9月18日、関東大学サッカーリーグ1部は第16節を開催。東京都江東区の夢の島競技場で行われた第1試合では、法政大と桐蔭横浜大が対戦。フロンターレU-18出身の選手たちが試合に臨みました。
【関東大学サッカーリーグ1部第16節 法政大 vs 桐蔭横浜大】
9月18日(土)午前11時キックオフ 夢の島競技場 雨ときどきくもり
総理大臣杯を制し、14試合を終えて、8勝2分け4敗で暫定首位に立つ法政大の先発は、GK21近藤壱成、最終ラインは右から17森山真伍、27落合毅人、26高嶋修也、29今野息吹、ボランチは6松井蓮之、35渡邉綾平、右MF24中川敦瑛、左MF11田中和樹、前線には10飯島陸、キャプテンの20佐藤大樹。
15試合を終え、6勝2分け7敗、暫定5位の桐蔭横浜大の先発は、ゲームキャプテンの1早坂勇希、最終ラインは右から12羽田一平、25松本太一、3中野就斗、2中村禄郎、ボランチは5高吉正真、24山内日向汰、右MF8圓道将良、左MF10篠原友哉、前線には9山田新、11寺沼星文。
早坂、高吉、山内、山田と桐蔭横浜はフロンターレU-18出身の選手たちが先発に。また、早坂・松井と来季フロンターレに加入が内定している2選手が対戦することになりました。
台風14号の影響を受けて、ピッチのあちらこちらに水がたまるなか、始まった試合。立ち上がりからエリア前に迫るのは法政大。飯島や佐藤大樹がスピードに乗ったプレーを見せ、田中和樹がときには右サイドに顔を出すなどポジションを入れ替え、松井や渡邉がよくボールを握り、スペースを突く浮き球を入れるなどしていきます。
桐蔭横浜大は、中央に篠原が寄るなどしながらコンパクトに。寺沼に浮き球を当て、山田を前に走らせに行きますが、法政は松井が寺沼を厳しくチェック。セカンドボールを渡さずにプレーを重ねていきます。
ボールを全体的に法政が握っていく中で、桐蔭横浜大は松本に加え、高吉もエリア前をカバーするなど粘り強くプレーを続けていきますが、なかなか攻めにつなげられない時間が続いていきます。
12分には法政大がエリア外左でフリーキックを得ると、キッカーの渡邉は地を這うようなシュートを狙いますが、これは寺沼がクリア。法政大は左コーナーキックを得ます。
キッカーは渡邉。右足でボールを入れると、こぼれ球はエリア外正面やや左へ。中川のミドルシュートはいったんは桐蔭横浜が阻みますが、再びシュートを打ったのは中川。今度はゴール右に決まり、1-0。先制点は法政へ。
法政はさらに立て続けにコーナーキックを得て、桐蔭横浜がカウンターに移りそうになる場面では、松井がしっかりカバー。19分には桐蔭横浜、右サイドへ流れた山田が仕掛けて、セカンドボールに高吉が寄せていきますが、松井がここでも厳しい寄せを見せ、攻めにつなげさせず。中川が、中野を振り切り、エリア内へ折り返すなど、法政がゴールへ迫り、桐蔭横浜は、それに対して、エリア内で集中力を保った対応を見せ、粘り強く守る時間が続いていきます。
22分には法政。左コーナーキックを得ると、渡邉が入れたボール、こぼれたボールは正面へ。これを拾った森山がミドルシュートを打ちますが、右へ。
26分には桐蔭横浜大。右サイドのスローインをおさめた山田から右へ展開。エリア外右、寺沼がミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、ようやくシュートを打つ場面をつくっていきます。
法政大はさらに前線の選手たちがスピードを見せ、ゴールの前に。しかし、高吉や松本、自陣の左サイドの低い位置まで篠原が下がり、仕掛けてくる森山に対応するなどしていきます。
40分には法政、佐藤のパスに飯島がエリア左へ。鋭い切り返しから正面へ折り返すと、松井がシュートを打ちますが、上に。決定的な場面でしたが、枠はとらえられず。
なおも雨水に苦労するなか、佐藤や飯島、田中や中川を起点に攻めていく法政。しかし、追加点はならず。前半は1-0。法政大がリードして、ハーフタイムとなります。
屋根下の席にも、雨が降り込むなか、始まった後半。法政は、6分には左サイドからの攻めに。飯島が仕掛けていきますが、高吉が体を入れ、最後は早坂がセーブ。
桐蔭横浜は前半と比べると、寺沼がボールをおさめられるようになり、起点に。激しい雨でさらに水たまりの範囲が広がった中ではありましたが、距離感も良くなり、前に進める場面をつくれるようになっていきます。
8分には圓道に代わり、13左部開斗。13分には山内に代わり4村岡正梧。村岡が中盤で体を張り、よくボールをキープし、法政陣内で時間をつくれるようになっていきます。
すると16分、桐蔭横浜は左部がゴール前にボールを入れると、法政はこれをうまく処理しきれず。ボールに詰めたのは山田。ゴールへ押し込んで、1-1。山田の今季3得点目となるゴールで、桐蔭横浜が同点に。
直後にも桐蔭横浜、寺沼から右へ展開。右へ開いた山田のパスに、寺沼がエリア内へ入りますが、これは法政の最終ラインが対応。ここで法政は中川に代わり、33若林龍。
流れを変えに行きますが、なおも相手陣内で時間をつくるのは桐蔭横浜。23分、左サイドからの攻めに出た桐蔭横浜はこぼれ球に正面で詰めた中野がミドルシュート。これは近藤が阻んだものの、こぼれ球に詰めた篠原が押し込み、1-2。桐蔭横浜がついに逆転。
一転して追いかける展開となった法政は、飯島や田中が仕掛け、ロングスローからもゴールを狙っていきますが、桐蔭横浜は守備時には、多くの人数がエリア近くに戻り、対応。
寺沼を前線に、篠原をトップ下、山田が左サイドに。寺沼も下がり目でボールをおさめ、篠原につなげ、セカンドボールも村岡がよく拾い、流れを渡さずにプレーを重ねていきます。
33分には法政、渡邉に代わり32細谷航平。
34分には右サイドでフリーキックを得た法政。セカンドボールを拾った森山の浮き球に、エリア内、落合が合わせますが、左へ。
さらに法政は松井の浮き球に、佐藤が動き出すなどして、ゴールへ迫りますが、松本に加え、左部もエリア前をカバー。桐蔭横浜の守りが上回る時間が続いていきます。
法政は、41分、飯島に代わり、34松岡迅が前線へ。高さを増して、起点をつくりにいきますが、松本や中野がそれをさせず。最後には法政のファールになり、なかなかシュートまではいけない場面が続いていきます。
桐蔭横浜は、山田や寺沼がボールをキープ。相手陣内で時間をつくり、アディショナルタイムに。
46分には高吉に代わり、26笠井佳祐。49分には負傷した篠原に代わり6宮寺優斗。
試合はタイムアップとなり、1-2。勝利した桐蔭横浜は、9月の4試合を3勝1分けとし、暫定で順位は4位に。
難しいようなコンデションのなか、気持ちの入った好ゲームを見せたことが心に残る試合となりました。勢いの出るような逆転勝ちをおさめた桐蔭横浜も、それに屈する形になった法政も、終盤戦に向けてどんな試合を見せていくのか。とても楽しみにしています。
前半1-0 後半0-2 計1-2
得点:中川敦瑛(法政) 山田新、篠原友哉(桐蔭横浜)
法政大の先発:21近藤壱成、17森山真伍、27落合毅人、26高嶋修也、29今野息吹、6松井蓮之、35渡邉綾平、24中川敦瑛、11田中和樹、10飯島陸、20佐藤大樹(c)
交代:中川→33若林龍 渡邉→32細谷航平 飯島→34松岡迅
控え:12中川真 2陶山勇磨 25吉尾虹樹 28佐野陸人 31青木俊輔 4中井崇仁
桐蔭横浜大の先発:1早坂勇希(c)、12羽田一平、25松本太一、3中野就斗、2中村禄郎、5高吉正真、24山内日向汰、8圓道将良、10篠原友哉、9山田新、11寺沼星文
交代:圓道→13左部開斗 山内→4村岡正梧 高吉→26笠井佳祐 篠原→6宮寺優斗
控え:23新田峻也 14水野颯太 15小関陽星 19楠大樹 22井出真太郎
(文中敬称略)
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