2016/05/21(土)15:45 KO @等々力第一サッカー場
日本クラブユースサッカー選手権2016 関東予選 ノックアウトステージ 1回戦
プリンスリーグ関東では3連敗で中断期間入りとなってしまった川崎フロンターレU18。この中断期間で気持ちを切り替え,後半戦に臨みたいところ。そのために,この日から開幕のクラブユース関東予選を勝ち抜け,全国への切符を掴んで自信を取り戻したいところです。
スターティングメンバーは負傷中のGK1 新居に代わってGK21 浅川将輝,DFは右から2 横山尚貴,14 小川真輝,22 新井秀明,3 川崎晶弘,ボランチにMF 10 田中碧,18 村田聖樹,右に9 藤井柾人,左に11 道本大飛。トップ下に8 栗脇拓人,トップにFW 宮代大聖という布陣で臨みます。
アカデミースタッフ陣も見守る中,定刻通り15:45にキックオフ。
試合開始からしばらくはフロンターレがゲームを掌握します。この日全体を通してすべてに輝きを見せた10 田中碧を中心に,18 村田,11 道本,9 藤井らが小気味良いパスワークでザスパを押し込みます。対するザスパはこれを見越したように後方でブロックを固め,10を中心としたカウンターで応戦します。
7分,フロンターレは右CKを得ると,14 小川の右足に中央で合わせたのは26 宮代。しかしこれは左へ逸れてしまいます。ザスパはセットプレーに対する中央の守備が定まっていないのか,13分,14分のCKでも小川から22 新井のヘディングがゴールを脅かします。
そんな中試合が動いたのはようやく前半30分を過ぎたところ。バイタルエリア中央でパスを受けた10 田中碧が軽いタッチで右に走りこんできた26 宮代にパス。宮代はワンタッチで更に右アウトサイドから走りこんできた9 藤井へボールを流すと,藤井は迷いなくダイレクトで左足を振りぬきゴール左上へ強烈なシュート。フロンターレの先制点となります。リーグ戦ではいまだ生まれなかった攻撃陣の得点に選手たちは雄叫びを上げます。
その直後,ザスパのキックオフボールを引っ掛けてマイボールにすると,中盤左寄りでボールを受けた10 田中碧は左サイドの8 栗脇へ。栗脇はそのままゴールに向かって突破し,逆サイドを狙ったシュート性のボールを入れると,ザスパGK1が足で弾いたところに詰めたのはまたも9 藤井。2分間で2得点を上げ再び感情を爆発させます。
更に4分後の前半36分,左サイドを深くえぐった3 川崎のクロスに中央右寄りで26 宮代がダイレクトにシュート。これはザスパDFのブロックに合いますが,跳ね返ったボールを拾った宮代が落ち着いてゴール右隅に流し込み3点差とします。前半はこのまま終了。フロンターレは3点のリードで折り返します。
後半に入るとザスパが前線からの圧力を強化します。それが功を奏し,フロンターレDF陣のミスを誘ってボールを奪ったザスパ3が中央に走り込んだ10にボールを託す,とフロンターレDF陣を置き去りにしゴール左へ落ち着いた一発。フロンターレは後半開始早々1点を返される形になります。
しばらく中盤での潰し合いになり膠着状態が続きますが,両チーム疲れの見え始めた後半25分,ゲームは再び動きます。9 藤井からのパスを中央で受けた11 道本がドリブルで右に運び,右サイドをオーバーラップしてきた2 横山にボールを預けると,横山は右サイドを深くえぐって中央へ。そのボールを受けたのは8 栗脇。GKの頭上を越すように右足でボールを浮かせ,ゴール左に突き刺し4点目。試合を決定付けます。
更にその3分後,中央でボールを受けた10 田中碧がダイレクトで左へ展開。受けた11 道本は左からオーバーラップしてきた3 川崎へボールを預けると,川崎は角度のないところから左足を振りぬき,ゴール上ネットへシュートを突き刺します。田中碧と抱き合って喜びます。
試合終盤にはザスパの攻撃を牽引してきた10が足を攣り交代。
試合はこのままタイムアップ。その攻撃力を遺憾なく発揮した川崎フロンターレU18が2回戦に駒をすすめることとなりました。
2回戦は5/29(日)16:05 かもめパークにて,現在プリンスリーグ関東の首位をはしる三菱養和SCユースとの対戦。フロンターレの宮代と三菱養和の中村はU16日本代表のチームメイトにして同じポジションのライバル。代表のストライカー対決にも注目です。
これに勝てば夏の全国大会へ出場が決まり,負けると全国を掛けた順位決定戦へと進むことになります。トップチームの磐田戦直前の開催となりますが,ぜひとも足を運んで後押ししましょう!
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