フロンターレU18 – サンフレッチェ広島ユース / Jユースカップ準々決勝(コーチ・選手インタビュー)


11月2日Jヴィレッジスタジアムで行われたJユースカップ準々決勝、サンフレッチェ広島F.Cユースに2-3。

ベスト8で大会を終えた川崎フロンターレU-18。

試合後に梶田隼渡コーチ、キャプテンを務めた長崎亘佑、ゴールを決めた今廣遥碧、廣瀬寧生の3選手に話を聞きました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – サンフレッチェ広島ユース / Jユースカップ準々決勝

 

「プレミアまで2週間あるので。どれだけレベルアップできるか。

個人としてはノリ君だったり一聖君が帰ってくるので。負けないようにスタメン争いに食い込んでいけるように過ごしていけるようにしていきたいです」

DF24 長崎亘佑

 

長崎亘佑選手

 

〇試合を振り返ってください。

個人としてもやっぱり2失点に絡んで、課題も残ったゲームだったと思いますし。

相手がけっこう強い中でもできることもみんなあったと思うんですけど。

それと同時に、できないことがたくさんあったゲームだったなと改めて感じました。

 

〇できたところはどういうところだと思いますか?

あの相手に2点取れたことは収穫だと思いますし。ビルドアップからアタッキングサードにつなげる部分も含めてできて。

オフェンスの部分では良かったと思います。

 

〇まだまだ足りないと思うところは?

結果を見ても3失点しているので。失点が多いという部分では個人も含め、チームも含め課題かなと思いますし。

やっぱりサンフレッチェ広島さんが賢く戦ってきていて。それにちょっと呑まれ過ぎていたかなって。

シュートを決めきるという部分もまだ課題として残っていると感じました。

 

〇自分のプレーについては今日はどうでした?

ジュビロ戦で個人としての仕掛けとか、個人のプレーが物足りなかったので。そこで運ぶだったり差すとかだったりそういう部分を意識して臨んで。

運ぶとかは出せたんじゃないかと思っています。

 

〇またプレミアが始まりますけど(11月22日第19節鹿島アントラーズユース戦が再開初戦)。この結果を踏まえてどういったことをやっていきますか?

僕たちは決勝(10月16日)へ行くっていうなかで、臨んだんですけど。こういうかたちになってしまったから。

よくとらえればプレミアまで2週間あるので。そこまでに向けて、2週間でどれだけレベルアップできるか。

個人としてはノリ君(関德晴)だったり一聖君(平内一聖)だったりが帰ってくるので。負けないようにスタメン争いに食い込んでいけるようにというのを課題にして過ごしていけるようにしていきたいです。

 

 

〇そういった先輩たちと競争できるというのもまた貴重な時間なのかなと思うんですけど、どうでしょう?

そうですね。ノリ君も一聖君も武器がそれぞれ違うと思うんですけど、それぞれ僕よりもレベルが何段階も上なので。

まずはそこに追いついて最終的に追い越していけるように、練習していけたらと思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

わざわざここまで応援に来てくださったのに負けてしまったということで、自分たちもサポーターの皆さんに勝利というかたちで届けたかったんですけど。

それがかなわなかったので、プレミアで勝利を、後期もっと勝利を届けられたらと思っているので引き続き応援よろしくお願いします。

 

 

「ボール受ける前のポジション取りだったり。

受ける前にポジションを取って、差すためのポジションを取ること。

そういうボールを受ける前のところを良くしていきたいです」

MF29 今廣遥碧

 

今廣遥碧選手

 

〇試合を振り返ってみて、率直な感想をお願いします。

最初広島さんはプレミアのメンバーで来るって聞いて。やっぱり自分たちはプレミアのメンバーが少ないので。

失うものはないし、チャレンジャーの気持ちで行こうと思って、全員でいい入りができたと思うんですけど。

失点シーンも含めて、勝負どころで負けてしまうところが多かったので。

3失点で負けてしまったのかなって思います。

 

〇個人としては点も決めましたけど、手ごたえをつかめているところはありますか?

点を取るときは、何か「取れるな」って思って。信じて、ニアのところをすらして来ることを信じて、いいところに来たので。

決められて良かったです。

 

〇ボランチとしてうまく間で受けて、いい部分もあったと思うんですけど、どうとらえていますか?

相手、後半からあんまりプレスに来なくなって。ボランチでしっかり受けることができて。

散らすことはできていたと思うんですけど。やっぱり間に差すっていうところが自分の課題で。

そこが今日も課題になってしまっていたので。次は散らすだけじゃなくて、中央も差せるようにしていきたいと思います。

 

〇間に差すために必要なのは技術的なものですか?

ボール受ける前のポジション取りだったり。受ける前にポジションを取って、差すためのポジションを取ること。

そういうボールを受ける前のところを良くしていきたいです。

 

〇今日やって自信になったところもあります?

プレミアで3位のチームにもボールを受けて回すところ、ボール奪取だったり戦うところは通用したと思うので。そこはしっかり次のアントラーズ戦に向けて、どんどん自分の特長を出していって。アントラーズ戦のメンバーに入って、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。

 

〇チームとして、今日もああいった形で失点をしてしまったと思うんですけど、そういったものをなくしていくためには何が必要だと思いますか?

自分たちは失点した後、得点した後の5分とかをワードにしていて。

そこでやっぱり自分たちの課題の入りだったり、失点した後の入りだったり。まだ弱かったので。失点しちゃったんだと思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

福島までわざわざ応援に足を運んでいただき、ありがとうございます。

今日は結果は結ばなかったんですけど、次のプレミアから少しでも順位を上げられるように頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします。

 

 

「ボールを握れるのであれば、

もっともっとペナルティーエリアに入る回数と決定機を増やすべきではあると思うので。

そこにこだわってもっともっとやっていきたいと思います」

梶田隼渡コーチ

 

 

梶田隼渡コーチ

 

〇試合の率直な感想をお願いします。

自分たちのかたちは、いいかたちは多く出せた中での手ごたえと、あとは失点の軽さというか、ちょっと安易な失点というところの課題のところと。

両面で見えたかなと思います。

 

〇ある程度フロンターレのやりたいことはできたのかなと感じたんですけど、いかがですか?

そうですね。ボールを大事にしていきながら、相手陣地に、っていうところは狙いとしてできた手ごたえはあるんですけど。

やっぱり、よりゴール前のところのペナルティーエリアに入っていくっていう回数でいえば、理想とはまだまだ程遠いので。

そこはもうちょっと突き詰めていかないと、今日みたいな展開のところでもやっぱりこういう結果になるのかなと思います。

 

〇もっとチャンスをつくらないといけないし、そのチャンスも決めきらないといけないということですね。

そうですね。やっぱり明らかにボールを持っている時間とチャンスの回数が比例していないというか。

スタッフの中でも話をしていたところなので。
あれだけ、ある程度ボールを握れるのであれば、もっともっとペナルティーエリアに入る回数と決定機の回数っていうのを増やすべきところではあると思うので。

そこにこだわってもっともっとやっていきたいと思います。

 

〇今日最初は川村君(川村求)がフォワードで廣瀬君が右サイドだったと思うんですけど、あれは高さとかそういうのを見て、ですか?

相手のシステム的な、守備のやり方のところでハーフスペースのところがより効果的にボールの落ち着きどころになるかなと思ったので。

プレースタイルのところで廣瀬がサイドよりも、川村がサイドハーフでそこでボールを引き出してから、より廣瀬の強さ、速さを出していければと思ったので、あそこはちょっと変えました。

 

〇だいぶあれによってボールが回るようになったという感じがしました。

そうですね。一個狙いとして、狙い通りのかたちが増えたのはひとつそこのポジションチェンジもあったのかなと思います。

 

〇この大会は終わってしまいましたけど、まだプレミアリーグもあって。出たい選手、出たくてもまだ出られていない選手がいると思うんですけど、彼らにはどんなことを求めていきますか?

やっぱりプレミアWESTで広島さんは出ている選手が多くいる中で、多く見えたのは球際だったりとか。

ちょっとフィジカル面じゃないですけど、そういったところで後手を踏むシーンが多い選手と。

あとはシンプルにうちでやっていくために必要な技術的なところ。最後の崩しのところもそうですし。

仕掛けのところもそうですけど。そこをもっともっと突き詰めてプレミアに1人でも多くの選手が絡めていけたらいいかなと思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

今日はちょっと残念な結果に終わってしまったんですけど、遠くまで応援に来ていただいてありがとうございます。

Jユースは終わってしまったんですけど、プレミアリーグ、残り勝てるようにチーム一丸となってやっていきますので。

これからも引き続き応援よろしくお願いします。

 

 

「自分は『振る』っていうことを意識しているので。

ああいう状況だからこそ、あの点が生まれたのかなって思います」

FW17 廣瀬寧生

 

廣瀬寧生選手

 

 

〇試合を振り返ってみて率直な感想をお願いします。

ベスト4に進出できなかったということで、やっぱり自分たちの力不足を感じたなって思います。

 

〇ゴールはどういった心境で打ったゴールでした?

やっぱり自分は「振る」っていうことを意識しているので。

ああいう状況だからこそ、あの点が生まれたのかなって思います。

 

〇Jユースではこれで5点決めましたけど、振り返ってみて自信になった部分ってありますか?

5点で満足はできないんですけど。やっぱりここも勝ち上がって得点王を狙おうと思っていたんですけど。

5点で止まってしまったので悔しいですね。

 

〇広島はプレミアに出ている選手も多くて、廣瀬君自身もプレミアには出ていると思うんですけど、やってみてどうでした?

自分の通用するところは通用して。やっぱり自分が足りないところもあったので。

そこらへんは、プレミアで通用した部分は出していけたらと思います。

 

〇これからのシーズンへ向けての意気込みとサポーターの方へのメッセージをお願いします。

残りの4節全部勝って、より高い順位を目指していきたいと思います。

また今日はたくさんのサポーターの方が来てくださって、声量もすごかったんですけど。

自分たちは負けてしまって。

これから練習を繰り返して。プレミアに絡めたらいいかなと思います。

ありがとうございました。

 

 

フロンターレらしさも出していた中、勝ち上がることはできなかったフロンターレU-18。

それでも、プレミアリーグWESTでレギュラーとしてプレーする選手が多く出ていた広島を相手に、通用したところがあったこと。さらには上回ることができなかったところがあったこと。良いところもそうではなかったことも、それぞれを得ることができたのは、これからに必ずつながるものになると思います。

この大会を経験した選手はもちろん、Jヴィレッジスタジアムへ来ることができずに悔しい思いをした2年生や1年生からも、今季残り4試合となったプレミアリーグEAST、さらにその先で、大きな飛躍を果たす選手が出てくるに違いない。そう思います。

 

 

 

(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す