静岡学園 – 矢板中央/ 全国高校サッカー選手権準決勝


川崎フロンターレが2020年の新体制を発表した1月11日は埼玉スタジアム2002へ。全国高校サッカー選手権は準決勝。第1試合の青森山田 vs 帝京長岡に続いての第2試合は静岡学園 vs 矢板中央。川崎フロンターレU-15出身、静岡学園の3年生、浅倉廉も決勝進出を懸けた試合に臨みました。

【全国高校サッカー選手権準決勝 静岡学園 vs 矢板中央】
1月11日(土)午後2時20分キックオフ 埼玉スタジアム2002 晴れ 45分ハーフ

静岡学園の先発は、GK17野知滉平、最終ラインは右から4田邉秀斗、キャプテンの3阿部健人、5中谷颯辰、15西谷大世、ボランチは16井堀二昭、18藤田悠介、右に10松村優太、左に14小山尚紀、トップ下8浅倉廉、前線には12岩本悠輝。

矢板中央の先発は、GK12藤井陽登、最終ラインは右から2坂本龍汰、キャプテンの4長江皓亮、3矢野息吹、5加藤蒼大、ボランチは16在間太一、6靏見拳士朗、右MF8柿﨑貴翔、左MF9左合修土、前線には21西村碧海、11多田圭佑。

第1試合の始まった頃には垂れ込めていた雲も少なくなり、青空が顔を出した埼玉スタジアム2002。冬の空気の冷たさこそあるものの、バックスタンドでは静岡学園も矢板中央もにぎやかに応援を繰り広げ、メインスタンドやゴール裏も多くの人々がつどう熱を感じる雰囲気のなか、試合は始まりました。

立ち上がり、ゴールに向かうのは静岡学園。浅倉とのパス交換から松村が右クロスを上げるもGKの藤井がセーブ。さらに縦パスを間で受けた左合に対して、松村がボールをカット、そのままエリア外右に持ち込みシュートを打つも枠外。

静岡学園はラインを高く保ち、ときには藤田が最終ラインの間に下り、浅倉がうまく間で受け、右サイドを突くパスに松村が抜け出したり、左サイドでは小山がエリア内へ仕掛ける姿勢を見せ、田邉や西谷もそれぞれのサイドで高い位置へ上がっていき、押し込んでいきます。

矢板中央も浮き球に多田が迫っていきますが、静岡学園はしっかりクリアし、シュートまではいかせず。コーナーキックもしのいで、阿部が右サイドに流れボールをキープしようとする多田に対して、厳しい守備を見せ、起点をつくらせず。後ろで阿部や中谷、藤田がボールを動かし、松村が右サイドから斜めにエリア内へ向かう動きを見せていきます。

10分には右に開いた田邉のパスに、エリア正面右に仕掛けた浅倉がシュートを打ちますが、矢板中央はブロック。11分には矢板中央も、左サイドでのスローインの流れから、左合がエリア左へ。折り返しますが、静岡学園もしっかり体を寄せ、ブロックしていきます。

しっかり構える矢板中央に対して、ボールを動かし、巧みに前に運ぶ動きと縦パスを交えて、静岡学園が前に向かう時間は続き、15分には、やや右サイドの前で受けた田邉のスルーパスに、岩本が抜け出しそうになりますが、矢板中央の矢野がカット。

さらに藤田や井堀がボールを動かし、ときには中谷がボールを預けたところから前に上がるなどしていく静岡学園。21分には阿部の縦パスに前を向いた浅倉がエリア内へ。矢板中央の守備を巧みにかわして、ゴール右をとらえるシュートを打ちますが、藤井が好セーブ。遠いサイドにこぼれたボール、詰めた小山がシュートを打ちますが、またもや藤井がすばらしい反応を見せ、阻み左コーナーキックに。井堀が右足で入れたボール、中谷が合わせますが、右へそれていきます。

さらにルーズボールをおさめた井堀のパスに、小山がエリア左へ仕掛けるなど迫る静岡学園。23分には、田邉の浮き球に、小山がエリア左へ。しかし、シュートは藤井の正面。

さらに24分には、浅倉の右サイドを突くパスに、松村が抜け出し、折り返しに浅倉がエリア右へ。しかし、ここでも矢板中央の体を張った守備に遭い、得点とはならず。矢板中央は、さらに多田も自陣に下り、コンパクトにして、静岡学園の攻めに対峙。静岡学園は、西谷のミドルシュートや正面で受けた浅倉が縦に持ち出し、押し込んでいきますが、矢板中央の守備を崩すには至らず。

31分には、静岡学園、松村が仕掛けて得た左コーナーキック、井堀が入れたボールに、中谷が飛び込みますが、触ることはできず。さらに田邉のパスに、エリア右へ仕掛けた松村がマイナスに折り返しますが、誰も触ることはできず。35分には、浅倉のパスに岩本が右サイドに流れ、セカンドボールを拾った小山の正面へ。しかし、シュートはここでも矢板中央の体を張った守備に遭い、最後は藤井がセーブしていきます。

37分には、矢板中央は左合に代わり15宮野流斗。

なおも静岡学園、西谷が中央へ顔を出したり、浅倉とのパス交換から松村がエリア右へ仕掛けたり、藤田の縦パスに、小山がエリア左へ仕掛けたりするなどしていきます。41分には右サイドの下がり目で藤田がサイドを変え、ボールは左へ。小山が仕掛けて左コーナーキックに。キッカーの井堀は、ショートコーナーを選択。いったんは矢板中央がしのぐも、セカンドボールを拾った浅倉から受けた井堀が左クロス。阿部が合わせますが、右へ。

右から仕掛けてくる松村に3人が付き、時にはエリア内に11人が戻るなど、人をかけて守っていく矢板中央に対して、迫る静岡学園。45分には浅倉のパスに、小山が中央へ切れ込みシュートを打ちますが、右へ。前半はタイムアップとなり、0-0。ハーフタイムとなります。

後半も立ち上がりから田邉がクロスを入れ、前に出ていく静岡学園。矢板中央も厳しいプレスをかけ、前半と比べると前からボールを奪いにいきますが、静岡学園はそれをかわすようにボールを前に入れていきます。2分には矢板中央、エリア外右へ多田が仕掛けていきますが、阿部が対応し、ボールは静岡学園へ。

静岡学園も直後には、小山の浮き球のパスに正面へ岩本が迫りますが、ここでも藤井が阻みシュートは打てず。さらにカバーした井堀がボールをうまくおさめ、そこからうまく前を向いていく静岡学園。前半と同様に、浅倉とのパス交換から松村がエリア右をうかがう姿勢を見せていきます。

6分には、藤田から左へ展開。西谷の折り返し、ニアに岩本が迫りますが矢板中央はクリア。左コーナーキックとなり、井堀のボールにニアで阿部が合わせますが、矢板中央が阻んで左コーナーキックに。セカンドボールを拾った浅倉が正面へ。シュートを放つと、中谷がエリア内へ迫りますが、ここでも矢板中央の粘り強い守備が阻んでいきます。

矢板中央は西村に代わり10久永武蔵。直後には、多田の縦パスに、スピードに乗った久永が正面へ。しかし、シュートは野知がセーブ。右コーナーキックとなり、靏見が入れたボール、遠いサイドに長江が飛び込みますが、ファールになっていきます。

9分には、静岡学園。浅倉のスルーパスに、岩本が正面へ。しかし、前に飛び出した藤井がクリアする好守。さらに左からエリア左へ持ち込んだ浅倉がシュートを打ちますが、矢板中央はブロック。13分には、ルーズボールを浅倉が頭で右につなぎ、松村がエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、上に。

15分には、西谷がエリア外左へ持ち出し、最後はエリア外正面やや左、小山がシュートを打ちますがワンタッチあり決まらず。さらに浅倉が矢板中央の選手たちをかわすように、エリア正面左へ仕掛けていきますが、矢板中央は人をかけて守り、19分には小山のパスに、浅倉がエリア外左へ。クロスに遠いサイドに松村が迫りますが、触ることはできず。

21分には、右へ流れた岩本が仕掛け、ファールを受けてエリア外右でのフリーキックに。ここで静岡学園は、岩本に代わり9加納大。フリーキックのセカンドボールを拾い、静岡学園は、井堀の右クロスに、遠いサイドで阿部が合わせますが、左へそれていきます。

23分には、矢板中央も正面へのルーズボールに多田が迫りますが、野知が前に出て阻む好判断でシュートは打たせず。さらに矢板中央は久永の縦パスに、正面へ靏見が飛び出しますが、静岡学園は井堀がカバー。野知につなげマイボールにしていきます。

再び前に出ていく静岡学園。28分には、井堀の縦パスに、松村がエリア外右へ。切れ込んでシュートを打ちますが上に。

ここで静岡学園は、藤田に代わり19草柳祐介。中盤の底に井堀、その前に浅倉と小山、左に草柳。攻めに人をかけに。31分には、静岡学園の右コーナーキック、こぼれたボール、正面で加納がシュートを打ちますが上に。ここでさらに静岡学園は、西谷に代わり22岩野寛太が入り右SB。田邉が左SB。

34分には、静岡学園。右から松村が入れたボール、エリア正面やや右、小山がシュートを打つもワンタッチあり、右コーナーキックに。コーナーキックのセカンドボール、拾った浅倉がエリア正面やや左、シュートを打ちますが上に。

38分には矢板中央は在間に代わり7新倉礼偉。

こぼれたボールを高い位置で松村が拾って押し込んでいく静岡学園。ラインを高く保ち、右サイドの岩野も高い位置でゴールへ向かう姿勢を見せ、迫っていきます。43分には岩野の折り返しから、矢板中央がエリア内でクリアしきれずボールはゴールへ向かっていきますが、ライン上でクリアする粘り強さで決まらず。試合は3分のロスタイムに。

押し込んでいく静岡学園。47分には田邉がエリア外左へ。シュートを打ちますがボールはポストに。このままタイムアップかと思われた48分、静岡学園は小山とのパス交換から松村がエリア内へ。ここで矢板中央にファール。静岡学園はPKを得ます。キッカーは松村。ボールはゴールのなかへ。1-0。試合はここでタイムアップとなり、1-0。静岡学園は24年ぶりの決勝進出を、ラストワンプレーで決めることになりました。

静岡学園は1月13日、埼玉スタジアム2002にて、青森山田との決勝に臨みます。キックオフは午後2時5分。

フロンターレのアカデミー出身の選手では、前々回大会の三本木達哉(流通経済大学附属柏、現神奈川大)以来の決勝の舞台に浅倉が挑むことになります。押し込まれる展開にも、ワンチャンスをものにできる青森山田と、多彩な攻めと個人技で迫る静岡学園の試合は、きっと多くのサッカーファンを楽しませるような試合になると思います。2019年度の高校サッカーを締めくくる大きな舞台で、浅倉も攻守に観客たちを魅了するようなプレーを重ねていきますように。活躍を楽しみにしています。

前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:松村優太=PK(静岡学園)

静岡学園の先発:17野知滉平、4田邉秀斗、3阿部健人(c)、5中谷颯辰、15西谷大世、16井堀二昭、18藤田悠介、10松村優太、14小山尚紀、8浅倉廉、12岩本悠輝
交代:岩本→9加納大 藤田→19草柳祐介 西谷→22岩野寛太
控え:1北口太陽 23徳永誠也 24市川聖也 11渡辺怜歩 21柿本音王 26関俊哉

矢板中央の先発:12藤井陽登、2坂本龍汰、4長江晧亮(c)、3矢野息吹、5加藤蒼大、16在間太一、6靏見拳士朗、8柿﨑貴翔、9左合修土、21西村碧海、11多田圭佑
交代:左合→15宮野流斗 西村→10久永武蔵 在間→7新倉礼偉
控え:1溝口朝日 13和久井翔 23島﨑勝也 20服部晃多 24星景虎 28石神翼

(文中敬称略)

静岡学園の先発メンバー

川崎フロンターレU-15出身、静岡学園の浅倉廉選手

静岡学園の岩本悠輝選手
小山尚紀選手が仕掛けていく

静岡学園のキャプテン阿部健人選手
浅倉廉選手

矢板中央も体を張り守っていく

静岡学園の井堀二昭選手
仕掛ていく浅倉廉選手

セットプレーからも静岡学園は迫っていった

西谷大世選手
浅倉廉選手も体を張っていく
前半は0-0

後半へ

前に出て決定的な場面を阻んでいく野知滉平選手
浅倉廉選手はたびたびゴール前に

松村優太選手がファールを受けPKに

先制点は静岡学園へ

ラストワンプレーで静岡学園は決勝進出を決めた

喜びを分かち合う静岡学園の選手たち

 

 

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です