12月21日は前日に続き、長野市総合公園陸上競技場へ。Jリーグインターナショナルユースカップは大会2日目を迎え、初戦のシャペコエンセ戦を1-1で引き分けた川崎フロンターレU-18は、京都サンガFC U-18との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 Jリーグインターナショナルユースカップvs京都サンガFC U-18】
12月21日(木)午前11時キックオフ 長野市総合公園陸上競技場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK40川合我空、DFは右から32澤田泰大、29道間雄生、28栗田悠巨、27森璃太、ボランチは36黒川海翔、30山内日向汰、右MF37有田恵人、左MF24宮城天、FW9山田新、18宮代大聖。前日キャプテンマークを巻いた34高吉正真はメンバー外になり、ゲームキャプテンを宮代が務めました。
11月のJユースカップで優勝を果たした京都。先発はGK21井ノ尾匠、DFは右から2尾崎優希、15竹島京平、キャプテンの5江川慶城、12岡崎駿希、ボランチは13福岡慎平、その前に26野浜友哉、19杉田迅が入り、右に29津野絢世、左に18上月壮一郎、FWに17服部航平。Jユースカップ決勝の先発メンバー8人が名前を連ねました。
肌寒さこそ感じられるものの、穏やかな日差しが降り注ぐなか、始まった試合。
立ち上がりから福岡がよくボールに触り、後ろからボールを回しつつも時折フィードに左サイドから上月が抜け出すなど、揺さぶりにいく京都。球際でも厳しく、フロンターレのゴール前に迫っていきます。3分の野浜のミドルシュートは枠をとらえることはできませんでしたが、5分エリア前でのフロンターレの組み立てを狙ってボールを奪うと、最後はエリア正面で野浜が決めて、0-1。先制点は京都へ。
直後にはフロンターレも宮城が左サイドから仕掛けて、宮代を経由してエリア右へ。山田が抜け出すもシュートを打つことはできず。
なおも京都がパスを回しながらもフィードを入れ、両サイドの裏へ上月や津野が盛んに動きだして、ゴールをうかがっていきます。
フロンターレも最終ラインから縦へパスを入れていこうとしますが、京都の選手たちに見越されていたかのようにカットされ、なかなか攻撃へ転じることができず。
17分には右サイドへ流れた宮代がエリア右へ仕掛けて折り返すと、エリア前、宮城がシュートを打つも枠はとらえられず。直後には京都、福岡の浮き球のパスに、エリア前へ野浜が抜け出してシュートを打つも、川合が好セーブを見せ、ゴールは許さず。こぼれ球を拾い、野浜がさらにシュートを打ちますが、体を張ってブロックし、しのいでいきます。
20分にはフロンターレ、宮城がボールをカットし、山内からエリア右へパスが出ると、山田が抜け出すもGK井ノ尾がクリア。
野浜や杉田がうまく福岡とかかわり、岡崎や尾崎も高い位置まで上がってくる京都に対して、最後のところでブロックするものの、なかなか攻撃へつながるようなパスを出すことができず、セカンドボールを拾われて、さらに攻撃を受ける時間帯が続いていきます
24分にはエリア外左へ杉田が抜け出して、クロスを入れるも森がクリア。25分には杉田がエリア左へ抜け出してシュートを打つも川合がよく反応して防いでいきます。
京都の攻勢をしのいだフロンターレも、宮代が下がってボールを受けたり、有田が縦へ仕掛けたところからゴールへ次第に迫れるようになり、宮代のパスにエリア右へ山田が抜け出したり、有田が右サイドから仕掛け、宮代を経由してエリア左へボールが出て、宮城が抜け出すなど、人数をかけてゴールへ迫れるように。ラインも上げてコンパクトになり、セカンドボールもだんだんと拾えるようになっていきます。
31分には京都、津野がこぼれ球を拾い、左へ展開すると杉田がシュートを打つも右へ。
34分にはフロンターレ、山田が自陣まで下りてマイボールにすると、山内から右サイドの高い位置へ出たパスに、澤田が長い距離を走って抜け出して、クロスを入れると、宮城がシュートに持ち込むもブロック。
京都も左サイドの裏を突くパスに、杉田が抜け出すなどゴールに近づいてくるものの、道間が粘り強く対応。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは宮城、有田、山内、黒川といい距離感でプレーをして、マイボールにする時間帯を増やしての立ち上がりに。京都の攻勢を受けてもそれをしのいだところから縦へつなぎ、切り替えの良さが出せるようになっていきます。
3分にはカウンターへ持ち込むと、宮城が中央をドリブルで仕掛けて一気に前へ。最後は宮代がエリア前に抜け出すもクリアされて、シュートは打てず。さらに道間がボールを持ち上がり、右へ展開すると、澤田がクロスを入れ、エリア内で山田が競りますが、GK井ノ尾がキャッチ。シュートにこそつながらないものの、ゴールをおびやかしていきます。
8分には栗田の縦パスを宮代がエリア前でスルーし、有田が抜け出していくもクリア。9分には京都も杉田のパスにエリア前へ抜け出した服部がシュートを打つも枠はとらえられず。
さらに京都は杉田や上月を起点に攻撃を試みるも、黒川がボールを奪ったり、折り返しを栗田がカットしたりとシュートにはつながらせず。フロンターレはマイボールにすると、最終ラインの道間や栗田まで戻し、川合もエリアの外に時には出てかかわり、落ち着いてボールを回していきます。
15分には京都、上月がボールをカットし、左へ展開すると岡崎がエリア外左へ上がるも澤田がブロック。シュートにはつながらせず。
16分、フロンターレは澤田に代えて、17小川達也が入り右SBへ。
直後には京都、コーナーキックのセカンドボールを拾った福岡がエリア外右からニアを狙ってシュートを打ちますが、川合がセーブ。
フロンターレは19分、栗田のフィードに山田がエリア外右へ抜け出し、折り返すと宮代がエリア正面へ抜けてシュート。いい形とはなりましたが、上へ外れて枠はとらえられず。
京都も野浜が右へ流れ、リターンを受けた服部がエリア右からシュートを打ちますが、左へそれて追加点はあげられず。
フロンターレは、宮代が時には中盤まで下がり、組み立てにも加わり、22分には右サイドのスローインを受けた宮代が左へサイドチェンジ。森が高い位置からクロスを上げると、エリア右へ有田が飛び込みますが、惜しくも触ることはできず。しかし、またもいい形でゴールをおびやかしていきます。
24分、またも森が左からエリア内へボールを入れると今度は宮代が飛び込み、ボールはゴールの中へ。ついに攻撃が実り、1-1。同点となります。
京都はここで野浜に代わり28川崎颯太。
さらに攻勢を強めるフロンターレ、山内の縦パスから山田が仕掛けたり、宮城のパスを起点に、有田が右サイドを駆け上がるなどしていきます。28分には小川が右サイドで粘り縦へパスを送ると、宮代が抜け出して、エリア右からシュートを打つも左へ。
セカンドボールを黒川らがよく拾い、栗田も読みよくボールをカットし、そのままオーバーラップするなど、守備から攻撃への切り替えの速さを見せていくフロンターレ。京都も、32分には福岡の浮き球を受けた上月からエリア右へパスが出るも、栗田がクリア。フロンターレは、コーナーキックをしのぎ、エリア前で栗田がカットしたところからカウンターへ移り、有田のサイドチェンジを起点に、左サイドの高い位置からエリア左へ森が仕掛け、リターンパスを送るもクリア。勝ち越しとはならず。
京都も右サイドへ展開し尾崎のクロスにつなげていきますが、精度を欠きシュートには至らず。
しかし、38分、さらに右サイドからの京都の攻め。尾崎がエリア内へ右クロスを入れるとファーへ飛び込んだ上月にゴールネットを揺らされてしまいます。1-2。
京都は杉田に代わり27山田楓喜。
ロスタイム、宮代が縦へ仕掛け、最後はエリア左へ森が抜け出てシュートに持ち込むもクリアされて決めることはできず。立て続けにコーナーキックを得て、ゴールを狙っていきますが、得点には至らず。1-2でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:宮代大聖(川崎) 野浜友哉、上月壮一郎(京都)
フロンターレの先発:40川合我空、32澤田泰大、29道間雄生、28栗田悠巨、27森璃太、36黒川海翔、30山内日向汰、37有田恵人、24宮城天、9山田新、18宮代大聖(c)
交代:澤田→17小川達也
控え:16安福祐一 22ディアウ勇守歩 14古屋雄帆 35中島大成 39常安澪 20上野綜太
京都の先発:21井ノ尾匠、2尾崎優希、15竹島京平、5江川慶城(c)、12岡崎駿希、13福岡慎平、26野浜友哉、19杉田迅、29津野絢世、18上月壮一郎、17服部航平
交代:野浜→28川崎颯太 杉田→27山田楓喜
控え:16北原一樹 20前多駿佑 23木村歩夢 22徳束颯 25小宮健
最後には勝ち越しを許し、敗れてはしまいましたが、前半苦戦したところから後半は盛り返し、様々な攻め手でいい形を何度もつくり、ついに追い付いたことはきっとこれからにもつながると思います。
大会3日目は23日。舞台を長野Uスタジアムへ移し、セルビアのヴォイヴォディナと対戦します。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.