フロンターレU18 – 浦和レッズユース / プレミアリーグEAST第21節(監督・選手インタビュー)


12月7日Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われたプレミアリーグEAST第21節浦和レッズユース戦を5-2で勝利した川崎フロンターレU-18。

試合後に森勇介監督、楠田遥希、恩田裕太郎、藤井漣祐、ステンパールカ大翔の4選手のインタビューが行われました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – 浦和レッズユース / プレミアリーグEAST第21節

 

 

「この雰囲気でプロになりたいと思わなかったら。

『本当にサッカーを続ける意味があるのかな?』というぐらいに、いい雰囲気をつくってもらえたので。

この雰囲気でサッカーをやれたのは、ひとつ彼らにとっては人生の中で

すごく大きな一日だったんじゃないかと思います」

森勇介監督

 

森勇介監督

 


〇まずは等々力で5-2という結果、どう受け止めていますか?

みなさんが、本当にいっぱい応援していただいて、この試合を開催するにあたって、力を入れてくれたクラブだったりいろんな人の前で、みんなの前で5点取れて勝ったことは、結果だけは良かったのかなと思います。


〇鹿島と青森山田に連敗して、どんな修正をしてきましたか?

いや、別にしていないです。

もっと点を取りに行こう。そういう練習しかしていないです。

 


〇今日は等々力ということで、選手たちにはどんな言葉をかけて送り出しました?

この舞台でやれなかったら悔いが残るから、悔いを残さないようにっていうことですかね。

 


〇前半は早い時間に失点して。どう見ていました?

いつもどおりかなって。

今年を象徴するようなあんな軽い失点とか。

まあいつもどおりなので、勝てるかなって思いました。逆に入れられた瞬間に。


〇相手も残留がかかっているし、この等々力の雰囲気で固くなっていたところもありました?

彼らはいつでも固くなっちゃうので。どこでも。場慣れしていないなって。

予想通り相手は失点を減らして得点を増やしたいからロングボール増えるだろうし。セットプレーは気合入ってくるよっていうところで。

そこでやられちゃうので。


僕のマネージメントもそうですし。

選手の未熟さをすごく感じました。

 


〇前半立て直して、2-1でリードしてアディショナルタイムに一番注意しないといけないところで失点してしまって。ハーフタイムにはどんな修正をしました?

前半の途中にああなりそうだったので、明日翔(藤田明日翔)に「簡単でいいぞ」と言ったところで、だったので。

こっちも時間を伝えていて。

でも彼だけのせいではなくて。その前の小田(小田脩人)だったり。周りの選手がもらいたくないから、どんどん離れていってしまって。

切り返さないといけない状況をつくったチームメートが悪いですけど。


もっともっと試合運びのところ。試合巧者になってほしいなって思います。

 


〇後半一気に3人交代しましたけど、どんな意図がありました?

手数がかかりすぎて。

空いているところがいっぱいあるのに、シンプルにそこに入れなかったり質が悪かったので。

そういう配球能力だったり、元気のある選手、パワーのある選手をいれて、少しハイテンポに、簡単に入れるかなっていうイメージで3人代えました。

 

〇交代した藤井君(藤井漣祐)とルカ君(ステンパールカ大翔)が取って期待どおりの活躍?

期待どおりなんですかね。

もっとルカなんかはアシストももっともっといけたと思うし。

結局相手のやなことをできていないので。

あのスピードとパワーがあったらもっともっと、前入れるし。並ばれたら切り返すとか。

そんなプレーは見たくなかったんですけど。


でも点を取れたし、彼なんかは今年数字で結果は出していないですけど、ほんとに献身的な部分ではすごくやってくれた一人なので。

一個、点を取れたのはすごくうれしかったですし。

漣祐も勝てないときのクラブユースだったりで、一人外されたなかで、すごく奮起してやってくれたなかで、中足骨けがして。

そこからなかなかスタメンで出れない中で、チャンスで点を取ったのはすごくやっぱり彼が今年変わって、真面目にこつこつやったご褒美かなと思います。

 

〇3555人の前で、この等々力で試合ができたということについてはどう思いますか?


Jリーグの試合は、フロンターレはもっともっとお客さんがいっぱい入ってくれますけど。

雰囲気は、それに負けない雰囲気をつくってもらえたし。

この雰囲気でまたサッカー。プロになりたいと思わなかったら。「本当にサッカーを続ける意味があるのかな?」というぐらいに、やっぱりいい雰囲気をつくってもらえたので。

この雰囲気でサッカーをやれたのは、ひとつ彼らにとっては人生の中ですごく大きな一日だったんじゃないかと思います。

 

〇あと1試合ありますけど、今のチームを率いてきて、こんなところが成長したと思うところはありますか?

本当に点を取られても、点取りに行くメンタリティーみたいなものは、「1点取られても大丈夫」っていう。

本当はだめなんですけど。そこらへんは成長したし。いちいち、1点取られたからって下を向かなかったりとか。

「もう1回点取ろうぜ!」っていう声とかは、少し出てきたのは、成長かなあと思います。


〇ここまで納得できる試合はないと思うんですけど、最後ひと試合に向けて意気込みをお願いします。

理想は高すぎるんですけど、ずっと相手をハーフコートに押し込んで、何点でも取れるようなサッカー。

するのが理想ですけど。

それをやったからって点を取れるか、わかんないですけど。

理想は1試合3点以上で、ハーフコートで押し込んで「相手になにもさせなかったな」っていう試合をやれるように最後の試合、アウェイになりますけど。

頑張ります。


〇今日、「森勇介」というゲーフラも。ごらんになりました?

はい。

 

〇どんな気持ちでした?

ありがたいですよ。本当に。やっぱり応援されてなかったら。何の仕事をしていても応援されているのが一番ありがたいですし。

それがやりがいなので。

非常にありがたかったです。

 

〇最後、3500人来てくださったファン、サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

まずは今日、本当にいい雰囲気をつくっていただき、ありがとうございました。

まだまだ自分もそうですし、選手も未熟ですけど、何とか本当のJリーグの試合でこのピッチに立てるような選手を。

そこから世界に羽ばたけるような選手を、一人でも多く育てていきたいと思いますので。

厳しいご意見もあると思いますけど、一生懸命やって、何とか何とか、選手とともに成長できればなと思います。

本当にありがとうございました。

 

 

「自分は決める選手ではないので。

しかも今年初めてのゴールが、等々力で取れたのがめっちゃうれしいです」

DF5 楠田遥希

 

楠田遥希選手



〇1点目振り返ってみてどうでした?

今年まだ公式戦で点を決めていなかったので。等々力で決められたのはすごいうれしかったです。


〇振り返ってどういうプレーでした?

「シュートを打つな」と思っていたので。詰めるということを、信じて。信じた結果だと思います。


〇今日は等々力の試合ということで。雰囲気はどうでした?

ものすごい、いっぱいの人が入ってくれて。本当に自分たちの力になったと思います。


〇相手も残留がかかっていて。難しい相手だったと思うんですけど。気を付けていたこと、意識していたことはどんなことですか?

失点はしてしまったんですけど、相手に簡単に点を取らせないということと。

失点以上に、点数を取るということは意識していました。


〇今日点を決めた時に、サポーターのほうに行こうとか考えていました? 


決める選手じゃないので。何にも考えていなかったので。自然に、っていう感じです。


〇あと1試合ありますけど、次に向けて、どんなことをしていきますか?

フロンターレとしての最後の試合になるので。

絶対、勝って。いいかたちで終われるようにしたいです。


〇まだ1試合ありますけど、ここまで1年間どう成長出来ましたか?

正直3年生では苦しい時期のほうが長かったんですけど。

それでも、最後等々力で勝てたというのは、すごい、いい経験できたなあというふうに思います。


〇その苦しい経験が将来のためになりそうじゃないですか?

はい。なると思います。


〇その苦しいときをどう乗り越えていった?

チームとしてもなかなか勝てない時期もあったんですけど。そのなかでも、チームメートの中で練習の強度を上げたり。

そういうチームのひとつひとつの積み重ねで、そういうところを乗り越えたと思います。


〇等々力でゴールを決めるということはすごい特別なことだと思うんですけど、どうですか?

自分はさっきも言った通り、決める選手ではないので。しかも今年初めてのゴールが、等々力で取れたのがめっちゃうれしいです。


〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

いつも、トップの試合がかぶっていたり、遠いアウェイの試合でも来て、熱い応援をしてくださって、ありがとうございました。

最後アウェイですけど、試合があるので。絶対勝つのでそこでも応援よろしくお願いします。


〇これからあと1試合ありますけど、今後の目標。どういう道を歩んでいくか。

今後は自分は大学に行くので。また今日やった等々力のピッチに帰ってこれるように。4年間で成長したいと思います。


 

 

「自分のあこがれのピッチですし。『またやってみたい』と思えるようなピッチなので。

今年トップに上がることはなかったですけど。

また大学4年間頑張って、戻ってこれるよう頑張りたいと思います」

FW9 恩田裕太郎

 

恩田裕太郎選手


〇まずは今日の試合の感想をお願いします。


ホーム最終戦っていうところで、等々力という素晴らしいピッチでできたので。

試合前から、自分たちで。自分たちの流れで行こうと思っていたんですけど、最初、試合早々に失点してしまって。


でも、そのあと自分たちで切り替えられて、2点決めて、いい流れが来たかなと思ったんですけど。

そのあとまた決められてしまって。自分たちのミスでいらない失点をしてしまったので。

後半「自分たちのサッカーして、圧倒して勝とう」っていうのはチームの中で話し合っていたので。

その中で、3点取れたというのは、自分たちのいいところも悪いところも出た試合だったのかなと思います。

 

〇鹿島と青森山田で点を取って勝つっていうサッカーはできなくて。この1週間、どんな修正をしてきたんですか?

練習からもう意識を変えて。自分たちのサッカーにするというのを目標にしてきましたし。

木曜日にヴェルディさんと試合をやって。その中で自分たちが試合早々に点を決めることができて。

「この感じで行くぞ」という自分たちの感覚がつかめていたので。

いい試合だったかなと思います。

 


〇相手の浦和も残留がかかっていて。全力で来て、難しい試合だったと思うんですけど。どんなところを気を付けていました?

相手もすごくプレッシャーが来ますし。その中で自分たちが同じようにフラストレーションがたまって、同じようなサッカーをしても意味がないと思うので。

自分たちが冷静に、なおかつ圧倒して勝つっていうのをみんな、意識していました。

 

〇等々力のピッチ、雰囲気どうでした?

自分としては何回かあるんですけど。小学校のころもやらしてもらったりしたんですけど。

何度やっても自分のあこがれのピッチですし。「またやってみたい」と思えるようなピッチなので。

今年トップに上がることはなかったですけど。

また大学4年間頑張って、戻ってこれるよう頑張りたいと思います。


〇チャントも聞こえていました?

そうですね。最後もサポーターのみなさんに歌ってもらって。

自分のためにつくってもらったチャントですし。自分が小さい頃の田坂祐介さんのチャントなので。

とても応援している側だったので。聞けてうれしかったです。


〇あともう1試合ありますけど、この1年間振り返ってどんなところが成長できました?

初めての代表だったり。Jリーグ選抜。そういう日本を代表する人たちの中でプレーできたということはとてもいい経験になりましたし。

去年の先輩方がいなくなってから、自分たちが引っ張る側になったので。

そのなかでいろいろな責任はありましたけど。

自分がキャプテンとか、なったことはなかったので。

いい経験ができたかなと思います。


〇等々力でゴールを決めたいという気持ちもあったんじゃないですか?

そうですね、最後無理くりなシュートを2本ほど打ってしまったのはチームに申し訳ないと思うんですけど。

まだ1点も決めたことがなかったので。「絶対決めてやろう」という気持ちはあったので。

最後、決めたかったですけど、決めなくてもみんなが決めてくれて勝てたので良かったかなと思います。


〇またプロの選手になって戻ってきて、等々力で決められるといいですよね。

そうですね。帰ってきて、絶対決めたいと思います。


〇何度かトップに練習で来ていて。トップで学んだことはどんなものがあるんですか?

一番大きかったのは練習のキャンプですし。その中で山田新選手と海外に行く前に一緒にプレーできたというのは、自分の中で大きいものがあったので。

あれはとてもいい経験だったなって思います。


〇盗みたいものとかあったんですか?

ターンしてからの振りとか、筋肉の付き方が違いますし。そこができるのが新さんの良いところでありますけど。

自分もやればできると思うので。そこは盗みたいなと思います。


〇どれぐらい近づけたという手ごたえは?

まだまだ全然近づけていないんですけど。去年も8点決めることができましたけど。

そのトップに行った経験を生かして、今年は自分の代ですけど、11点取れて、まだ1試合残っているので。

もっと取りたいと思いますけど、11点取れたっていうのは良かったかなと思います。


〇じゃああと2点ぐらい取って単独トップに?

獅恩君が14、15。それぐらいの点数で。(東京ヴェルディユースの仲山獅恩が15点で得点ランクトップ)

まだ足りないですけど。

頑張れば追いつけると思うので。頑張りたいと思います。


〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

今日も熱い応援ありがとうございました。

自分たちのサッカーを見せられたと思いますし。まだ1試合残っているので、次も自分たちのサッカーをして、絶対勝ちたいと思うので。

応援よろしくお願いします。

 

 

今日等々力で出るっていうのはチームで誰よりも、思いが強かったし。

けがをしたときから、この試合に絡みたいということでリハビリをしていたので。

リハビリの先生とか、トレーナーの池田さんも自分の意見を尊重してくれて。

本当にその思いが出たかなと思います」

MF6 藤井漣祐

 

藤井漣祐選手

 


〇まずは1点目から振り返ってもらっていいですか?

1点目は奪ったあとにパスの選択肢はあったんですけど。

「今日決めたい」という思いが強かったので。「自分で打とうかな」って思って。追いつくことができたので。

相手に当たったんですけど。狙い通りではないですけど。気持ちで押し込んだゴールです。

 


〇2点目は?

2点目は最近ファーにボールが行っても折り返しを狙おうかなと思って中に入っているんですけど。

今日もその動きをして。

楠田が合わせてポストに当たったところをうまく詰められたかなと思います。


〇途中出場でしたけど、どんなことを意識してピッチに入りましたか?

とりあえず「自分のできることをやろう」「自分の特長を出そう」と思っていましたし。

前回(青森山田戦)出れていなくて、悔しい思いもありましたし。今日はちょっと長い時間出れたので。

自分のできることと、あとは点に絡んでいけるようにプレーしようと考えていました。


〇自分のできること、特長は具体的にどんなことですか?

小田(小田脩人)と代わったんですけど、小田はドリブルとか自分で剝がすというのが特長だと思うんですけど。

自分はどっちかというとそんなにボールは持たずにワンタッチツータッチで相手を剝がして、チャンスがあったらボールを送り込んでいくっていうところが自分の特長だと思うので。

森さんにも言われたんですけど、「配球のところを意識してくれ」って言われたので。

そこが自分の特長かなと思います。

 


〇等々力でスタメンで出たかったと思うんですけど、サブで、悔しい思いもあったと思うんですけど、どんな思いでしたか?

自分がけがしたときに、本当は「両足を手術したほうがいい」と言われていたんですけど。

両足だとこの試合出れなくて。等々力で1回も出たことがなくて。

「この試合に出たい」っていう気持ちがあったので。

片足だと間に合うっていうので、片足だけ手術したんですけど。

今日等々力で出るっていうのはチームで誰よりも、思いが強かったし。


本当にけがをしたときから、この試合に絡みたいということでリハビリをしていたので。

2試合早く復帰はしましたけど。(第19節の鹿島アントラーズユース戦で復帰)

この試合を目がけて、リハビリをしてきたので。

リハビリの先生とか、トレーナーの池田さん(池田善憲トレーナー)とかも自分の意見を尊重してくれて。

手術とかもしたので。

本当にその思いが出たかなと思います。


〇この2点でけっこう恩返しできたんじゃないですか?

そうですね。


〇あと1試合ありますけど、この1年間振り返ってどんなところが成長できましたか?

技術のところはもちろんですけど、人間性のところでも。

自分は文句を言うとか、そういうところがあって。

人に対しての発言とかあるんですけど。

そういうところを正されてきたというか、直されてきたと思いますし。

すごい怒られたところなので。

そういう面と、自分の技術のところを磨き上げてこられたかなと思います。


〇森監督から言われたことで印象的だったことってあります?

森さんは自分に対してはあんまり言ってこないんですけど。

気持ちのところっていうのはすごく言っていて。

技術どうこう、とかそういうのじゃなくて。

最後は気持ちっていうのはずっと言われていたので。

今年はそういったことはないというか、足りない部分だったので。

ずっと言われていたんですけど。

まだラスト試合があるので、そこで出していきたいと思います。

 

〇ゴールを決めたときに、サポーターのほうに行きましたけど、サポーターに対する思いを教えてもらってもいいですか?

自分が出れなかったときとか、サポーターの近くに行くときが多かったんですけど。

そのときにやっぱり声をかけていただいて。

自分もモチベーション高く、リハビリとか練習ができたので。

その恩返しじゃないですけど。決めたときに「来て」みたいな感じで合図もあったので。


飛び込んで行きました。

 


〇けがの時期はいつで、どのあたりを痛めたんですか?

夏の練習で、8月末ぐらいに左足のジョーンズ骨折っていって。第五中足骨を。左が完全に手術をしないとだめだったんですけど。

右もやっちゃっていんたんですけど、手術しなくても大丈夫、した方がいいけど、みたいな感じで。


右を手術すると違うところもやらなくてはいけなくて。その分、(復帰までの時間が)伸びちゃう、だったので。

左だけにしてやってきました。

 


〇これからどんな選手に。まだ1試合あって集大成的なものもあると思いますけど。これからの目標は?

大学に行って自分の苦手た部分のフィジカルとか。スピードとか。

そういうところを目向けて。取り組んでいけば自分の特長も生きてくるかなって思うし。

まだあと1試合残っているのでそこでフロンターレで学んだものを出して、大学に行きたいと思います。

 

〇手術の予定を変更してまでの等々力。具体的に言うとどんなあこがれがあって、いつから目指してというものだったんですか?

自分が小学校の時が優勝したときだったので。グラウンドはコロナとかであんまり来れていないんですけど。

すごいあこがれを持っていましたし。

そういう面でフロンターレに入ってきたというのもありますし。

高1、高2で、特に高2は等々力で出られそうで出れないみたいな。外れたときがあったので。

悔しい思いもありましたし。悔しい思いとあこがれで、すごいいろんな思いが。

手術のときに「出れないかも」となったときには「そこは出たい。何としても出たい」と思ったので。本当にギリギリ間に合って良かったかなと思います。


〇この1試合にかける気持ちが伝わってきました。実際出るってなったときはどんな気持ちだったんですか?

前回出れなかったので。

けっこうハーフタイムに早めに交代するかも、っていうのは全員言われていたので。

準備はしていましたし。

本当に出れたときには「やっと来たか」という感じで。

前回出れていなかった分も「ここで証明しようかな」って思いでやりました。


〇そして2ゴール。「絶対決めてやるぞ」という感じで入ったんですか?

はい。そうですね。

 

〇周りの選手もそういう思いは知っていたんじゃないですか?

「等々力出たい」っていう思いは伝わっていないかもしれないですけど。

「等々力に間に合わせるように」というのはずっと言っていたので。ちょっとは伝わっているかなと思います。


〇セレブレーションのときに何か言われたことはありますか? 

いや、特にないですけど。


〇チームメートに伝えたいことって何かありますか?

自分は人見知りで。人間関係がうまくいかないところがあったんですけど。

そういうところを認めてくれたり。仲良くやってくれたので。そういう面では感謝しています。


〇改めてフロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

今日は本当に応援ありがとうございました。

自分は6年間在籍して大学に行くんですけど。ラスト1試合あるので。

本当にフロンターレで学んだことを、全て出せるように頑張りたいと思うので。

ラスト1試合、応援よろしくお願いします。

 

「大舞台でしたし。僕の友達も何人か来ていたので。

しっかりその子たちのためにも、『いいプレーをしなきゃな』っていう思いで入って。しっかり結果も出せたので、それは良かったかなと思います」

MF11 ステンパールカ大翔

 

ステンパールカ大翔選手

 

〇決勝点、どんなゴールだったか振り返ってもらってもいいですか?

普段からカットインからのシュートは練習しているので。

その練習の成果がこの大舞台で出たかなという感じのゴールだったと思います。


〇スタメンから外れているところもあって。スタメンで出たい気持ちもあったと思うんですけど、サブで悔しい気持ちもあったと思うんですけど、実際どんな気持ちでしたか?

最初山田戦でスタメンから外れてサブに回ったときから、けっこう悔しい思いはあったんですけど。

残り3試合で、その悔しい気持ちを持ってやっていたら、自分のプレーもうまくいかないと思うので。

そういうところは自分で押し殺して、「チームのために何ができるか」というのは考えて、普段の練習をしているので。

悔しい気持ちは大きいですけど、しっかり自分がサブで出た時に結果を出して。

「チームの勝利に自分も貢献できれば」と思っているので。それが結果という形で出たので良かったと思います。


〇2-2の途中出場。どんな気持ちでピッチに入りました?

正直怖かったです。2-2の状況で自分が出るということは、サイドというのもあるので取られたらカウンターの恐れもありますし。

逆に自分が仕掛けてチャンスをつくることもできると思うんですけど。

ああいうところで出て。大舞台でしたし。僕の友達も何人か来ていたので。

しっかりその子たちのためにも、「いいプレーをしなきゃな」っていう思いで入って。しっかり結果も出せたので、それは良かったかなと思います。


〇実際にこの等々力でやってみて。どうでした?

いや、もう素晴らしいですね。やっぱり。

普段から観客が来てくれているんですけど。

生田だと歓声が聞こえないので。

今日こういう舞台で歓声が、大きい歓声が聞こえている中でサッカーをやれたということはすごい思い出に残ることですし。

すごい気持ちいいことでした。

 

〇チャントとか聞こえていました?

いや、聞こえていました。

点決めたあとに僕のチャントがあったように聞こえて。

歌自体はそんなに聞こえてはいなかったんですけど。

「あれ? なんか歌ってくれている」っていうのがあったので。けっこうそれもうれしかったです。

 

〇ルカ君が切り裂くと拍手が沸くし。そういう拍手が沸くと「一歩足が伸びる」って言うじゃないですか。実際どうでした?

けっこう途中交代って乳酸がたまりやすくて。

(後半)10分ぐらいで交代で出たと思うんですけど。残り35分で自分の全力を出しきるってなると最初から足がパンパンの状態で。

15分ぐらいではけっこう足がパンパンの状態だったので。

そういう歓声の力で、しっかりスプリントができたり。

戻しのところもスプリントができたり。点決めるところもそこでちゃんと足が動いたというところがあったりしたと思います。


〇来週あと1試合ありますけどここまで、振り返ってどんなところが成長できましたか?

最初はベンチにも入れていなかった。ベンチ外だったので。

そこからベンチに入り始めて。スタメンまで行って。

最近ベンチにはなっていると思うんですけど。

それでもベンチ外からは大きな成長だと思うし。

ここに来て点も取れたというのはひとつ大きな成長だと思うので。しっかり最後昌平戦も、「自分が1年間しっかり成長したぞ」っていうことをサポーターのみなさんに見せられるような、いいかたちで終えられればと思います。


〇今年監督やコーチが代わって新たな1年でしたけど。新たな学びってありました?

監督によって考え方が違うっていうのは大きな変化だと思います。

最初ヤスさん(長橋康弘前監督・現トップチームのヘッドコーチ)で2年間やってきて。ヤスさんに慣れていたので。

ちょっと守備の仕方が変わったり。サイドハーフがどこまで守備するかというのも変わったり。

そういう面では大きな違いがあって、苦労するところもあったんですけど。

最終的には、森さんも話しやすいですし。

選手との接し方というのはすごい上手だと思うので。そういう面では、すごいチーム的にはいい雰囲気で練習できていると思いますし。

試合にもいい感じで挑めていると思います。


〇今年は気持ちの部分をけっこう求められることが多かったと思うんですけど、それは個人的にはどうでした?

3年生最後のひとことでも言ったんですけど。

つらいことが多かったですね、やっぱり。

学校で勉強もして、練習も行って。練習も全力でやらないと結果につながらないということが多くて。

挫折することももちろんあったんですけど。やっぱりチームメートがいて、素晴らしい環境でサッカーができる中で。

「そんな弱音を吐いている場合じゃないな」っていう気持ちには絶対なったので。

そういうところで最後踏ん張れて、しっかりこの舞台で得点というかたちにはつなげられたので。

良かったと思います。


〇改めてフロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

最後の試合、昌平戦も自分の得点で、チームを勝たせられるように頑張るので、最後まで応援よろしくお願いします。

 

 

 

さまざまな思いを胸に、今季唯一の等々力での試合に臨んだフロンターレU-18。

多くの人々が集まる中で、歓声を呼び起こし、歓喜を生み出したことはそれぞれのこれからに必ずつながるものになるはずです。

 

次節は2025年の川崎フロンターレU-18のラストマッチ。

このメンバーでできる最後の1試合。どんなものになるのか。とても楽しみにしています。

 

次節:プレミアリーグEAST第22節 vs 昌平高校

 

12月14日(日) 午後1時キックオフ 昌平高校グラウンド

 

 

 

(文中敬称略)

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