6月2日は前日に続いて、日本製鉄総合グラウンドへ。日本クラブユース選手権関東大会ノックアウトステージ、SOLTILO FC U-18戦を11-1で勝利した川崎フロンターレU -18は、水戸ホーリーホックユースとの試合に臨みました。フロンターレはこの試合で勝利すれば、日本クラブユース選手権の出場権を得ることができます。
【川崎フロンターレU -18 日本クラブユース選手権ノックアウトステージ順位決定戦 vs 水戸ホーリーホックユース】
6月2日(日)午後0時半キックオフ 日本製鉄総合グラウンド くもり
フロンターレの先発は、GK21川合我空、最終ラインは右から31高畠捷、34田鎖勇作、4栗田悠巨、5森璃太、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MFゲームキャプテン11有田恵人、左MF20鈴木大登、前線は26五十嵐太陽、10宮城天。
日本クラブユース選手権関東大会ノックアウトステージの準決勝、横浜F・マリノスユースvs東京ヴェルディユースに続いての試合。前日にグラウンドを照らした太陽は、薄い雲に隠れ、時折涼風も吹くなか、試合は始まりました。
立ち上がり、フロンターレはラインを高めていけば、水戸も機を見て、人をかけた攻めに。先に水戸が左に開いた11や9との連係でエリア近くに迫る時間をつくりますが、フロンターレは高畠や田鎖が粘り強く対応。川合が栗田につながるようなかたちでボールを処理し、冷静に対応していきます。
マイボールにしたフロンターレは、栗田や田鎖が持ち上がり、森がエリア左へ動き出す五十嵐を狙い、縦パスを入れるなどして揺さぶりに。水戸も切り替えの良さを出して、右サイドへ7が持ち込み、8をエリア外右高い位置へ走らせるパスを出していきますが、フロンターレは山内がカバーしたり、森が粘り強く体を入れ、ゴールキックにするなどして、しのいでいきます。
エリア前の11に、田鎖や山内が挟み込むようなかたちで寄せ、ボールを奪ったり、時にな鈴木も自陣のエリア近くまで下り、対峙していくフロンターレ。マイボールにすると、山内がエリア前に動き出す宮城を狙い、浮き球を入れたり、有田が中央でボールを受け、そこから左サイドへ展開しようとしたりしていきます。
10分には、川合が前線へ送ったボールを宮城が競ると、エリア前に五十嵐が抜け出すも最後は五十嵐のファールとなり、シュートは打てず。
直後には水戸、8が中央でボールを奪いミドルシュートを打つも左へ。
さらに13分には、水戸、7が中央でボールを奪い、右に。2が浮き球をエリア内に入れていきますが、田鎖がカバー。コーナーキックをしのいだフロンターレは、鈴木がマイボールにして、後ろへ戻し、戸水、山内から有田へ。有田が右サイドから左へ流れ、リターンを受けた山内のパスに、高畠がエリア外右へ。シュートを打ちますが、ブロック。それでも人をかけた攻めを出せるようになっていきます。
水戸もコーナーキックをしのいだところから、左へ流れた8にボールを出し、カウンターに持ち込もうとしていきますが、フロンターレは有田が戻りマイボールに。再び攻めに転じると、18分には、戸水のフィードに鈴木が左サイド、高い位置へ。リターンを受けた山内が、宮城を狙い、スルーパスを出すもシュートには至らず。さらに20分には、鈴木がボールを奪い、山内が中央を持ち上がり、エリア右にパスを出すと、有田が抜け出すもオフサイド。
さらに23分には、五十嵐、宮城と中央で縦につながり、宮城から右へ。有田がエリア右に仕掛け、折り返すとニアで五十嵐がシュート。右へそれましたが、ゴールへ迫っていきます。
水戸もうまく9が開いてサイドからの攻めに持ち込むと、24分には、左サイドのスローインから10がエリア左へ。正面で受けた9がエリア内へ持ち込み、シュート。しかし、川合がセーブ。危ない場面でしたが好守で阻んでいきます。
田鎖、栗田が開いて、時には川合もかかわり、有田が右サイドからエリア前に斜めに動き出すなどしながら、攻めに持ち込んでいこうとするフロンターレ。水戸がボールを奪ったところからすばやい展開に持ち込み、エリア前に迫るところでも森がカバーし、自分たちのスローインに。また山内が中央でマイボールにして、栗田に戻し、攻め急がずにボールを回していく時間をつくっていきます。
30分には、栗田のクリアボールを右サイドで有田が粘り、マイボールにしたところから攻めに。五十嵐、宮城が高い位置でつないで左へ展開。最後はエリア左、抜け出した森がシュートを打つもGK1がセーブ。
そして、34分、フロンターレはルーズボールを宮城がものにして、いったん五十嵐へ預け、前に。山内とのパス交換から宮城がエリア左へ持ち込みシュートを放つとゴール右に決まり、1-0。この日が誕生日だった宮城の、2年連続のバースデーゴールでフロンターレが大きな先制点をものにします。
直後には水戸も9が縦へ仕掛けて左から折り返しますが、田鎖がエリア内でボールをものにしてシュートは打たせず。さらに再び高い位置でボールを奪い、左へ。9がまたも迫るも高畠がカバー。
フロンターレも、攻めに再び転じ、右に開いた有田から正面の宮城へ。宮城が右に展開すると、山内がエリア右に。水戸に阻まれましたが、迫りに。さらに宮城が中盤に下りて、栗田や田鎖、戸水や山内とかかわりながらボールを動かしていくフロンターレ。38分には栗田、五十嵐、宮城と中央で縦につながり、宮城の浮き球のパスに、有田がエリア正面へ。GK1に阻まれましたが揺さぶりに。
水戸も9の仕掛けや、スローインから18が左から折り返すなど、ゴール前の場面をつくりますが、フロンターレは田鎖がクリアしたり、またオフサイドを取り、決定的な場面とはさせず。
フロンターレはさらに戸水のパスに、鈴木がエリア外右へ抜け、折り返したり、左サイドでパスを回し、宮城のスルーパスに森がエリア内へ動き出したり、右サイドで高畠、有田とつなぎ、エリア右へ山内が仕掛けていったりと、追加点を狙う姿勢を続けながら前半はタイムアップ。1-0でハーフタイムとなります。
後半立ち上がりには水戸、エリア右へ8が動き出すも栗田がカバーし、シュートにはつながらせず。鈴木や五十嵐が時には中央に下り、ボールを受け、水戸の厳しい寄せに遭いながらも粘り強くプレーを重ね、森の縦パスを受けた鈴木がうまく前を向いて、エリア右、有田へスルーパスを出すなどしながら、攻めに。
森が高い位置取りを保ち、左クロスを上げれば、栗田のサイドチェンジから高畠が高い位置へ顔を出すなど、ピッチを広く使いながら、ボールを動かしていきます。
6分には栗田が縦パスを入れると、山内が正面へ。山内のスルーパスに、五十嵐がエリア内へ動き出しますが、GK1が阻みシュートは打てず。さらに中央で宮城がボールをおさめ、右へ。有田が折り返すも、惜しくも中では触ることはできず。さらに8分には川合のフィードに、有田がうまく右サイドを突破し、折り返すと正面に宮城が迫るもGK1がクリア。
水戸も、7や6がうまくボールを持ち運び、中央から攻めに出ていきますが、フロンターレは鈴木が中へしぼり、左へのボールは森が鈴木につながるようなかたちでカットするなど、守備から攻撃へ持ち込もうとしていきます。
10分には水戸、交代で入った15が左サイド、高い位置へ。折り返そうとするも田鎖が阻み、シュートは打たせず。さらに13分には左サイドをうまく15が抜け出し、折り返すとセカンドボールを拾った最終ラインの19の浮き球に、11がエリア内へ抜け出るも、オフサイド。
さらに15分にはフロンターレが人をかけて前に出たところを突いて水戸がカウンターに。右サイドから入ったボール、エリア前に7が抜け出るも栗田が寄せ、シュートは枠外。
危ない場面をしのいだフロンターレは、時には有田が後ろに下りて、ボールを受けに。鈴木が中央で前を向き、左へ展開、森の折り返しにつなげるなどしていきます。
ボールをものにすると、戸水がパス交換から中央を抜け出ようとしていくフロンターレ。水戸にボールが渡っても中央で山内が再びマイボールにするなどして流れを渡さず。
時には川合がエリア外に出て、田鎖や栗田が開いて両サイドを高めて攻めに出ていくフロンターレ。21分には山内から右サイド高い位置の有田へ。有田の折り返しに、正面で鈴木がシュートを打つも上に。
水戸の8が右サイドの高い位置へ顔を出し、折り返す場面でも、栗田が中央でしっかり対応していくフロンターレ。25分には右サイドからのスローイン、宮城が正面へ持ち込みシュートを打つも枠外。一方の水戸も直後には、エリア右へ8が抜け出しシュートを打つも上に。
フロンターレは、28分、五十嵐に代わり13常安澪が入ります。
常安が自陣の中央へ下り、コンパクトにしてマイボールにしていくフロンターレ。30分には、左サイド、鈴木から左へ流れた宮城へ。宮城の折り返しがクリアされたところを正面で山内が拾い、リターンを受けた戸水がミドルシュート。GK1が弾きながらも止め、左コーナーキックに。
宮城が右足でボールを入れると、栗田が合わせますが上に。
水戸も直後には、エリア外右でフロンターレにハンドがあり、フリーキックを得ると、10が遠いサイドを狙い、ボールを入れていきますが、川合がキャッチ。さらに33分には、またもエリア外右でファールを受けた水戸がフリーキックに。遠いサイドでシュートを打つも右へ。
フロンターレは、前線で宮城が競り、常安が拾って高畠が右サイド高い位置へ仕掛けるなどしながら攻めに。35分には、水戸、7が右クロスを入れるもフロンターレは田鎖がエリア内でボールをおさめるかたちで対応。前にパスを出し、攻めにつなげていきます。
36分、フロンターレは鈴木に代わり7中島大成。そして39分、フロンターレは有田のパスに、宮城が右サイドをうまく突破。エリア内へ折り返すと、正面でシュートを打ったのは常安。2-0。大きな追加点がフロンターレに入ります。
ボールを受けた有田が左サイドへ持ち込み、山内のスルーパスに中島が高い位置でボールをキープするなどし、さらに攻めにつなげようとしていくフロンターレ。
41分には、森に代わり2神橋良汰。
神橋のスローインを受けた有田が仕掛け、コーナーキックを得れば、こぼれ球に常安が寄せ、エリア近くでプレーを重ねて流れを渡さず。43分には、水戸、前線の17を走らせる精度の良いボールが入るも栗田がカバーし、ボールは川合がキャッチ。攻撃の糸口を与えず。
44分、フロンターレは中島、宮城と縦パスを入れ、山内がエリア左から仕掛けて左コーナーキックに。宮城が入れたボール、遠いサイドで神橋が合わせ、GK1が防ごうとするも、こぼれ球を拾った常安がシュートを放つとこれが決まり、3-0。フロンターレは突き放します。
ロスタイムに入っても、有田が右サイドから左へ持ち運び、ポジションを入れかえながら、ゴール前でのプレーを重ねていくフロンターレ。47分には、有田の左からの折り返し、正面で中島がシュート。しかし、惜しくも決まらず。さらに直後にも山内のスルーパスに、中島がエリア正面へ抜け出しシュートを放ったところで試合はタイムアップ。3-0。
フロンターレは日本クラブユース選手権出場を決めることになりました。
多くの選手が攻守に活躍したフロンターレ。チームの力がさらに高まるようないいかたちでこの大会を終えることになりました。
6月23日に再開となるプリンスリーグ関東、そして7月に行われる日本クラブユース選手権でどんな試合を重ねていくのか。とても楽しみにしています。
前半1-0 後半2-0 計3-0
得点:宮城天、常安澪2
フロンターレの先発:21川合我空、31高畠捷、34田鎖勇作、4栗田悠巨、5森璃太、8山内日向汰、18戸水利紀、11有田恵人(c)、20鈴木大登、26五十嵐太陽、10宮城天
交代:五十嵐→13常安澪 鈴木→7中島大成 森→2神橋良汰
控え:33青山海 3道間雄生 6澤田泰大 9宮本ディアウ勇守歩
(文中敬称略)
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