9月1日行われた総理大臣杯2回戦。Jグリーン堺S2フィールドで行われた第2試合では明治大と仙台大が対戦。仙台大は川崎フロンターレU-18出身の伊従啓太郎が出場しました。
【総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント2回戦 明治大 vs 仙台大】
9月1日(日)午後1時半キックオフ Jグリーン堺S2フィールド くもり
1回戦をシードされた明治大。先発は、GK21加藤大智、最終ラインは右から3佐藤瑶大、12常本佳吾、13蓮川壮大、ボランチは6瀬古樹、16住永翔、右サイドに2中村帆高、左サイドに8森下龍矢、トップ下に17持井響太、前線には28藤原悠汰、キャプテンの11佐藤亮。
1回戦でIPU・環太平洋大学に4-2で勝利した仙台大。先発は、GK1井岡海都、最終ラインは右から2藤田一途、5本吉佑多、6吉野蓮、19伊従啓太郎、12工藤聖人、ボランチは7鈴木大貴、27鯰田太陽、右にキャプテンの8嵯峨理久、左に10松尾佑介、前線には11岩渕弘人。1回戦では途中出場だった伊従はスタメンに入りました。
1回戦に続いて厳しい暑さのなか、始まった試合。立ち上がりは明治。サイドから鋭いクロスを入れ、仙台大のゴールへ迫りに。しかし、これを井岡のセーブでしのいだ仙台大も、井岡のフィードに松尾が高い位置へ抜け出し折り返すと、正面へ岩渕が迫りますが明治のGK加藤がセーブ。互いにゴール前での場面をつくっていきます。
次第に明治が人をかけて攻める時間が続き、12分には佐藤亮から左へ展開。森下が仕掛けて折り返すも、仙台大は吉野がブロック。こぼれ球を拾った住永がミドルシュートを打つも左へ。さらに佐藤亮から右へ展開。中村が鋭い右クロスを入れるも、本吉が頭でクリア。14分には佐藤瑶大のフィードを起点に中村が右クロスを上げ、最後は正面で瀬古がシュートを打ちますが上に。
明治がボールを握る場面は続き、15分には中央を仕掛けた中村が正面やや右てミドルシュート。しかし、これも上へ。19分には佐藤瑶大のサイドチェンジを受けた森下が中央へ仕掛けてシュートを打つも藤田がブロック。20分にはさらに縦パスを入れ、こぼれ球を拾った瀬古がミドルシュートを打つも上に。仙台大はしっかりゴール前で厚い守りを見せて、最後のところではやらせず、しのいでいきます。
21分には仙台大もGKの井岡がすばやく前線へボールを送ると、右サイドで岩渕がボールをおさめ、正面へ送ると松尾がシュート。中村が阻んで左コーナーキックとなり、鯰田が右足でボールを入れると遠いサイドで伊従が右足でシュートを打つも明治の守備が阻み、明治は速攻へ。
明治の攻めを阻んだ仙台大は、カウンターへ持ち込み、加藤をかわした松尾がエリア内へ。明治はライン上でこれを防ごうとするも松尾がこれを制して放ったシュートが決まり、0-1。先制点は仙台大へ。
直後には明治、持井が仕掛けて右へ展開。中村の速いクロスはニアに入りますが、伊従がブロック。右コーナーキックとなり、佐藤亮が左足でボールを入れると、遠いサイドで佐藤瑶大が合わせるも上に。さらに中村のパスから藤原が右から折り返すも、吉野が対応。28分には瀬古の浮き球に反応した佐藤亮がエリア内へ抜け出そうとするも、井岡がセーブ。
最終ラインの常本も持ち上がり、厚みのある攻めを明治は見せていきますが、仙台大の最終ラインは粘り強く守り、明治のミドルシュートは枠はとらえられず、という場面が続いていきます。
38分には住永から左へ。佐藤亮が左クロスを入れるも伊従がしっかり競りに、ボールは井岡がセーブ。さらに40分には中村がマイナスにエリア内へ折り返すも、鈴木がカバーしシュートは打たせず。42分には左コーナーキック、遠いサイドで頭で明治は合わせるも井岡がセーブ。
44分には仙台大、工藤が左サイド、松尾を走らせると、松尾が仕掛けて左コーナーキックに。鯰田が入れたボール、遠いサイドで伊従が頭で合わせるもわずかに左へ。
ロスタイムは3分、48分には明治、中村の縦パスに藤原がエリア右へ。しかし、シュートは吉野がブロック。直後には仙台大、エリア外左で岩渕がファールを受けて、フリーキックに。鯰田は直接狙いますが右へ。前半はタイムアップ。0-1。仙台大がリードしてハーフタイムとなります。
わずかに雨もぱらつくなか、始まった後半。明治は藤原に代わり10小柏剛。立ち上がりから小柏、佐藤亮がそれぞれサイドに流れて仕掛けたところから押し込んでいくと、4分、エリア右へ仕掛けた持井へのファールがあり、明治がPKを得ます。キッカーの佐藤がゴール右へ決めて、1-1。明治が追いつきます。
追いつかれた仙台大も中央で鈴木や鯰田がボールに触れながら、藤田を高い位置へ走らせるなどして、攻めの機会をうかがいにいきますが、なかなかシュートまではいけず。明治が佐藤亮のボールカットから左サイドへ瀬古が上がるなど、切り替えよく攻めにつなげていく場面が続いていきます。
16分には明治、佐藤瑶大の縦パスに小柏がエリア右へ。シュートを打つも右へ。
仙台大は18分、工藤に代わり3井上友也。
20分、次の1点は明治へ。森下のシュートはバーへ。さらに小柏のヘディングシュートを井岡が防ぐも拾った佐藤亮がエリア左で放ったシュートが決まり、2-1。明治が勝ち越します。
仙台大は岩渕に代わり24人見大地が入り前線へ。
さらに明治の攻勢は続き、蓮川が高い位置へ駆け上がりクロスを入れたり、右クロスに反応した森下がエリア左でシュートを放つなどしていきます。
仙台大もなかなか前へ出られないなかで26分には松尾が持ち上がりカウンターへ。嵯峨が右から折り返すも蓮川がブロック。明治もカウンターに持ち込み、小柏のパスに、佐藤亮がエリア左へ。しかし、伊従が阻み、防いでいきます。
30分、明治は持井に代わり14坂本亘基。仙台大は後ろからボールをつなぎつつ、明治の前からのプレスをかいくぐって32分には縦パスにエリア正面やや右へ、人見が抜け出し、人見がダイレクトでさばいて、エリア右、藤田がシュートを打ちますが、人見にハンドがあったとの判定で認められず。
さらに仙台大は32分には佐藤亮へのパスをカットした伊従がエリア左、松尾へ縦パスを入れるなど、守備から攻めにつなげようとしていきます。
明治のややプレスの強度が落ち、仙台大がゴール前に迫る場面は続き、34分には正面で鯰田がミドルシュート。加藤がはじきながらもセーブし、得点とはなりませんでしたが、迫っていきます。
36分には明治は住永に代わり15力安祥伍。
仙台大はGKの井岡もかかわり、後ろへ鯰田が下り、伊従が左へ開き、後ろからボールをつなぎ、また松尾も縦へ仕掛けてゴールを目指しに。37分には松尾が得た左コーナーキック、鯰田が入れたボール、遠いサイドで伊従が折り返しますが、嵯峨にファールがあり、決定的な場面とはならず。40分には伊従の浮き球を、エリア左で松尾が折り返すも、明治はクリア。
41分、明治は佐藤亮に代わり19中川諒真。
直後には明治、坂本の縦パスに中川がエリア左へ。しかし、シュートは井岡がセーブ。明治は再び流れを引き戻し、前線の中川がよくボールをおさめ、仙台大のゴールの前に。44分には瀬古の浮き球を右から折り返し、ニアで中川がシュートを打ちますが、井岡がまたもやセーブ。
ロスタイムは4分。本吉を前へ上げてゴールを目指していく仙台大。47分には明治、力安の縦パスに中川がエリア左へ。しかし、シュートは井岡らがブロック。さらにこぼれ球を拾った力安のミドルシュートが襲いますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
キープを図りにいく明治からボールをものにした仙台大は、ボールを奪い高い位置へ運ぼうとする明治に対して、伊従がカバーし、後ろの井岡へつなげるなどして、攻めに転じようとしていきますが、ゴールには至らず。試合は2-1でタイムアップ。明治が勝ち上がりを決めることになりました。
関東大学サッカーリーグ1部で首位に立つ明治を相手に、伊従が決定的なシュートを放ち、守備でも最後までボールをつなぐことにこだわりを見せるなど奮闘するところを見られたことは、これから楽しみになるものがありました。リーグ戦で出場を重ね、今度は関東で行われる冬の全日本大学サッカー選手権で、その姿を見られることを願っています。
前半0-1 後半2-0 計2-1
得点:佐藤亮2=PK1(明治) 松尾佑介(仙台)
明治大の先発:21加藤大智、3佐藤瑶大、12常本佳吾、13蓮川壮大、6瀬古樹、16住永翔、2中村帆高、8森下龍矢、17持井響太、28藤原悠汰、11佐藤亮(c)
交代:藤原→10小柏剛 持井→14坂本亘基 住永→15力安祥伍 佐藤亮→19中川諒真
控え:1早川友基 22小野寺健也 5須貝英大 7中村健人 29福田心之助
仙台大の先発:1井岡海都、2藤田一途、5本吉佑多、6吉野蓮、19伊従啓太郎、12工藤聖人、7鈴木大貴、27鯰田太陽、8嵯峨理久(c)、10松尾佑介、11岩渕弘人
交代:工藤→3井上友也 岩渕→24人見大地
控え:23松嶋克哉 13畑山海斗 17齋藤耀之介 20岡部隼也 30橿渕佑斗 9樋口颯太 18志村弘樹
(文中敬称略)
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