フロンターレU18 – FC東京U18 / プレミアリーグEAST第16節(監督・選手インタビュー)


10月5日Anker フロンタウン生田で行われたプレミアリーグEAST第16節、FC東京戦を3-3で終えた川崎フロンターレU-18。試合後に森勇介監督、2得点を決め、リーグ戦でのゴールを10までのばした新堀翔、先制点を決めた平塚隼人に話を聞きました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – FC東京U18 / プレミアリーグEAST第16節

 

 

森勇介監督  (市立船橋戦時)

 

〇今日は2位のFC東京が相手でしたけど、どんなゲームプランをもって試合に入りましたか?

前期は2-2の引き分けで、一番握り倒されて、一番押し込まれたなあという相手だったので。

それは「やり返そう」という話はしました。

 

〇2点を取って、前線からプレッシャーをかけて。それは狙い通りの形だったんですか?

東京さん、今年特にボールを握っているのが多いですし。握りながら相手コートに進入してやってくるのが持ち味で。

そこの良さを消すには前から行って。もちろん、当然飛ばしのパスだったり。18番のいい選手(尾谷ディヴァインチネドゥ)がいるので。

後ろが薄くなったところでの飛ばしのパスは当然怖いんですけど。うちのセンターバックもしっかりしているので。

必ず前から奪って。わりとビルドアップも広がってするので。奪った瞬間はディフェンスラインが空くので。

そこは突けるかなと。これはどんな相手にもやっていますけど。

 

〇こちらのミスで追いつかれて。その後の修正はどうやったんですか?

いや、特に。メンタル的なところなので。

当然2点早く取れたからラッキーだな、と思ったんですけど。

事がそんなにうまくいくとは思っていなかったですし。

当然3点目欲しかったですし。その中で1点取られて、すぐに2-2になったんですけど。

悪いことではあるんですけど、失点するのにうちの選手は慣れているので。

別に2-2になったからといって、下を向く選手はいないですし。

「だったら、もっと点を取りに行け」というのは言ったので。

その中でボランチの選手がミスをしたりして点を取られたけど。

「そこをもらうのは放棄したらだめだよね」というのは強く言って。

「中盤つくりながら行きなさい」というのは言いました。

 

〇途中けがをして交代してしまいましたけど、かなり相手が平内君のことを嫌がっていて攻撃の起点になっていたと思うんですけど、同じ右サイドバックの森さんから見て、彼の良さはどんなところだと思いますか?

去年までずっとアタッカーをやっていたので。

サイドバックで運べる選手だったり、一人で外せる選手というのがどうしても欲しくて。パスだけじゃなくて。

彼は背も高いですし。(182センチ) スピードもあるので。

将来性とかを見越して、やってもらっていて。

ここ最近は良くはなかったので。「どうしようかな」と思っていたんですけど。

もう自分としては「右サイドバックは彼しかいない」と思って使っているので。

そのなかでけがをしてしまったのはいいパフォーマンスだっただけに残念です。

 

〇1点リードして折り返して、後半先週のこともちらついたと思うんですけど(3-3で引き分けた第15節も柏レイソルU-18戦も1-0で折り返し)。後半選手たちにはどんな言葉をかけました?

やることは変わらないですし。

当然相手も、うちが前から行ったことで失点しているので。もしかしたら中盤を省略してくるかもしれないし。っていうところは伝えて。

ボランチのところをうまく使いながら進入してくるかもしれないから、その二つは必ず頭の中に入れてプレーしなさい、ということは伝えました。

 

〇夏が明けて4試合が終わって、2勝2分けで、前よりもこういうところができるようになったと感じるところはありますか?

面白い崩しとかは増えてきたし。

カウンターも打てるようになってきたので。全然まだまだ、ゲームコントロールをできるほどボールは握れないですけど。

前期のようになんとなく、「勝ち点を取って良かったよね」じゃなくなって。

ちょっと失点増えちゃっていますけど。

その中でも自分たちで狙いを持った中でのミスなので。

柏レイソル戦は全然良くなかったんですけど。良さが増えている中で、失点は増えていますけど。得点も増えているので。

それをどうやって勝ちにつなげていくかっていうところは、もう1回やっていこうかなと思います。

 

〇プレミア、あと6試合ありますけど、攻撃を極めていきたいと思っていると思うんですけど、どういったことを取り組んでいきたいですか?

もっと奪われない力だったり。一人で攻めきれる力だったり。ドリブルで抜けてもキックの質が悪かったら点は取れないので。

本当にクロスの質だったり。ラストパスの質だったり。シュートの質だったり、っていうところはこだわってやっていきたいと思います。

その中で、守備で練習の中でしっかり抑えるから、精度も上がってくると思うので。

それはお互いさまなんですけど。もっともっと、攻撃的サッカーで。見ている人を楽しいなって思わせるようなサッカーをしたいなって思います。

当然、勝ち点は欲しいです。

 

〇今日も山川君(山川陽平)だったり三上君(三上瑛大)だったり途中から出てきた2年生がいいプレーを出せるようになってきたのかなという印象があるんですけど、どうですか?

まだまだ。昨日の練習試合(市立橘高校戦)を見ていても足りないですし。まだまだスタメンのレベルではないですけど。

やっぱりちょっとずつみんなレベルが上がってきていると思うので。

もっともっと。今出ているスタメンの選手をおびやかすような選手がもっともっと出てくると、レベルが上がってくるかなっていうイメージです。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

なかなかすっきり勝てなくて。「大丈夫か」と思われているかもしれないですけど。

自分としては着実に前に進んでいると思うので。

そこをもう1回ぶれずに、選手スタッフ一丸となって。次、前橋(前橋育英)戦勝てるように、頑張りたいと思います。

 

「10ゴールっていうのは今年目標にしてやってきたんですけど。

達成できたので、得点王も狙っていきたいと思います」

FW8 新堀翔

 

新堀翔選手

 

 

〇ゴールシーンを振り返ってもらえますか?

カツ(木下勝正)からいいボールが来て。

ゴールをしっかり見て、キーパーの位置をしっかり見て。あとは流し込むだけでした。

 

〇相手がFC東京、多摩川クラシコということで気合も入っていたと思うんですけど、この試合に懸ける思いはどうでした?

自分たちも順位を含めて、絶対に勝たないといけない試合だったと思うんですけど。

最後のセットプレーだったりで、前節(柏レイソルU-18戦、△3-3)に引き続き、もったいない失点で勝ちを逃しているので。

そこはもっと突き詰めてやっていかないといけないと思います。

 

〇平塚君(平塚隼人)と一緒にどんなイメージで相手を崩そうとしていました?

自分たちは裏抜けというタイプじゃないので。

距離近くポンポンやってっていうのはイメージしていました。

 

〇前線の守備から2点を取れて、やりたいかたちでやれたのかなと思ったんですけど、そこはどうでした?

前節で自分たちのサッカーができなくて。

今週は自分たちのサッカーをして、崩してって言うのは今週1週間練習してきたなかで、いい形で点を決められて良かったんですけど。

失点の部分ていうのが悔いが残るかなって思います。

 

〇やっぱり2点取れたけど、もっと取れたなっていう思いはありますか?

そうですね。最後はもっとチャンスがあったので。もっと決めきれれば、勝てたかなと思います。

 

〇これで10ゴールになりましたけど、10にいったことについて、率直にどう思います?

10ゴールっていうのは今年目標にしてやってきたんですけど。

達成できたので、得点王も狙っていきたいと思います。

 

〇恩田君と競い合いながら、という話もしたという話も聞きました。

恩田もけっこう点を取っていて(8ゴール)。「自分も負けられない」と思っていて。

頑張ってやっています。

 

〇後半戦チームが点を取れるようになってきて(5試合で15得点)。その要因はどんなところだと思います?

「失点はしょうがない」というのは監督も言っていますし。「自分たちが点を取れば負けない」と思っているので。

最後のセットプレーっていうのは、それで点を決められているので。

それは修正してやっていかないといけないと思います。

 

〇セットプレーのところを練習でやっていけば、もっと勝ちを積んでいける?

体を張る部分だったり。やっていけば、勝てるんじゃないかと思います。

 

〇これでプレミア残り6試合ですけど、アカデミーを卒業するまでに新堀君自身が達成したいことは?

今はまだ残留争いというのがあるので。(フロンターレは勝ち点21で8位。降格圏11位の浦和レッズユースとは勝ち点差6)

まずはそこを。残留するって言うところを目標にして。

個人としてはもっともっと点を決めて。得点王になりたいと思います。

 

〇最初は10ゴールを目標にして、得点王という目標は後から出てきた感じですか?

最初もあったんですけど。けっこう差が開いていたので。

今はもう「狙えるかな」って思っています。(得点ランクトップの東京ヴェルディユース、仲山獅恩は14得点)

 

〇きょうもいい雰囲気の中で試合ができたと思うんですけど、いかがでした?

たくさんのサポーターに来てもらって。本当に楽しくサッカーができているんですけど。

勝ちたかったんですけど。

勝てなかったので。次は絶対に勝って。

サポーターと一緒に勝利を分かち合えるように頑張っていきたいと思います。

 

 

「練習の中で強度を上げていけば失点もしていかないし。得点も増えると思うので。

もう1回意識高く持ってやっていきたいと思います」

FW10 平塚隼人

 

 

平塚隼人選手

 

 

〇まずは先制点、振り返ってみてください。

入りは前から行こうっていう意識で。

たまたまボールがゴール前に転がってきて。

もうゴールに打つだけでした。

 

〇入りから前からみんなでチャージしていたけど、それはみんなで統一して?

そうですね。前から行こうという意識でした。

 

〇2点取って、そのあと2点取られて追い付かれて「またか」という気持ちもあった?

そうですね。やっぱり崩れちゃうところがまだあるので。

そこを改善できれば今日の試合も勝ち切れたと思います

 

〇そこからみんなでまた踏ん張ろうというところだったと思うんだけど、どんなことを話し合いました?

前回も流れの中で失点してしまったんですけど。

そこを引きずらずに、やることを変えずにやれたのが前回と違うところかなと思います。

 

〇2位の東京を相手に勝てなかったけど、負けなかったことは自信になる?

前回の柏戦の引き分けに比べたら、良かったかなって思います。

 

〇柏戦が終わった後に、取り組んできたことってどんなことですか?

柏戦は相手のプレスに対して、みんな怖がって。ちょっと蹴ることが多かったんですけど。

蹴らずにボランチを使って、みんなでかかわって、自分たちの時間を長くしようというのをやっていました。

 

〇今日もセットプレーで、1点はやられてしまいましたけど、セットプレーのところでもつないでいたのは、あれもみんなでやろうと?

そうです。

 

〇内容としては、引き分けだけど、ポジティブなところもある。

はい。そうですね。

 

〇次の前橋育英戦に向けて、どんなことをやっていきますか?

今日で失点してから連続で失点してしまったところは、まだ直っていないところがあるので。

来週からまた練習の中で強度を上げていけば失点もしていかないし。得点も増えると思うので。

もう1回意識高く持ってやっていきたいと思います。

 

〇フリーキック惜しいのがあったけど、それに関しては?

フリーキックはまだ決められていないので。

監督からも「セットプレーから決めれば流れが変わってくる」と言われているので。

練習していきたいと思います。

 

〇後半戦に入って(4試合で)3得点だけど、前にポジショニングを変えたという話もしていたけど、その成果が出ている?

出ているかなって思います。

 

〇プレミア残り6試合、取り組んでいきたいことはどんなこと?

上位を目指してやっていきたいと思うので。

いかに得点を取って、失点を減らすかっていうのをチームでこだわってやっていけば、上位に食い込むことができると思います。

 

〇個人的な技術面のところはどうですか?

今日も点は取れたんですけど。

もっと自分が持ったらチャンスが生まれるようなプレーをしたいきたいと思っているので。

点にかかわっていきたいです。

 

〇森監督からも得点のことを言われていましたけど、ここからの6試合、どのぐらい取りたいですか?

開幕前は5ゴール5アシストって言っていたんですけど。

まだ達成できていないので。

そこを超えられるようにやっていきたいと思います。

 

〇ヴェルディ戦や市船戦のときは選手も監督も入りのことを気にしていたと思うんですけど、入りのところで気持ちを変えたとか、アップを変えたとかそういうところはあるんですか?

アップはけっこう変わって。

あんまりアップの時に動いていなかったんですけど。

いったん試合と同じぐらい上げることによって、みんな動けるようになったと思います。

 

〇それが入りが良くなった要因?

そうですね。

 

〇アップを上げちゃうと中盤以降疲れてしまうのはない?

そうですね。でも入りが良くなったのでこのままでいいと思います。

 

〇平内君はチームのストロングポイントなのかなと思うんですけどチームで平内君にもっとボールを渡すとかそういうことはあるんですか?

一聖は前で受けられれば1対1で勝てますし。

いいクロスも上がってくるので。

右でつくるって意識をしています。

 

〇サポーターの皆さんにメッセージをお願いします。

今日もサポーターのみなさんにいっぱい来てもらって。いい雰囲気をつくってもらえたので。

勝ちたかったですけど。来週は一緒に勝利を祝えるようにやっていくので、引き続き、応援お願いします。

 

 

プレミアリーグEASTの後半戦5試合を、2勝3分け。得点は15、失点は11。

徐々に目指す攻撃的なサッカーをできるようになっているフロンターレ。

クリアで逃れ、セカンドボールをなかなか拾えずに苦しんだ柏レイソルU-18戦に比べれば、FC東京U-18戦は、ミスを恐れずに自分たちでパスをつないでいき、自分たちのサッカーをやる時間帯も増やすことができたように思いました。

失点のところも、もっと体を張るということをやってければ、減っていく。

さらにボールを握る時間を増やすことができれば、相手にチャンスをつくられる機会も減るに違いない。

そう思わされるものがあります。

 

次節は、プレミアリーグEAST第7節では、1-3と、なかなか良さを出せずに敗戦を喫した前橋育英が相手。

相手もボールを握りたい。そういったサッカーをしてくる中で、どんな試合をするのか。

とても楽しみにしています。

 

次節:プレミアリーグEAST第17節 vs 前橋育英

10月12日(日) 午後5時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field

 

(文中敬称略)

 

 

 

 

 

 

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