フロンターレU18 – ブラウブリッツ秋田U18 / クラブユース選手権グループステージ第3戦


7月24日はNTT図南スーパーグラウンドへ。日本クラブユース選手権のグループステージは最終戦。ここまで1勝1敗、得点4、失点3、得失点差+1でグループAの2位につける川崎フロンターレU-18は、決勝トーナメント進出を懸け、ブラウブリッツ秋田U -18との試合に臨みました。

 

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権グループステージ第3戦 vs ブラウブリッツ秋田U-18】

7月24日(水)午前8時45分キックオフ NTT図南スーパーグラウンド 晴れ時々くもり 35分ハーフ

 

フロンターレの先発は、GK33青山海、最終ラインは右から31高畠捷、15松永竜之介、ゲームキャプテンの4栗田悠巨、5森璃太、ボランチは18戸水利紀、8山内日向汰、右MF11有田恵人、左MF20鈴木大登、前線には26五十嵐太陽、10宮城天。

 

ここまで2敗のブラウブリッツ秋田。先発は、GK1伊藤誉将、最終ラインは右から24齋藤恒星、6原田拓真、キャプテンの4高橋聖和、14吉田夢星、ボランチは3伊藤慶亮、7高橋夢斗、右MF11岡部祐仁、左MF20泉翔平、トップ下19大石翼、前線には9鐙彗隼。

 

大会2日目までは見えなかった青空が顔を出し、この季節の群馬らしい、蒸し暑いNTT図南スーパーグラウンド。ピッチ脇の観戦者向けのスペースには、両チームの選手の家族やサポーターらが集まり、幕をかかげ、チャントやコールで声援も送るなか、試合は始まりました。

 

立ち上がり、鐙のいい動き出しから揺さぶりにくるのはブラウブリッツ秋田。うまくサイドへ流れ、最終ラインからのボールに、前に抜け出していこうとしますが、フロンターレは栗田が中央へつながるように対応。

 

さらに後ろに戻して、組み立てを図るブラウブリッツに対して、鈴木が高い位置でボールをカット。攻め急がずに、戸水を経由して右へ展開するなどしていきます。

 

2分にはさらにブラウブリッツ、左へ鐙が流れ、鐙から正面へ。吉田がエリア内へ抜け出しそうになりますが、森が正面へしぼりクリア。

 

しのいだフロンターレは、4分にはうまくエリア外右でボールを受けた宮城が前を向き、ミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、さらに中央で山内がうまくボールをカット。そこから右へ流れた宮城へつなげ、宮城の仕掛けから高い位置でスローインを得るなど、相手陣内でプレーを重ねていきます。

 

すると6分、フロンターレは松永が宮城を狙い、フィードを入れるとこれを宮城がおさめて、左へ展開。高い位置へ森が運び、中央の山内へ。山内が仕掛け、エリア正面へ。ミドルシュートを放つとゴール右へ決まり、1-0。山内のグループステージ3試合連続のゴールで先制点はフロンターレへ。

 

たたみかけるフロンターレは、直後には戸水が中央でボールをカット。そのまま持ち込んでエリア外正面でミドルシュートを打つも右へ。

 

フロンターレはラインを高め、栗田がセンターラインを越えて持ち出し、左サイド高い位置の森へ展開するなど、攻勢を続けていきます。8分には左サイド、高い位置の鈴木から森へ戻し、正面の山内へ。山内がエリア正面へ持ち込み、右へ展開すると高畠が折り返すも、ブロック。

 

ブラウブリッツも、フロンターレが青山や栗田、松永や戸水らが後ろからの組み立てを図る場面では高い位置から厳しい寄せを見せていきますが、フロンターレは鈴木も時には中央へ寄りコンパクトに。ボールを失いそうになっても山内がカバーし、ブラウブリッツの攻撃の芽を摘んでいき、流れを渡さずにプレーを続けていきます。

 

すると13分フロンターレは森が左サイドから中央へ持ち込み、左サイド高い位置へ動き出した鈴木へ展開。鈴木がエリア外左へ仕掛け、クロスを上げると遠いサイドで頭で合わせたのは宮城。ボールはゴールの中へ。2-0。フロンターレは突き放します。

 

ブラウブリッツは14分、大石に代わり17高橋風斗。

 

さらに前に出ていくフロンターレ。松永の縦パスを中央で有田がさばいて右の高畠へつなげたり、高畠から受けた宮城がサイドを変え、左の鈴木、森とつないで正面の山内へ戻し、山内がエリア右を狙いパスを出したりと、ピッチを幅広く使い、人をかけて攻めに出ていきます。

 

15分には、ブラウブリッツの攻めを中央へ寄った有田へつながるようにしのいでいくと、有田が中央を仕掛け、エリア左へ。鈴木が抜け出すも最後にはファールに。それでも切り替えの良さを出していきます。

 

17分、ブラウブリッツは吉田に代わり5嶋田心が入り、CBに。齋藤が左SB、原田が右SBへ。ブラウブリッツは鐙に鋭い縦パスを入れ、起点としようとしていきますが、鐙に入ったあとのボールを、山内が奪い取るなど、フロンターレはいい対応を続け、18分には、岡部が高い位置で奪い、縦へ仕掛け、エリア内へ折り返しますが、松永がクリア。

 

19分にはフロンターレも、中央へ下りた五十嵐が寄せ、マイボールに。戸水、山内とつなぎ、山内のパスに宮城がエリア左へ。シュートを打つも右へ。直後には宮城が正面へ。宮城のパスに有田がエリア内へ抜け出すも惜しくもオフサイド。

 

ブラウブリッツも原田が前に持ち出し、フロンターレのゴールの前に。22分には原田が右サイドからクロスを上げるとボールはエリア右へ流れた鐙へ。鐙のシュートは栗田がブロック。軌道が変わり、難しいボールとなりますが、青山がセーブ。

 

青山から中央、戸水、山内と縦へつなげ、鈴木や森もかかわり、細かくパスを回していくフロンターレ。高い位置で五十嵐や山内がボールをカットするなどしていきます。

 

24分には早くもブラウブリッツは3人目の交代。伊藤慶亮に代わり18加藤鈴太。

 

松永が山内へうまく縦へつけて、鈴木に展開し、鈴木がサイドを変え、右へ流れた宮城につなげ、攻めの機会をうかがいにいこうとするフロンターレ。鈴木のプレスからマイボールにし、有田が高い位置へ仕掛けるなどしていくも、ブラウブリッツもエリア前で粘り強い守備を見せ、なかなかシュートまではいけないでいると、ブラウブリッツもマイボールにしてラインを高めて、攻めに持ち込む場面をつくっていきます。

 

30分には、鐙が高い位置でマイボールにし、正面へ持ち込むと、岡部から受けた原田が右クロス。オフサイドとはなりましたが、おびやかしていくと31分には、岡部から右へ。右へ流れた高橋風斗が左足で右クロスを入れてくるも松永がクリア。さらに32分には岡部の右クロスが左へ流れ、ボールは正面の高橋夢斗へ。高橋夢斗がミドルシュートを打つも上に。

 

さらにブラウブリッツは鐙が高い位置へ仕掛け、原田の右クロスにつなげるなどしていきますが、高畠が中へしぼりボールをクリアしたり、鐙を狙ったフィードを、青山がマイボールにしてすばやく山内へつなげ、松永に戻して松永が有田を走らせるように、フィードを入れるなどして流れを引き戻そうとしていきます。

 

前半は、タイムアップ。2-0でハーフタイムへ。

 

蒸し暑さが増したように感じるなか、始まった後半。1分には松永のフィードを五十嵐がおさめ、リターンを受けた宮城、山内、有田と中央でつないで左へ。森がクロスを入れるもエリア内でブラウブリッツの守備が阻み、シュートまではいけず。

 

それでもフロンターレは再び戸水から左の鈴木へ振り、鈴木から中央の山内へ戻し、山内のパスに高畠、有田が右サイドから仕掛けるなど、幅を使い攻めに出ていきます。

 

一方のブラウブリッツは鐙が右サイドを仕掛け、ラインを高めて攻めに。原田がロングスローを入れてくる素振りを見せ、揺さぶりにいくと、5分には左サイドからエリア右へボールが入り、鐙が頭で合わせるも左へ。

 

フロンターレも青山が鈴木へ入れたボールを、栗田が拾い、宮城へ縦パスを入れ、うかがっていくと、7分には青山が有田へボールをつけ、セカンドボールを山内が拾い、右へ。有田がエリア右へ仕掛けていき、折り返すと正面へ鈴木が迫るもブラウブリッツのGK伊藤誉将がセーブ。

 

直後にはブラウブリッツ、中央で高橋夢斗、高橋風斗が打開し、縦パスを受けた鐙から右へ展開。岡部が仕掛けて折り返すも、さわることはできず。

 

ブラウブリッツはここで泉に代わり10柴田倭。前線は柴田、鐙、左に高橋風斗、右に岡部に。

 

さらに人をかけた攻めにブラウブリッツが出てきて、コンパクトに守っていくフロンターレ。9分には、自陣のエリア右でマイボールにした五十嵐が一気に前に。ブラウブリッツのゴール前まで仕掛けると、五十嵐のパスに宮城がエリア正面へ。シュートを打つも伊藤誉将がセーブ。それでも押し込まれるなかでしっかり守備から攻撃へつなげていきます。

 

10分には五十嵐に代わり13常安澪。

 

11分には有田が仕掛けて得た右コーナーキック、戸水が右足でボールを入れると遠いサイドで松永が折り返し、再びエリア外右でマイボールにした戸水がエリア内へ仕掛けるも、ブラウブリッツの守備に阻まれ、シュートまではいけず。

 

直後にはフロンターレ。森が左サイド、高い位置へ抜け出して折り返すと、エリア右で有田、正面で宮城とたて続けにシュートを打つもブロック。

 

さらにフロンターレは森が右サイド、有田へ展開し、有田のリターンを受けた戸水が左サイド、鈴木、常安へ縦パスを入れるなどして前に。13分には鈴木のリターンを受けた森がクロスを入れ、最後は正面で戸水がシュートを打つも右へ。

 

ブラウブリッツが縦へ入れたボール、栗田が前に出て、戸水につながるようにしていき、攻めにつなげていくフロンターレ。15分には、正面で戸水、有田、常安、宮城とつながり、宮城から右へ。有田が折り返すとエリア左、常安が頭で合わせるも左へ。

 

気温が上がったため、16分にとられた給水タイムをはさむと今度はブラウブリッツが攻める展開に。柴田が鐙へ縦につけ、鐙から左に展開。高橋風斗が縦へ仕掛けるなどしていくと19分には正面で加藤がミドルシュート。ワンタッチあり、エリア内の柴田へ渡りそうになりますが、栗田がカバーし最後は青山がボールをセーブ。

 

直後にはフロンターレ、ブラウブリッツの右サイドでのスローインを奪い攻めに転じると、常安が正面へ持ち込みミドルシュート。ボールはポストへ。エリア内へこぼれたボール、宮城が詰めるもオフサイドとなります。

 

再びラインを高め、前に出てくるのはブラウブリッツ。22分には右サイドでスローインとなると、原田がロングスローを入れ、最後は柴田が頭で合わせますが高畠がクリア。

 

フロンターレは23分、鈴木に代わり7中島大成。

 

戸水が厳しく寄せ、高畠が右サイドを仕掛け、またブラウブリッツの左サイド、齋藤へボールが入ったところを寄せにいき、高い位置でスローインを得たりして流れをものにしていこうとするフロンターレ。26分には山内が中央を仕掛け、一気にエリア右へ。シュートはニアをとらえるも伊藤誉将が弾きながらも阻む好守。

 

さらに26分には、有田が縦へ仕掛け、エリア右へ。伊藤誉将を引き寄せるも、伊藤誉将がここでも粘り強く寄せにいき、惜しくもシュートを打つには至らず。

 

直後にはブラウブリッツ、嶋田から右サイド、高い位置の原田へ通りますが、中島が寄せていき、前には入れさせず。右サイドでのスローインとなり、こぼれ球を前に出て拾った伊藤誉将が前に送ると、遠いサイドで折り返しますが、ボールは青山がキャッチ。

 

さらになかなか前に出られないフロンターレに対して、ブラウブリッツが押し込む場面をつくっていきますが、原田のロングスローや高橋夢斗のクロスを栗田がクリアし、しのいでいきます。

 

31分にはフロンターレ、山内が中央でボールをものにして一気に前へ。エリア右へ持ち込み、折り返すとエリア内、常安がシュートを打つも右へ。

 

フロンターレは33分、山内に代わり6澤田泰大。さらに34分には宮城に代わり29田中幹大。直後にはフロンターレ、田中幹大がボールをおさめると、戸水のパスに森がエリア外左へ。折り返すとエリア内、田中幹大が1対1となりますが、シュートはエリア内へ戻ったブラウブリッツの選手たちが阻み、最後は伊藤誉将がセーブ。惜しくも決められず。

 

ロスタイムは4分。前線にキャプテンの高橋聖和も顔を出しゴールをおびやかしていくブラウブリッツ。それでもフロンターレは澤田が中央でボールを奪い、受けた常安が高い位置へ仕掛けて、ブラウブリッツ陣内での時間をつくりにいきます。

 

37分には、戸水がマイボールにし、左へ流れていた有田が中央へ。いったんはブラウブリッツにボールが渡るも、再びものにしたフロンターレ。右から有田が折り返すと、正面で田中幹大がシュートを打つも伊藤誉将がまたもやセーブ。右コーナーキックとなり、戸水が入れたボール、松永が遠いサイドで折り返し、最後は中島がシュートを打つもブロック。

 

こぼれ球を拾ったフロンターレ、澤田から左へ展開。戸水がエリア内へ向かい仕掛けていくも、ここはブラウブリッツが奪い、そこから攻めに。しかし、戻っていた松永がカバーし、シュートは打たせず。試合は、ついにタイムアップとなり、2-0。

 

フロンターレは、グループリーグを2勝1敗、得点6、失点3、得失点差+3で終えることに。

 

グループAのもう一つの試合、JFAアカデミー福島vs三菱養和は、ロスタイムに栗原イブラヒムジュニアが決めた三菱養和が1-0で勝利、JFAアカデミー福島、フロンターレ、三菱養和が2勝1敗で並んだものの、フロンターレは得失点差+1の三菱養和を上回り、2位で決勝トーナメント進出を決めました。

 

これまでの2試合とは違い、厳しい暑さがあり、また敗退が決まっても最後まで自分たちの良さを出そうとするブラウブリッツ秋田に攻め込まれる場面もあるなか、最後まで粘り強く戦い抜き、無失点で、勝利を飾ったことは、必ず決勝トーナメントにも生きてくると思います。

決勝トーナメント、ラウンド16は7月25日午前9時半、前橋フットボールセンターにて。フロンターレはセレッソ大阪との試合に臨みます。

前半2-0 後半0-0 計2-0

得点:山内日向汰、宮城天

フロンターレの先発:33青山海、31高畠捷、15松永竜之介、4栗田悠巨(c)、5森璃太、18戸水利紀、8山内日向汰、11有田恵人、20鈴木大登、26五十嵐太陽、10宮城天

交代:五十嵐→13常安澪 鈴木→7中島大成 山内→6澤田泰大 宮城→29田中幹大

控え:21川合我空 3道間雄生 34田鎖勇作 

 

ブラウブリッツ秋田の先発:1伊藤誉将、24齋藤恒星、6原田拓真、4高橋聖和(c)、14吉田夢星、3伊藤慶亮、7高橋夢斗、11岡部祐仁、20泉翔平、19大石翼、9鐙彗隼

交代:大石→17高橋風斗 吉田→5嶋田心 伊藤慶亮→18加藤鈴太 泉→10柴田倭

控え:21木次谷和 16高根健輔 8鈴木渓斗

 

(文中敬称略)

   

円陣を組む選手やスタッフ

宮城天選手
決勝トーナメント進出を懸けた試合が始まった
栗田悠巨選手
戸水利紀選手
戸水利紀選手
松永竜之介選手
五十嵐太陽選手
宮城天選手
山内日向汰選手がシュートを打つ
1-0に
山内日向汰選手は3試合連続のゴール

森璃太選手
有田恵人選手
五十嵐太陽選手
鈴木大登選手
栗田悠巨選手
五十嵐太陽選手

 

宮城天選手が頭で合わせる

2-0となる

森璃太選手
松永竜之介選手
ブラウブリッツも攻めるも守っていく
戸水利紀選手
青山海選手
森璃太選手
鈴木大登選手
青山海選手
鈴木大登選手
松永竜之介選手
栗田悠巨選手
森璃太選手
有田恵人選手
高畠捷選手
山内日向汰選手

栗田悠巨選手、青山海選手
後半へ
高畠捷選手
森璃太選手
高畠捷選手
有田恵人選手
栗田悠巨選手
山内日向汰選手
松永竜之介選手
宮城天選手がシュート

常安澪選手

有田恵人選手が抜け出すも
惜しくも決まらず

給水タイムも取られた

常安澪選手
宮城天選手

有田恵人選手
中島大成選手
山内日向汰選手
シュートに持ち込む
有田恵人選手
中島大成選手

山内日向汰選手
宮城天選手
田中幹大選手
有田恵人選手
田中幹大選手がシュート

中島大成選手
田中幹大選手
澤田泰大選手
澤田泰大選手
2-0でタイムアップ

コールに応える山内日向汰選手

ラウンド16へ

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