フロンターレU18 – アルディージャユース / クラブユース関東


前節で4連勝をおさめ2位以内が確定。日本クラブユース選手権の出場権を得たフロンターレU-18。5月23日に始まった日本クラブユース選手権関東大会2次リーグは最終節を迎えました。

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権関東大会2次リーグ第5節vs大宮アルディージャユース】
6月14日(日)午後2時キックオフ 東洋大朝霞キャンパスグラウンド 晴れ

最終節の相手は大宮アルディージャユース。伊藤彰監督はフロンターレでも活躍し、フロンターレU-18の今野章監督、長橋康弘コーチ、浦上壮史GKコーチとはかつてのチームメートの間柄。
今季からユース年代の最高峰のリーグにあたるプレミアリーグEASTに昇格し4位につけています。 
今大会はここまで3勝1分け、得失点差は+7。前日に第5節があった三菱養和ユースが3勝1分け1敗、得失点差+14で日程を終えており2次リーグで日本クラブユース選手権の出場権を得るためには勝って首位になる必要があり、引き分け以下の結果ならば各グループの3位との順位決定戦に回らなければならないという状況でこの試合を迎えました。

昨年フロンターレはプリンスリーグと日本クラブユース選手権関東大会の計3回アルディージャと対戦しており、プリンスリーグでは2敗。関東大会ではフロンターレが勝利。今年は1月に東洋大朝霞キャンパスグラウンドで30分×3本の練習試合を行い、計1-4で敗れています。

フロンターレは今大会10得点の岸が怪我のためメンバー外。GK名良橋、DFは右から原島、武田、伊従、島崎。ボランチは田中と桝谷。右MFは渡邉、左MFは猪狩。トップ下に三笘、FWは藤井。控えはGK早坂、DF川崎、小川、MF柴原、道本、栗脇、FW宮代。ゲームキャプテンは原島。

一方アルディージャはGK加藤。DFは右から立石、古谷、北西、野崎。中盤の底に山田が入り、2列目は右から松崎、高柳、キャプテンマークを巻く黒川、江本。FWは川田。

朝は降っていた雨もすっかりやみ、湿気を帯びた暑さ、声を出しての応援はできないため、多くのサポーターが拍手を送るなか、キックオフ。

立ち上がりはアルディージャが押し込み、セットプレーからフロンターレのゴールを脅かす展開。最初の左コーナーキックは高柳の精度の高いボールに北西が合わせるもワンタッチがあり、右コーナーキックに。この流れから江本がこぼれ球に合わせるもシュートは左へ外れます。
最初のピンチをしのぐとフロンターレにも得点機。9分、田中の縦パスをエリア前で受けた藤井がターンをしてシュート。これはGKの正面。しかし、12分アルディージャが自陣でボールを失うミス。ここからゴール右を崩して最後は三笘がエリア前へ送ったボールに藤井が合わせて、ボールはゴールへ吸い込まれていきます。1-0。フロンターレが先制!

直後には再び三笘の縦パスをエリア正面で受けた藤井がシュート。しかし、これはGKがしっかり抑えて追加点とはならず。16分には大宮の江本が負傷して朝妻と交代。フロンターレは三笘、桝谷、田中が中盤でパス交換をし、いい距離感でボールを支配。アルディージャのゴールをうかがう、いい時間帯が続きます。

しかし、試合の展開は23分に給水タイムをはさんで再びアルディージャペースに。給水タイム後、最初のプレーでアルディージャが左サイド角度のないところからシュートを打つとこぼれ球を川田がエリア正面から決めて1-1。

さらにアルディージャがサイドからクロスを入れて2列目の選手が裏へ飛び出し、フロンターレのゴールを脅かしていき、フロンターレはセカンドボールをなかなか拾えない苦しい展開に。

38分には高柳の左コーナーキックからアルディージャが勝ち越し。セカンドボールを拾われて、エリア内右から野崎が右足でゴール左へ決めて1-2。

44分フロンターレはエリア左、桝谷のフリーキックにニアで島崎が合わせますが、右へ外れてゴールとはならず。前半は1-2で終了します。

後半のフロンターレ。立ち上がりに猪狩の縦パスを受けた藤井がスピードを生かしてゴールに迫るもシュートを打つことはできず。逆に10分カウンターからアルディージャに追加点。セカンドボールを拾われて、黒川からボールを受けた松崎に右から決められて1-3。

直後にフロンターレは桝谷に代えて、栗脇がボランチに。15分には田中の縦パスを受けた藤井がエリア前でシュートを打とうとしますが、アルディージャのDFがブロック。体の寄せかたがこれまでの相手と違うのか、あと一歩のところでシュートを打てなかったり、ボールを拾われてしまう場面がこの日のフロンターレは目立っていました。

16分には渡邉に代わって道本が右MF、藤井に代わってU-15代表でチームを離れていた宮代がFWに。直後にロングフィードにエリア内で抜け出した宮代がGKと1対1になるもうまくボールをおさめられず。20分には道本の縦パスを受けた宮代が前を向いてシュートを打つもGKの正面。直後には三笘がエリア正面で倒されて自ら狙ったフリーキックのこぼれ球から栗脇がシュートを放つもこれは上へ外れます。しかし、流れをフロンターレが次第につかんでいきました。

すると給水タイムをはさんだ26分にフロンターレにゴールが生まれます。エリア右でボールを受けた宮代がターンでDFを交わして、ゴール前へラストパス。これを道本が流し込み2-3! 道本はこの大会3ゴール目。ボールをすぐさまセンターサークルへ戻し、さらに得点を狙うフロンターレの選手たち。

直後にはエリア正面三笘から左サイドのスペースへパス。これをフリーで受けた島崎。しかし、シュートは上へ外れてしまいます。

36分アルディージャがエリア左でフリーキックを得ると、ファーサイドでフリーで朝妻が合わせて2-4。反撃ムードのなか、もったいない形で追加点を許してしまいます。39分には猪狩に代わって柴原が入り、前線に起点を増やしてフロンターレもゴールを狙いますが、なかなかチャンスは作れず2-4でタイムアップ。

フロンターレは4勝1敗。2位で2次リーグを終えました。最終節は敗れてしまいましたが、キャプテンの長谷川を怪我で欠くなか、道本や藤井などさまざまな選手がゴールを重ね、次にも確実につながりそうな収穫の多い大会になったのではないか、と思います。
今後は20、21日に日本クラブユース選手権関東大会5-8位決定戦を行い、27日にはプリンスリーグ関東が再開します。

前半1-2 後半1-2 計2-4
得点:藤井柾人、道本大飛(川崎) 川田拳登、野崎玲央、松崎快、朝妻佑斗(大宮)
フロンターレの先発:1名良橋拓真 7原島亨太=cap 5武田太一 26伊従啓太郎 3島崎竜 18田中碧 30桝谷岳良 8渡邉啓太郎 14猪狩和真 10三笘薫 23藤井柾人
交代:桝谷→25栗脇拓人 渡邉→17道本大飛 藤井→38宮代大聖 猪狩→6柴原周平
リザーブ:21早坂勇希 24川崎晶弘 34小川真輝

アルディージャの先発:1加藤有輝 12立石爽志 2古谷優起 16北西真之 19野崎玲央 4山田陸 7松崎快 6高柳拓弥 10黒川淳史=cap 13江本優貴 11川田拳登
交代:江本→3朝妻佑斗 松崎→33氏川匡 黒川→17山本剛嗣

他会場の結果:三菱養和3-0水戸ホーリーホック エスペランサ3-4YSCC
フロンターレは4勝1敗 勝ち点12で2位 得点31失点13
得点者:岸晃司10 三笘薫4 藤井柾人4 猪狩和真4 道本大飛3 田中碧2 島崎竜2 桝谷岳良1 伊従啓太郎1

日本クラブユース選手権関東大会は20日午後12時45分、那須スポーツパークでFC町田ゼルビアユースと対戦。翌21日午前10時、那須スポーツパークでジェフユナイテッド市原・千葉ユースか横浜F・マリノスユースと対戦。

プリンスリーグ関東は27日午前11時キックオフ。昌平高校と昌平高校グラウンドにて対戦。

(文中敬称略)

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