12月17日は、等々力第一サッカー場へ。
川崎フロンターレU-18は、Jユースリーグ最終戦、鹿島アントラーズユース戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 Jユースリーグ グループC vs 鹿島アントラーズユース】
12月17日(土) 等々力第一サッカー場 くもり
ここまで7試合を終え、4勝1分け2敗、首位のフロンターレ。
先発は、GK19菊池悠斗、最終ラインは右から32柴田翔太郎、31田所莉旺、27髙橋悠斗、キャプテンの22江原叡志、ボランチは23名賀海月、18由井航太、右MF36加治佐海、左MF25志村海里、前線には17尾川丈、20岡崎寅太郎。
12日のプレミアリーグファイナルに出場した柴田、江原、由井、志村、岡崎、尾川が先発に入りました。
鹿島はここまで2勝1分け2敗。
先発は、GK16嶋田晄樹、最終ラインは右から4朝比奈叶和、2近藤大祐、6大川佑悟、29土橋竜之介、ボランチはキャプテンの14小倉幸成、15大山幸路、右MF27壱岐健斗、左MF7中川天蒼、前線には17平山京吾、20馬目隼乃介。
雲が垂れ込め、師走らしい、厳しい寒さの等々力第一サッカー場。それでも、等々力第一サッカー場の周囲には、選手の家族らが集まり、コートなどで身を包んで見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、フロンターレは、髙橋悠斗や田所が多くボールに触れ、時折浮き球を入れながら、前に出ていこうとします。
鹿島も厳しい寄せを見せ、最終ラインの大川やGKの嶋田が組み立てを図っていきますが、フロンターレは高い位置で連動、厳しく寄せ、自分たちのスローインに。
田所のフィードに、岡崎がうまく間に抜け出しそうになるなど、長いボールも交えていきます。
鹿島が浮き球を入れる場面では、髙橋悠斗が志村につながるようなかたちで対応するなど、ボールを保持する時間を増やしていきます。
5分には、中央で加治佐がボールをカット。加治佐から受けた岡崎が中央を持ち上がり、左サイドを突くパス。抜け出した志村が仕掛けて折り返し。
エリア内へ入ったボールは、鹿島のカバーが阻んで、シュートまではいけませんでしたが、うまく連係、そして、個の力も見せながら、おびやかしていきます。
6分には、田所がやや前に持ち上がり、右サイドの裏を突くパスに、柴田が抜け出しての仕掛け。ここでは、鹿島の土橋がカバー。
鹿島もテンポよく中央でボールを動かしていきますが、フロンターレは岡崎がプレスバック。再びフロンターレの組み立てに。
9分には由井から左サイド、江原へ。江原の縦パスを受けた志村が、ここでも前への仕掛け。折り返しに、尾川が正面へ抜け出しますが、ここでも鹿島の守りに。
それでも、フロンターレはボールを動かしながら、前へ出ていき、9分には中央の加治佐のパスに、岡崎がエリア正面やや右に。
シュートをブロックした鹿島は、そこから中央へ入れていきますが、名賀が取り返し、そのパスに、加治佐がエリア右へ。
折り返しに、正面で打った尾川のシュートは、嶋田が阻みましたが、フロンターレが畳みかける時間帯が続いていきます。
11分にはフロンターレ、再び志村へつながり、志村はエリア左へ仕掛け。シュートを打ちますが、わずかに右。
さらに江原が前に持ち上がり、そのパスに尾川が正面へ。由井を経由して、ボールは加治佐につながり、加治佐は仕掛け、右から折り返しますが、鹿島の守りが阻み、そこから左SBの土橋へつなげていきますが、田所が厳しく寄せ、前に行かせず。
フロンターレは、球際の厳しさを見せていきます。
左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った鹿島は、小倉が縫うようにエリア内へ仕掛ける姿勢を見せていきますが、柴田が寄せ、最後は小倉のファールに。
14分には、鹿島が高い位置でボールをカット。中川がエリア左へ。
しかし、田所が体を張り、ブロック。
左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った鹿島は、小倉が正面へ。縫うように前へ仕掛けていきますが、柴田が寄せ、最後は小倉のファールに。
長いボールも交え、前に出てこようとする鹿島に対し、セカンドボールを拾った名賀が、しっかり尾川へつながるようなかたちで対応するなど、自分たちのペースに持ち込んでいくフロンターレ。
鹿島の平山が高い位置で奪い、壱岐や馬目との連係から迫る場面では、自陣への戻りが速く、コンパクトに。シュートは打たせずに対応していきます。
すると23分、フロンターレは江原のパスに、志村が左サイドの高い位置へ。うまく裏を取り、そのままエリア左へ仕掛け、シュートを打つとゴール右に決まり、1-0。
先制点はフロンターレへ。
この試合、再三、意欲的な仕掛けを見せていた志村のプレーが、ついに得点に結びつきます。
飲水タイムをはさんで、左サイドで志村、江原が連係。髙橋悠斗が、正確なサイドチェンジを柴田につなげ、また、左サイド、高い位置へ開いた志村へ届けるなど、最終ラインからいいボールを出していきます。
28分には、中央でボールを奪ったフロンターレ。尾川が正面へ。いったん鹿島にボールが渡るも、すばやく加治佐が寄せ、前への持ち出し。
鹿島も、寄せが速くシュートにこそ行けませんでしたが、高い位置でボールをものにしチャンスをつくっていきます。
すると29分、フロンターレは菊池から左サイド、志村へつながり、志村のパスに、岡崎がエリア左への飛び出し。
シュートを打つとゴール右に決まり、2-0。
最後尾から始まる素晴らしい攻撃で、フロンターレが突き放します。
直後には、さらに柴田が右サイド、高い位置へ仕掛けての折り返し。正面の尾川のシュートはブロック。
鹿島はそこから平山が中央を持ち上がりますが、由井が粘り強く寄せ、さらに田所、柴田が追い込み、前に行かせず。
フロンターレは、ふたたび、髙橋悠斗や田所、江原、下がり目で岡崎も組み立てに加わりながら、ボールを動かしていきます。
34分には、縦パスに抜け出した岡崎が、ダイレクトでボールをはたくと、尾川が正面へ。
鹿島のブロックに遭ったところ、高い位置でボールを奪い返した加治佐が、エリア外正面へ。シュートはブロックに遭いましたが、ここでもフロンターレが、立て続けにゴールへ迫る場面となります。
37分には、田所のフィードに、岡崎が正面やや右へ。シュートは、嶋田の好セーブに阻まれ、右コーナーキックに。
キッカーの名賀が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、加治佐から再び、右サイド、名賀へ。
名賀が右クロスを入れると、エリア内で混戦となり、最後は岡崎のシュートが決まり、3-0。
フロンターレが突き放します。
直後には、加治佐がエリア正面やや右へ。1対1の場面、シュートを打ちますが、嶋田がまたも好セーブ。
こぼれ球を正面で拾った岡崎が、さらにシュートを打ちますが、これはうまくミートしきれず。
フロンターレは、名賀や由井、岡崎が下がり目で顔を出し、時には尾川が左サイドの下がり目でボールを受けるなどして、ボールを回していきます。
44分には、田所のフィードに、尾川が正面へ。しかし、オフサイドに。
45分には、由井の縦パスに、志村がエリア左へ。オーバーラップした江原へつながり、江原はクロスを入れますが、嶋田がセーブ。
前半は3-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは志村に代わり26中原章雅、岡崎に代わり28髙橋宗杜、尾川に代わり24岡田泰輝。
鹿島は、嶋田に代わり42松本泰生、朝比奈に代わり22池田健将、近藤に代わり23坂本翔汰、馬目に代わり36正木裕翔。
さらに後半早々に、田所が接触でピッチの外へ。
42児玉昌太郎が入り、最終ラインは右から柴田、江原、髙橋悠斗、児玉。
前半同様、GKの菊池に、江原、髙橋悠斗、下がり目で名賀や由井が関わり合い、組み立てを図っていくフロンターレ。
髙橋宗杜がボールをキープ。時間をつくり、前に出ようとしていきます。
一方の鹿島も、テンポの良いパス回しからサイドに展開し、フロンターレの陣内へ。
9分には、中川から土橋とつながり、土橋は高い位置でクロス。ワンタッチあり、左コーナーキックに。
キッカーの壱岐は、右足でニアに入れていきますが、フロンターレはこれをしのいでいきます。
しかし、セカンドボールをものにした鹿島は、右に展開。右サイドからの仕掛けを、正面で正木がヘディングシュート。これが決まり、3-1。
鹿島が1点を返し、2点差に。
迫られたフロンターレは、直後には右サイド、柴田が一気にエリア右へ。
最後はラインを割り、シュートにはつながりませんでしたが、迫っていくと、さらにフロンターレは、高い位置で加治佐がカット、また、由井が中央でボールをものに。
再び自分たちで、ボールを動かせるようになっていきます。
16分には、中央でボールをカット。岡田が、エリア外正面へ。これに対して、鹿島はファール。
フロンターレがフリーキックを得ます。
キッカーは名賀。右足で直接放ったシュートはクロスバー。詰めた髙橋宗杜がシュートを打つと、これが決まり、4-1。
フロンターレが突き放します。
鹿島はここで、土橋に代わり31芝碧斗、大山に代わり9高木輝人。
17分にはフロンターレ、フィードを髙橋宗杜が競り、ボールは正面へ。それに抜け出した由井がシュート。
枠こそ、とらえられませんでしたが、決定的な場面をつくっていきます。
髙橋宗杜に預けた名賀が、そのままエリア内へ飛び出していくなど、厚みのある攻めを見せ、さらに高い位置で岡田が体をうまく入れ、正面に持ち込んでシュートを打つなど、チャンスをつくっていきます。
21分には、柴田の縦パスに、加治佐がエリア外右へ。しかし、鹿島の厳しい守りに遭い、シュートまでは行けず。
飲水タイムをはさんで、フロンターレはさらに交代。由井に代わり40八田秀斗、柴田に代わり41香取武。八田がボランチ、香取が右MFへ。
最終ラインでボールを動かしつつ、名賀のパスに児玉が高い位置へ抜け出し、仕掛けるなど、ゴールに迫る場面をつくるフロンターレ。
27分には、ふたたび岡田が高い位置でボールを奪取。そのパスに、香取が正面へ抜け出し、鹿島のブロックに遭い、右コーナーキックに。
鹿島はここで大川に代わり5岩永佳樹。最終ラインは右から池田、坂本、芝、平山。岩永はボランチに。
右コーナーキック、しのいだ鹿島は中央からカウンターに持ち込もうとしますが、加治佐が厳しく寄せにいき、前に行かせない素晴らしい対応。
再び攻めに転じたフロンターレは、岡田から左の中原へ。中原が仕掛ける姿勢を見せ、ゴールをうかがっていきます。
鹿島も、小倉が最終ラインとかかわりあいながら、ボールを動かし、芝のフィードも交え、攻めを試みていきますが、フロンターレはコンパクトに。中央で岡田がセカンドボールを回収していきます。
31分には、中原から正面の岡田、髙橋宗杜とつながり、ボールをキープした高橋宗杜から、エリア外正面やや左、児玉へ。
児玉はミドルシュートを打ちますが、松本がセーブ。
直後には鹿島、左サイドからのフィードに、高木が正面へん受けだしそうになりますが、江原がカバー。そこから中央を経由して左サイド、中原へ。
中原から児玉、髙橋宗杜とテンポよく動かし、攻めに転じていきます。
34分には、左サイド児玉から、岡田とつながり、正面やや左へ持ち出した岡田は折り返し。
正面へ八田が迫りますが、鹿島はブロック。
36分には、中央でボールをものにし、八田のパスに、加治佐が右サイドの高い位置へ。加治佐から正面の岡田へつながり、岡田は前に持ち出しますが、鹿島の守備に遭い、シュートまではいけず。
しかし、鹿島が前に持ち出そうとしたところ、中央に寄った中原がそれをさせず。
鹿島は右サイドに正確なサイドチェンジを通していき、また、最終ラインの芝から左に展開しようとしていきますが、左サイドでは中原、児玉が連係。右サイドでは加治佐が厳しく寄せ、自分たちのスローインにするなど、守備でもいい対応を続けていきます。
39分には、右サイド、間で受けた香取が、左サイドを突くパス。抜け出した中原がクロスを上げると、遠いサイドで髙橋宗杜が折り返しますが、鹿島はクリア。
鹿島も右サイドから攻めに持ち込んでいき、クロスを入れていきますが、フロンターレはエリア内で落ち着いた対応を見せ、シュートは打たせずにしのいでいきます。
41分には、センターライン付近で髙橋悠斗がボールをカット。GKの松本が前に出ているところを突き、ロングシュート。
枠はとらえられませんでしたが、ピッチ外で見ていた選手らを沸かせる場面をつくっていきます。
児玉から受けた中原が、縦に仕掛け、そこから左コーナーキックを得るなど、高い位置で時間を重ねていくフロンターレ。
44分には、岡田が高い位置でカット。エリア左へ。
鹿島の守備が阻んで左コーナーキックに。
名賀がボールを入れ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、左へ展開。名賀がクロスを入れると、こぼれ球を拾った中原がエリア内へ迫りますが、シュートには至らず。
さらにフロンターレは、名賀のパスに、正面へ岡田が抜け出し、左コーナーキックに。
こぼれ球、エリア内で八田が粘り、今度は右コーナーキック。追加点にこそつながりませんでしたが、厳しく、粘り強くプレーを重ね、ゴールへ迫っていきます。
鹿島も49分には、高い位置で髙木がカット。シュートを打ちますが、菊池がセーブ。
さらに右サイド、パス交換から池田がエリア外右へ。
しかし、髙橋悠斗がカバー。シュートは打たせず。
試合はタイムアップとなり、4-1。
フロンターレは最終戦を勝利で飾りました。
プレミアリーグファイナルから1週間。プレミアリーグEASTで出場を重ねた選手たちは自信を持ってプレーし、また、そのほかの2年生や1年生たちも攻守に、積極的にプレーを重ねていったことが、心に残りました。
2022年のフロンターレU-18が、積み重ねてきたものは、必ず次のシーズンへつながっていくに違いない。そう感じさせられます。
2023年のシーズン、フロンターレU-18がどんなチームになっていくのか、選手たちがどんなプレーを見せていくのか、とても楽しみにしています。
前半3-0 後半1-1 計4-1
得点:志村海里、岡崎寅太郎2、髙橋宗杜(フロンターレ) 正木裕翔(鹿島)
フロンターレの先発:19菊池悠斗 32柴田翔太郎 31田戸莉旺 27髙橋悠斗 22江原叡志(c) 23名賀海月 18由井航太 36加治佐海 25志村海里 17尾川丈 20岡崎寅太郎
交代:志村→26中原章雅 岡崎→28髙橋宗杜 尾川→24岡田泰輝 田所→42児玉昌太郎 由井→40八田秀斗 柴田→41香取武
控え:21濱﨑知康
鹿島の先発:16嶋田晄樹 4朝比奈叶和 2近藤大祐 6大川佑悟 29土橋竜之介 14小倉幸成(c) 15大山幸路 27壱岐健斗 7中川天蒼 17平山京吾 20馬目隼乃介
交代:嶋田→42松本泰生 朝比奈→22池田健斗 近藤→23坂本翔汰 馬目→36正木裕翔 土橋→31芝碧斗 大山→9高木輝人 大川→5岩永佳樹
(文中敬称略)


























































































































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