2016/07/09(土)15:00 KO @麻生グラウンド
プリンスリーグ関東 第8節
前節は強豪東京ヴェルディユースとの激しい打ち合いを制した川崎フロンターレU18,今節は高校年代の強豪校で,既に夏のインターハイ出場を決めている前橋育英をホーム麻生グラウンドに迎えます。
フロンターレのスターティングメンバーは,GKに21 浅川が入り,DFは右から2 横山,14 小川,22 新井,3 川崎,ボランチに10 田中,15 池谷,トップ下に17 大曽根,右に11 道本,左に8 栗脇,FW26 宮代という布陣となりました。
対する前橋育英はGK12 月田,DFは右から2 後藤田,36 松田陸,18 浅賀,15 渡邊,ボランチに6 長澤,22 高橋,右に7 大塚,左に9 高沢,2トップは10 飯島,34 室井というスターティングメンバーでした。
降りしきり霧雨の中,試合は定刻通り15:00にキックオフ。試合序盤は一進一退の攻防。2分に前橋育英がこの試合最初のシュートを放つと,6分にはフロンターレ。8栗脇が左サイドからマイナスのクロスを入れるもDFに弾き出されチャンスには結びつかず。
試合が動いたのは7分,フロンターレは中盤相手陣内で失うと,前線に出されたボールを受けたのは前橋育英10飯島。的確な判断でDFラインの裏に抜けだした34室井がフロンターレGK淺川を冷静にかわし,無人のゴールへ。前橋育英が鋭いカウンターから先制します。
早い時間での失点に,サポーターからは「ここからここから!下向くな!」と声が飛びます。
失点後,フロンターレは15池谷,10田中,17大曽根を中心にテンポよくボールを回し,試合の主導権を握りますが,雨で滑るピッチに時折足を取られ,ボールへの寄せが速い前橋育英のショートカウンターを浴びます。
22分,PA数メートル前でファウルを受けた宮代がこのFKを直接狙いますが,これはGK正面。
フロンターレの攻勢が実ったのは24分。11道本から右サイド2横山への展開から中央に戻し,15池谷がキープ,隣でボールを受けた10田中が放ったのはバイタルを縦一直線に切り裂くスルーパス。抜けだした17大曽根はゴール右へボールを流し込み,同点に追いつきます。会心の崩しに,全員で喜びを爆発させます。
この試合で数回滑っていた10田中は,このゴール後のタイミングを利用してスパイクを履き替えようとピッチを出ます。しかしこれが審判陣の許可を得ないものだったため,イエロー。不用意なカードをもらってしまいます。
フロンターレペースで試合が進む中,40分。PA前での混戦で前橋育英にハンドの反則があり,フロンターレにFKが与えられます。スポットに立ったのは14小川と26宮代。前橋育英の作る壁の間に2人を膝立ちさせ,GKからのブラインドを作ります。このFKを蹴ったのは14小川。低空で壁の隙間を完璧に突き,ゴール左下を射抜いて逆転。これまでも時折FKを直接狙っていた小川は嬉しいU18での公式戦初ゴールとなりました。
逆転の流れの中,前半終了となります。
後半6分,この試合最初の選手交代は前橋育英。22高橋に代わって20鈴木が入ります。
前橋育英は10分,CKのこぼれ球をシュートに結びつけますが,これはポストに当たりゴールにはならず。
12分にはフロンターレ,疲れの見え始めた11道本に代わって6小泉。小泉はそのまま右サイドに入ります。この時間になると雨は上がり,涼しい風が肌に気持よくなってきました。
16分には前橋育英に2人目の交代。先制点の34室井に代えて13八代を投入します。
21分の前橋育英は右サイドから左サイドへの大きな展開,バイタルエリアでボールを受けた10飯島がシュートを放ちますがこれはGK浅川がセーブ。事なきを得ます。
フロンターレは22分,自陣で奪ったボールを素早くカウンターへ。中盤で受けた6小泉から左よりに抜けだした8栗脇がGKとの1対1,GKの頭上を狙ってループシュートを放ちますが,これはGKに読まれセーブ。頭を抱えます。
試合も終盤に差し掛かる中,目立ってきたのはフロンターレの両SB。活発な上下運動と強靭なスタミナが武器の2横山,3川崎は他の選手が雨で体力を奪われ疲れを見せる中,攻守に目立ち始めます。
25分,8栗脇が中盤で奪ったボールは17大曽根,26宮代と渡り,キープした宮代は右サイドを駆け上がりDFの裏を取った6小泉へ。小泉は角度のないところからシュート性のクロスを放つも誰も合わせられません。これを逆サイドで拾った3川崎は迷わず中央へ鋭いクロス。ゴール真正面で合わせたのは26宮代。ゴール中央へヘディングを叩き込みます。U16遠征メンバーから漏れた宮代は,チームで結果を出します。
フロンターレは27分,3枚目の交代カードとして8栗脇に代えて31上野が入ります。上野は中央へ入り,17大曽根は左へ。その直後,中盤でボールを奪った26宮代からのロングボールを前線で待ち受けた大曽根がダイレクトでシュートしますが,これはゴールの左へ。
29分には前橋育英も交代。2後藤田に代えて23岩下が入ります。同29分,相手陣内でボールを奪った10田中は素晴らしいターンで相手選手2人をかわし,ミドルシュートを狙いますがこれはふかしてしまいます。
36分,前線へのボールに反応した前橋育英10飯島ですが,ここはフロンターレ22新井が先に身体を入れ,ボールに触らせず。37分にはその飯島に代え8田部井涼が入ります。
そして43分,フロンターレも2横山に代わって4伊従が入ります。伊従は右CBの位置に入り,14小川が右SBへ。ここまでなかなか調子が上がらなかった伊従ですが,この終盤での投入で,ロングボールを入れてくる前橋育英に対し,23としっかり競り合い,チャンスを作らせない良いプレーを披露します。
45分,中盤でボールをキープした26宮代からパスを受けた10田中は17大曽根とのワンツーからドリブルで駆け上がり,ゴール前でシュートを放ちますがこれはGK正面。
フロンターレは最後の交代カードとして14小川に代えて30島崎が入り,試合をクローズに掛かります。
47分には前橋育英8田部井に混戦からシュートを放たれますが,これは右に逸れます。直後に主審の笛。試合終了となりました。
これでフロンターレは連勝。他の試合の結果,順位も6位まで浮上しました。シーズン序盤からの不振を抜け,自信をもって試合に臨めている雰囲気があります。
前半戦最終戦の次節は7/16(土)11:00より,アウェイでの帝京第三戦。勝って3連勝で前半戦を終えたいところです。午前中の試合とあり,トップのナイター磐田戦にも間に合う時間のため,ご興味のある方はぜひ小淵沢の帝京第三グラウンドまで応援に駆けつけてください!
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.