【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第22節 vs 青森山田高校】
12月4日(日)13:00 キックオフ 曇り 258人
第20節 FC東京戦でプレミアリーグEASTの優勝を果たした川崎フロンターレU18は、第21節で2位横浜Fマリノスユースと打ち合いの末引き分け、最終節となる第22節 青森山田高校戦を迎えました。
川崎フロンターレの先発は、GK21濱﨑知康、最終ラインは右から22江原叡志、DF4高井幸大、3松長根悠仁、35土屋櫂大、ボランチはゲームキャプテン10大関友翔、18由井航太、右MF36加治佐海、左MF25志村海里、2トップに、20岡崎寅太郎、9五木田季晋。
対する青森山田の先発は、GK30葛西淳、最終ラインは右からDF2渡邊来依、22小泉佳絃、ゲームキャプテン5多久島良紀、3西脇虎太郎、ダブルボランチに26谷川勇獅、6中山竜之介、右MFに8小栁一斗、左MFに16芝田玲、2トップに11奈良岡健心、10小湊絆となりました。
リーグ最終戦とあって、両チームの保護者や家族、サポーターが見守る中、前半は川崎ボールでのキックオフ。
まずチャンスを作ったのは青森山田。5分、8 小栁一斗の右サイドからのクロスに合わせたのは16 芝田玲。シュートとなりますが、ここは川崎守備陣が落ち着いてクリア。最初のピンチをしのぎます。
続けて青森山田は7分、11 奈良岡健心のロングスローからチャンスを作っていくと、9分、右サイド深い位置でボールを受けた奈良岡からクロスがあがりますが、これは枠の外へ。立て続けに10 小湊絆の左サイドからのシュートは枠を外れ川崎は難を逃れます。
しかし青森山田の攻撃は続きます。右サイド奈良岡のグラウンダーのアーリークロスは川崎4 高井幸大がブロック。相手のチャンスを潰していきます。
川崎フロンターレは13分、青森山田のプレッシングが弱まってきたところでチャンスを得ます。
35 土屋櫂大から縦のパスで25 志村海里へ。そこから中よりでボールを受けた18 由井航太から前線の9 五木田季晋のポストに後方から走り込んだ20 岡崎寅太郎を経て再び五木田へ。五木田の落としに右足を振り抜いたのは10 大関友翔。しかしこのシュートは青森山田GK30 葛西淳の正面へ。最初のシュートとなりましたが得点にはならず。
ここからのトランジションで速攻に出た青森山田は右サイドを小湊がドリブルで運びますが、川崎は対峙する土屋が良い対応。ノーファウルで速攻を防ぎます。
15分にも川崎。高井のロングサイドチェンジパスを左サイドの志村がおさめ、中央の五木田へ。五木田はシュートを放ちますがこれは力なく、GKに抑えられます。
対する青森山田は16分、右サイドで得たCKを川崎3 松長根悠仁がブロックしますが、崩れたところにボールを拾ったのは26 谷川勇獅。左の小湊へつなぐと、小湊はニアサイドを丁寧につくシュートでゴールネットを揺らします。先制点は青森山田へ。
先制を許してしまった川崎は19分、チャンスを作り出します。
左サイドでボールを受けた志村から岡崎へ。岡崎からのクロスは青森山田DFに弾かれCKとなります。大関のCKはブロックされますが、セカンドボールを拾った松長根は中央の五木田へ。五木田は狭いスペースでなんとかシュートまでもっていきますが、これもGKへ。川崎は立て続けに攻勢に出ます。
20分、再び大関のCKから高井の落としは大関へ。大関はシュートを放ちますが、コースがなくGK正面へ。なかなか得点に至りません。
前半の中盤戦は両チームが代わる代わる攻撃に出ますが、どちらもゴールは遠く、時間が過ぎていきます。
そんな中、前半の終盤に差し掛かるところでペースを握ったのは川崎。
30分、右サイド36 加治佐海からのロングボールに抜け出した五木田は飛び込んでくるGKに触られるまえにシュートを放ちますがこれは枠を捉えず。しかし、シュート後にGKに倒されファウルの判定。PKを得ます。キッカーはそのまま五木田。五木田は正面にシュートを放ちますが、GK葛西に見切られストップされてしまいます。
37分にも川崎。FKの崩れから志村、松長根とつないでクロスを入れますが、これはブロックされます。トランジションで青森山田のカウンターとなりますが、またも土屋のいい対応でピンチをしのいでいきます。
青森山田は39分、谷川と小栁のボール交換からクロス。高く上がったクロスに青森山田の選手たちが飛び込みますが、ここは川崎GK21 濱﨑知康がハイボールを難なく処理し事なきを得ます。
42分、青森山田は小栁に代わって9 武田陸来を投入。
前半終了間際の45分、川崎のチャンス。大関から志村とつないでクロス。これはDFに阻まれますが、CKを得ます。大関のCKは弾き返されますが、こぼれ球を拾ったのは志村。大関に戻し放ったシュートはDFにブロックされますが、高井から大関へ、大関から五木田へのスルーパスとなりますが、これはつながらず。前半は青森山田リードのまま終了となります。
後半、川崎は岡崎に代わって5 浅岡飛夢を投入。高さを出します。
まずチャンスを作ったのは川崎。6分、左サイドで志村が縦に仕掛けます。深い位置からのクロスはブロックされるも、幸先の良いスタートとなります。
8分にもフロンターレ。土屋のインターセプトから前線へつけますが、DFの素早い寄せで攻撃にはつながらず。
青森山田はアタッキングサードでスローインを得ると、奈良岡がロングスロー。的確にゴール前にボールを入れてきます。ロングスローの流れから得たCKのセカンドチャンス、9 武田陸来から小湊へとつなぎますが、シュートは枠外へ。
対する川崎は12分、自陣でのクリアからなめらかなトラップで前を向いた18 由井航太から素早く前線の五木田へつけますが、このポストプレーはDFの激しいチェックにあい潰されます。
16分にも川崎。センターライン付近でボールを受けた志村を追い越した土屋へ。土屋はアタッキングサードに入るとアーリークロスを入れますが、中央の5 浅岡飛夢には合わず。
19分には土屋から由井、大関とつないで五木田とのワンツーから大関がクロスをいれますがこれはDFにブロックされます。これで得たCKでは変化をつけて志村へ。志村はミドルシュートを放ちますがこれはDFにブロックされ、逆にカウンターを受けます。センターラインを越えたあたりまでボールを運ばれますが、激しいプレッシャーでピンチをしのいだのは22 江原叡志。両サイドの守備の面での大きな貢献が光ります。
頻繁に攻守の入れ替わる中、次のチャンスをものにしたのは青森山田。
24分、左右のサイドチェンジから6 中山竜之介がクロスを入れますが、川崎は松長根がCKへ逃れます。このCKは川崎守備陣が跳ね返しますが、ペナルティエリア外枠ぎりぎりでセカンドボールを拾ったのは青森山田 武田。思い切り右足を振り抜いたシュートはDFのディフレクションがありコースが変わってそのままゴールへ。後半のいい時間に、青森山田が追加点をあげ川崎を突き放します。
劣勢になった川崎は志村、加治佐に変わって14 大瀧螢、32 柴田翔太郎を投入。大瀧はボランチの位置に入り、大関を一列あげます。
交代の効果はすぐに発揮されます。
29分、大瀧からのボールを右サイドで受けた大関はドリブルで2人かわし、中央の浅岡へ。浅岡は堅実なポストプレーでワンツーを完成させボールは再び大関へ。右サイドで完全に抜け出した大関は落ち着いてボールを枠に蹴り込み、ゴール。遠かったゴールネットをようやく揺らし、1点を返します。
終盤、川崎は怒涛の攻勢を仕掛けます。
34分、右サイドで大関のスルーパスに抜け出したのはここまで守備に徹してきた江原。DFの背後に抜け出しパスを受けた江原は中央へクロスを送り込みますが、これには誰も合わせられず。
更に川崎は37分、32 柴田翔太郎が左サイドをえぐって中央の浅岡へ。浅岡はシュートを放ちますが、これはGKの正面へ。
ここで川崎は江原に代わって29 元木湊大を投入。そのまま右サイドバックに入ります。
44分、大関から右サイドの五木田へ。クロスを入れますが青森山田GK葛西がキャッチ。47分、大関のCKに高井が合わせますがゴールライン直前でDFがブロック、こぼれ球に柴田が飛び込みシュートを放ちますが、これは枠を捉えず。
ここでタイムアップ。
序盤に掴んだペースから得点をあげ、後半いい時間に追加点をあげた青森山田が、終盤怒涛の追い上げを見せた川崎を振り切り勝利をあげました。
川崎フロンターレU-18にとって、初めて挑んだプレミアリーグEASTでの初優勝は素晴らしい結果となりました。
しかし、1年を通して強い相手と戦っていく中で、様々な課題が浮き彫りになり、それをひたすら埋めていく1年にもなったと思います。
残す公式戦は12/11(日)に国立競技場で開催されるプレミアリーグファイナルのみ。
相手はここ数年、アンダーカテゴリーで圧倒的な強さを見せているサガン鳥栖U-18です。
真っ向から向き合い、やりきって欲しいです。サポーターも大きな後押しで選手たちを送り出しましょう!
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:大関友翔(フロンターレ) 小湊絆、武田陸来(青森山田)
フロンターレの先発:21濱﨑知康 22江原叡志 4高井幸大 3松長根悠仁 35土屋櫂大 10大関友翔 18由井航太 36加治佐海 25志村海里 20岡崎寅太郎 9五木田季晋
交代:岡崎→5浅岡飛夢 加治佐→14大瀧螢 志村→32柴田翔太郎 江原→29元木湊大
控え:19菊池悠斗、2戸田将、27髙橋悠斗
青森山田の先発:30葛西淳 2渡邊来依 22小泉佳絃 5多久島良紀 3西脇虎太郎 26谷川勇獅 6中山竜之介 8小栁一斗 16芝田玲 11奈良岡健心 10小湊絆
交代:小栁→9武田陸来 谷川→19櫻井廉 中山→15小林康人 奈良岡→14アマエシハリソン翼 芝田→7小野理竜
控え:1代田昂大、18津島巧
この記事は、フロンターレに取材をお願いし、了承を得て書かせていただきました。
写真はかんちさんに撮影いただきました。いつもありがとうございます!
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