川崎フロンターレとFC東京による多摩川クラシコが行われた3月18日、味の素スタジアムへ向かうのを前に等々力陸上競技場へ。川崎市サッカー協会主催の、中学生年代と小学生年代の大会、川崎カップサッカー大会が二日間の日程で始まり、フロンターレU-15も出場し、この日は予選リーグに臨みました。
【川崎フロンターレU-15 川崎カップサッカー大会予選リーグ vs 鵠沼中学校】
3月18日午後0時40分キックオフ 等々力陸上競技場 晴れ 30分ハーフ
中学生の部には、9チームが出場し、フロンターレは鵠沼中学校とFC川崎チャンプと同じBグループ。総当たりのリーグ戦を初日に行い、二日目は各グループの首位による決勝リーグ、2位による2位リーグ、3位による3位リーグが行われます。
初戦の相手は鵠沼中学校。フロンターレの先発はGK16鴨打賢哉、DFは右から14柴崎蒼、13橋本結人、3神橋良汰、2鈴木康平、ボランチはキャプテン7戸水利紀、6横澤悠馬、右MF11堀川洸、左MF9戸澤龍人、トップ下17松森創平、FW10鈴木大登
青空の下、始まった試合。フロンターレは4分には鈴木大登のパスに戸澤がエリア内抜け出しますが、DFがクリア。さらに橋本から縦パスを受けた戸水のスルーパスにエリア右、戸澤が抜け出しますがオフサイド。さらに橋本、神橋の間に戸水や横澤が下りて、後ろからパスを回してゴールをうかがっていきます。
一方の鵠沼中学校は10分にエリア外左でファールを受けると、25の左足のフリーキックにエリア右で合わせますが、ここは鴨打が反応。しかし、なかなか精度の良いセットプレーを見せていきます。
17分にはフロンターレ、鈴木大登が左へ展開すると、駆け上がった鈴木康平のクロスをエリア内で収めた堀川がうまく前を向きシュートを放ちますが、これは左に。18分には後方からのボール、DFと競り合いながらもうまく収めた鈴木大登がシュートに持ち込みますが、これは右に。
なかなか決めきれないでいると、最初の1点は鵠沼中学へ。左からのクロスのこぼれ球をエリア右で拾った14がうまくターンをして右足を振り抜くと、これがゴールネットを揺らして0-1。対戦相手ながら、すばらしいゴールでフロンターレは追いかける展開となります。
松森や鈴木大登のパスを起点にゴールへ迫るフロンターレでしたが、GK1が前へ出て、戸澤や堀川よりも先にボールに触りシュートには持ち込ませず。
しかし、26分に神橋のフィードが右サイドへ通り、抜け出した柴崎がエリア内へ低く速いボールを受けると、エリア内左で詰めていた鈴木大登が押し込み、ゴールネットを揺らします。1-1。
フロンターレは柴崎と鈴木康平の両SBが高い位置を取り攻勢に。27分にはエリア外左で戸水がミドルシュートを打ちますがこれはGK1の正面。さらに28分にはボールを持ち上がった神橋が左サイドへフィードを通し、鈴木康平からボールを受けた戸水がミドルシュートで狙うもボールはクロスバーを叩きます。
さらに29分にはエリア内右へ鈴木大登が抜け出すとGK1が倒してフロンターレはPKを獲得。キッカーは鈴木大登。しかし、正面を狙ったシュートはGK1がストップ。前半は1ー1でタイムアップとなります。
後半のフロンターレはGKが鴨打に代わって、19青山海が入ってのスタート。立ち上がりにはエリア前でのパス回しを奪ったところから鵠沼中学校の12がエリア左へ抜け出しますが、ここは橋本が好カバーを見せてシュートは打たせず。
直後にはフロンターレ、またも神橋のフィードを起点に、エリア内左へ鈴木大登が抜け出して、リターンを受けた松森のスルーパスにエリア内、戸澤が抜け出してシュートを打ちますが、これはGK1が対応。
6分には横澤に代わり、15横山航大が入りボランチに。後方から組み立て、ボールを失ってもフォローが速く、攻勢に出ていくと、8分には松森のスルーパスに左サイドへ鈴木康平が抜け出して折り返しますが、これには誰も触ることはできず。さらにこぼれ球をエリア左で拾った横山がシュートを打ちますが、これはGK1の正面。
10分には堀川に代わって18平田流衣が入って左MF、戸澤が右MFに。さらに12分には鈴木康平に代わって左SBが5内海太瑚、神橋に代わってCBに4松永竜之介、戸水に変わって34田中慶汰がボランチ。キャプテンマークは鈴木大登が巻きます。
直後の左からのコーナーキック、鈴木大登が右足で入れたボールには松永が飛び込みますが、これは惜しくも触ることはできず。しかし、高い位置でボールを奪って右サイドへ平田が抜け出してクロスを入れると、エリア内、鈴木大登がダイレクトで合わせたシュートがゴールネットを揺らします。2-1。勝ち越し点はフロンターレへ。
さらに14分には右コーナーキック、鈴木大登のボールに田中慶汰が頭で合わせるとこれもゴールネットを揺らして3-1。
鵠沼中学校もファールを受けると、25の左足のフリーキックを起点によくチャンスをつくりますが、フロンターレはしのいでいき、19分にはカウンターへ持ち込むと、鈴木大登のスルーパスにエリア左、抜け出した戸澤がGKとの1対1を制してゴールネットを揺らし、4-1。突き放します。
23分には鈴木大登に代わって再び堀川が入りFW。キャプテンマークは松永の左腕へ。
松永と橋本に横山や田中慶汰がかかわって後方から組み立てつつ、時折松永がフィードを入れるなどして、さらにフロンターレはゴールを狙っていきます。
24分には堀川のスルーパスに平田が抜け出してGKと1対1に。しかし、ここはGK1がねばり強く動かずにシュートを止める好守。直後には鵠沼中学校、25のフリーキックのこぼれ球がエリア右へ流れて、14がシュートに持ち込むも内海がこれをブロックする好守で反撃の1点は許さず。
すると29分、リズムよくパスを回していくと、堀川のスルーパスにエリア右、横山が抜け出してループシュートを放つと、これが決まって5-1。
終了間際には、鵠沼中学校がまたもセットプレーからゴールへ迫っていきますが、これをしのいで試合はタイムアップ。5-1で初戦を制しました。
前半1-1 後半4-0 計5-1
得点:鈴木大登2、田中慶汰、戸澤龍人、横山航大
フロンターレの先発:16鴨打賢哉、14柴崎蒼、13橋本結人、3神橋良汰、2鈴木康平、7戸水利紀(c)、6横澤悠馬、11堀川洸、9戸澤龍人、17松森創平、10鈴木大登
交代:鴨打→19青山海 横澤→15横山航大 神橋→4松永竜之介 戸水→34田中慶汰 鈴木康平→5内海太瑚 鈴木大登→堀川
このあとに行われたFC川崎チャンプとの試合を4-0で制したフロンターレは決勝リーグへ駒を進めました。最終日は、等々力陸上競技場にて、午前11時35分から和光ユナイテッド川崎FCと対戦。午後1時40分からバディーSCジュニアユースと対戦します。
関東ユース(U-15)サッカーリーグでは出場機会の少なかった選手が出場し、好機も作り出したことが印象的だった初日のフロンターレ。今後にさらにつながるものが得られる最終日になることを願っています。
(文中敬称略)
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