7月22日は前橋フットボールセンターへ。日本クラブユース選手権は大会2日目。前日グループステージ第1戦、JFAアカデミー福島戦を2-3で終えた川崎フロンターレU -18は、三菱養和SCユースとの試合に臨みました。
フロンターレと三菱養和は同じプリンスリーグ関東を戦っており、今季の対戦では三菱養和が3-1で勝利しています。
【川崎フロンターレU -18 日本クラブユース選手権グループステージ第2戦 vs 三菱養和SCユース】
7月22日(月)午前8時45分キックオフ 前橋フットボールセンター 35分ハーフ くもり一時雨
フロンターレの先発は、GK33青山海、最終ラインは右から31高畠捷、15松永竜之介、ゲームキャプテンの4栗田悠巨、5森璃太、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF20鈴木大登、トップ下13常安澪、前線には10宮城天。
三菱養和の先発は、GK1渡辺舜作、最終ラインは右から26櫻井佑樹、キャプテンの5岩崎陽也、3清水雅仁、13竹内駿斗、ボランチは16田中雄大、2古舘陸大、右MF11樋口陸、左MF7今野息吹、前線には8上田英智、10栗原イブラヒムジュニア。
朝から細かな雨が降りしきり、もう7月も下旬になったにもかかわらず肌寒さも感じる前橋フットボールセンター。ピッチ脇の観戦者向けのスペースから選手の家族やサポーターらが見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、フロンターレは山内がボールをカット、戸水、宮城と縦へつながり、宮城から左の森へ。シュートにはつながりませんでしたが、前に出ていく姿勢を見せていきます。
一方の三菱養和は、4分には左サイド、今野がいったん栗原にボールを預け、エリア左へ。シュートは右にそれましたが、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
三菱養和は、栗原が浮き球をおさめたところから左SBの竹内も高い位置へ仕掛けていくなど、厚みのある攻めに。しかし、フロンターレは森が中へしぼりカバー。また、松永も上田が折り返したボールをしっかりクリアするなど、集中した対応を見せていきます。
三菱養和はさらに高い位置でスローインを得ると今野がロングスローを入れるなどしていき、栗原が左サイドへ流れ、エリア内へボールを入れていこうとしますが、高畠がクリア。9分には、またもや左サイドでスローインを得た三菱養和は、今野がロングスローを入れると竹内が左サイド、高い位置へ。クロスを入れるも松永がクリア。
さらにセカンドボールを拾い、エリア右へ栗原が進入するも、栗田がクリアし、右コーナーキックに。田中が右足でボールを入れると栗原が頭で合わせたボールは、枠をとらえますが、青山がセーブし、最後は戸水がカバー。さらに上田が左サイドからエリアへ向かい仕掛けていくも、高畠が粘り強く体を入れ、左コーナーキックに。田中は遠いサイドの栗原を狙い、ボールを入れてきますが、フロンターレは松永が粘り強く対応。最後は栗原のファールとなります。
なかなか前に出ることのできないフロンターレは栗田、山内、鈴木と中央でつないで常安を高い位置へ走らせ、また三菱養和のボール時には鈴木が上田にプレスバックにいき、ボールを奪い取るなどしていきます。
15分には、山内が右サイドを突くパスを送ると有田が高い位置へ。クロスは渡辺がキャッチしましたが、ようやく前に出られるように。フロンターレは、三菱養和の田中の浮き球を、戸水、山内が高畠へつながるようなかたちで対応。三菱養和はさらに古舘が右へ展開し、櫻井がクロスを入れてきますが、フロンターレは高畠がカバー。栗原がボールを競ったあと、拾って右サイドを仕掛ける櫻井から、栗田がボールを奪い取るなどしていきます。
17分には中央でボールをものにした有田から高畠へ展開。右へ流れた宮城、中央の有田とつなぎ、有田がエリア右、動き出す宮城を狙いスルーパスを入れるも、三菱養和はクリア。右コーナーキックとなり、ニアで宮城が合わせるも三菱養和はブロックし、再び右コーナーキックとなり、今度はニアで高畠が競り、遠いサイドへ流れたボール、鈴木が合わせるも左へ。枠はとらえられませんでしたが、いいかたちをつくっていきます。
直後には三菱養和、エリア外左でファールを受け、フリーキックを得るとこぼれ球を拾い、正面の栗原へ。栗原のスルーパスにエリア右へ櫻井が飛び出すもオフサイド。さらにルーズボールを正面で栗原がおさめ、エリア内へ動き出す田中を狙いスルーパスを送るも松永がこれにも対応。右サイドでのスローインとなり、樋口がエリア右へ仕掛けていきますが、森が体を入れフロンターレのゴールキックに。23分には、右サイドでボールを奪った三菱養和。最後は正面で栗原がミドルシュートを打つも左へ。
フロンターレも、戸水や山内がボールをものにする場面が増えていき、山内のパスを受けた常安が鋭い切り返しから前線の鈴木を狙い、スルーパスを入れるなどしていくと、27分には高畠がボールをカットし、宮城、鈴木とつながり、鈴木のスルーパスに宮城がエリア左へ。シュートはブロック。28分には、右サイド、高畠が正面へパスを入れると正面で山内がシュートを打つもここでも三菱養和はブロック。
それでもフロンターレはコーナーキックからカウンターに持ち込もうとする三菱養和に対して、有田が粘り強く戻りマイボールにし、攻めにつなげようとしていきます。
31分には、三菱養和、左サイドでのスローイン、栗原が高い位置へ抜け出しますが、折り返したボールは栗田がクリア。さらに櫻井が右クロスを上げるも高畠がクリア。さらに左サイドを縦へ仕掛け、エリア左へ入り込もうとする今野に、松永がうまくスライディングでボールをものにするなどしていき、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムとなります。
やや雨足が強くなるなか、始まった後半。フロンターレは立ち上がりから山内や戸水がボールを動かしながらラインを高めていくと、3分には、宮城から右へ。高畠のクロスにニアで鈴木が合わせますがミートしきれず。さらに山内、宮城と縦へつなげ、宮城のパスに、鈴木がエリア正面へ。シュートは惜しくも決まらず。
それでもボールを高い位置でものにしていくフロンターレ。5分、戸水がミドルシュートを放つと三菱養和の渡辺が弾きながらも防いだところ、こぼれ球を鈴木が押し込み、1-0。ついに先制点をあげたのはフロンターレ。
フロンターレは同点を狙いに前に出てくる三菱養和に対して、戸水や山内がよくカバーし、攻めを許さずに対応。ファールを受けた戸水が左サイド、森を走らせるようにボールを入れ、ラインを高めていきます。
12分には三菱養和、左コーナーキックを得ますが、青山がパンチング。混戦となったところをしのいだフロンターレは、正面へ鈴木を走らせるように縦パスを入れ、攻めにつなげようとしていきます。
三菱養和の攻勢は続き、14分には、右クロスのこぼれ球、正面で古舘がダイレクトでミドルシュートを打ちますが、青山がセーブ。さらに栗原から左へ展開。左から折り返しのボールが入るも松永が対応。
フロンターレは16分、常安に代わり29田中幹大。
高畠が左サイド、仕掛けてくる今野に粘り強く対応し、ボールを奪い栗原がクロスを入れてくる場面でも松永がエリア内ですばやくカバーし決定機を摘んでいくフロンターレ。19分には中央で山内、宮城とつなぎ、再び受けた山内のスルーパスに、有田が正面へ抜け出そうとするなど、追加点につながりそうな場面もつくっていきます。
21分には山内、宮城、鈴木と中央で攻めに出て、鈴木のスルーパスに田中幹大がエリア左へ。最後には三菱養和の守備に阻まれ、逆に三菱養和がエリア右へ展開しますが、ここでも松永がカバー。再び攻めに転じて、三菱養和陣内でのスローインに。
山内が高い位置で厳しく寄せにいき、右サイド高い位置で田中幹大が右クロスを上げると、フロンターレの右コーナーキックとなります。キッカー戸水のボール、栗田が頭で合わせますが左へ。
さらにファールを受け、すばやくリスタートし、相手陣内でプレーを重ねていくフロンターレ。
27分、中央へ戻った田中幹大がマイボールにしたところから攻めに出ると、戸水、山内、宮城と細かく回し、山内から受けた鈴木のスルーパスに、エリア正面へ抜け出したのは山内。シュートを放つとボールはゴール内へ。2-0。多くの選手がかかわり、フロンターレは追加点をものにします。
三菱養和は、樋口に代わりプリンスリーグ関東での対戦でゴールを決めている4望月海輝が前線へ。29分には、上田に代わり19仙北颯音。
前線の選手を代えて、三菱養和が流れを変えにいこうとするなかでさらに迫るのはフロンターレ。宮城のパスに田中幹大が高い位置へ走り、リターンを受けた戸水が左へ展開。森、鈴木とつなぎ、鈴木の左クロスが流れたボールを、宮城が拾い、今度は右サイドで、高畠が高い位置へ田中幹大を走らせるボールを入れるなど、幅を使い、前に出ていきます。
31分には、戸水、有田と中央でつないで右へ。右へ流れた田中幹大のパスに、正面へ鈴木が動き出すも三菱養和はクリア。さらに森が高い位置へ田中幹大や宮城を走らせ、フロンターレボールのスローインを得るなど、うまく相手陣内でプレーを重ねていきます。
ロスタイムは3分。37分には、三菱養和。セカンドボールに反応した仙北が、エリア外正面でミドルシュート。枠をとらえるも青山がセーブ。右コーナーキックとなりますが、これをしのいだフロンターレ。試合はついにタイムアップ。2-0。
プリンスリーグ関東では、力のある攻めで勝利をつかんだ三菱養和に対し、この日は攻守に好プレーを重ね、自分たちの手でつくりだしたチャンスを結果に結びつけたフロンターレの選手たち。今大会初勝利を上げ、予選リーグの2位に浮上する大きな勝ち点3をつかみ取りました。
前半0-0 後半2-0 計2-0
得点:鈴木大登、山内日向汰
フロンターレの先発:33青山海、31高畠捷、15松永竜之介、4栗田悠巨(c)、5森璃太、8山内日向汰、18戸水利紀、11有田恵人、20鈴木大登、13常安澪、10宮城天
交代:常安→29田中幹大
控え:21川合我空 2神橋良汰 3道間雄生 6澤田泰大 7中島大成 26五十嵐太陽
三菱養和の先発:1渡辺舜作、26櫻井佑樹、5岩崎陽也(c)、3清水雅仁、13竹内駿斗、16田中雄大、2古舘陸大、11樋口陸、7今野息吹、8上田英智、10栗原イブラヒムジュニア
交代:樋口→4望月海輝 上田→19仙北颯音
控え:18平井悠太郎 14田村進馬 25畑橋拓輝 6井上太一 12保坂祐貴
上位2チームが決勝トーナメントへ進める日本クラブユース選手権。フロンターレのいるグループAはJFAアカデミー福島U-18が2連勝で首位。続いて勝ち点3、得失点差+1のフロンターレが2位、3位が勝ち点3、得失点差±0の三菱養和で、4位は勝ち点0のブラウブリッツ秋田U-18。
23日は休息日となり、24日がグループステージの最終日。フロンターレは決勝トーナメント進出を懸け、午前8時45分、NTT図南スーパーグラウンドにて、ブラウブリッツ秋田との試合に臨みます。
(文中敬称略)
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