夏休みが明け、最初の日曜日を迎えた9月4日の等々力第一サッカー場。
川崎フロンターレU-15の二年生たちが、メトロポリタンリーグ、前橋FC戦に臨みました。
この記事は、フロンターレの取材をお願いし、了承を得て書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 前橋FC】
9月4日(日) 午後3時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れのちくもり 35分ハーフ
ここまで6勝2敗のフロンターレ。先発は、GK45岡本栞汰、最終ラインは右から25メンディーサイモン友、28山川陽平、26菊池京、30木下勝正、ボランチは32尾関悠太、35小川尋斗、右MF37富田周平、左MF41三上瑛大、前線には39小林朝日、42白倉凛生。
前橋FCは、3勝1分け3敗。前橋FCのホームで行われた前回の対戦では、フロンターレから見て0-1。前橋FCが勝利しています。
日差しがそそぎ、座っていてもシャツに汗がにじみ出てくる厳しい暑さの等々力第一サッカー場。サッカー場を見下ろす土手の木陰や、柵の外から両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高く保ち、最終ラインの14や24、中盤の16や15を中心にボールを回してくる前橋FC。
フロンターレはそれに対して、浮き球に小林が前に動き出したり、セカンドボールを小川尋斗がものにしたりするなどし、自分たちの流れをつくろうとしていきます。
3分には、前橋FC、正面へ抜け出した21がシュート。枠をとらえますが、岡本が手を伸ばし、はじき出す好守。素晴らしい反応で、しのいでいきます。
6分には、右サイド、8が21とのパス交換から、中央やや右寄りに。左サイドを突く好パスに、6がオーバーラップ。
6はクロスを入れていきますが、フロンターレはブロック。
さらにGK1に、最終ラインの14、16、間で左MFの20がうまく受けるなど、前橋FCがボールを動かす時間が続いていきます。
7分には、15のパスに、6が左サイドの高い位置へ。クロスを入れるも、岡本がセーブ。
さらに8分には、15の背後を突くパスに、21がエリア内へ動き出しますが、山川がカバー。
9分には、右サイドから21が斜めの仕掛け。しかし、長崎が粘り強く寄せていき、シュートや折り返しは許さず。
11分には、さらに前橋FC、中央で8がターン。スルーパスを出すと、いったんはフロンターレがカットするも、奪い返した20がエリア正面右へ。シュートを打ちますが、左に。
なかなか前に出られないフロンターレ。それでも小川尋斗がうまくボールを落ち着かせ、左サイド、長崎へつなげ、長崎のパスに、三上が高い位置をうかがうなどし、次第に相手陣内に入っていけるように。
菊池のパスに、メンディーが右サイドの高い位置へ顔を出し、そのパスに富田が前線へ動き出すなど、だんだんとエリア近くでプレーする時間を増やしていきます。
後ろから組み立てを図る前橋FCに対して、白倉や小林、三上らが前から追い込みにいき、小川尋斗がボールをカット。
三上が中央に寄って、尾関との連係からボールをっものにするなどしていくフロンターレ。
右サイド、メンディーの斜めのパスに、正面へ小林が迫るなどしていきます。
16分には、右サイドからの攻めに。富田が右クロスを入れると、エリア内、抜け出した三上がヘディングシュート。しかし、GK1がセーブ。
18分には、前橋FC、GK1から中盤の15、最終ラインの14や24がかかわって細かく動かし、24から左の6へ。6のパスに、エリア外正面やや左、15がミドルシュートを打ちますが、岡本がセーブ。
さらに右サイドへの縦パスに、2が高い位置へ。クロスを入れると、ニアに21が迫りますが、フロンターレはコンパクトに、対応。
21分には、前線の19がやや下がり目で受け、右サイドにパスを出すと、2がクロスを入れますが、岡本がセーブ。
ふたたび前橋FCが人をかけ、迫る時間が続きましたが、フロンターレはしのいでいきます。
飲水タイムをはさんで、25分にはフロンターレ、右サイド、メンディーから中央の尾関へ。
尾関がうまく反転。尾関のパスに、三上がエリア外左へ。仕掛けた三上のシュートは枠をとらえますが、GK1がセーブ。
直後には、小川尋斗が左に展開。三上につながり、三上は追い越した長崎にパス。長崎が左クロスを入れると、富田が頭で合わせますが、右に。
フロンターレが、うまく中央と両サイドを使いながら、迫る時間をつくっていきます。
左サイドで尾関、三上、長崎がかかわってボールを回していき、失っても小川尋斗がカバーし、簡単に前にいかせず対応していくフロンターレ、
29分には左サイド、三上がエリア外左へ持ち出し、そのパスに小林がエリア外正面へ。小林のパスに、白倉がエリア内へ。最後は前橋FCの守備に遭い、シュートは打てませんでしたが、人数をかけ、ゴールに迫っていきます。
30分には、前橋FC、左サイド、流れた19は追い越した6にパス。6のクロスはワンタッチあり、右コーナーキックに。
14が左足でボールを入れると、19が合わせますが、右に。
31分にはフロンターレ、右サイド、メンディーから中央の小川尋斗、やや下がり目の白倉とつながり、白倉のスルーパスに、三上がエリア内へ動き出すも、前橋FCの守備に遭い、シュートは打てず。
それでも、好パスでゴールをおびやかしていきます。
32分には、尾関の縦パスに小林が正面へ。いったん富田に預けた小林は、エリア右に抜け出してシュート。しかし、左へ。
34分には、三上が高い位置でボールをカット。スルーパスに、エリア左へ抜け出した小林が折り返すと、ゴール正面で白倉が押し込みますが、オフサイド。
すばやいリスタートで、左サイドから攻勢に出た前橋FCは、6が高い位置でクロス。しかし、エリア内、三上がカバー。すばらしい切り替えの速さで、しのいでいきます。
白倉が中盤にプレスをかけて、ボールを奪い取るなどしていくフロンターレ。
アディショナルタイムには、尾関、小川尋斗と中央でつないで、小川尋斗は右に展開。メンディーの斜めのパスに、三上が正面へ。三上のパスに、小林が抜け出しますが、前橋FCの守備が阻んでシュートは打てず。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは白倉に代わり31木下勝正が入りボランチ。尾関が前線へ。
立ち上がり、前半と同様、最後尾からの組み立てを図る前橋FCに対して、前線からのプレスで奪いにいくフロンターレ。
2分には、高い位置でボールをものにし、小林がエリア外正面やや左に。ここでファールがあり、フリーキックに。
キッカーの小川尋斗は、左に展開。長崎がクロスを入れますが、GK1がセーブ。
さらに長崎、三上に尾関や小川尋斗がかかわって左サイドでボールを回すなどし、迫っていくフロンターレ。
相手にボールが渡っても、エリア外正面でボールをカットした富田が、仕掛けてミドルシュートを打つなど、ゴールに向かっていくプレーを重ねていきます。
前橋FCも、5分には左サイドに流れた19へつながり、19は斜めにエリア内への仕掛け。しかし、山川がカバー。
前橋FCは、中央の15や16、最終ラインの14や24、左サイドの6もかかわってボールを回していき、7分には、15のパスに、21が右サイドの高い位置へ。
21は折り返しますが、岡本がセーブ。
さらに人をかけて、迫る前橋FCに対して、コンパクトに、粘り強く対応していくフロンターレ。
7分には、その攻めをしのぎ、小川尋斗は正面へ浮き球のパス。小林が抜け出してシュートを打ちますが、GK1がセーブ。
8分には、前橋FC、中央からパスが通り、20がエリア外左へ。シュートを打ちますが右に。
10分には、浮き球に、21がエリア内へ。しかし、山川がカバー。ここでも、いい守りを見せ、阻んでいきます。
尾関や小川尋斗、木下がかかわって、左サイド、三上につながり、尾関を経由して右サイドのメンディーに展開するなど、両サイドを使いながら前に出ていくフロンターレ。
11分には、小川尋斗から左サイド、長崎へ。長崎のパスに、高い位置へ抜け出した三上が仕掛け、左コーナーキックとなります。
キッカーの小林が右足でボールを入れると、セカンドボールを正面で拾った尾関は、エリア内へ浮き球のパス。おさめ、シュートを打ったのは小川尋斗。
ネットを揺らして、1-0。フロンターレが先制します。
フロンターレはここで、メンディーに代わり7大原比呂、尾関に代わり15十河晟央。U-13の2人がピッチへ。
小川尋斗のパスを受けた三上が、左サイドを仕掛けたり、スローインの流れから正面へ富田が抜け出したりと追加点を狙いにいくフロンターレ。
15分には、岡本が前線へボールを送ると、十河が正面へ。ボールをおさめ、前橋FCの選手を振り切った十河はエリア内へ。シュートを打つとこれが決まり、2-0。
見事な体の強さと粘り強さを見せ、フロンターレが突き放します。
小林や十河、三上が前から追い込みに、また、山川や菊池も積極的に前に出て、インターセプトを試みるなどしていくフロンターレ。
17分には、長崎がカット。そのパスに、十河がエリア正面へ。切り返してシュートを打つも、前橋FCはブロック。
18分には、左サイドの長崎から、中盤の木下とつながり、木下のパスに、三上が左サイドの高い位置へ、三上が折り返すと、小林が正面やや左に迫りますが、GK1がセーブ。
フロンターレは、左サイド、長崎のパスを正面で十河がおさめ、中盤の木下が右サイドを突くパスを出すなど、高い位置でプレー。
さらに菊池や山川、長崎や岡本が後ろでボールに触れていき、小川尋斗や木下もかかわって、細かく動かしていきます。
飲水タイムをはさんで、23分には、浮き球のパスに、小林がエリア正面やや右へ。GK1を引き付けて、ループシュートを打ちますが、右に。
フロンターレは、さらに小林や三上が、プレス。前橋FCはうまく間に通し、エリア外左に8が迫るなどしますが、大原と小川尋斗が寄せていき、前に行かせず。
ふたたび攻めに転じ、小川尋斗から受けた富田が、十河とのパス交換から正面をうかがい、また左サイドの長崎が中央へ寄り、右サイドを突くパスに、富田が抜け出しそうになるなどしていきます。
29分には、エリア外正面、小林が抜け出し、ミドルシュート。しかし、GK1がセーブ。左コーナーキックに。
フロンターレはここで富田に代わり40玉木聖梛。
長崎が左足でボールを入れ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、エリア正面で木下がシュート。しかし、これをブロックした前橋FCはカウンターに。
エリア外正面へ19が迫るも、エリア外に出た岡本がカバー。うまくボールを奪い取って、クリアする好守。3人目のCBがいるかのような、素晴らしいプレーに、ピッチ外で見守っていた選手たちを沸かせていきます。
31分には、フロンターレ、最終ラインの菊池がスルーパス、エリア左、三上が抜け出しそうになりますが、GK1が阻み、それには至らず。
それでも、ここでも最後尾からの好パスで、揺さぶるのはフロンターレ。さらに玉木が間に顔を出し、それを追い越した大原がクロスを入れるなど、ゴールに向かい続けていきます。
前橋FCも、左サイド、途中出場の23が仕掛ける場面をつくりますが、大原が粘り強く寄せていき、最後はゴールキックに。
35分には、フロンターレ、山川の浮き球を、中央寄りで三上がおさめ、そのパスに小林がエリア正面へ。シュートを打ちますが、右に。
フロンターレはここで、小林が交代。U-13の5今廣遥碧が入り、ボランチ、木下が前に。
37分には、今廣、小川尋斗が中央で動かして、左に展開。三上から長崎へつながり、長崎から正面で受けた木下のパスに、左から斜めに、三上がエリア内へ。
シュートを打ちますが、右に。
38分には、今廣のスルーパスに、十河が正面へ。前橋FCの選手が寄せてきたところ、粘り強くキープを図った十河は、右にパス。これを玉木が決めて、3-0。
途中出場の選手たちが、かかわって、フロンターレがさらに突き放します。
試合はまもなくタイムアップとなり、3-0。
前橋FCの選手たちも、すばらしいプレーを見せたなか、徐々に自分たちで主導権を握れるようになり、攻守で好プレーを重ねていったフロンターレ。
見事に勝利もものにしました。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:小川尋斗、十河晟央、玉木聖梛
フロンターレの先発:45岡本栞汰 25メンディーサイモン友 28山川陽平 26菊池京 30長崎亘佑 35小川尋斗 32尾関悠太 37富田周平 41三上瑛大 39小林朝日 42白倉凛生
交代:白倉→31木下勝正 メンディー→7大原比呂 尾関→15十河晟央 小林→5今廣遥碧
控え:33高橋壱梛
(文中敬称略)
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