早稲田大 – 立正大 / 関東大学サッカーリーグ1部第16節


第16節を迎えた関東大学サッカーリーグ1部。9月19日、味の素フィールド西が丘で行われた第1試合では、早稲田大と立正大が対戦。川崎フロンターレU-18出身の森璃太が出場しました。


【関東大学サッカーリーグ1部第16節 早稲田大 vs 立正大】
9月19日(日)午前11時キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ


新型コロナウイルスの影響による活動休止から、9月14日に活動を再開した早稲田は、久しぶりのリーグ戦。先発は、GK31上川琢、最終ラインは右から3柴田徹、15中谷颯辰、5鈴木俊也、12森璃太、ボランチは7山下雄大、17植村洋斗、右MF11西堂久俊、左MF30杉田将宏、トップ下キャプテンの10田中雄大、前線には19安斎颯馬。

立正の先発は、GK12杉本光希、最終ラインは右から22安食龍成、キャプテンの4孫大河、17石川悠、ボランチは8神戸康輔、33竹村俊二、右サイドに7田中宏武、左サイドに13吉田新、2シャドーに19田中智也、24榊原杏太、前線には16鳥飼椋平。


台風14号の影響で荒天だった前日とは打って変わって、雲ひとつ見当たらないような青空の味の素フィールド西が丘は、汗ばむような暑さ。バックスタンドから多くの選手の家族やサッカーファンらが見守るなか、試合は始まりました。


立ち上がり、早稲田のゴールの前に迫るのは立正。前線の3人がうまく間で受けるなどして、田中宏武や吉田らがかかわっていきます。2分には左サイドからの折り返しを遠いサイドで拾った田中宏武がシュート。これは左に。


早稲田も下がってカットした田中雄大から右へ展開し、西堂が仕掛ける場面をつくりますが、立正の戻りが速く、シュートまでは行けず。


立正が田中宏武が仕掛け、竹村もサイドに流れ、下がり目で前を向いた榊原もかかわり、ボールを回しに。5分にはエリア外左、吉田がミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。


6分には早稲田も、中央で山下、植村が動かし、植村が左サイドを突くパスを送ると、抜け出した森がクロス。シュートには至りませんでしたが、精度の良いボールを送り、立正のゴールへ迫っていきます。

 

 

早稲田は次第に浮き球をおさめた西堂が右サイドをうまく運ぶなどして、ゴールの前に迫れるようになり、8分には右サイドのこぼれ球を、エリア外左で拾った森がミドルシュート。上に外れましたが、両サイドを使い、人数をかけた攻めを出せるように。

 

10分にはうまく間で受けた立正、榊原が縦に持ち出し、右へ展開しようとしていきますが、森がしぼってこれに対応。守備でもしっかりプレーを重ねていきます。

11分には早稲田、上川のフィードに安斎がエリア正面へ。うまくおさめ、あとはシュートという場面となりますが、孫が粘り強い守備を見せ、それをさせず。


直後には立正、左サイド、吉田がゴールへ向かうようなきわどいクロスを上げますが、上川がパンチング。


13分には早稲田、左サイドで受けた森が切り返して、エリア右をつくボールを送りますが、杉本がセーブ。立正も直後には、浮きたまにエリア右へ抜け出した田中智也がシュートを打とうとしますが、鈴木と接触。田中智也のファールとなり、警告に。


ともにゴール前でのプレーを重ねて、白熱していきます。

 

前線の選手たちが良いコンビネーションを見せていく立正は、25分には左サイドから入った鋭いボールを田中智也がおさめ、後ろに戻したボールを榊原がシュート。早稲田の選手に当たり、難しい軌道となりますが、上川がセーブ。


直後には早稲田。ボールを奪った中谷が前に運び、エリア近くへ。スルーパスを狙いますが、これはシュートには結びつかず。さらに、27分には植村の左サイドを突くパスに、森が抜け出し、仕掛けて折り返すと、ニアに安斎が飛び込みますが、さわることはできず。


右サイドでこぼれ球を拾った柴田が縦に仕掛け、折り返すと、エリア左に安斎が迫りますが、さわることはできず。両サイドが良く絡んで、おびやかしていきます。

 

30分には立正、早稲田の上川が右サイドへ送ったボールをカット。左サイドからの攻めに。折り返しがエリア内へ入ると、森がしぼって対応としたところ、走り込んだ竹村と交錯。PKの判定が下ります。


キッカーの竹村が自ら決めて、0-1。先制点は立正へ。


追いかける展開となった早稲田は、34分には森が左サイドでボールをカット。杉田とのパス交換から左サイド高い位置へ。エリア左へ仕掛けたところ、立正はブロック。


ここからギアを上げた早稲田が攻勢に。39分には再び高い位置へ抜け出した森が左クロス。ニアで安斎が合わせますが、ワンタッチあり左コーナーキックに。キッカーの森が右足でボールを入れたところ、セカンドボールを拾った山下が浮き球をエリア前に。こぼれ球を拾った森が左サイドからエリア前に切れ込んでミドルシュート。これはわずかに右へ。

 


さらに早稲田は、杉田や西堂がボールをおさめ、植村や山下がボールに触れる時間が増え、森も高い位置で盛んに仕掛け、エリアの前に出ていきます。

 

アディショナルタイムに入り、左コーナーキックを得た立正は吉田のボールに、田中宏武がダイレクトで合わせますが、枠はとらえられず。前半は0-1でタイムアップとなります。

 

 

ともに交代はなく始まった後半。早稲田は右サイドの西堂がうまく前に運び、立正の攻めに対しても、柴田が西堂につながるようなかたちで対応し、守りから攻めへのつながりを持たせていきます。


2分には左サイドからクロスを入れると、エリア内、こぼれ球を拾った田中雄大がシュートを打ちますが、立正はブロック。さらに柴田がエリア外から狙いますが、右へ。立て続けにゴールをおびやかしていきます。

 

立正も鳥飼のミドルシュートや、田中宏武がエリア内へ進入するなどしていきますが、早稲田は鈴木が粘り強く対応するなどして、しのぎ、4分には田中智也との連係からエリア外右へ顔を出した榊原がミドルシュートを打ちますが、ここでも鈴木俊也がブロックしていきます。

 

早稲田は西堂から中央、山下、植村を経由して、左サイドの森へ展開するなど、両サイドからの攻めに。立正も杉本のフィードに、鳥飼が抜け出しそうになるなど揺さぶりにいきますが、中谷がしっかりカバーし、上川につなげるなど冷静に対応。

森も、エリア前で立正がボールを奪った場面では、カバー。上川につなげて、ボールを保持する時間を高めるような対応を見せていきます。

 

17分には早稲田、植村の浮き球にエリア内へ抜け出した田中雄大がボレーシュート。しかし、杉本がセーブ。

直後には立正、田中宏武が右サイドを突破。鋭い切り返しから折り返しますが、森がブロックしていきます。

 

20分には早稲田、西堂に代わり6大西翔也。森が左MF、杉田が右MF、大西が左SBに。早稲田は、左クロスに杉田が合わせるなど、チャンスをつくっていきますが、最後のところで得点とはならない場面が続いていきます。

立正も鳥飼に代わり18青島太一、田中智也に代わり32丸修平。

早稲田は、杉田に代わり、9奥田陽琉を入れ前線に。安斎が右MFへ。


25分には立正、青島が中央でボールをカット。一気にエリア前に。しかし、シュートは枠外。


26分には早稲田。ボールは左へ。左サイドに開いた森が、エリア右を狙ってのクロスを入れると、安斎が飛び込みますが、さわることはできず。


さらに早稲田は植村のパスに、高い位置へ安斎が抜け出したり、鈴木の左サイドを突くパスに、森が抜け出してクロスを入れるなど、両サイドから攻勢に出ていきます。


33分には早稲田は、植村に代わり4小倉陽太。34分には立正、吉田に代わり2大室慶将。大室が右、田中宏武が左へ。


38分には、早稲田。ボールをカットした小倉のパスに、森がエリア左へ。決定的な場面を迎えますが、シュートは上にそれていきます。


早稲田は、さらに39分には森に代わり14田部井悠が入り、右MF、安斎が左MF。40分には、エリア外右へ田部井が抜け出し、ミドルシュート。枠をとらえますが、杉本がセーブ。

 

攻めが得点に至らないなかで、早稲田はややつながりを欠いていき、選手交代を経た立正は、各選手がうまく間で受け、榊原がうまく前に持ち出すなどして、時間をつくっていきます。


42分には榊原に代わり20青野翔太。44分には立正、田中宏武が左サイドから中央へ切れ込み、シュートを打ちますが上に。

早稲田も44分にはこまかくパスがつながり、エリア外右、柴田が折り返しますが、エリア内でさわることはできず。


アディショナルタイムは3分。

立正は早稲田陣内でのプレーを試み、青島のボールカットから田中宏武が仕掛け、左コーナーキックを得て、竹村に代わり6金浦真樹がピッチへ。試合は間もなくタイムアップとなり、1-0。立正大が勝利を挙げることになりました。

 

前半0-1 後半0-0 計0-1


得点:竹村俊二=PK(立正大)

早稲田の先発:31上川琢、3柴田徹、15中谷颯辰、5鈴木俊也、12森璃太、7山下雄大、17植村洋斗、11西堂久俊、30杉田将宏、10田中雄大(c)、19安斎颯馬

交代:西堂→6大西翔也 杉田→9奥田陽琉 植村→4小倉陽太 森→14田部井悠

控え:16平田周 24西尾颯太 38松浦貴 25伊勢航 27倉地快


立正の先発:12杉本光希、22安食龍成、4孫大河(c)、17石川悠、8神戸康輔、33竹村俊二、7田中宏武、13吉田新、19田中智也、24榊原杏太、16鳥飼椋平

交代:鳥飼→18青島太一 田中智也→32丸修平 吉田→2大室慶将 榊原→20青野翔太 竹村→6金浦真樹

控え:1湯沢拓也 15林海斗 10坂井剛 11鎌田翔太郎


PKを取られる場面こそあったものの、それもチャレンジにいったからこそ。何度も高い位置に顔を出し、チャンスを演出、きわどいミドルシュートを打つ場面もつくるなどしていった森のプレーは、印象深いものがありました。

多くの早稲田を応援する人や大学サッカーを愛する人たちを沸かせますように。活躍をますます楽しみにしています。

 


(文中敬称略)

試合を前にした森璃太選手
立正大の選手たち
タッチを交わして試合に臨む森璃太選手

ミドルシュートでゴールも狙う

存在感を見せた立正大の榊原杏太選手
早稲田のゴールを守った上川琢選手は福島ユナイテッドFCへの加入内定が発表されたばかり。足元の技術の確かさを見せた
森璃太選手
セットプレーから立正大がゴールをおびやかす

何度もエリア近くに顔を出した森璃太選手

PKを決めて先制点は立正大へ
竹村俊二選手がゴールを決めた

コーナーキックのキッカーを務めた森璃太選手

際どいミドルシュートも放った

後半へ
粘り強い守りを見せた中谷颯辰選手
後半、ゴールへ迫る早稲田大
森璃太選手も何度も攻撃に絡んだ
右サイドで起点となった西堂久俊選手
起点となった安齋颯馬選手

0-1でタイムアップ。スタンドの家族やファンらのもとへ

 

 

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