6月19日は、等々力第一サッカー場へ。昨年からU-18年代の1、2年生対象の大会に模様替えとなったJユースリーグの第2戦があり、川崎フロンターレU-18は横浜FCユースとの試合に臨みました。
昨年は8勝0敗でグループCを制したフロンターレは、今季は東京ヴェルディユース、横浜FCユース、鹿島アントラーズユース、大宮アルディージャU-18とともにグループCに入り、開幕戦は5月4日、アウェーで東京ヴェルディユースと対戦。
7-0で勝利し、白星でスタートを切っています。
なお、この記事はフロンターレに取材をお願いし、了承を得て、書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-18 Jユースリーグ vs 横浜FCユース】
6月19日(日)午後5時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ
フロンターレの先発は、GK19菊池悠斗、最終ラインは右から36加治佐海、34山中大輝、35土屋櫂大、27髙橋悠斗、ボランチは38矢越幹都、31田所莉旺、右Mf42児玉昌太郎、左MF32柴田翔太郎、前線には24岡田泰輝、41香取武。
前日のプレミアリーグEASTの横浜FCユース戦でも途中出場した土屋、柴田、香取も名前をつらねる陣容に。
一方の横浜FCは、初戦は鹿島アントラーズユースに9-0で勝利し、第2戦の東京ヴェルディユース戦は2-4で敗れ、ここまで1勝1敗。
先発は、GKにキャプテンの21堤晃波、最終ラインは右から25飯塚大地、17國枝蒼空、22野口颯汰、ボランチは30高橋友矢、35笹歩陸、右に29中台翔太、左に26中島洋之介、2シャドーに23木村恵允、27須田龍心、38庄司啓太郎。
朝から好天に恵まれ、上着を着ていると汗ばむような陽気だった等々力第一サッカー場。夕方に差し掛かっても、まだ、空は明るく、季節が夏に向かっていることを思い起こさせるような気候のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、先にゴールに迫ったのはフロンターレ。左サイドでパスを回して、髙橋悠斗が高い位置へ。折り返しはクリアされましたが、いい形で試合に入っていきます。
しかし、横浜FCも最終ラインの飯塚や國枝、GKの堤もかかわりあい、うまく間にパスを差し込み、組み立てを図り、うまく裏を突くパスを出し、左サイドに開いた中島がうまくフリーで受け、クロスを入れていくなど、流れを次第につかんでいきます。
6分には、左サイドから右サイドを突くパスが通り、エリア外右、抜け出した木村がシュート。ボールはポストに当たり、最後は山中がクリアする好守でフロンターレはしのいでいきます。
さらにラインを高く保ち、ボランチの高橋も左サイドでパス交換からクロスを上げていくなど、横浜FCがフロンターレの陣内で時間をつくっていきます。
8分には、中央からエリア左を突くパスが通り、木村が飛び出しますが、菊池がセーブ。
さらに最終ラインから右サイドを突くパスが通り、中台が高い位置へ仕掛けていきますが、髙橋悠斗、柴田が前に行かせず。
直後には左サイド、高い位置へ抜け出した中島が地を這うようなクロスを入れると、エリア正面やや左、高橋がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレとしては、ひやりとするような時間帯が続いていきます。
12分にはフロンターレも高い位置で児玉がボールをカット。加治佐から最終ライン、山中、土屋とつなぎ、土屋が右サイドを突くパスを出すと、横浜FCはこれをクリアし、右サイドでのスローインに。
ボールは田所を経由して、左サイド、髙橋悠斗へ。髙橋悠斗が斜めに、スルーパスを出すと、エリア内、香取が抜け出し、シュートを打ちますが、堤がセーブ。こぼれ球にさらに岡田が詰めていきますが、横浜FCも体を張って守り、ゴールとはならず。
しかし、フロンターレもいい形をつくっていきます。
田所のフィードに香取がエリア前に動き出していくなど、長いボールも交え、攻めを試みていくフロンターレ。髙橋悠斗が競ったこぼれ球を、山中が拾い、そこから矢越につなげるなど、距離感も次第に良く、自分たちでボールを動かす時間を増やしていきます。
一方の横浜FCは、17分には、左サイド、中島のサイドチェンジが右サイド、中台へ通り、中台は右クロス。これに庄司が頭で合わせますが、ワンタッチあり、ゴールとはならず。
横浜FCはさらに、うまくサイドを突くパスを入れ、そこからエリア右を突くパスを出したり、最終ラインの野口がエリア前にきわどいフィードを入れたりしながら、ゴールへ向かっていきますが、菊池が前に出て阻み、シュートは打たせずに対応。
21分には、中央からうまく前に持ち出し、右に展開。中台が高い位置へ。中台の正面への折り返しに、木村が迫りますが、エリア前で岡田がカバー。
23分には、さらに右サイドでのスローインの流れから、木村がエリア右へ。シュートを打ちますが、フロンターレはクリア。
横浜FCが押し込み、フロンターレが最後のところでしのぐ時間がつづく中で、試合は飲水タイムに。
飲水タイム明け、後ろから組み立てを図る横浜FCに対して、前から奪いにいく姿勢を見せていくフロンターレ。
24分には、高い位置で児玉がカット。下がり目で矢越が受け、そのパスに岡田がエリア前に。最後はブロックされるも、畳みかけるようにして、前から連動していくフロンターレ。
間で矢越がボールをカットし、山中や加治佐、土屋ら最終ラインの選手がボールに触れる時間も増えていきます。
25分にはふたたび横浜FC、左サイド、高い位置へ中島が抜け出しクロスを入れていきますが、エリア内で田所がカバー。すぐさま矢越につなげ、持ち上がった矢越は、左サイド、柴田を狙ったパス。
これは、堤に阻まれたものの、守備から攻めへ、フロンターレの切り替えの速さが増していきます。
29分には、髙橋悠斗、柴田と左サイドでつなぎ、ボールは左サイド、下がり目の田所へ。田所がエリア前に、浮き球を入れていくと、右サイドから斜めにエリア内へ入り込んだ児玉が、抜け出しますが、ボールをおさめきれず。
それでも、いい動き出しを見せ、フロンターレはゴールに迫っていきます。
髙橋悠斗や柴田、矢越や田所がかかわりあいながら動かしていくフロンターレ。土屋のサイドチェンジを、右サイドの高い位置で児玉がおさめ、それを加治佐が追い越していくなど、うまく連係しフロンターレは前に出ていきます。
32分には、左に開いた柴田が、正面へ斜めにパスを入れると、岡田が抜け出しますが、これに対して横浜FCはファール。エリア外正面やや右でのフリーキックに。
キッカーの柴田が右足で、遠いサイドにボールを入れると、土屋が折り返しますが、堤がセーブ。
飲水タイム前と比べると、ボールを奪いにいく強度が増していき、次々に高い位置から追い込んでいくフロンターレ。
34分には、岡田から左に展開。柴田が仕掛け、柴田のパスに、香取が正面へ。ミドルシュートを打つも、堤がセーブ。
さらに下がり目で岡田が胸トラップでおさめ、受けた矢越は左に展開。髙橋悠斗が柴田とのパス交換から高い位置へ。左サイドから斜めに速いパスを入れると、児玉がエリア内へ動き出していきますが、横浜FCの守りに遭い、シュートまではいけず。
それでも、前から追うことを続けていくフロンターレ。36分、高い位置でボールをカット。矢越のパスが、正面、岡田に通り、岡田は前に持ち出して、シュートを打つと、これが決まり、1-0。
ついにフロンターレが先制します。
横浜FCも、右サイドにうまく右に流れた庄司が起点になろうとしますが、矢越が寄せていき、そこからマイボールに。
さらに田所が中央でボールをものにするなどし、相手陣内で時間をつくっていきます。
40分には香取が競ったボールを児玉がおさめ、児玉のパスに、加治佐がエリア外正面やや右へ。これに対して、横浜FCにファールがあり、フリーキックに。
柴田が右足でボールを入れると、遠いサイド、頭で合わせたのは土屋。ボールはゴールのなかへ。2-0。フロンターレが突き放します。
41分には、さらにエリア外左へうまく抜け出した香取に対して、横浜FCにファールがあり、またもやフリーキックに。キッカー、矢越は右足で直接、ゴール左を狙いますが、堤がセーブ。
44分には、児玉から加治佐とつなぎ、加治佐が仕掛け、右コーナーキックに。矢越がボールを入れると、左サイドへながれたボールを、エリア左で拾った田所は、ゴール前に
速いボール。ボールはふたたび右サイドへ。
矢越が折り返すと、岡田が詰めていきますが、横浜FCはクリア。左サイドでのスローインに。
左サイド、受けた岡田が、うまくエリア前に仕掛け、そのパスに香取がエリア外正面やや左に。ミドルシュートは枠をとらえますが、堤がセーブ。
横浜FCも下がり目で受けた木村が切り返し、木村は左サイドを突くパス。中島が抜け出しそうになりますが、加治佐がカバー。
さらに正面へ浮き球を入れていきますが、土屋が体をうまく入れて、前にいかせず。
前半はタイムアップ。2-0でハーフタイムへ。
後半、フロンターレは交代なし。横浜FCは、國枝に代わり298深澤莉久、中台に代わり32内堀太貴が入ってのスタート。
立ち上がりから右の加治佐から間で香取、岡田が受け、左サイドの柴田に展開し、両サイドを使い前に出ていくフロンターレ。矢越や田所が多く触れ、髙橋悠斗もときには高い位置をうかがいながら前に出ていきます。
横浜FCも最終ラインに、笹や高橋がかかわりあい、浮き球に木村や庄司が前に動き出していきますが、土屋が落ち着いて、菊池に戻るようなかたちで対応。
さらにエリア前に鋭い、くさびのパスを入れ、起点をつくろうとしていきますが、髙橋悠斗がしぼって、カバーし、それをさせずに、しのいでいきます。
6分には、フロンターレ、菊池が前に浮き球を送ると、セカンドボールを拾った矢越が前に。矢越のスルーパスに児玉がエリア右へ抜け出しますが、野口がブロックしていきます。
横浜FCが前に出てきても、土屋が粘り強く足を伸ばし、柴田も中央をカバーするなどして、簡単には前にいかせずに対応していくフロンターレ。そこから攻めへ転じていきます。
9分には、香取、岡田とつないで、岡田の折り返しに、児玉が正面やや右へ。児玉のパスに、加治佐がエリア右へ抜け出し、仕掛けるも横浜FCはブロック。
コーナーキックをしのいだ横浜FCは、中央に縦パスを入れていきますが、田所がカバー。
さらに横浜FCは、左サイドでボールを奪い、前に出ていこうとしますが、加治佐が厳しく寄せていき、フロンターレボールのスローインにしていきます。
11分、フロンターレは児玉に代わり39知久陽輝。
右サイドで矢越、知久、香取がかかわりあい、動かしていくと、13分には山中のフィードに、香取が右サイドの高い位置へうまく抜け出していきます。
香取が切り返し、エリア正面やや右にパスを送ると、そこに抜け出したのは岡田。シュートを打つと、ボールはゴールのなかへ。3-0。
フロンターレが突き放します。
フロンターレはさらに矢越や香取も下がり目に下りてボールを受け、岡田もうまく間で受けながら、ボールを回していきます。
横浜FCも右サイドに展開し、縦に仕掛けていきますが、髙橋悠斗、土屋が囲い込むようにして寄せ、前にいかせず、対応していきます。
15分フロンターレは、柴田に代わり26中原章雅、矢越に代わり37齊名優太、香取に代わり28髙橋宗杜。
16分には、右サイドに開いて受けた岡田が、エリア正面へ浮き球を入れると、これにエリア右、髙橋宗杜が抜け出し、堤が前に出て阻もうとしたところを見て、シュートを打ちますがわずかに右。
出場直後の最初のプレーで、髙橋宗杜がチャンスをつくっていきます。
直後には横浜FC、中央から笹の縦パスが通り、須田が正面へ。しかし、土屋がカバー。シュートは打たせずにしのいでいきます。
攻めに転じたフロンターレは、中央からの攻めに。岡田がエリア外正面で受け、そのスルーパスに髙橋宗杜がエリア内に。横浜FCにはさみ込むように対応され、シュートにこそいけませんでしたが、最後まで粘り強く足を伸ばし、ゴールへ向かう姿勢を示していきます。
フロンターレは、出足よく山中がボールをカット、そこから田所、左の髙橋悠斗に展開し、中央の齊名のスルーパスに、中原が左サイドの裏を取り、仕掛けていくなど、つながりを持ってプレーを重ねていきます。
21分には、エリア外正面へ中原が抜け出し、右へパスを出すと、受けた加治佐はエリア右への仕掛け。シュートはブロックされたものの、チャンスをつくっていきます。
ここで横浜FCは、須田に代わり39朝見友樹。
22分には右サイドでのスローインの流れから、庄司がエリア内へ仕掛けていきますが、土屋が粘り強くついていき、シュートは打たせず。
横浜FCの右コーナーキックとなるも、髙橋悠斗がクリアしたボールを髙橋宗杜がおさめ、ふたたび自分たちでボールを動かす時間をつくっていきます。
24分には、山中が中央に縦パスを入れると、齊名から田所とつながり、田所のパスに中原がエリア外左へ。さらに左に展開し、ボールは髙橋悠斗へ。
左サイドから髙橋悠斗がクロスを入れると、エリア内へ髙橋宗杜が飛び出しますが、オフサイドに。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは岡田に代わり40八田秀斗が前線へ。
田所、齊名がかかわり、齊名のスルーパスに八田がエリア内へ動き出したり、また髙橋悠斗が左サイドからエリア前にきわどい浮き球を入れるなどして、フロンターレはさらにゴールをうかがっていきます。
一方の横浜FCも、27分には堤が左サイドに送ったボールを、中島がおさめ、中央へ斜めに仕掛ける木村を経由して右に展開。内堀がニアに右クロスを入れていきますが、土屋がクリア。
さらに中島が斜めにエリア前に仕掛けていきますが、フロンターレはコンパクトにして、最後は前にいかせず。
中原が中央へ絞ってボールをものにするなど、守備でもいいプレーを重ねていきます。
33分には齊名のスルーパスに、髙橋宗杜が正面へ。そこから人をかけ、前に迫っていくと、正面でふたたび受けた齊名は右に展開。加治佐が仕掛けていき、右コーナーキックに。
中原が左足で入れたボールは、堤がセーブ。すぐさまリスタートした横浜FCは、速い攻めを仕掛けていきますが、フロンターレも戻りが速く、最後のところでクリアしていきます。
右サイドでは加治佐、左サイドでは中原が仕掛ける場面をつくっていくフロンターレ。
36分には、齊名から左に展開。髙橋悠斗につながり、髙橋悠斗は正面の八田にパス。八田が右サイドの裏を突くパスを出すと、加治佐へ。
加治佐はいったん正面の髙橋宗杜におさめ、縦に仕掛けていきますが、横浜FCの体を張った守備で、右コーナーキックに。
中原が蹴ったボールは、直接ゴールへ向かっていき、クロスバーに当たり、こぼれ球に山中が詰めて、今度は左コーナーキックに。
中原がボールを入れると、右サイドに流れたボールを拾った田所は右クロス。最後にはフロンターレのファールとなりましたが、畳みかけるように、迫っていきます。
39分にはふたたび左コーナーキックを得たフロンターレ。中原が遠いサイドにボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、右サイドに流れた髙橋宗杜に展開。
髙橋宗杜のパスに、齊名が正面へ。齊名のシュートは右に。
40分には右サイドでのスローイン、受けた知久が一気にエリア右へ。折り返すも、クリア。
相手陣内でフロンターレが時間を重ねていきます。
43分には、右サイドでのスローイン、受けた知久は、髙橋宗杜とのパス交換からエリア正面やや右へ。シュートを打つと、これが決まり、4-0。
後ろから組み立てる姿勢を見せていく横浜FCに対して、髙橋宗杜を先頭に、前から奪いにいくフロンターレ。高い位置で自分たちのスローインにするなど、相手陣内でのプレーを重ねていきます。
44分には、髙橋悠斗が左サイドを突くパスを出すと、中原章雅が高い位置へ。粘り強くボールを追い、中原章雅がエリア外左で折り返すと、エリア正面、髙橋宗杜が倒れ込みながらも、シュート。
これが決まり、5-0。
ロスタイムに入り、右サイドの高い位置に流れた髙橋宗杜がボールをキープするなどし、エリア近くでプレーを重ねていくフロンターレ。
46分には右サイドでのスローインから、八田がエリア外右に抜け出しそうになると、横浜FCにファールがあり、フリーキックに。
知久が右足でボールを入れると、頭で合わせたのは八田。ボールはゴールのなかへ。6-0。
直後には横浜FC、中島が縦に仕掛けていくも、うまく加治佐が体を入れ、前に行かせず。
試合はタイムアップとなり、6-0。
前半は横浜FCの時間帯もあった中で、飲水タイム明けあたりから、強度を高めていったフロンターレ。
ちょっとしたところでボールに対して足を伸ばしにいくなど、選手たちそれぞれが持つ、あと一歩前に行く意識の積み重ねが、勝利に結びついたように思えました。
前半2-0 後半4-0 計6-0
得点:岡田泰輝2、土屋櫂大、知久陽輝、髙橋宗杜、八田秀斗(フロンターレ)
フロンターレの先発:19菊池悠斗、36加治佐海、34山中大輝、35土屋櫂大、27髙橋悠斗、31田所莉旺、38矢越幹都、42児玉昌太郎、32柴田翔太郎、24岡田泰輝、41香取武
交代:児玉→39知久陽輝 柴田→26中原章雅 矢越→37齊名優太 香取→28髙橋宗杜 岡田→40八田秀斗
控え:33山本健翔
横浜FCの先発:21堤晃波(c)、25飯塚大地、17國枝蒼空、22野口颯汰、30高橋友矢、35笹歩陸、29中台翔太、26中島洋之介、23木村恵允、27須田龍心、38庄司啓太郎
交代:國枝→28深澤莉久 中台→32内堀大貴 須田→39朝見友樹
控え:1岡本虎太郎 34多田雄貴 24中林優友
(文中敬称略)
写真はかんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
かんちさん撮影
なかはらいだいち撮影
以下の試合は練習試合から。45分1本行われ、1-0
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