7月3日は、つくば駅近くの筑波学院大学Tフィールドへ。日本クラブユース選手権関東予選3回戦で横浜FCに2-0で勝利し、全国大会出場を決めた川崎フロンターレU-15は関東予選の準々決勝を迎え、この日は大宮アルディージャU-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 日本クラブユース選手権関東予選準々決勝vs大宮アルディージャU-15】
7月3日(日)午後1時キックオフ 筑波学院大学Tフィールド 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK1安福祐一、DFは右から5森璃太、20澤田泰大、15栗田悠巨、3有山佑汰、ボランチは8小澤星夜、14山内日向汰、右MF18佐藤聖真、左MF7中島大成、トップ下13安田捷人、FWはキャプテン10宮城天。
関東ユース(U-15)サッカーリーグでは1部の7位の大宮。先発はGK20ジョーンズ・レイ、DFは右から6田中颯太、3山田裕翔、7島村颯汰、2冨田颯、ボランチは8菅間一輝、4西谷学、右MF11紫藤俊、左MF13長澤一希、トップ下10瀬良俊太、FWはキャプテン9新井成志郎。3回戦では浦和レッズジュニアユースとのダービーを新井のゴールによって1-0で制して全国大会出場を決めています。
夏の到来を思わせる厳しい暑さのなか始まった試合。開始直後にゴールへ迫ったのはフロンターレ。山内の縦パスをエリア外左で中島が受けるとミドルシュートで狙いますがここはGKジョーンズがキャッチ。
いい試合の入りかたをしたと思われたフロンターレでしたが、2分エリア前でボールが大宮に渡ると新井が安福と1対1に。安福は前へ出て何とか防ごうとしますが、ゴールネットを揺らされてしまい0-1。ややもったいない形から大宮に先制を許してしまいます。
ここから大宮は攻勢に。3分には右へ開いた瀬良がクロスを上げると新井が合わせますが上へ。さらにまたもエリア前でボールが大宮に渡ると、最後は新井がシュートを打ちますがこれも上へ。
フロンターレはなかなかセカンドボールを拾えず、全体的にやや間延びをしてしまったかな、という時間帯が続き、有山からは「距離感よくないぞ」と声がかけられます。大宮がフロンターレのゴールへ迫る場面がさらに続いていきますが、安福や栗田、澤田らがしっかりと対応。サイドでは有山が1対1でよく強さを見せて、しのいでいきます。
21分にはフロンターレ、山内の右コーナーキックに栗田が合わせ、さらにこぼれ球を小澤が拾いシュート。これはわずかに右へ。ここで気温が高くなっているため、主審からは3分間の休憩をとるように指示が出されます。
休憩を経て、試合再開直後のフロンターレ。大宮のゴールキックからマイボールにして、右サイド、森が持ち上がり、エリア左へクロスを上げるとこれに中島が頭で落としてボールはエリア外右へ。これに抜け出たのは宮城。エリア内右へ進入するとシュートはゴールネットを揺らして1-1。息の合った連係からフロンターレが同点に。
畳み掛けるフロンターレは直後にも宮城がエリア右からゴールへ迫りますがシュートはGKジョーンズがわずかに触って決まらず。ここで得たコーナーキック、山内のボールに有山が合わせますがわずかに右へ。
立ち上がりから前からプレスをかけてきた大宮はやや足が止まってきてフロンターレは後ろからボールを回せるように。栗田や澤田に山内や小澤、安田らがかかわってパス交換しつつ大宮のゴールをうかがっていきます。
27分には山内のパスから安田がシュートを放ち、こぼれ球に詰めた宮城、さらには森がミドルシュートを打ちますがこれは決まらず。
大宮も左サイドから攻勢に出て、長澤がパス交換からエリア内左へ進入。しかし、放ったシュートはサイドネットに。
34分にはフロンターレ、山内のスルーパスにエリア右宮城が抜け出てシュート、これが左へ流れて安田がゴールへ流し込もうとさらにシュートを打ちますが大宮がライン上でこれをクリアする好守。しかし、次の1点はフロンターレに。コーナーキックを得ると右からの山内のボールにファーで有山が合わせるとこれが決まって2-1。
直後にはカウンターから大宮にゴールへ迫られますが、森がエリア内へのボールに素早く体を寄せてシュートには至らず。前半は2-1でタイムアップとなります。
後半徐々に攻勢に出たのは大宮。6分には右でインターセプトをした瀬良から新井へボールが渡り、仕掛けた新井からエリア内へボールが入りますが、ここは合わせることはできず。10分には田中の右クロスに西谷が頭で合わせますがわずかに左。さらに西谷がボールをカットしてエリア内シュートに持ち込みますがここは安福が対応。
ここでフロンターレは小澤に代わり11有田恵人が入り右MFに。佐藤がボランチへ。
12分には有田が右から山内へパスを出すと浮き球のパスに安田が抜け出しますがここは先にジョーンズが触ってシュートには至らず。大宮もフロンターレのエリア前でのパス回しを狙ってボールを奪うと新井がゴールへ迫りますがシュートは右へ。
フロンターレは17分には山内の右コーナーキックに宮城が合わせますがこれは左。さらに宮城が高い位置でカットして山内の裏へのパスに有田が抜け出てエリア内右1対1になりますがこれはオフサイドに。
フロンターレは有田が高い位置でよくプレスをかけて、森との連係で右サイドから攻勢に出ていく場面が増えていきます。19分にも有田がインターセプトから前へ出てエリア内へ。しかし、シュートには至らず。
暑さのための3分の休憩を経てフロンターレは安田に代わり6黒川海翔、一方の大宮は菅間に代わり12山岸楓樹がボランチに。25分には大宮、山岸のシュートのこぼれ球、エリア外正面から新井がダイレクトでシュートを打つとこれは枠をとらえますが、ここは安福が好セーブでコーナーキックに。ここから大宮に立て続けにシュートを打たれますが安福らがしっかりと対応して同点にはさせません。
大宮がラインを高くしてコンパクトにしてきたのに対して、フロンターレはパスの出しどころに苦労する場面が続いて、すぐに相手にボールが渡って攻勢を受ける苦しい時間帯に。それでも新井らのシュートは安福がしっかりと対応。しのいでいきます。
33分には大宮、瀬良に代えて、18鈴木彪生が入りボランチに。山岸がトップ下へ。フロンターレは大宮の攻勢にも栗田らがしっかりと対応し、裏へのボールから宮城が大宮のゴールをうかがっていきます。
39分には中島に代わり28浅倉廉。試合はまもなく主審の終了を告げる笛が鳴りタイムアップ。フロンターレは準決勝へ駒を進めました。
立ち上がりから相手にボールを渡したところから失点する苦しい展開ではありましたが、そこから崩れずに逆転勝利を果たし、たくましさが増してきたという印象のフロンターレ。ここからさらにチームがどんな試合を重ねていくのかがとても楽しみです。
準決勝は9日午後1時、河口湖サッカー場にてクマガヤSCとの対戦となります。
前半2-1 後半0-0 計2-1
得点:宮城天、有山佑汰(川崎) 新井成志郎(大宮)
フロンターレの先発:1安福祐一、5森璃太、20澤田泰大、15栗田悠巨、3有山佑汰、8小澤星夜、14山内日向汰、18佐藤聖真、7中島大成、13安田捷人、10宮城天=cap
交代:小澤→11有田恵人 安田→6黒川海翔 中島→28浅倉廉
大宮の先発:20ジョーンズ・レイ、6田中颯太、3山田裕翔、7島村颯汰、2冨田颯、8菅間一輝、4西谷学、11紫藤俊、13長澤一希、10瀬良俊太、9新井成志郎=cap
交代:菅間→12山岸楓樹 瀬良→18鈴木彪生
(文中敬称略)
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