7月8日等々力陸上競技場で行われたかわしん杯ジュニアサッカー大会。さぎぬまスワンズSCとAC等々力マーメイド、FC中原レジーナと南百合丘リリーズによるエキシビションマッチ、はるひ野バディがミキFC-Bに1-0で勝利した3位決定戦に続いての決勝は、川崎フロンターレU-10と中野島FCWに。昨年の決勝と同じ顔合わせとなりました。
【川崎フロンターレU-10 かわしん杯ジュニアサッカー大会決勝 vs 中野島FCW】
7月8日(日)午後0時58分キックオフ 等々力陸上競技場 晴れ 8人制 15分ハーフ
フロンターレの先発はGK1岡大翔、最終ラインは右から5瀬尾映介、6メンディーサイモン友、3橋本乃翔、中盤は8小川尋斗、右に7尾関悠太、左に9小川翔太、前線はキャプテンの10奥田悠真。
準決勝に続いて好天に恵まれ、ペットボトルに入ったお茶がすぐに空になるような暑さの等々力。スタンドには多くの選手の家族らが集まり、中野島FCの応援の選手たちが声援を送れば、フロンターレ側からも「フロンターレ、がんばれ」と声がかけられるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、瀬尾が右サイドでボールをカットし、尾関が縦へ仕掛けていくフロンターレ。中野島FCに阻まれ、シュートにはつながりませんでしたが、右コーナーキックに。尾関が右足でボールを入れるとゴール前右に入ったボールを、小川尋斗がダイレクトでシュート。右へ外れましたが、ゴールに迫っていきます。
中野島FCも左サイドのパス交換などからゴールの前に。しかし、フロンターレは小川尋斗がカバーしたり、メンディーが粘り強く対峙。2分にはフロンターレのコーナーキックをしのいだ中野島がカウンターに持ち込みますが、メンディーが阻み、すばやくリスタートしようとした中野島FCに対して、再びメンディーが厳しく寄せ、ゴールには近づかせず。
さらに中野島FCは左サイドの高い位置へ21が抜け出し、折り返すも小川尋斗がエリア前に入ったボールをカット。4分には右サイドからの攻めを見せ、20がシュートを打つも、ワンタッチあり、コーナーキックに。
中野島FCの2が右から右足で入れたボールは岡がキャッチし、メンディーにつなげ、メンディーが前線へボールを送ると、抜け出したのは奥田。GK1をかわし、ゴールへ流し込み、1-0。攻守の切り替えの良さが光る見事な形でフロンターレが先制します。
直後には瀬尾の縦パスにエリア外右へうまく抜け出した尾関が折り返すも、GK1が対応。フロンターレはさらに小川尋斗の左サイドの高い位置を突くパスに小川翔太が抜け出してエリア左に仕掛けていったり、瀬尾のサイドチェンジを小川翔太が受けたりするなど、攻めの姿勢を見せていきます。
給水タイム明けには、中野島FC、25がエリア前に顔を出すも瀬尾が詰め、最後は橋本がボールを奪い、シュートは打たせず。さらに右から迫る19には橋本が寄せ、11分にはエリア外正面で11がミドルシュート。しかし、岡がボールを弾きながらもセーブ。岡は小川尋斗にボールを預け、前へ持ち上がった小川尋斗のスルーパスに、エリア右へ奥田が抜け出すもオフサイドに。しかし、ここでも守備から攻撃へつながるいい場面をつくっていきます。
13分には右サイドの高い位置へ、瀬尾が上がり、折り返すと、エリア左で小川翔太がシュートを打つも左へ。
フロンターレは時には奥田が中盤に下がり、サイドを変えるなど組み立てに参加。瀬尾がエリア右へ動き出す尾関を狙い、縦パスを出したり、橋本が左サイドから斜めに仕掛け、エリア内へスルーパスを送ったりするなどしていきます。
前半は1-0でタイムアップ。フロンターレリードでハーフタイムへ。
後半立ち上がりには、フロンターレ、小川翔太がボールをカットし、奥田が左サイドの高い位置へ。奥田のリターンを承って小川尋斗のミドルシュートは枠をとらえるもGK1が弾きながらも阻み、ゴールとはならず。
2分には中野島FCも、右からの攻勢に。岡が阻もうとするも、ボールは左へ流れ、11がゴールへ流し込もうとしますが、メンディーがカバー。これは決まったか、と思うような場面となりましたが、しのいでいきます。
直後にはフロンターレ、瀬尾がボールをカットし一気に前へ。尾関もかかわったカウンターは中野島FCに阻まれましたが、前半と同様に、切り替えの良さを見せていきます。
小川尋斗や奥田が中央でボールを動かしたり、瀬尾が尾関を追い越していくなど、積極的に前への動きも交えながらゴールを狙いにいくと、5分にはエリア内右に抜け出した奥田がシュート。しかし、ボールはクロスバーへ。
8分にはまたも瀬尾が中野島FCのGK1が前線へつけようとした縦パスをカットし、エリア前へ。しかし、中野島FCも粘り強さを見せ、シュートは打てず。9分には中野島FCもパス交換からエリア前に11が抜け出すもフロンターレは橋本やメンディー、さらには小川尋斗も守備に戻るなどして、シュートは打たせず。
決勝戦2回目の給水タイムが明け、瀬尾がボールを前へ運びミドルシュートを打つなどし、ゴールへ迫っていくフロンターレ。しかし、中野島FCもたびたびパスをカットするなど好プレーで対抗。エリア前に迫り、それに対して小川尋斗がすばやく戻ってボールを奪うなど、フロンターレも集中した守りに。
12分にはエリア外右で、中野島FCの19がシュート。しかし、フロンターレは岡が弾きながらもセーブ。中野島FCのコーナーキックをしのいだフロンターレは瀬尾が奥田を狙い、スルーパスを出すも中野島FCはこれをカット。
フロンターレはここで小川翔太に代わり、13日暮大陸が左へ。
中野島FCは前線の21にパスを入れていきますが、フロンターレは橋本やメンディーが寄せ、小川尋斗もフォローし、前を向かせず。
14分には橋本が縦パスを出すと、左から日暮がクロスを上げ、奥田が頭で合わせますが、GK1がセーブ。
中野島FCは最終ラインからのボールに25がエリア前へ抜け出すも瀬尾が対応し、シュートは打たせず。
フロンターレはメンディーの縦パスを奥田がおさめ、右サイドの高い位置へ動き出す尾関につなげるなど、ゴールを狙いにいく姿勢を見せながら、試合を進め、ついにタイムアップに。1-0。フロンターレは優勝を果たしました。
前半1-0 後半0-0 計1-0
得点:奥田悠真
フロンターレの先発:1岡大翔、5瀬尾映介、6メンディーサイモン友、3橋本乃翔、8小川尋斗、7尾関悠太、9小川翔太、10奥田悠真(c)
交代:小川翔太→13日暮大陸
最後まで攻守の切り替えの良さが光ったフロンターレの選手たち。中野島FCWとの接戦を制しての、これからがとても楽しみになる連覇となりました。
(文中敬称略)
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