2月23日の等々力第一サッカー場。川崎フロンターレU-18が、神奈川県内のJクラブやクラブチームのユースによって競われる神奈川県クラブユース新人戦の準々決勝、エスペランサSC戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦準々決勝 vs エスペランサSC】
2月23日(日)午後2時1分キックオフ 等々力第一サッカー選手 晴れ
フロンターレの先発は、GK16川合我空、最終ラインは右から4内海太瑚、3松永竜之介、5神橋良汰、6岡崎玄、ボランチは8田中慶汰、14秋葉拡人、右MF11鈴木大登、左MF7平田流衣、前線には、18五十嵐太陽、9田中幹大。
フロンターレU-15がベルマーレとの練習試合をしていたころに比べると、冷たい風が吹き、少し肌寒さを感じる等々力第一サッカー場。両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高め、テンポよくボールを回していくフロンターレ。早々に、五十嵐とのパス交換から田中幹大がエリア前に迫りますが、これはオフサイド。さらに攻めていくと、4分には、五十嵐のパスに田中幹大がエリア右へ。折り返しに正面へ走り込んだ鈴木大登がシュートを打つと、これが決まり、1-0。前線の、選手が見事にかかわって、フロンターレは先制します。
6分には、右へ流れた平田が粘り、そのパスに鈴木が正面へ。シュートは上にそれたものの、さらに五十嵐から受けた平田、追い越した岡崎と渡り、岡崎がエリア左へ仕掛けるなどし、エスペランサの前線の90がボールをキープしようとする場面では、鈴木が中へしぼり、マイボールに。そこから松永や神橋、田中慶汰らがボールを動かしていきます。
9分には、神橋から左サイドで受けた岡崎が浮き球を入れると、エリア内に抜け出した田中幹大が粘り強くボールにさわりますが、最後はGK99がセーブ。さらに秋葉のスルーパスにエリア左へ田中慶汰が抜け出し、折り返すと、正面へ田中幹大が迫りますが、エスペランサの守備に遭い、シュートまでは至らず。それでもたて続けに迫るのはフロンターレ。田中慶汰、五十嵐と中央でつなぎ、五十嵐が内海とのパス交換から右から折り返し。ここでもシュートにはつながらなかったものの、たたみかけていきます。
続けて10分には、岡崎の左クロスに、遠いサイドに鈴木が迫り、これをGK99が防いで右コーナーキックに。岡崎が左足でボールを入れると、エリア左、五十嵐が折り返すも、エスペランサはクリア。
直後にはエスペランサ、14がボールをカット、仕掛けていくも秋葉がボールをカット、中央の田中慶汰に渡り、田中慶汰の浮き球のパスに、エリア内へ平田が抜け出すも、GK99が阻んでいきます。それでも、いい動き出しも交えて、守備から攻めにつなげていきます。
フロンターレは左サイドで平田、岡崎がパスを回し、田中慶汰、松永を経由して右に展開、幅を使い、秋葉が右サイドの高い位置へ運ぶなど、位置を入れ替えながら前に出ていきます。15分には、正面の鈴木、田中慶汰とつないで右へ展開。受けた内海が切り返して、クロス。精度の良いボールでしたが、エスペランサはクリア。
コーナーキックをしのいだエスペランサは、右サイドに展開していきますが、田中幹大が寄せてマイボールのスローインに。流れを渡さずにプレーを重ねていきます。
18分には、フロンターレ、松永から右の内海と渡って、中央で秋葉がうまく受け、スルーパスを出すと田中幹大がエリア右へ。しかし、GK99が寄せて惜しくも打てず。さらに19分には、左サイドでのスローインの流れから、秋葉がエリア外正面やや左へ。ミドルシュートを打ちますが、GK99がセーブ。
鈴木が一気にエリア右へ仕掛けたり、平田とのパス交換からエリア左へ抜け出した岡崎が折り返したりとフロンターレは、さらにエリア近くで時間をつくり、川合や神橋、松永や内海らがボールに触れ、ラインを高めながら前に出ていきます。
25分には、松永から右へ展開。内海の右クロスを遠いサイドで平田が拾い、岡崎、中央の田中慶汰とつないで、田中慶汰の浮き球を田中幹大が折り返し、正面に鈴木が迫るもエスペランサはブロック。さらにセカンドボールを拾い、田中慶汰の縦パスに、平田が左サイドへ。浮き球を正面へ入れると、またも鈴木が抜け出しますが、ここでもGK99が対応。さらに松永が前に持ち出し、フィードを入れるとエリア左へ五十嵐が抜け出しますが、GK99がセーブ。
なかなかシュートまではいけずとも、それでもひたむきにプレーを重ねていくフロンターレ。相手にボールが渡っても囲い込むようにして奪い、再びマイボールにしていきます。
28分には、左から平田が入れたパスに、鈴木が正面へ。うまく相手をはがしてシュートを打ちますが、GK99がセーブ。左コーナーキックとなり、さらにボールを拾い、攻めていくと、29分には、右サイド、高い位置へ流れた田中幹大が折り返し、正面で秋葉がシュートを打つもGK99がここでも好セーブ。
フロンターレはさらに31分には、松永のサイドチェンジを左サイドで受けた岡崎が左クロスを入れると、正面へ走り込んだ鈴木がダイレクトでシュート。上にそれましたが、ここでもいい動き出しを見せていきます。
そして、32分、フロンターレは左コーナーキックに。秋葉がボールを入れると、セカンドボールを拾った五十嵐が右クロス、これに頭で合わせたのは神橋。ついにゴールネットを揺らして、2-0。集中した守備を続けていたエスペランサのゴールをついに破ります。
次第に風が強まっていくなかでも、秋葉がうまく体を使いマイボールにし、前線の90から田中慶汰が奪い取るなどしていくフロンターレ。クロスに対しても松永が平田につながるように、対応。鈴木が中へ寄り内海が高い位置へ。左サイドでは平田、岡崎がよくかかわって、ときには秋葉が右サイドに流れるなどしていきます。
39分には、田中慶汰のスルーパスに五十嵐がエリア右へ。折り返しに田中幹大が走り込みますが、さわることはできず。41分には、エスペランサもGK99のフリーキックならこぼれ球を拾った5がミドルシュートを打ちますが、川合がセーブしていきます。
岡崎が左から中央へ動き、相手をはがして、中央の田中慶汰、最終ラインの松永を経由して右の内海へと動かしていくフロンターレ。43分、秋葉の縦パスに正面へ抜け出した秋葉が切り返して、シュートを放つと、これが決まり、3-0。フロンターレは突き放します。
エスペランサも最終ラインの6の浮き球に、5が正面へ迫りますが、田中慶汰が寄せてマイボールに。さらに44分には、前線の90が左サイドに展開し、クロスに16がエリア右へ迫りますが、さわることはできず。
フロンターレは鈴木が痛めて、外に出て10人に。それでもコンパクトにして、五十嵐がプレスバックにいったり、田中慶汰がよくカバーをしてしのいでいき、前半は3-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは鈴木に代わり17小野寺瑠が右MFに入ってのスタート。立ち上がりから田中幹大が下がり目でボールに触れ、五十嵐が左サイドに流れ、中央の田中慶汰がスルーパスを試み、最終ラインでは松永や下りた秋葉、神橋が動かして、前線の田中幹大が動き出したところを狙って、神橋がフィードを入れ、長いボールも交えて、追加点を狙っていきます。
エスペランサも前から連動してプレスをかけに、ラインを高め、高い位置でボールをものにしようとしていきますが、フロンターレは川合や神橋、間に秋葉が下り、平田も中へ寄ってボールを受け、うまく回していきます。5分には、正面の田中幹大から左へ展開。平田が仕掛けて折り返しますが、エスペランサはブロック。
左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾い、神橋のフィードにエリア右へ五十嵐が抜け出し、仕掛けて折り返し。これはシュートには結びつきませんでしたが、前半と同様に、ゴールへ向かう姿勢を続けていきます。
フロンターレはさらに右に開いた小野寺のパスに、内海が高い位置へ抜け出しクロスを上げると、田中幹大が競り、エリア右へ五十嵐が抜け出しますが、エスペランサはブロック。エスペランサも前半と比べると、エリア近くに迫る場面をつくりますが、左クロスは内海がブロック。さらに26のロングスローから狙っていきますが、松永がしっかりクリアするなどして、しのいでいきます。
田中慶汰や秋葉が松永や神橋、川合とかかわってボールを回していくフロンターレ。15分には神橋のフィードに、平田がエリア左へ仕掛けてシュート。左へそれましたが、いいかたちに。16分には、田中慶汰、小野寺とつながり、右へ。内海の右クロス、遠いサイドで平田がまたもシュートを打ちますが上に。
中央でボールをものにし、前線の90も下がり目でキープを図るエスペランサに対して、秋葉がボールをカットし、すぐさま正面へ抜け出そうとする田中幹大を狙い、浮き球を入れ、フロンターレは切り替えの良さを出していきます。21分には、中央寄りで受けた小野寺のパスに、五十嵐が左へ流れ、折り返すと田中幹大が迫りますが、エスペランサはクリアし、左コーナーキックに。秋葉が入れたボール、神橋が合わせますが右へ。
24分には、エリア外左で岡崎がファールを受け、フリーキックを得ると秋葉が入れたボールに、田中慶汰が合わせますが、GK99がセーブ。直後にはエスペランサも、正面で90がファールを受け、フリーキックに。2が右足で直接狙いますが、左へそれていきます。
フロンターレは、松永、内海、再び松永、間で五十嵐が受け、左に展開。岡崎、平田、田中慶汰が回していき、いったんは奪われるも、平田が取り返し、エリア近くに迫っていくと、田中慶汰から右へ展開し、内海のパスに小野寺がエリア右へ。エスペランサの守備に阻まれてしまいましたが、多くの選手がかかわっていきます。
エスペランサの攻めに対しても、うまく田中慶汰が間でマイボールにし、岡崎につなげるなどしていくフロンターレ。ときには平田が正面へ顔を出し、右の内海に展開するなど、前に出ていきます。
37分には、五十嵐から左の平田へ。平田のパスに正面へ走り込んだ秋葉がミドルシュートを打ちますが、上に。フロンターレはときには五十嵐が下がり目でプレスにいきマイボールに。左右に動かし、平田のフィードを田中幹大が競り、右サイドで内海がボールをものにしていき、流れは渡さずに時間を重ねていきます。
41分には、田中幹大に代わり23久保田大吉。
ときには久保田は右サイドへ流れ、内海とボールを回していき、中央に平田が顔を出し、ポジションを入れ替えながら追加点を狙っていきます。
ロスタイムに入り、48分には、エスペランサSC、左から入ったボールに、20が正面へ迫りますが、岡崎がカバーし、最後は川合がセーブ。試合はタイムアップとなり、3-0。
フロンターレは、準決勝進出を果たしました。
ジャパンユースプーマスーパーリーグがないため、今年初めての主審が入っての試合は、これからがますます楽しみでもあり、きっともっともっとできる、とも感じさせられるようなものになりました。
フロンターレは準決勝では横浜FCユースと対戦。3月1日午後3時15分、日本工学院グラウンドにて、キックオフ。昨年のプリンスリーグ関東での試合では、苦戦したチームを相手に、どんな試合となるのか、期待が高まります。
前半3-0 後半0-0 計3-0
得点:鈴木大登、神橋良汰、秋葉拡人
フロンターレの先発:16川合我空、4内海太瑚、3松永竜之介、5神橋良汰、6岡崎玄、8田中慶汰、14秋葉拡人、11鈴木大登、7平田流衣、18五十嵐太陽、9田中幹大
交代:鈴木→17小野寺瑠 田中幹大→23久保田大吉
控え:1青山海 20徳久翔大 22徳久湧大 25松長根悠仁 29浅岡飛夢
※追記
新人戦は新型コロナウイルスの影響により、準決勝以降が延期となりました。今はただただ、一刻も早く終息し、プレーする側も、それを見守る側も、またサッカーを思う存分楽しめる日常が帰ってくることを祈るのみです。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.