6月30日は、Anker フロンタウン生田へ。
プレミアリーグEASTは第10節を迎え、川崎フロンターレU-18は昨年の王者青森山田との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第10節 vs 青森山田】
6月30日(日) 午前11時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field くもり 698人
前節尚志高校とのアウェーゲームを1-0で制し、連敗を2でストップ。6勝3敗、勝ち点18、得点17、失点9、得失点差は+8。1試合未消化の流通経済大柏を德失点差で上回り暫定首位のフロンターレ。
先発は、GK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、4林駿佑、23楠田遥希、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、14八田秀斗、右MF8知久陽輝、左MF11児玉昌太郎、全然にはキャプテンの7加治佐海、9香取武。
青森山田は、3勝3分け3敗、勝ち点12、得点7、失点8、得失点差‐1、暫定7位。
先発は、GK1松田駿、最終ラインは右からキャプテンの5小沼蒼珠、4伊藤柊、6山口元幹、2福井史弥、ボランチは10谷川勇獅、25長谷川滉亮、右MF8別府育真、左MF13大沢悠真、トップ下23川口遼己、全然には19石川大也。
昨年の対戦はフロンターレから見て1分け1敗。Anker フロンタウン生田で行われた第7節は2-2。青森山田高校グラウンドで行われた第17節は1-2。
じっとりと湿り気を帯びた蒸し暑さのAnker フロンタウン生田。両チームの選手の家族らのほか、多くのフロンターレサポーター、さらには青森山田のファンの姿も、
ピッチ脇の観戦者向けのスペースに入りきれないほどの人々が集まる熱を帯びた雰囲気に。
声を出しての声援こそできないものの、選手紹介の際にはフロンターレサポーターが拍手を送る。素晴らしい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、フロンターレは関が左サイドを突くパス。これに加治佐が高い位置へ抜け出し、折り返し。シュートにこそつながらなかったものの、いいかたちで試合に入っていきます。
一方の青森山田の、3分には自陣の左サイドでフリーキックを得ると、キッカーの長谷川が遠いサイドに入れたボールを小沼が折り返し。
エリア内で混戦となったところ、エリア左、石川がおさめますが、フロンターレはブロック。
左コーナーキックとなり、川口は右足でニアに供給。しかし、フロンターレはブロック。再度の左コーナーキックとなり、川口がボールを入れると、またもニアを選択。
しかし、ここでもフロンターレは体を張りブロック。
3度目の左コーナーキック。青森山田はショートコーナーに。川口が右クロスを入れると、これに伊藤が反応。エリア左へボールが入りますが、フロンターレの対応があり、シュートは打てず。
コーナーキックが続き、変化を交えながらゴールを狙う青森山田に対し、フロンターレはしっかり対応していきます。
フロンターレも最終ラインでボールを動かしながら、自陣の右サイドに開いた林がフィード。セカンドボールを拾い、知久から柴田とつながり、柴田は高い位置への仕掛け。
しかし、青森山田もまた粘り強い対応。最後は柴田のファールに。
7分には今度は青森山田。右サイド、下がり目で受けた別府は右サイド、裏を突くパス。これに小沼が抜け出し、エリア右へ持ち込もうとしますが、関、さらには楠田が対応。
右サイドでのスローインを得た青森山田は、小沼のロングスローからゴールを狙いますが、松澤がセーブしていきます。
林、楠田、関がボールに多く触れ、中央に顔を出した矢越が青森山田の寄せをかいくぐり、そのパスに児玉が左サイドから正面へ仕掛けるなど、フロンターレは次第に青森山田の陣内でのプレーを増やせるように。
八田や加治佐、香取も間でボールを受け、楠田の左サイドを突くパスに児玉が高い位置へ顔を出すなどしていきます。
青森山田はブロックを組んで、簡単には縦につけさせないようにしていきますが、フロンターレは焦れることなく、細かいボール回しを見せていくと、10分には、左サイド、矢越が右サイド、柴田につながる正確なパス。柴田が仕掛けて折り返すと、エリア右、加治佐がおさめますが、青森山田の守備の対応があり、右コーナーキックに。
キッカーは柴田。右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、知久から右サイド、残っていた柴田へ。
知久との連係から最後は柴田が左足でクロス。しかし、青森山田はブロック。
最後は松田がセーブ。
直後にはセカンドボールを拾った八田から右サイド、知久へ。知久は正面へ速いパス。これに児玉が飛び出しますが、小沼がカバー。最後は松田がセーブ。
ゴールにはつながりませんでしたが、フロンターレがチャンスをつくっていきます。
さらに最終ラインの楠田が右サイド、開いた柴田にうまくボールを入れ、矢越が間で受けながらボールを回していくフロンターレ。
楠田の縦パスに左サイドから正面へ動き出した児玉が折り返すなど、ゴールへ迫り、加治佐が中央に、八田や矢越が時には高い位置へ顔を出すなど、流れの中で位置を入れ替えながらボールを回していきます。
15分には、再び少し持ち上がった楠田が左サイドを突くパス。これに抜け出した児玉がエリア左へ持ち込む動き。
児玉は左サイド、高い位置へ抜け出した加治佐へパス。加治佐はエリア外左へ持ち込み、折り返しますが、青森山田はブロック。
直後には青森山田も、高い位置でボールをカット。そこから右サイドへ展開していきますが、児玉がカバー。守備でも集中力を持って、対応していきます。
再び林や楠田が多くボールに触れ、そこから前に出ていくフロンターレ。八田がうまく持ち上がり、右サイドを突くパス。柴田が高い位置へ持ち込む動き。青森山田の守りも粘り強く、決定機にこそ至らないものの、相手陣内へ入り込み、そして再び最終ラインに戻して、細かくつなぎながらの組み立て。
横に回すだけではなく、楠田がサイドに正確なパス。また、関が縦にパスを入れるなどしながら、チャンスをうかがっていきます。
24分には、矢越から加治佐とつながり、加治佐から右サイド、柴田へ。柴田がクロスを入れると、エリア内へ児玉が飛び込みますが、青森山田の守りが対応。
飲水タイムを挟んで、今度は27分には青森山田、右サイド、裏を突くパスに別府が抜け出し、エリア右への仕掛け。別府はシュートを打ちますが、これは右に。
すると今度はフロンターレ、関が自陣でボールをカット。児玉にいったん預け、高い位置で受け直し、エリア内へ折り返し。
青森山田はブロック。
29分には、楠田が持ち上がり、関につながると関のスルーパスに加治佐がエリア外左へ。しかし、GKの松田が外に出てクリアする好判断。
好プレーに拍手を送るサポーターに背中を押されるように、ボールを動かしていくフロンターレ。林が右サイドに開き、楠田が中央、関は下がり目やや中よりに顔を出し、八田や矢越も加わり、間で香取が受けながら、青森山田の陣内へ入り込んでいきます。
31分には、知久から柴田とつながり、柴田が折り返し。青森山田の守備の対応に遭ったところ、ボールを拾い、今度は矢越の縦パスに、関がエリア左へ。
これには青森山田、小沼の対応があり、シュートにはつながらず。
33分には右サイド、下がり目で八田が浮き球のパス。これにエリア正面右、加治佐が飛び出しますが、惜しくもさわることはできず。
シュートにはつながりませんでしたが、相手をよく見ながら、フロンターレが、揺さぶっていきます。
34分には八田や知久、矢越がかかりながら、ボールを回し、セカンドボールを拾うと加治佐が左サイド、高い位置へ持ち込み折り返し。
青森山田の守備の対応があったところ、こぼれ球を拾った関が縦に。ここでも青森山田の対応に遭いましたが、こぼれ球への反応でも優位に立つ場面も続いていきます。
35分には、中央で矢越から香取とつながり、香取のパスにエリア内へ児玉が飛び出しますが、小沼がクリア。
左コーナーキックとなり、柴田がボールを入れると、セカンドボールを正面で児玉が拾い、最後はエリア外正面で矢越がミドルシュート。
青森山田のクリアに遭い、またも左コーナーキックに。
左コーナーキック、柴田がボールを入れるとセカンドボールを拾った知久は右サイド、高い位置に残っていた楠田へ。楠田が粘り今度は右コーナーキックに。
コーナーキックはシュートにはつながりませんでしたが、球際の厳しさとボールへの執着も見せて、フロンターレがチャンスをつくろうとしていきます。
青森山田も、40分には、エリア外右、うまく受けた谷川がミドルシュート。しかし、これは上。
さらにうまく中央でターンを交えながら前に持ち出した長谷川から間に顔を出した川口へつながり、川口から受けた福井が左サイド、高い位置へ。
福井はおり返そうとしますが、フロンターレはブロック。
左コーナーキックとなり、川口がボールを入れるも、フロンターレはクリア。
左サイドでのスローインとなり、そこからサイドを変えてきた青森山田は小沼が右クロス。しかし、フロンターレはブロック。
青森山田は小沼のロングスローからゴールを狙いますが、矢越がクリア。
前半は0-0。ともにゴールはなく、ハーフタイムへ。
後半フロンターレは香取に代わり17恩田裕太郎。
立ち上がりには青森山田、長谷川のパスにうまく背後を取った別府が抜け出し、仕掛けちえきますが、フロンターレは関がクリア。
右コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った青森山田。浮き球を入れていきますが、シュートには結びつかず。
すると今度はフロンターレ。3分には左サイドでのスローインの流れから児玉のパスに、関がエリア左へ。
関は折り返しますが、松田がセーブ。
楠田のフィードに、恩田が正面へ動き出すなど、再びゴールへ迫る場面をつくっていくフロンターレ。
5分には、青森山田、松田が送ってきたボールを、知久が競り、恩田が正面へ。しかし、福井が体を粘り強く当てていき、GK松田も粘り強く対応。
シュートは右にそれていきます。
好プレーには拍手。決定機を逸したところでは、励ましの声と拍手。その中でプレーをさらにフロンターレの選手たちは続けていきます。
6分には、松澤も加わって、最後尾からボールを動かしていくと、林のフィードに恩田が高い位置へ。これには福井の粘り強い対応があり、ゴールキックに。
青森山田も、7分には、中央でボールをカットすると、エリア左へ大沢が抜け出しますが、林が対応。
青森山田も、山口や伊藤が多く触れ、フィードも交え、フロンターレ陣内でプレーしようとしますが、なかなかいいかたちでつなげられず。
再びボールを回していくフロンターレ。スローインの流れから正面へ知久が持ち込む動きを見せるなどしていくと、10分には、左サイドの関が右サイドを突くパス。これに知久が抜け出しそうになりますが、青森山田はカット。しかし、セカンドボールはフロンターレへ。
12分には、林から恩田、恩田から加治佐とつながり、加治佐から児玉へ。児玉は高い位置へ抜け出し、折り返し。松田がパンチングで阻んだところ、こぼれ球を拾った八田がミドルシュート。青森山田の体を張った守りに遭い、ゴールとはなりませんでしたが、ここでもチャンスに。
フロンターレは知久に代わり、28平塚隼人が入り右MFへ。
フロンターレは加治佐が下がり目、間にうまく顔を出し、矢越が流れの中で右サイドへ。平塚が中央に寄って受けて、左サイドに展開するなど、ボールを回していきます。
すると17分、フロンターレは八田から児玉、加治佐とつながり、うまく間で受けた加治佐から左サイド、高い位置へ抜け出した児玉へ。
児玉がマイナスに折り返すと、エリア外正面やや右、走り込んでシュートを打ったのは矢越。ゴール左へ吸い込まれるように決まり、1-0。
先制点はフロンターレへ。
矢越のうれしい今季初ゴールでフロンターレが先制点をものにします。
追いかける展開となった青森山田は右サイドでパス交換から前に出ていこうとしますが、フロンターレは体を張り、最後は青森山田のファールに。
さらにフロンターレが中央に入れてきたところ、高い位置でカットし、前に持ち込もうとしていきますが、フロンターレはコンパクトに、対応。
21分には、右サイド、仕掛けた別府が折り返し。しかしエリア内を八田がカバー。
22分には右サイドを仕掛けた別府がゴールへ向かう動き。正面でボールを拾った谷川がダイレクトでスルーパス。エリア右、抜け出した別府がシュート。しかし、サイドネットに。
青森山田は長谷川に代わり7小山田蓮が入り、前線。川口がボランチに。
しかし、飲水タイムを挟んだ26分、フロンターレは左サイドから正面へ平塚が仕掛け、エリア左、おさめた恩田は左へ展開。児玉から追い越した関へつながり、関は高い位置から折り返し。ボールはエリア外右、走り込んだ柴田へ。柴田がシュートを打つと、エリア内、ヒールで恩田が軌道を変え、ゴール左を揺らして、2-0。
6人がかかわったフロンターレらしいゴール。恩田を先頭に、次々にサポーターのもとへ向かう選手たち。喜びを分かち合います。
27分にはさらにフロンターレ、左サイド、児玉から左サイド、抜け出した恩田へ。恩田の折り返しを正面で八田が粘り、エリア左、児玉のシュートは青森山田がブロック。
こぼれ球を拾った関がエリア左へ持ち込み、ニアを狙ったシュート。松田の好守に遭いましたが、たたみかけるように、多くの選手がかかわり、フロンターレがゴールに迫っていきます。
29分にはさらにフロンターレ、林のフィードを矢越が間でおさめ、前に矢越が持ち出そうとしたところ、青森山田はボールを奪いに。
しかし、奪い返した柴田は縦パス。平塚が右サイドからエリア内へ抜け出しますが、これはオフサイド。
青森山田はGKの松田がゴール前に正確なボールを供給。しかし、松澤が対応。
30分には青森山田に交代。大沢に代わり11三浦陽。
32分にはまたもフロンターレ。平塚が恩田との連係から高い位置へ。平塚から右サイド、柴田につながり、柴田がクロスを入れると、こぼれ球を拾った八田がミドルシュート。しかし、これは上。
さらに34分には加治佐から左サイドに顔を出した平塚へ。平塚は左サイド、高い位置を突くパス。恩田から関につながり、関が相手を振り切り、折り返しますが、これはシュートにはつながらず。
すると直後には青森山田、右サイドからのクロスはフロンターレにワンタッチあり、クロスバー。
36分には、さらに右サイドから正面へ持ち込んだ別府から左サイド、三浦へ。三浦は高い位置から折り返し。しかし、松澤がセーブ。
フロンターレは37分、児玉に代わり20藤井漣祐、そして矢越に代わり3山中大輝。
昨年7月の日本クラブユース選手権グループステージ、ヴァンフォーレ甲府U-18戦で負傷。長いリハビリを経て、今季初めてメンバーに入った山中。
サポーターの「お帰り!」の声にも迎えられ、ピッチへ。
フロンターレは山中が右のCBに入り、藤井が右SB、柴田が左MF、楠田がボランチに。
一方の青森山田は、38分川口に代わり21浅野瑠唯。
39分には青森山田、エリア外左でフリーキックを得ると、浅野が右足でボールを入れてきたところ、こぼれ球を拾った福井がエリア左でシュート。これは右に。
フロンターレも、松澤から平塚に正確なボールが入り、平塚は左サイドに展開。高い位置へ柴田が仕掛けていきますが、青森山田はブロック。
フロンターレはショートコーナーを選択。平塚が浮き球を入れていきますが、これはシュートには結びつかず。
すると42分には青森山田。右サイドでスローインを得ると、こぼれ球を中央で拾った山口がフィード。これにエリア左、うまく抜け出したのは石川。
ゴール左へ決めて、2-1。青森山田が1点を返します。
青森山田はさらに左右を使いながら、ボールを回していき、43分には三浦が遠いサイドを狙った左クロス。これに別府がエリア内へ飛び込みますが、枠をとらえたシュートは松澤がセーブ。
フロンターレにハンドがあり、フリーキックを得て、セカンドボールも拾ってクロスを入れるなどしていく青森山田。
アディショナルタイムは4分。46分にはフロンターレ、左サイド、柴田のパスにエリア外左、恩田が抜け出しますが、松田がエリア外に出てこれを阻む好守。
再びフィードを入れ、フロンターレのゴールへ向かうプレーを続ける青森山田。しかし、フロンターレも山中がエリア内へボールが入ったところ、しっかりついていき、最後は松田がセーブするなど、集中してこれに対応していきます。
48分には、福井のフィードに高い位置へ三浦が抜け出しそうになったところ、山中がクリア。
左サイドでの青森山田のスローインに。
GKの松田もエリア内へ上げてくる青森山田。エリア内に小沼を除いた21人が入り、大混戦に。ボールは青森山田のもとへ行きそうになりますが、フロンターレは体を張り、ブロック。さらに3度の青森山田のロングスローをしのいで、ついに試合はタイムアップ。2-1。
昨年勝つことのできなかった王者を相手に、フロンターレらしい多くの人数がかかわった二つのゴールも生まれ、手にしたこの勝利は、選手たちをさらに前に進めてくれる。大きな自信を与えてくれるものになりそうです。
前半0-0 後半2-1 計2-1
得点:矢越幹都、恩田裕太郎(フロンターレ) 石川大也(青森山田)
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 23楠田遥希 15関德晴 10矢越幹都 14八田秀斗 8知久陽輝 11児玉昌太郎 7加治佐海(c) 9香取武
交代:香取→17恩田裕太郎 知久→28平塚隼人 矢越→3山中大輝 児玉→20藤井漣祐
控え:1山本健翔 6齊名優太 38奥田悠真青森山田の先発:1松田駿 5小沼蒼珠(c) 4伊藤柊 6山口元幹 2福井史弥 19谷川勇獅 25長谷川滉亮 8別府育真 13大沢悠真 23川口遼己 19石川大也
交代:長谷川→7小山田蓮 大沢→11三浦陽 川口→21浅野瑠唯
控え:12磯村颯 15中島斗武 22矢部翼 24藤田比呂
(文中敬称略)
写真はかんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇かんちさん撮影
◇だいち撮影
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