10月19日は麻生グラウンドへ。Jユースカップは2回戦。1回戦の湘南ベルマーレU -18戦を、PK戦の末に制した川崎フロンターレU -18は、徳島ヴォルティスユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU -18 Jユースカップ2回戦 vs 徳島ヴォルティスユース】
10月19日(土)午後2時キックオフ 麻生グラウンド くもり
フロンターレの先発は、GK33青山海、最終ラインは右から9宮本ディアウ勇守歩、15松永竜之介、4栗田悠巨、キャプテンの5森璃太、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF20鈴木大登、前線には26五十嵐太陽、10宮城天。
徳島の先発は、GK32後東尚輝、最終ラインは右から15村上尋、25森田蓮、キャプテンの26平田駿佑、右に11山田晃汰、左に20藤田樹、中盤の底に10森田凜、その前に14光藤海晴、6豊福直人、前線には8澤崎凌大、9吉本勇気。
雨が降っていた朝方に比べると気温が上がった麻生グラウンド。ピッチを見下ろすスタンドには、フロンターレはもちろん、徳島も選手の家族ら、さらにはサポーターも駆けつけ、幕を出し、選手たちを見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、縦にボールを入れ、前に出ていくのはフロンターレ。1分には五十嵐のパスを受けた山内がエリア外左でファールを受け、フリーキックを得ると、宮城が直接狙いますが左へ。
一方の徳島は、平田のフィードのセカンドボールを拾った澤崎から左へ展開。ゴールへ迫るも、エリア内で戸水がクリア。
後ろからつなぎを図り、再びマイボールの時間をつくっていくフロンターレは、4分には、宮本がエリア外右を突く浮き球を出し、五十嵐が抜け出し、宮城につながり、いったんエリア前の山内へボールは渡り、山内のパスに、宮城がエリア外右へ。宮城は折り返すも、徳島はクリア。エリア右へのこぼれ球に走り込んだ有田はシュートを打ちますが上に。
五十嵐がプレスバックにいき、徳島にボールをにぎらせず、高い位置でのプレーを試みていくフロンターレ。宮城がボールキープ、宮本が駆け上がり右クロスを上げ、徳島のフロンターレ陣内への縦パスにも、山内が足を出し、マイボールにするなど粘り強く対応していきます。
徳島は森田凜が後ろへ下りて、ボールを動かしながら、村上が前線の吉本を狙い鋭い縦パスを入れていきますが、栗田がカット。さらに左サイド、平田や藤田がかかわりボールを動かしていく徳島に対して、有田らが前から連動してボールを奪いにいきます。
8分には徳島、右サイドの山田へつなげ、これを豊福がサポート。豊福から中央の森田凜と渡り、森田凜がエリア外右を突くパスを出すと、澤崎がエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが上に。うまく連係し、思い切りの良いフィニッシュへつなげていきます。
フロンターレは、青山のゴールキックを宮城が競り、拾った戸水が左サイド、鈴木へつなげて再び攻めに。11分、いったんは徳島に奪われるも左サイドの高い位置で、鈴木が奪い、エリア外左、五十嵐につながり、五十嵐がエリア外正面へパスを出すと、走り込んだ有田がミドルシュート。ボールはゴールの中へ。1-0。フロンターレは先制点をものにします。
直後には徳島、右サイドからの攻めに。山田のパスに吉本がエリア右へ。しかし、青山が対応。徳島は村上や森田蓮、平田が後ろでボールに多く触れながら、攻めを図っていくと、12分にはエリア外正面でうまく受けた豊福がミドルシュート。左へそれましたが、フロンターレのエリア前に迫る場面をつくっていきます。
13分には、縦パスを受けた澤崎が右へ展開。山田がエリア外右へ仕掛けていきシュート。青山が阻み、右コーナーキックに。澤崎が右足で入れたボール、遠いサイドで山田が合わせるも上に。
徳島が多くの人がかかわり、ボールを動かしていき、フロンターレは縦パスを奪った戸水が森へつなげ、森が高い位置へ仕掛けていこうとしますがなかなかエリア前にはいけない時間が続いていきます。
それでも徳島の村上のエリア内への浮き球を、宮本がしぼってボールをおさめるようなかたちで対応するなど、粘り強くプレーを重ね、17分には徳島、藤田との連係からエリア外左、吉本が折り返すと、エリア前に澤崎が迫りますがブロック。左コーナーキックとなり、澤崎の入れたボール、吉本が走り込みますが合わすことはできず。フロンターレはしのいでいきます。
20分にはさらに徳島、豊福のパスに、澤崎がエリア左へ。ワンタッチあり、徳島はたて続けにコーナーキックを得ますが、粘り強くフロンターレは守りに。村上のフィードに対して、宮本がしっかりクリアにいくなどしていきます。ところが21分、徳島は正面への浮き球のこぼれ球を左サイドで藤田が拾い、クロスを入れると、遠いサイドで頭で合わせたのは、吉本。ボールはゴールへ決まり、1-1。フロンターレは追いつかれてしまいます。
直後にはフロンターレ、宮本の右サイドの高い位置を突く浮き球に、宮城が抜け出し、エリア右へ。ゴールの前に折り返すと、五十嵐がシュートを打つも徳島はブロック。正面で拾った山内がミドルシュートを打つも、後東がセーブ。
勝ち越しとはなりませんでしたが、フロンターレは再びボールを動かせるようになり、五十嵐がやや下がり目で松永からボールを受け、鈴木は中寄りで戸水とかかわりながら、パスを回しに。25分には戸水、宮城、有田と中央で縦に入れ、有田から右へ展開。宮本はエリア右へ進入。クロスを上げると、五十嵐が頭でシュートを打つも、枠はとらえられず。
栗田や松永がボールに触れながら、攻めの機会をうかがっていくフロンターレ。28分には、宮本が右サイドの高い位置へ宮城を走らせるように、浮き球を入れると、エリア右で五十嵐がボールを奪い、エリア正面の山内につなげ、山内の右サイドを突くパスに、抜け出した宮城がクロスを上げると、遠いサイド、走り込んだ森がシュート。ブロックされましたが、多くの選手がかかわり、いいかたちをつくっていきます。
左サイドで森の裏を突くパスを、五十嵐が粘りマイボールにしたり、中央で鈴木や山内、戸水がパス交換を繰り返したりしていくフロンターレ。33分には松永がボールをカット、縦パスを出すと、山内がファールを受けながらもエリア外右に持ち込み、フリーキックに。戸水がエリア内へ入れたボールは、シュートにはつながりませんでしたが、守備から攻めに。
しかし、徳島もクリアに逃れるのではなく、後ろで森田蓮や森田凜、平田がうまくボールを動かしマイボールの時間をつくりに。豊福もうまく間でボールを受け、再び攻めにつなげていきます。
35分には右から山田が仕掛け、エリア右へ。フロンターレは森がブロック、右コーナーキックとなり、澤崎が入れたボール、藤田が合わせるも上に。
フロンターレも中央で山内や宮城が厳しく寄せ、前からボールを奪いにいき、38分にはボールをカットした有田が一気にエリア外右へ。折り返したボール、エリア内で宮城がシュートを打ちますが上に。
村上が前に持ち上がり、山田へつなげ、山田から澤崎へサイドを変えて揺さぶりにくる徳島。フロンターレは宮本が有田へつながるかたちでうまく対応していきます。
40分には、宮本、有田、中央の戸水、宮城とつなげ、宮城のスルーパスに五十嵐がエリア右へ。正面へ折り返すも徳島の守備も堅くシュートは打てず。有田が左へ流れ、宮城が中盤に下りるなど、流れのなかで位置を入れ替えながら攻めていくフロンターレ。42分にはさらに山内、左へ流れた有田とつなげ、有田のパスに、森がエリア左へ仕掛けようとしますがオフサイド。
さらに栗田、戸水から森と左でボールを回せば、松永、宮本、有田と右サイドからもうかがいにいき、両サイドを使いにいくフロンターレ。45分には、中央でボールをカット。有田のパスに、五十嵐がエリア右へ。シュートを打つも後東がセーブ。
ロスタイムは1分。46分、徳島は澤崎のスルーパスに吉本がエリア左へ。青山が防ごうとするもファールを取られ、徳島がPKを得ます。キッカーは澤崎、これを決めて1-2。前半はセンターサークルにボールを戻しプレーを再開するとともにタイムアップとなり、1-2。ほぼラストのチャンスを徳島が生かし、フロンターレはリードされ、ハーフタイムとなります。
後半フロンターレは五十嵐に代わり13常安澪が入り、左MF、鈴木が前線へ。しかし、村上や平田、藤田、間で受ける豊福らがかかわりボールを回していく徳島に対して、なかなかマイボールにできず。4分には左サイドからの徳島の攻めに。エリア左、うまくパスに抜け出した澤崎がシュートを放つとこれが決まり、1-3。フロンターレは突き放されてしまいます。
澤崎も中央へ下り、マイボールにし右へ流れた豊福が仕掛けていき、光藤もうまく人を引きつけ、スペースをつくっていく徳島。7分には、澤崎のパスに山田がエリア右へ。ゴール正面へ折り返しますが、青山がセーブ。最後のところで粘り強くフロンターレは守っていきます。
なかなか前での時間をつくれなかったフロンターレも、8分には有田から右へ展開。宮本がクロスを上げると、エリア内へ常安が飛び込みますが、さわることはできず。それでもいいかたちをつくりに。直後には徳島、正面で受けた光藤がシュートを打つも右へ。
山内とのパス交換から宮城が高い位置へ上がるなど、自分たちでボールを回す時間を増やしていくフロンターレ。10分には戸水、中央に寄った常安とつなげ、常安がエリア右、宮城を狙いスルーパスを出すも惜しくもシュートまではいけず。
フロンターレはさらに、有田が右サイドから中央へ斜めに運び、左の森へつなげ、森のパスを間で常安が受け、常安から鈴木、鈴木から右サイドの高い位置、宮本へつなげるなど、ピッチを広く使い、攻めていきます。
13分にはフロンターレは、宮本に代わり27田中慶汰が入りボランチ。戸水は右SBに。田中慶汰が中央でボールを受けたところから宮城へ縦につけ、常安から左、森へ展開するなど、さらに相手陣内での時間を増やしていきます。
15分には徳島も負傷しながらもいったんはプレーを続けていた光藤が交代となり、22吉冨駿介がピッチへ。
フロンターレは森が左サイドを仕掛け、山内も左サイド高い位置へ顔を出し、田中慶汰から受けた常安が左サイドからエリア前に斜めに仕掛け、ゴール近くへ迫り、失ってもすぐさま奪い返し、攻めにつなげていきます。
20分には森がエリア外正面やや左、宮城へ縦パスを入れると、徳島にファールがあり、フリーキックに。戸水が入れたボール、宮城が頭でうまく合わせるも、徳島はクリア。
右コーナーキックとなり、ショートコーナーを選択したフロンターレは、有田が拾い、右サイドの高い位置へ残っていたコーナーキックのキッカー戸水へ。戸水はエリア内、常安を狙い浮き球を入れますが、後東がセーブ。
さらに23分には松永が常安へ縦パスを入れ、常安から左、森へ。森が高い位置へ上がり、リターンを受けた宮城が左サイドからクロスを入れると、エリア内へ田中慶汰が飛び込みますが、後東がまたもセーブ。
27分にはフロンターレ、松永が負傷しピッチの外へ。34田鎖勇作が最終ラインへ。時には鈴木が中央へ下りラインを高めながら前に出ていくフロンターレ。うまく間で受けた常安が左サイドからエリア前に持ち込むなどしていきます。
30分には、徳島は吉本に代わり37片山寛人。片山を前に残し、山田が右SBのように、低い位置へ構えコンパクトにして、フロンターレに対峙。
33分にはフロンターレ、栗田から山内、山内から左の森、森から山内へ戻して、山内から受けた田鎖から右サイド、戸水へ。戸水の縦パスを右サイド高い位置で受けた田中慶汰がクロスを上げると、正面でこぼれ球を拾った山内がシュート。しかし、後東がセーブ。
さらに後東にエリア内で反則があり、フロンターレは正面で間接フリーキックを得ると、宮城がシュートを打つも右へ。
フロンターレは35分、山内に代わり6澤田泰大、徳島は村上に代わり3河野陸。
森が高い位置へ、宮城が時には下がり目に、戸水も右サイド高い位置へ上がっていくなどしていくフロンターレ。37分にはこぼれ球を拾った常安がエリア右へ仕掛けるも、後東がセーブ。
39分には左サイドで起点となろうとする片山から戸水がボールを奪い、サイドを変え、森につなげ、中央の宮城、宮城から左サイド、鈴木へ。鈴木が折り返すと、エリア右、宮城がシュートを打つも右へ。
フロンターレはここで鈴木に代わり29田中幹大。
41分にはさらにフロンターレ。エリア右で鋭い切り返しを見せた有田がシュート。こぼれ球に常安が詰めますが、後東がセーブ。
澤田、田中慶汰、戸水や田鎖、栗田がかかわりボールを動かしていくフロンターレ。42分には栗田が宮城へ縦パスを入れ、宮城からエリア外右、田中慶汰へ。田中慶汰はシュートを打つも左へ。
徳島はここで澤崎に代わり28藤崎琉依。
田中慶汰がボールをうまく奪いそこから森へつなげるなどしていくフロンターレ。44分、右サイドからの攻めに。有田が拾って、エリア前の澤田のパスにエリア右へ抜け出したのは宮城。シュートを打つとゴール右へ決まり、2-3。ついに1点差に。
ロスタイムは5分。フロンターレは46分には宮城から森へ。森の左クロスに、常安が頭で合わせますが後東がセーブ。さらに47分には有田が仕掛け、戸水も高い位置へ顔を出しエリア外右でファールを受け、フリーキックに。
ここで徳島は山田に代わり18宮本歩蓮。
フリーキックのセカンドボールを有田が拾ったフロンターレは、戸水がクロスを上げるもエリア内、宮城はミートしきれず。
49分にはさらに田中慶汰、有田、宮城とつなげ、宮城のパスに田中幹大がエリア右へ。シュートを打つも右へ。
試合はタイムアップとなり、2-3。フロンターレのJユースカップはここで終わることになりました。
結果は残念ではありますが、シーズン終盤にきて出場機会を増やしている選手も多いフロンターレ。この日は途中出場の澤田のアシストから宮城の得点が生まれたように、結果にもつながっており、そのことはプリンスリーグ関東にも必ず生きてくるものになると思います。
リーグ戦の再開までさらにチームと選手の力が高まり、いいかたちでシーズンを終えられますように。残りの試合をとても楽しみにしています。
前半1-2 後半1-1 計2-3
得点:有田恵人、宮城天(フロンターレ) 吉本勇気、澤崎凌大2=PK1(徳島)
フロンターレの先発:33青山海、9宮本ディアウ勇守歩、15松永竜之介、4栗田悠巨、5森璃太(c)、8山内日向汰、18戸水利紀、11有田恵人、20鈴木大登、26五十嵐太陽、10宮城天
交代:五十嵐→13常安澪 宮本→27田中慶汰 松永→34田鎖勇作 山内→6澤田泰大 鈴木→29田中幹大
控え:16安福祐一 3道間雄生
徳島の先発:32後東尚輝、15村上尋、25森田蓮、26平田駿佑(c)、11山田晃汰、20藤田樹、10森田凜、14光藤海晴、6豊福直人、8澤崎凌大、9吉本勇気
交代:光藤→22吉冨駿介 吉本→37片山寛人 村上→3河野陸 澤崎→28藤崎琉依 山田→18宮本歩蓮
(文中敬称略)
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