フロンターレU18 – YSCC / クラブユース関東


日本クラブユース選手権関東大会2次リーグは第4節へ。第3節で三菱養和に1-3から逆転、4-3で勝利をおさめ、3連勝で首位に立ったフロンターレ。今節の対戦相手はJ3のY.S.C.C.横浜の下部組織にあたるY.S.C.C.ユース。ここまで無得点で3連敗、最下位。
前日の試合で2位大宮アルディージャと3位三菱養和が1-1で引き分け、三菱養和の勝ち点が7となったため、この試合で勝てばフロンターレの勝ち点は12となり、1試合を残して2位以内が確定、日本クラブユース選手権への出場権を得ることになります。

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権関東大会2次リーグ第4節vsY.S.C.C.ユース】
6月7日(日)午後6時半キックオフ しんよこフットボールパーク くもり

トップの湘南戦での劇的な勝利(2-1、エウシーニョのロスタイムのゴールが決勝点)を見届けて、後ろ髪をひかれる思いと「これからどんなプレーを見られるのか」という期待を抱いて等々力を抜け出し、新横浜駅から走って、しんよこフットボールパークに着いたのはちょうど試合が始まるとき。
YSCCは白いユニホーム。フロンターレは青黒のユニホーム。先発はGK名良橋、DFは右から原島、武田、伊従、島崎。ボランチは田中と村田。右MFに渡邉、左MFに三笘、FWは藤井。ゲームキャプテンをつとめる岸がトップ下。空はやや雲が出てきて、昼間の暑さも和らぐやさしい風が吹くなか、キックオフ。

試合はいきなり動きます。3分三笘が左うらのスペースへ浮き球を入れると持ち味のスピードで抜け出した藤井がエリア外左から思いきりのよいシュート。ゴール右を揺らして1-0!

10分にエリア左へ岸が流れてYSCCの選手を引き付けたスペースを三笘がドリブルで進み、右サイド渡邉へパス。渡邉がエリア内へ送ったボールに再び合わせたのは三笘。ダイレクトで決めて2-0。さらに11分には左サイドを駆け上がった島崎がエリア内へグラウンダーのボールを送りエリア右で岸が合わせて3-0! 得点を次々に重ねていきます。

等々力から次々にサポーターも駆けつけ、声援を背に受けてハーフコートマッチの様相を呈した展開がこのあとも続きましたが、ややフロンターレのテンポが落ちたこともあって追加点は奪えず。終盤にはYSCCも反撃。36分、サイドチェンジを受けた右サイドの7番の選手のクロス性のシュートが枠内をとらえますが名良橋がゴール上へ弾き出す好守。得点は許しません。前半は3-0で終了します。

後半のフロンターレは立ち上がりから攻勢を強めていきます。3分には田中が岸とのパス交換からエリア内右へ。相手DF2人がボールに先に追い付きそうになりますが、安心したのか、ややプレーの速度を落としたところを見逃さず、ボールに先にさわった田中が右から決めて4-0。
4分には右コーナーキックをいったんはしのがれるも、セカンドボールをひろい、左クロスに伊従が左足で合わせて5-0。さらに岸のスルーパスに抜け出した藤井がGKと1対1に。これは相手に防がれるも得点の予感がさらに漂う展開に。

11分にはエリア正面でフリーキックを得ると岸が直接ゴールを揺らして6-0。
ここでフロンターレは最初の交代。藤井に代わって猪狩が入り左MFに。三笘がトップ下、岸がFWに。
直後にフロンターレにさらに追加点。エリア内右で岸が相手選手を引き付けてキープし、左サイドへラストパス。これにダイレクトで合わせたのは交代で入ったばかりの猪狩。ファーストタッチでゴールを陥れて7-0。

ここで渡邉に代わって道本が入り右MF。さらに村田に代わり桝谷がボランチに。

21分には縦パスに抜け出した岸がGKの頭上を狙いシュート。いったんはバーに弾かれるもこぼれ球に詰めた岸が自ら決めて8-0。岸はこの大会2回目のハットトリック! 得点数も10まで伸ばします。ここで再三左サイドを駆け上がりチャンスを演出していた島崎が下がり川崎が左SBに。

24分にはまたも追加点。三笘の右クロスをエリア内左で岸が折り返すとエリア内右でこのボールを受けた道本がニアにシュートを決めて9-0。道本は公式戦初ゴール!

さらに27分には岸のスルーパスに抜け出した三笘がゴール右を揺らして10-0。35分には再び道本が岸のラストパスに合わせて11-0。38分にはフロンターレは最後の交代。伊従に代わって小川がCB。

試合終了間際には左サイドを崩して猪狩が再びゴールを揺らして12-0。さらにロスタイムに入ってカウンターから岸と三笘が相手選手と2対2に。パス交換で翻弄して、シュートを決めたのは三笘。岸に続いて三笘もハットトリックを達成して、スコアは13-0。

フロンターレは4連勝で2年連続の日本クラブユース選手権出場が決まりました。
後半はしっかりプレーをして相手に流れを渡さず、次々に選手が交代しても岸や三笘が攻撃を牽引し、得点を重ねることができたのはきっと自信にもつながると思います。

最終節の対戦相手はフロンターレの属するプリンスリーグ関東の一つ上のカテゴリー、プレミアリーグEASTで4位につける大宮アルディージャユース。1月には30分×3本の練習試合を行い、1-4で敗れています。試合会場はその時と同じ東洋大朝霞キャンパスグラウンド。どう成長してきたかをはかる、楽しみな試合となります。

試合を終えてサポーターへ挨拶にくる選手たち
試合を終えてサポーターへ挨拶にくる選手たち

前半3-0 後半10-0 計13-0
得点:藤井柾人 三笘薫3 岸晃司3 田中碧 伊従啓太郎 猪狩和真2 道本大飛2
先発:1名良橋拓真 7原島亨太 5武田太一 26伊従啓太郎 3島崎竜 18田中碧 30村田聖樹 8渡邉啓太郎 10三笘薫 9岸晃司 23藤井柾人
交代:藤井→14猪狩和真 渡邉→17道本大飛 村田→30桝谷岳良 島崎→24川崎晶弘 伊従→34小川真輝
控え:16新居俊介 6柴原周平

他会場の結果:大宮アルディージャ1-1三菱養和 エスペランサSC1-2水戸ホーリーホック
第4節を終えて川崎フロンターレU-18は4勝、勝ち点12得点29失点9得失点差+20で首位。

【最終節vs大宮アルディージャユース】
6月14日(日)午後2時キックオフ 東洋大朝霞キャンパスグラウンド
東武東上線朝霞台駅もしくはJR武蔵野線北朝霞駅から徒歩10分ほど。

(文中敬称略)

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