1月29日は等々力第一サッカー場へ。
川崎フロンターレU-18は、2023年シーズン最初の公式戦、神奈川県クラブユースリーグ、横浜F・マリノスユース戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユースリーグ vs 横浜F・マリノスユース】
1月29日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から4元木湊大、5土屋櫂大、3髙橋悠斗、2江原叡志、ボランチは6由井航太、8名賀海月、右MF10尾川丈、左MF7志村海里、前線には14岡田泰輝、9岡崎寅太郎。
フロンターレは新しい背番号での初めての試合。
マリノスの先発は、GKキャプテンの20福井大次郎、最終ラインは右から24舩木大輔、33和田悠青、34埜口怜乃、25池田春汰、ボランチは37宮田遥、26桑原颯太、右MF47飯村太基、左MF43白須健斗、トップ下に40望月耕平、前線に39エルシャターブ ブライト海。
風も少なく穏やかな気候の等々力第一サッカー場。選手の家族らが集まったほか、新たなシーズンへ向けて動き出した両チームを勇気づけようと、それぞれのサポーターが幕を出す、大きな期待を感じさせられる、いい雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールに迫るのはフロンターレ。2分には、濱﨑がエリア前にボールを送ると、岡崎がエリア右へ。前に持ち出し、シュートを打ちますが、マリノスの体を張った守備に遭い、枠へは飛ばすことはできず。
さらに右サイド、元木がクロス。マリノスがクリアしたところ、ボールは左へ。左サイド、高い位置で拾った江原のパスに、岡田がエリア左へ。
ここでもマリノスの守備に遭い、シュートまではいけませんでしたが、いいかたちで試合に入っていきます。
3分には、中央、尾川のスルーパスに、岡崎がエリア内へ。ここでもマリノスの寄せが速く、シュートはブロック。
さらに中盤で由井がうまくボールをものに、そのパスに、江原がエリア左へ飛び出しますが、ここでもマリノスの守備が阻んでいきます。
土屋、髙橋悠斗に由井、名賀も加わり、後ろからボールを動かしていくフロンターレに対し、マリノスはラインを高め、コンパクトに。次第に高い位置でボールを奪う場面をつくっていきます。
6分には、左サイドで白須がカット。そのパスに、エリア左、望月が抜け出し、さらに飯村が迫りますが、土屋がカバー。最後は濱﨑がセーブ。
フロンターレの組み立てを狙うマリノスが、ボールをものにし、サイドに展開する時間が続きますが、フロンターレもコンパクトにして対抗。由井がうまく体を入れ、ボールを奪い取るなどしていきます。
11分には、マリノス、左サイドからパス交換で前に持ち出していくと、エリア左、望月が抜け出しますが、土屋がカバー。
そこから攻めに転じたフロンターレは、名賀が前に持ち上がり、その縦パスに、岡崎が正面へ。切り返し、切り返し、シュートを試みますが、マリノスはブロック。
すると今度は、マリノスが、和田や野口、桑原が間に下り、また、福井もエリア外に顔を出しながら、ボールを動かす時間をつくっていきます。
14分には、右サイドを突くパスに、飯村が抜け出し、折り返しますが、フロンターレは体を張り、ブロック。さらにエリア外右、飯村がミドルシュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
16分には、フィードにエルシャターブが正面へ。ボールをおさめると、最後は望月が、エリア外正面でミドルシュート。左へそれ、ゴールとはなりませんでしたが、フロンターレのゴールに迫っていきます。
さらに続くマリノスの攻勢。18分には、右サイドからクロスが上がると、エリア外正面で拾った池田がミドルシュート。ゴール右に決まり、0-1。
流れのなかで、左SBの選手が正面へ顔を出す、マリノスのトップチームを彷彿とさせるかたちで、先制点はマリノスに入ります。
追いかけるフロンターレ。19分には、由井が中央を持ち上がり、そのパスに、尾川が右サイドへ。下がり目で、尾川から受けた元木がクロスを入れると、エリア内、岡崎が懸命にシュートを打ちますが、福井がセーブ。
さらに左サイドからのパスを、うまく間で岡崎がおさめ、そのスルーパスに、岡田が迫りますが、マリノスの守備に遭い、シュートには至らず。
フロンターレは、さらに志村が中央へ寄り、空いたスペースで江原が受け、裏を突くパスを出そうとしていきますが、マリノスもしっかり寄せ、前に簡単には行かせず。
それでも、フロンターレは、由井、名賀、中央に寄った尾川が関わり、間にボールを差し込みながら、前に出ようとしていきます。
26分には、マリノス、エリア外正面やや右で望月が入れ替わり、1対1に。シュートを打ちますが、左へ。
29分にはフロンターレ、カウンターに持ち込み、志村が正面やや左へ。シュートがブロックされたところ、セカンドボールを由井が拾い、岡田へつなげると、岡田のパスに正面へ抜け出した岡崎がシュート。
上に外れましたが、チャンスをつくっていきます。
すると29分には、浮き球のパスに、岡崎が正面やや右へ。前に持ち出し、シュートを打つとこれが決まり、1-1。
フロンターレが追いつきます。
球際の強さも見せ、攻撃に転じれば、志村の縦への仕掛けなどで迫っていくフロンターレ。
マリノスもうまく右サイドに展開し、クロスを入れていきますが元木がエリア内で跳ね返し、そこからカウンターに。
尾川から由井とつながり、うまくターンした由井が持ち上がり、右サイドの尾川へ。尾川が折り返すと、エリア左、志村につながり、志村は正面へボールを送りますが、シュートにはつながらず。
それでも切り替えの良さを見せていきます。
34分には、さらに左サイドに顔を出した尾川から正面の由井とつながり、由井のパスに、名賀がエリア外右へ。
相手の寄せに遭うも、粘り強くボールを名賀がキープ。最後はマリノスのファールに。
フロンターレのフリーキックとなり、名賀が右足でボールを入れると、由井が頭で合わせましたが、枠はとらえられず。
35分には、左サイドで由井がカット。エリア外左へ運び、そのパスに岡田がエリア内へ。マリノスの守りに阻まれましたが、チャンスをつくっていきます。
ともに球際の強さを見せ、攻防を続けていくなか、マリノスも37分には、エリア外右でボールをカットすると、エルシャターブがミドルシュート。
しかし、枠はとらえられず。
直後にはフロンターレ、岡田、志村の連係でエリア内へ迫ると、こぼれ球を拾った志村の浮き球に、岡田がエリア内へ。マリノスが体を張って、左コーナーキックに。
左コーナーキック、名賀が右足でボールを入れると、岡田が競り、最後は岡崎がヘディングシュート。これが決まり、2-1。
フロンターレが勝ち越します。
直後には、岡田から岡崎、岡崎から尾川とつながり、尾川から右サイド、高い位置の元木へ。元木が折り返すと、こぼれ球を尾川が拾い、最後は由井が正面でシュートを打ちますが、マリノスの守備に遭い、枠外。
前半はここでタイムアップ。2-1。フロンターレがリードして、ハーフタイムへ。
後半、フロンターレは岡田に代わり13髙橋宗杜が前線へ。
マリノスはGK16晴柀匠弥、最終ラインは右から18三橋拓真、和田、35古谷真基、埜口、ボランチは桑原、41上西遥喜、右MF45吉沢実頼、左MF飯村、トップ下望月、前線にエルシャターブ。
5人を交代し、キャプテンは福井に代わり桑原に。
立ち上がり、フロンターレは前線の髙橋宗杜、岡崎がキープ。力強く前に持ち運び、起点に。また、尾川も右サイドで粘り強くボールを残し、相手陣内で時間をつくっていきます。
2分には、浮き球のパスに、岡崎が正面へ。こぼれ球に詰めた髙橋宗杜が、エリア外右でミドルシュート。これは枠外。
マリノスがエリア前に入れてくるボールに対し、髙橋悠斗がつながるようなかたちで対応し、また、土屋も出足よく前に出てボールをカット。そこから動かしていくフロンターレ。下がり目で、岡崎がボールをおさめ、左サイド、高い位置の江原へつながるなど、前に出る時間をつくっていきます。
5分には、左サイド、江原から中央、うまく間で名賀が受け、そのスルーパスに、髙橋宗杜が動き出しますが、シュートまではいけず
さらにテンポよく由井や名賀、尾川も中央に寄り動かしていくフロンターレ。
7分には、中央の由井の縦パスを、エリア外正面で岡崎が受け、岡崎のスルーパスに、尾川が正面へ。エリア内へ持ち込み、シュートを打つも、マリノスはブロック。
さらに志村が縦へ仕掛け、由井のパスに元木が高い位置へ顔を出すなど、相手陣内で時間を重ね、ボールを失ってもそこから献身的にプレスバック。また、右サイドでは元木が1対1で奪い返すなど、流れを渡さずにプレーを重ねていきます。
11分には、マリノス、左サイドを飯村が仕掛け、いったん望月に預け、エリア内へ入り込もうとしますが、土屋がカバー。
フロンターレは13分、尾川に代わり22加治佐海、由井に代わり25矢越幹都、元木に代わり17柴田翔太郎、志村に代わり15中原章雅。
15分には、マリノス、上西の右サイドを突くパスに、吉沢が抜け出し、エリア右へ向かって、仕掛けていきますが、江原が粘り強く体を入れ、それをさせず。
ふたたびボールはフロンターレへ。矢越の右サイドへのパスに、髙橋宗杜が動き出し、マリノスに渡りそうになったところ、粘り強く寄せていき、フロンターレボールのスローインにし、前線から献身的にプレー。GKの濱﨑が、左サイド、開いた中原へ正確につなげ、中央には加治佐が、うまく間に顔を出し、切り返して相手を剝がし、名賀に渡し、受けた名賀が、右サイド、高い位置へ抜け出した柴田へつなげ、うまく連係しながら前へ出ていきます。
20分には、マリノスがエリア前に入れてきたところ、髙橋悠斗が競り、セカンドボールを拾った中原が、浮き球のパスを出すと、エリア外正面、おさめた加治佐がミドルシュート。しかし、左へ。
さらに21分には、名賀が持ち上がり、エリア左、髙橋宗杜へパス。ボールをキープした髙橋宗杜は、駆け上がってきた中原へパス。
中原は左から折り返しますが、マリノスはブロック。
マリノスはここで望月に代わり、29濱田心太朗、飯村に代わり27大當侑。
中央で加治佐、矢越、名賀がかかわっていくフロンターレ。23分には、岡崎のパスに左サイド、高い位置へ矢越が抜け出し、クロス。
GK晴柀のセーブに遭い、シュートには至りませんでしたが、流れの中でボランチの選手も高い位置へ飛び出し、厚みのある攻めを見せていきます。
24分には、矢越のスルーパスに、柴田がエリア外右へ。柴田から正面の加治佐へつながり、加治佐のヒールパスを、髙橋宗杜がエリア外正面で受け、そのパスに岡崎がエリア左へ。
岡崎はシュートを打ちますが、左へ。
フロンターレは、26分、名賀に代わり26齊名優太、岡崎に代わり28香取武。
前線では髙橋宗杜が前からプレス。また、球際の厳しさをそれぞれが見せていくフロンターレ。
30分には、マリノス、正面へ吉沢が抜け出しますが、髙橋悠斗がカバー。最後は濱﨑がセーブ。
すばやく攻めに転じたフロンターレ、加治佐が中央、間を縫うようにして前へ仕掛け、ボールはエリア外右、柴田へ。
切り返した柴田。選択はシュート。
これが決まり、3-1。フロンターレがついに突き放します。
たたみかけるフロンターレは、直後には、矢越が右サイド、抜け出してクロス。香取が迫るも、和田がクリア。
右コーナーキックに。
キッカー、柴田が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、浮き球にエリア内、髙橋悠斗が飛び出しますが、晴柀がセーブ。
前から奪いにくるマリノスに対して、齊名や矢越がうまく間で受けるなどして、かわしていくフロンターレ。
35分には、浮き球を髙橋宗杜が競り、ボールを拾った齊名から左サイド、中原へ。中原のパスに、エリア左、香取が抜け出し、シュートを打ちますが、晴柀がセーブ。
直後には、中央で加治佐が受け、ボールは齊名へ。齊名のスルーパスに、髙橋宗杜が動き出しますが、オフサイド。
36分には、マリノスが、晴柀に古谷がかかわり、組み立てを図ったところ、ボールを正面でカットしたのは髙橋宗杜。
そのまま、少し前に持ち出し、ゴールへ決め、4-1。前から追い込み続けた、献身的な姿勢が、ゴールに結びつきます。
マリノスは中央で動かそうとしていきますが、フロンターレは中原もすばやく寄せ、そこからマイボールに。前にいかせずに攻めに転じていきます。
38分には、矢越がやや右サイド寄りで、エリア正面を突くスルーパス。
左サイドからうまく中原が抜け出し、1対1に。GK晴柀の好セーブに阻まれ、左コーナーキックに。
左コーナーキック、キッカーは中原。左足でボールを入れると、エリア正面へこぼれたボール、土屋が右足でシュート。
このシュートは阻まれるも、こぼれ球に詰め、頭で押し込んだのは矢越。5-1。さらに突き放します。
球際の強さを見せ、前線の香取も、下がり目でプレスバックにいくなど、コンパクトにいい距離感を保ち、フロンターレはプレーを続けていきます。
アディショナルタイムに入り、43分には、香取が髙橋宗杜とのパス交換からエリア右へ。
シュートは、GK晴柀のセーブに遭い、決まらず。
試合はここでタイムアップとなり、5-1。フロンターレは今年最初の公式戦で勝利をおさめました。
前半には、マリノスの流れの時間もありましたが、それぞれが戦う姿勢を打ち出し、うまく裏を突くパスからできた決定機をものにし、同点に追いつくと、セットプレーから勝ち越し。後半には一段とギアを上げ、得点も重ねていきました。
昨年多くの厳しい試合を経験してきた新三年生たちが、各ポジションに残っていることは、何よりの強み。そこに途中出場が多かったり、Jユースリーグで経験を積んだりした選手たちが加わり、それぞれの持ち味を見せることで、また違ったフロンターレの姿が見られるのでは、と感じさせられました。
プレミアリーグEAST開幕まで、こうした公式戦や練習試合を重ね、どんなチームになっていくのか。
とても楽しみにしています。
前半2-1 後半3-0 計5-1
得点:岡崎寅太郎2 柴田翔太郎 髙橋宗杜 矢越幹都(フロンターレ) 池田春汰(マリノス)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 4元木湊大 5土屋櫂大 3髙橋悠斗 2江原叡志 6由井航太 8名賀海月 10尾川丈 7志村海里 14岡田泰輝 9岡崎寅太郎
交代:岡田→13髙橋宗杜 志村→15中原章雅 尾川→22加治佐海 由井→25矢越幹都 元木→17柴田翔太郎 岡崎→28香取武 名賀→26齊名優太
控え:33山本健翔 27知久陽輝
マリノスの先発:20福井大次郎(c) 24舩木大輔 33和田悠青 34埜口怜乃 25池田春汰 37宮田遥 26桑原颯太 47飯村太基 43白須健斗 40望月耕平 39エルシャターブ ブライト海
交代:福井→16晴柀匠弥 舩木→18三橋拓真 池田→35古谷真基 宮田→41上西遥喜 白須→45吉沢実頼 飯村→27大當侑 望月→29濱田心太朗
(文中敬称略)
この記事はフロンターレに取材をお願いし、書かせていただきました。
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