11月3日、等々力第一サッカー場で行われた神奈川県クラブユースリーグ、川崎フロンターレU -18 vs SC相模原U -18のあとは等々力陸上競技場へ。松村杯PUMAカップ争奪秋季サッカー大会はいよいよ最終日。川崎フロンターレU -12は、FCパーシモンとの決勝戦に臨みました。
【川崎フロンターレU -12 松村杯PUMAカップ争奪秋季サッカー大会決勝 vs FCパーシモン】
11月3日(日)午後2時28分キックオフ 等々力陸上競技場 くもり 11人制 20分ハーフ
幸チェリーズがAC等々力マーメイドに1-0で勝利し優勝を決めた少女の部決勝に続いての試合。準決勝までは8人制で行われていた大会は、決勝では11人制に。
フロンターレの先発は、GK16斎藤准也、最終ラインは右から2榎本司、7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、ボランチは5関徳晴、10平塚隼人、右MFキャプテンの13新堀翔、左MF9佐々木雄基、前線には11ステンパールカ大翔、8吉田志生。
FCパーシモンとは予選リーグでも対戦しており、その際は1-1で引き分けています。
選手の家族ら、また多くのサッカー少年やサッカー少女、チーム関係者らがメインスタンドに集まった等々力陸上競技場。空には雲が広がったものの、熱気を感じる雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、攻勢に出るのはパーシモン。ラインを高め、22が左サイドを突くパスを出すなど、フロンターレのゴール前に。フロンターレは、関が粘り強く足を出すなどして、しのいでいくものの、2分、左サイドからエリア内へ入った速いボールがポストをたたき、これにスピードにのって詰めた3が押し込み、0-1。先制点はパーシモンへ。
追いかける展開となったフロンターレは、陶山が左サイド、佐々木を走らせるようにフィードを入れ、セカンドボールを吉田がおさめるなどして、次第に前に。平塚や関、新堀が多くボールに触れていき、ステンパーが右サイドへ走り出すなどしていきます。
4分には右サイド、榎本が仕掛けていき、正面でこぼれたボールを拾った平塚がミドルシュート。GK13がセーブしましたが、距離感よく迫っていくフロンターレ。5分には榎本、ステンパーと右でつなぎ、ステンパーから中央の平塚のパスに佐々木がエリア左へ。これはパーシモンの選手が粘り強くカバーし、左コーナーキックとなります。
5分、新堀が左コーナーキック、右足でボールを入れると、柏村がセカンドボールを拾い、柏村のパスに榎本がエリア右へ仕掛け、折り返すと、ニアに走り込んだ吉田がシュート。これが決まり、1-1。フロンターレが追いつきます。
直後にはパーシモン、12が高い位置でボールをカットするも、関、平塚がカバー。攻めに転じたフロンターレは、関の右サイドの裏を突くパスに、新堀が抜け出したり、平塚、関と縦へパスを入れ、関のパスにエリア左へ佐々木が抜け出すなどしていきます。
8分には、柏村が前に持ち上がりミドルシュート。GK13がセーブ。
パーシモンも得点を決めた3が縦に仕掛けていきますが、林がうまくボールを奪い取り、そのまま高い位置をうかがって、攻めにつなげに。12分には新堀が右サイドからエリア外右へ仕掛けていくとファールを受け、フリーキックに。林が直接狙いますが上に。
柏村の縦パスを下がり目でステンパーが受け、林の縦パスに陶山が高い位置へ上がり、新堀や佐々木がそれぞれのサイドにうまく流れてボールを引き出すなどしていくフロンターレ。15分には柏村のパスに、ステンパーが右サイド高い位置へ。ステンパーが右からクロスを入れると、エリア左、佐々木が抜け出すもパーシモンの守備に遭い、最後は佐々木のファールに。
フロンターレは、関や平塚がセカンドボールを何度もものに、そこから攻めに。関がミドルシュートを放てば、平塚がサイドを変えて揺さぶりに。17分にはエリア左で佐々木がシュート。さらに18分には右サイド、榎本がミドルシュート。ゴールにはなりませんでしたが、たて続けにおびやかしていきます。
19分にはパーシモン、再び3にボールが渡り仕掛けていきますが、ここでもまた林がボールを奪い取り、エリア前には近づかせず。
林から陶山、陶山から左サイド、高い位置に上がった平塚へつなげ、攻めにもつなげていきます。20分には柏村が持ち上がり、エリア右へ新堀が抜け出しシュート。ブロックされ、決まりませんでしたが、フロンターレがゴールに迫り続けて、前半はタイムアップ。1-1でハーフタイムへ。
後半立ち上がりにはパーシモン。4のパスに3がエリアの前に。しかし、林、柏村が粘り強く対応。しのいだフロンターレは林のパスを左サイド、下がり目で佐々木がおさめ、いったん陶山、陶山から林に戻し、柏村のフィードのこぼれ球を拾った平塚がエリア内へ動き出す佐々木を狙い、スルーパス。シュートにはつながりませんでしたが、多くの選手たちがかかわりあいながら、迫っていきます。
左サイド、吉田が流れてボールキープを図り、榎本が吉田とのパス交換から中央へ上がり、関や平塚が中盤でかかわりあいながら攻めていくフロンターレ。5分、榎本が佐々木に縦パスを入れ、佐々木から左サイド高い位置の陶山へ。陶山が折り返すと、エリア内、新堀がシュート。ボールはゴールのなかへ。2-1。ついにフロンターレがリード。
フロンターレはさらに6分には吉田の縦パスにステンパーがエリア正面へ。GK13が阻みましたが、決定機をつくり、直後には陶山、佐々木が左サイドでかかわり、こぼれ球を拾った佐々木がエリア外左でミドルシュート。ここでもまたGK13がセーブ。
7分にはパーシモン、3がエリア前に。シュートを打つもフロンターレは粘り強く足を出してブロック。これを防いでいきます。
陶山がボールをカットしたところから吉田に縦につけて、吉田がステンパーを前に走らせて相手陣内で時間をつくっていくフロンターレ。9分には新堀、ステンパーとつないでステンパーから右へ展開。榎本がクロスを入れると、ニアに新堀が飛び込むもGK13がセーブ。
11分にはパーシモン、3に入れようとしたボールを林が奪い、林から右サイドへ流れた新堀へパスを出すと、エリア外右で新堀がファールを受けてフリーキックに。新堀のフリーキックのこぼれ球を拾い、榎本がエリア右へ仕掛けていき、フロンターレはゴールを目指す姿勢を示し続けていきます。
12分には、関のスルーパスに吉田がエリア内へ。しかし、GK13がセーブ。さらに林の縦パスを受けた平塚がエリア左を突くパスを送ると、佐々木が抜け出すも、ここでもGK13がセーブ。
さらに榎本が中へ寄り、平塚にパスを送ると、平塚のパスにエリア左へ吉田が抜け出すも、パーシモンも粘り強く守り、最後は吉田のファールに。14分には斎藤、柏村とつないで、柏村から受けた榎本が持ち上がり、右サイドへステンパーが流れ、セカンドボールを関、平塚が拾い、最後は関がエリア外でループシュート。ボールはバーに当たり、エリア内、詰めた新堀がシュートを打つも上に。
ラインを高く保ち、柏村が前に浮き球を入れ、佐々木が中央へ寄ったり、関が高い位置へ顔を出すなどしながら攻めていくフロンターレ。パーシモンの攻めにも林が1対1で何度もボールをものにして、よく対応していきます。
18分には平塚から左サイド、陶山へ。陶山のパスにエリア内へ新堀が抜け出すもパーシモンはクリア。左コーナーキックとなり、新堀がボールを入れると、正面でこぼれ球を拾った平塚がミドルシュートを打つも上に。
ロスタイムは1分。21分にはフロンターレ、関がエリア外右を突く浮き球を入れると、ステンパーが粘ってマイボールに。ステンパーはエリア右へ向け仕掛けていき、パーシモンの選手たちに寄せられながらもシュート。ゴール左へ決まり、3-1。最後の最後までゴールを狙い続けた姿勢が実り、突き放したフロンターレ。試合はまもなくタイムアップとなり、3-1。
先制点を許しながらも、その後は見事にフロンターレらしくボールをにぎっていき、逆転で試合を制した選手たち。流れを自分たちで取り戻す、これからが楽しみになるかたちで、見事に松村杯のタイトルを勝ち取りました。
前半1-1 後半2-0 計3-1
得点:吉田志生、新堀翔、ステンパールカ大翔
フロンターレの先発:16斎藤准也、2榎本司、7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、5関徳晴、10平塚隼人、13新堀翔(c)、9佐々木雄基、11ステンパールカ大翔、8吉田志生
控え:1井澤明己 15メンディーサイモン友 18尾関悠太 14奥田悠真
(文中敬称略)
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