フロンターレU15 – 三菱養和巣鴨 / 関東ユース第6節


齋藤学が古巣横浜F・マリノスを相手に川崎フロンターレでのデビューを飾った4月8日。日産スタジアムから三菱養和会巣鴨スポーツセンターへ。関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部は第6節を迎え、ここまで2勝2敗の川崎フロンターレU-15は、3勝1分けで首位に立つ三菱養和巣鴨ジュニアユースとの試合に臨みました。

【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第6節 vs 三菱養和巣鴨ジュニアユース】
4月8日(日)午後6時45分キックオフ 三菱養和会巣鴨スポーツセンター 晴れ 40分ハーフ

試合としてはフロンターレは5戦目ですが、東京ヴェルディとワセダクラブForza’02のみが先に3月31日に第5節を行っているため、第6節に数えられるという変則的な日程。

フロンターレの先発はGK21青山海、DFは右から2高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、ボランチはキャプテンの10小室愛樹、8秋葉拡人、右MF7甲斐翔大、左MF18入江流星、FW11五十嵐太陽、9田中幹大。青山が前日のプリンスリーグ関東の第1節に続いてゴールを守り、怪我から復帰した田鎖は初先発に。

日はすっかり暮れて、少し肌寒さも感じる三菱養和会巣鴨スポーツセンター。多くの両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。

立ち上がり、右サイドへの展開からファールを受け、フリーキックを得たのは三菱養和巣鴨。2分、エリア外右から10が左足でボールを入れると、16が合わせてボールはゴールの中へ。0-1。フロンターレは早くも先行を許してしまいます。

なおもラインを高く保ち、押し上げてくる三菱養和巣鴨。フロンターレもコンパクトにして対応し、左サイドへ流れて起点になろうとする9に対して粘り強くついていくなどし、守備から流れをつかもうとし、五十嵐とのパス交換から浅岡がエリア前へ上がるなと、次第に人数をかけ、前へ出ていけるように。

小室の縦パスに入江がエリア前へ抜け出したりするなどし、田中幹大や五十嵐が三菱養和巣鴨の最終ラインや中盤にプレスをかけ、前線から守備でも助け、フロンターレがボールをものにして、いったん最終ラインの田中慶汰や田鎖に下げ、小室がかかわって後ろからボールを回せるようになっていきます。

三菱養和巣鴨もマイボールにすると、前線へパスを入れていきますが、田中慶汰がよみよくボールをカット、縦へつけて攻撃へもつなげていきます。

12分には田中幹大が中盤まで下り、ボールは左へ。浅岡から右へ展開すると、高畠が駆け上がり、リターンを受けた甲斐がエリア外右からミドルシュート。GK18のセーブに阻まれましたが、ゴールをおびやかしていきます。

15分には田中慶汰がボールをカットし、エリア外右の甲斐へ。甲斐から受けた入江が左からエリア前へ切れ込みシュート。ボールはわずかに右へ。

三菱養和巣鴨の10のクロスに対してはエリア内へ浅岡が戻り対応、中盤に対しては甲斐や五十嵐も球際に激しくいくフロンターレ。19分には中盤で三菱養和巣鴨の10が奪い、スルーパスに11が抜け出しますが、田鎖と田中慶汰が挟み込むように粘り強くついていき、シュートは上へ。ひやりとする場面でしたが、しのいでいきます。

すると21分フロンターレは秋葉が右へ流れてつくったスペースを甲斐が使い、エリア外の右へ。左へ展開すると、受けた入江がエリア前へ切れ込んでシュート。今度はゴールネットを揺らして1-1。フロンターレが追い付きます。

畳み掛けるフロンターレは22分には高い位置で小室がボールをキープ。最後は秋葉がエリア外左からミドルシュートを打つも左へ。

三菱養和巣鴨も23分には左SBの3が高い位置へ上がり、人をよく引き付けるなどして起点になり、フロンターレのゴールへ迫りに。しかし、フロンターレも切り替えよく人をかけて守っていき、田中幹大も自陣まで下りて、ボールを奪い返すなどしていきます。

そして、26分高い位置でボールを奪ったフロンターレ。エリア外正面でうまく前を向いた五十嵐がミドルシュートを打つと、ボールはゴールネットを揺らして、2-1。フロンターレはついに逆転します。

五十嵐が左へ流れ、入江が正面へ顔を出すなどポジションも入れ換え、小室がよくボールを受けて、いったん後ろに戻しサイドを変えながらさらに攻撃の機会をうかがっていくフロンターレ。ボールを失っても五十嵐や田中幹大もかかわって再び取り返していきます。

30分には左サイドからの攻勢。入江が左へ流れて人を引き付けると、空いたスペースを使い、浅岡がエリア外正面へ持ち上がり、ミドルシュート。左へ外れましたが、連動して決定機をつくっていきます。

フロンターレはさらに小室の縦パスを受けた田中幹大が右へ展開し、高畠がクロスを上げたり、甲斐のパスを受けた高畠がエリア前へ切れ込むなどゴールに近づいていきます。34分には浅岡の縦パスを受けた入江がエリア左へ。折り返しに秋葉が反応しますが、GK18に対応されて、シュートにはつながらず。

三菱養和巣鴨も36分にはエリア外右へ10が抜け出しますが、田中慶汰が折り返しはブロックし、シュートにはつながせず。そこから再び攻撃へと転じて、右サイドの高い位置へ高畠が上がり、秋葉に戻してリターンを受けた五十嵐がエリア外正面でミドルシュート。しかし、上に。3点目を取りにいく姿勢を最後まで鮮明にして、前半はタイムアップ。2-1でハーフタイムとなります。

後半も小室がスローインの流れから左サイドの高い位置でボールを受けたり、秋葉もエリア前に顔を出したりするなど、フロンターレは人数をかけて追加点を狙っていきます。4分にはセンターラインの右サイド寄りで高畠がファールを受けると、秋葉のフリーキックを田中幹大が競り、エリア前に五十嵐が飛び出すもボールはGK18のもとへ。5分には浅岡が左サイドの高い位置へ。折り返しにエリア内で五十嵐が頭で合わせますが、ボールは右へ。

前半と同様に田中幹大が時には中盤まで戻ってコンパクトに、いい距離感で切り替えよくボールをものにしていくフロンターレ。失っても連動してボールを奪い返していきます。9分には田中慶汰がボールをカットし受けた高畠がボールを持ち上がり、田中幹大へ縦パス。田中幹大のリターンを受けた甲斐がエリア前へ仕掛けていきますが、三菱養和巣鴨の守備も粘り強くシュートは打てず。

五十嵐や入江もかかわってボールを時には後ろへ戻し、ピッチを幅広く使いながら組み立てていくフロンターレでしたが、10分青山がエリア外に出て、つなげようとしたところでボールが三菱養和巣鴨へ渡り、エリア外右からミドルシュート。ゴール前に戻った青山は止めたもののこぼれ球に詰めた11に押し込まれてしまい、2-2。同点に。

活気づいた三菱養和巣鴨は直後には8から右へ展開。10のクロスにエリア内、8が頭で合わせますが、左へ。

フロンターレも甲斐が高い位置でボールをカットしエリア前へ仕掛けていくなど、再び前へ出ていき、14分には浅岡の縦パスを受けた田中幹大がエリア前でファールを受け、田中慶汰が直接狙いますが枠はとらえられず。

三菱養和巣鴨も10のフリーキックや7のロングスロー、立て続けにコーナーキックを得るなどしてゴールを狙いにいきますが、フロンターレは切り替えよくしのいでいきます。

21分にはフロンターレ、高畠の浮き球を受けた田中幹大から左へ展開。入江がエリア外左から仕掛け、折り返すと小室がミドルシュート。しかし、GK18が阻み、ゴールとはならず。さらに高畠が右サイドの高い位置へ。クロスを入れると、田中幹大が合わせるもGK18がセーブ。

フロンターレは田鎖、田中慶汰がラインを上げ、高畠が何度も右サイドから攻撃参加し、秋葉や小室もボールを預けたところから前へ顔を出すなど、厚みのある攻めへ。小室がセカンドボールをものにし、田鎖が田中幹大へ縦パスを入れるなど、最終ラインからも攻撃へつなげようとしていきます。

30分には浅岡が左からクロスを入れると、エリア正面から甲斐がシュートを打つも上へ。さらに高畠の縦パスをエリア前で受けた甲斐がエリア内にボールを送ると、入江が飛び出すもボールはGK18のもとへ。さらに五十嵐とのパス交換からエリア内に高畠が進入しますが、ボールはクリア。三菱養和巣鴨も落ち着いた対応を見せていきます。

35分には高い位置で田中幹大がボールをカットしカウンターへ。エリア外左から五十嵐がシュートを打つもわずかに右へ。

三菱養和巣鴨も左SBの3が高い位置へ上がり、エリア内へ仕掛けていこうとしますが、フロンターレは人をかけてよく対応。田中慶汰がボールをカットししのいでいきます。

ロスタイムは1分。三菱養和巣鴨が7のミドルシュートやロングボールからチャンスをつくるもゴールにはつながらず。41分には青山が前に出ていたところを、エリア内へ入ったロングボールがそのままゴールの中へ入りそうになる場面もありましたが、戻った青山がかき出し、得点とはならず。試合はタイムアップ。2-2。

 

少しもったいない形から追い付かれて、引き分けとはなりましたが、試合を見ていた選手たちの家族からは「いい試合だね」との声があちらこちらから上がり、三菱養和巣鴨の監督からも「面白い試合をやっているぞ!」と選手たちに言葉がかけられるような好ゲームとなり、これからが楽しみになるものとなりました。

前半2-1 後半0-1 計2-2
得点:入江流星、五十嵐太陽

フロンターレの先発:21青山海、高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、10小室愛樹(c)、8秋葉拡人、7甲斐翔大、18入江流星、11五十嵐太陽、9田中幹大

(文中敬称略)

 

試合に臨むフロンターレの選手たち

コイントスに臨むキャプテンの小室愛樹選手

フリーキックからゴールは三菱養和巣鴨へ

田中慶汰選手
さらに三菱養和巣鴨がゴールに迫る
入江流星選手
田中幹大選手

高畠捷選手
青山海選手はプリンスリーグに続いての先発
甲斐翔大選手
入江流星選手がシュートを打つ
同点になった

五十嵐太陽選手がミドルシュートを打つ

逆転のゴールとなる

浅岡飛夢選手
甲斐翔大選手
高畠捷選手
田中幹大選手

甲斐翔大選手
五十嵐太陽選手
怪我から復帰した田鎖勇作選手
浅岡飛夢選手

前半は2-1
山田新己選手
佐々木輝大選手

長橋康弘監督の話に耳を傾ける田中慶汰選手、入江流星選手、小室愛樹選手
後半へ

田鎖勇作選手
青山海選手
秋葉拡人選手
小室愛樹選手
高畠捷選手
田中慶汰選手
浅岡飛夢選手
三菱養和巣鴨が同点に

田鎖勇作選手

秋葉拡人選手

小室愛樹選手
2-2でタイムアップ

練習試合に臨むフロンターレの選手たち
宮地健輔選手
久保匠未選手
山本蒼己選手
佐々木輝大選手
レオニ楓真選手
山田新己選手
南暖選手
安江海ラウル選手
山田新己選手
石原央脩選手
練習試合では石原央脩選手がゴールを決めて1-1

石原央脩選手
宮地健輔選手

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