勇気づけてもらえたらな、と思います。

頑張りますので、またよろしくお願いします。

 

 

1-0という難しい試合を勝ち抜いて、全国大会への出場権を手にしたフロンターレU-18。

それでも、それに満足することはなく、日々の練習に取り組んでいます。

6月15日に再開を迎えるプレミアリーグEAST、そして7月22日に開幕を迎える日本クラブユース選手権。練習や練習試合で積み上げたものが結果にも内容にも表れて、それが選手自身やチームのさらなる成長へつながっていくことを願っています。

 

次戦:プレミアリーグEAST第9節 vs 横浜FCユース

6月15日(日) 午後5時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field

 

 

 

 

(文中敬称略)

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