トップチームが浦和レッズとの大一番を2-1で制した翌日8月21日は山梨県昭和町の押原公園へ。プリンスリーグ関東の中断期間が終わり、川崎フロンターレU-18はヴァンフォーレ甲府U-18とのアウェーゲームに臨みました。
プリンスリーグ関東は横浜FCユースvs山梨学院をのぞいて、中断前に一通りの対戦を終え、川崎フロンターレU-18は3勝4敗2分け、得点11失点15、勝ち点は11。順位は次の通り。
①浦和レッズ(勝ち点20、得失点差+9)②桐光学園(16、+2)③横浜FCユース(14、-1)※④三菱養和ユース(13、+6)⑤山梨学院(13、-1)※⑥前橋育英(12、+3)⑦東京ヴェルディユース(11、-3)⑧川崎フロンターレU-18(11、-4)⑨帝京第三(9、-5)⑩ヴァンフォーレ甲府U-18(5、-6) ※横浜FCユースと山梨学院は1試合未消化
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第10節vsヴァンフォーレ甲府ユース】
8月21日午後3時キックオフ 押原公園 晴れ
フロンターレの先発はGK16早坂勇希、DFは右から14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、ボランチはキャプテン10田中碧、7桝谷岳良、右MF11道本大飛、左MF8栗脇拓人、トップ下18村田聖樹、FW26宮代大聖
甲府はGK1関敦也、DFは右から16大橋勇斗、キャプテン7西海那音、5入間川景太、18金子航太、ボランチは4酒井匠、22相田峻太、右MF24土屋快登、左MF8加々美登生、FWは3田中亜祈、2依田章汰
今季フロンターレは甲府と2回対戦しており、プリンスリーグ関東第1節では1-0、日本クラブユース選手権関東予選では3-0、フロンターレがいずれも勝利をおさめています。
この日の山梨県内は昭和町の隣、甲府市では最高気温34.6度を記録するなど、座っているだけでも汗が体からにじみ出てくる暑さ。気温が下がる気配すら感じさせず、キックオフ前にもこまめに選手たちは水分をとっていきます。
試合は立ち上がりからフロンターレがボールを保持、こまかくパスを回して甲府の陣内へ。時おり長いボールも入れていくと、8分にはエリア右で村田がフィードに競り勝ち、エリア左で宮代がこれを拾ってこの日初めてのシュート。これはGK関の正面。
一方の甲府もカウンターから右の土屋が仕掛けて折り返したボールに、田中が迫りますがここは小川がカバー。さらにエリア正面のフリーキック、入間川が直接狙いますがこれは上へ。
13分にはフロンターレ、道本が相手陣内でボールを奪いとったところから、宮代がエリア右へ力強く突破。これに対して甲府の選手がファールで倒して得たフリーキック、小川が直接狙いますがこれはブロックに阻まれ枠には飛ばず。
直後には小川が右サイド高い位置から上げたクロスはエリア内でクリアされますがこぼれたボールを拾った川崎がエリア外左からミドルシュート、しかし、GK関がこれにさわってネットを揺らすには至らず。
25分を過ぎた頃には3分間のクーリングブレークに。ユニホームを脱いで、日除けの設けられたベンチへ入る選手たちに、控えの選手らが水を渡し、風を送って試合の再開に備えます。
クーリングブレーク明け、「立ち上がり、しっかり全員で」。早坂らが声をかけて臨むフロンターレは田中、桝谷が縦パスを積極的に入れ、さらに攻勢に。道本や栗脇が中へうまく位置を取って小川や川崎も高い位置に上がっていきます。
甲府も土屋が仕掛けてカウンターに出ていきますが、フロンターレの切り替えは速く、栗脇が自陣に戻って体をうまく入れるなどして対処。決定的なシュートを打つところまでは至らせず。
36分には田中のスルーパスに川崎が左サイドへ抜け出してクロスを上げると道本がシュートに持ち込みますがここはブロックに阻まれ、コーナーキックに。そのコーナーのこぼれ球、田中が拾い放ったミドルシュートは左へ。39分には細かいパス交換からエリア左へ顔を出した小川がシュートを放つもここもブロック。ここで得たコーナーキック、高吉が頭で合わせますがこれは右へ。
前半は攻め続けながらも0-0でタイムアップとなります。
後半はともにメンバーの交代はなく、スタート。立ち上がりには甲府が前へ積極的に出てフロンターレのゴールへ迫りますが、ロングボールに対しては高吉や新井がしっかり対応、サイドからの攻めに対しては小川や川崎が粘り強く守ってこれをしのぐと、しだいにまたフロンターレがボールを回せるように。5分には田中がエリア正面へスルーパスをだしますが、村田はわずかに反応できず。
甲府は8分に相田が負傷し、26萩原優馬がピッチへ。
フロンターレは人数をかけてエリア前へ迫りますが甲府は依田を前に残して粘り強く守り、なかなかシュートは打てず。フロンターレの攻めをしのいだ甲府は12分には右へ展開し、土屋が左足でクロスを上げますがエリア左で甲府の選手はさわることはできず。また依田にロングボールを入れていきますが、高吉がしっかり対応して起点をつくらせず。
17分にはフロンターレ、宮代と村田がパス交換し、右裏へパスを出すと道本が抜け出しますがこれはオフサイド。ここでフロンターレは道本に代わり6小泉靖弥が右MFに。
18分には甲府、入間川を起点に右から大橋がクロスを上げますがシュートはブロック。さらに左サイドからのパス交換、加々美がエリア左へ進入、シュートを放つもライン上で新井がこれをクリアする好守。クーリングブレーク明けには右へ開いた依田のクロスにエリア内、加々美が飛び込みますがさわることはできず。
フロンターレは33分、川崎を起点に、中盤で田中、桝谷、村田がパスを細かく回して、村田がスルーパスを出すと川崎がこれに抜け出てエリア正面からミドルシュートを打ちますがこれは上へ。さらに小泉が右から仕掛けて折り返すとこぼれ球を拾った宮代がエリア左からシュートを打ちますがこれは左へ。
43分には栗脇に代わって26横田大祐が左MFに。直後には宮代が左から仕掛けて折り返したボール、田中がミドルシュートを打つもこれは上へ。ここで甲府は土屋に代わり19長田光生。ロスタイムには左から横田を起点にエリア正面へボールが出ると村田がシュートを打つも上へ。フロンターレは前へ人数をかけて勝ちにこだわっていきます。甲府もカウンターからやや手薄になったフロンターレ陣内へ、加々美が仕掛けて攻めに出ますが高吉や新井がこれにしっかり対応してシュートは打たせず。
ともにゴールネットを揺らすには至らず。試合は0-0でタイムアップとなりました。
前半0-0 後半0-0 計0-0
フロンターレの先発:16早坂勇希、14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、10田中碧=cap、7桝谷岳良、11道本大飛、8栗脇拓人、18村田聖樹、26宮代大聖
交代:道本→6小泉靖弥 栗脇→29横田大祐
控え:21浅川将輝 2横山尚貴 4伊従啓太郎 30島崎元 15池谷祐輔 28山田新 31上野綜太
甲府の先発:1関敦也、16大橋勇斗、7西海那音=cap、5入間川景太、18金子航太、4酒井匠、22相田峻太、24土屋快登、8加々美登生、3田中亜祈、2依田章汰
交代:相田→26萩原優馬 土屋→19長田光生
例年暑い時期の山梨県内でのアウェーゲームには苦しんでいるフロンターレ、今年も山梨学院高校戦では0-3で敗れています。ゴールをとることができなかったのは残念でしたが、暑さのなか、最後まで運動量を落とすことなく戦えたのは良かった、と思いました。
これでフロンターレは3勝4敗3分け、勝ち点は12。順位は8位とかわらず。第10節を終えてプリンスリーグ関東の順位は次の通り。
①浦和レッズユース(勝ち点23、得失点差+13)②桐光学園(19、+5)③前橋育英(15、+4)④横浜FCユース(14、-2)※⑤三菱養和ユース(13、+3)⑥山梨学院(13、-5)※⑦東京ヴェルディユース(12、-3)⑧川崎フロンターレU-18(12、-4)⑨帝京第三(10、-5)⑩ヴァンフォーレ甲府U-18(6、-6) ※横浜FCと山梨学院は1試合未消化
次節は8月28日午後3時、等々力陸上競技場にて三菱養和ユースとの対戦となります。数年前から好勝負となることの多いこのカード。今季はプリンスリーグ関東第2節では1-1の引き分け。日本クラブユース選手権関東予選では押されぎみに試合を進められ先制されたものの川崎晶弘のロスタイムの得点で追い付き1-1に。しかし、PKでは3-4。ともに最後までわからない熱戦となっています。
お時間のある方はぜひとも等々力へ足をお運びください。
(文中敬称略)
写真はかんちさんのものを多く使わせていただきました。ありがとうございます!
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