7月23日、U-18年代のクラブユースの日本一を決める日本クラブユース選手権大会が開幕。
川崎フロンターレU-18は、グループステージの初戦、ヴィッセル神戸U-18戦に臨みました。
日本クラブユース選手権大会には、全国各地の予選を勝ち抜いた32チームが出場。
AからHまで、4チームずつ8チームに分かれ、リーグ戦形式のグループステージを戦い、上位2チームが決勝トーナメントへ進出することができます。
フロンターレは、ヴィッセル神戸U-18、ヴァンフォーレ甲府U-18、V・ファーレン長崎U-18と同じHグループに入りました。
【川崎フロンターレU-18 日本駆タブユース選手権大会グループステージ第1節 vs ヴィッセル神戸U-18】
7月23日(日) 午前8時45分キックオフ Gスポーツ富士見総合グランド 晴れ3 35分ハーフ
18回目の出場、昨年はラウンド16で涙をのんだフロンターレ。
先発は、GKゲームキャプテンの16菊池悠斗、最終ラインは右から2江原叡志、30林駿佑、5土屋櫂大、17柴田翔太郎、ボランチは25矢越幹都、10尾川丈、右MF22加治佐海、左MF7志村海里、前線には28香取武、9岡崎寅太郎。
プレミアリーグWESTでは、4位。関西の第2代表として25回目のクラブユース選手権に臨むヴィッセル。
先発は、GK31亀田大河、最終ラインは右から5本間ジャスティン、4山田海斗、34島佑成、6江口拓真、ボランチはキャプテンの10坂本翔偉、8今富輝也、右MF11田中一成、左MF27吉岡嵐、トップ下43濱﨑健斗、前線には48渡辺隼斗。
舞台となった赤城山の麓のGスポーツ富士見総合グランドには、キックオフの1時間以上前にはすでにヴィッセルのサポーターが到着し、幕を掲出。
前日ノエビアスタジアム神戸でトップチームに声援を送ったフロンターレのサポーターたちも、次々に到着し、こちらも幕を張り出し、初戦に臨む選手たちへ声援を送る。
ともに熱のこもった雰囲気をつくりだすなか、選手たちはアップ。
「何となく入るな」「球際のところで絶対に負けるなよ」。選手たちが声を掛けあう仲、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、1分にはフロンターレ、中盤の尾川の浮き球のパスに、岡崎がエリア右へ。ここは神戸の島が粘り強く寄せていき、右サイドでのスローインに。
フロンターレはその流れから、香取がエリア正面やや右へ進入。シュートは枠をとらえられませんでしたが、いい形で試合に入っていきます。
しかし、一方のヴィッセルも、GKの亀田の正確なキックを起点に、本間が右サイドの高い位置へ。これに対しては、柴田がカバーするも、右サイドでのスローインに。
本間はロングスロー、ニアで渡辺が頭でボールをすらし、遠いサイドで吉岡が競り、最後は今富が押し込み、0-1。先制点はヴィッセルへ入ります。
先制点に喜ぶサポーターの声援を受け、さらにたたみかけるヴィッセル。左サイド、吉岡がうまく間で受け、ターン。その斜めのパスに、濱﨑、渡辺が正面へ迫るなど、フロンターレのエリア前でヴィッセルが時間をつくっていきます。
5分には、、右サイドでのスローインの流れから、吉岡がエリア左へ。吉岡は1対1。決定的な場面でしたが、菊池が足で止める素晴らしいセーブ。
さらにヴィッセルは、濱﨑がうまくボールをキープ。坂本も積極的に前に顔を出し、左サイドでは江口、吉岡が連係。高い位置でのプレーを続けていきますが、フロンターレも、江原や加治佐、矢越が球際に強く対応していき、守備からリズムをつくろうとしていきます。
9分には、右サイドで江原がカット。岡崎につながり、ボールは岡崎から正面やや左、志村へ。志村は前に持ち出し、志村のパスに岡崎が正面へ。シュートは、亀田に阻まれるも、チャンスをつくったフロンターレ。
直後には、右サイド、岡崎がクロスを入れると、正面やや左、飛び出した柴田がシュート。ここでも亀田の好セーブに遭いましたが、チャンスをつくれるようになっていきます。
ヴィッセルが、前線の渡辺や濱﨑が下がり目でおさめ、起点になろうとする場面では、尾川が体をうまく入れ、マイボールに。そこから右へ展開。加治佐につなげるなとしていくフロンターレ。
ヴィッセルも、GKの亀田や山田、島がかかわってボールを動かし、リズムをつくろうとしていきますが、フロンターレは前から連動。岡崎や香取もプレスバックに行くなどし、高い位置でボールを奪えるようになっていきます。
すると13分、フロンターレは岡崎が縦パスをキープ。受けた尾川がエリア内へ進入すると、ヴィッセルはこれに対して、ファール。フロンターレはPKを得ます。
キッカーは尾川。これを決めて、1-1。フロンターレが同点に追いつきます。
直後には、ヴィッセル、最終ラインの島が少し前に持ち上がり、左へ展開。江口、吉岡の連係から迫りますが、最後には尾川がカット。
11分には、今度はフロンターレ、右サイドでのスローインの流れから加治佐、中盤の矢越とつながり、矢越のパスに、志村がエリア外正面へ。
志村は地を這うようなミドルシュート。亀田のセーブに阻まれましたが、意欲的に狙っていきます。
立ち上がりは、なかなか最後尾で持つことのできなかったフロンターレ。しかし、次第に土屋や林もボールに触る機会が増え、リズムをつくれるように。
ヴィッセルの攻めに対しても、土屋が時にはエリア右をカバー。ロングスローに対しても、菊池がボールをしっかりセーブ。落ち着いた対応を見せていきます。
一方のヴィッセルも、守備から攻撃への切り替えの速さを見せ、13分には、山田がカットし、ボールは右サイド、高い位置の本間へ。本間が仕掛けて、折り返すと、エリア正面右、渡辺が抜け出しますが、林が体を入れ、シュートは打たせず。最後は菊池がセーブ。
さらに19分には、右サイド、本間がクロスを入れると、正面でルーズボールを拾った坂本がシュート。右にそれましたが、チャンスをつくっていきます。
飲水タイム明け、うまく体を使い、渡辺が間で受けるなどし、起点をつくっていくヴィッセル。
20分には、右サイド、田中や本間、濱﨑もかかわって、高い位置でプレーしていきますが、フロンターレは柴田が対応。
土屋へつなげ、土屋の縦パスを岡崎がキープ。受けた矢越から右サイド、加治佐へ。加治佐は江原との連係から高い位置へ持ち出し、折り返し。これはヴィセルの体を張った守りが阻んで、右コーナーキックとなります。
右コーナーキック。ヴィッセルは跳ね返すも、右サイドでボールを奪い返したのは志村。志村から柴田とつながり、柴田が右クロスを入れると、エリア内、飛び込んだのは香取。点で合わせるように、右足でシュートを打つと、ゴールネットが揺れます。2-1。勝ち越しのゴールはフロンターレへ。
バスケットケース、さらに現在は京都サンガF.C.でプレーするパトリックの、フロンターレ時代のものを用いた香取のチャントを、フロンターレのサポータが歌い、喜ぶなか、さらにたたみかけるのはフロンターレ。
尾川がカット。受けた志村が間を抜けるように運んで、ボールはエリア正面の香取へ。香取のスルーパスに、エリア内、うまく抜け出したのは岡崎。
前に持ち出し、右足でシュート。3たびゴールを破ったのはフロンターレ。3-1。フロンターレが突き放します。
26分にはさらに尾川が中央でマイボールに。その縦パスを受けた香取が前に持ち出し、受けた矢越はエリア外正面でミドルシュート。亀田のセーブに阻まれましたが、チャンスをさらにつくっていきます。
ヴィッセルも、最終ラインの山田、島の間に、今富や濱﨑が顔を出し、山田が何度もボールを受けながら、後ろからリズムをつくり、27分には、右サイドで背後を取った田中が前に持ち出し、そのパスに、濱﨑がエリア右へ。しかし、土屋が体を張った守備。ボールは左へ流れていきますが、加治佐がプレス。
29分には、右サイド、本間がスピードにのり、フロンターレの寄せも力強く弾き飛ばして、エリア外右へ。ゴールの前に折り返していきますが、林がカバー。最後は菊池がセーブ。
さらにヴィッセルは中央で濱﨑や坂本がかかわり、島も高い位置に持ち出すことで、フロンターレの陣内で時間をつくろうとしていきますが、フロンターレは岡崎や香取も自陣に下がりコンパクトに対応。
32分には、岡崎や香取がボールをおさめ、右へ展開。江原と加治佐がテンポよくボールを動かし、加治佐がクロス。ヴィッセルの守備に遭い、シュートには行けず。
右コーナーキックとなり、それをしのいだヴィッセルは、右サイド、島が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、土屋がカバー。守備でもいい対応を続けていきます。
ヴィッセルも中盤、うまく間で坂本が受け、山田のフィードも交え、前に出千恵子うとしますが、フロンターレは香取も自陣に下がり、矢越との連係から厳しくプレス。
うまく間を突くパスに対しても、香取が出足よくカットするなどていきます。
アディショナルタイムに入り、38分には、右サイド、江原のパスに、加治佐が高い位置へ。加治佐はエリア正面やや右へ持ち込み、シュート。
ヴィッセルの体を張った守りに遭ったところ、エリア外正面、詰めた柴田はミドルシュート。しかし、枠外。
さらに左サイドへ流れてボールをおさめた岡崎が、背後を取り、エリア外正面へ持ち込み、シュート。ボールはサイドネットに。
前半はここでタイムアップ。3-1でハーフタイムへ。
次第に気温が上がっていく中「緩むな、緩むな」「取りに行くぞ」。声をかけ合って、後半に臨むフロンターレの選手たち。
立ち上がりには、ヴィッセル、GKの亀田が、左サイドに正確なフィード。しかし、江原が対応。
さらに左サイド、吉岡がうまく間を縫うようにして持ち出し、右サイドを突くパス。田中につなげようとしていきますが、柴田が対応。ヴィッセルは右サイドでボールをおさめようとしますが、香取が厳しくプレス、左サイドでのフロンターレのスローインに。
フロンターレは左サイドで、柴田や尾川、志村がボールを動かし、最後は志村が縦への仕掛け。最後はヴィッセルの守備に阻まれましたが、いい形で後半へ入っていきます。
ヴィッセルは坂本や今富が多くボールに触れ、島が高い位置へ持ち出し、うまくボールを動かしていきますが、フロンターレはコンパクトにして対応。
フロンターレにファールがあったところでフリーキックを得たヴィッセルは、今富のキックからチャンスをつくろうとしていきますが、遠いサイドを狙ったボールを菊池がセーブ。
集中したいい対応で、流れを相手に渡さずに対応していきます。
江原や加治佐、尾川、土屋や柴田、香取や岡崎も間で受けることで、テンポの良い良い縦パスを見せていくフロンターレ。
8分には、矢越の縦パスに、加治佐がエリア正面へ。しかし、ヴィッセルの挟み込むような厳しい守りに遭い、シュートまでは行けず。
ヴィッセルも、下がり目で坂本が受け、追い越した本間が高い位置へ。フロンターレの陣内に迫りますが、フロンターレも縦には入れさせず、いい対応を続けていきます。
10分、ヴィッセルは、田中に代わり14森田皇翔、吉岡に代わり46藤本陸玖。森田が左MF、藤本がボランチ、坂本がトップ下、濱﨑が右MFに。
すると直後には、左サイド、うまく背後を取った森田がエリア外左へ。そのスルーパスに、エリア内へ渡辺が抜け出しますが、土屋がカバー。
さらに下がり目で前を向いた濱﨑のスルーパスに、再び渡辺がエリア内へ。しかし、土屋が体を張った守り。
12分には、フロンターレにファールがあり、右サイドでフリーキックを得たヴィッセル。キッカーの藤本は左足でボールを入れていきますが、これをしのいだフロンターレはカウンターへ。
右サイド、志村が仕掛け、志村はうまく向きを中央へ変え、左へ展開。岡崎につながり、岡崎から受けた柴田はエリア左への仕掛け。柴田の折り返しはブロックに遭い、左コーナーキックに。
左コーナーキック、柴田がボールを入れると、遠いサイドで土屋が反応。エリア正面、矢越は右足でのシュート。亀田のセーブに阻まれましたが、守備から攻撃へ、そして、そこから得たコーナーキックで、決定的な場面をつくていきます。
2点を追いかけるヴィッセルも、14分には、最終ラインの島が持ち上がり、やや左寄りで受けた坂本はエリア右を突くパス。これに抜け出した渡辺がシュートを打ちますが、菊池がセーブ。
さらに下がり目で受けた濱﨑が持ち上がり、その縦パスをエリア正面で受けた渡辺は反転から前へ持ち込もうとしていきますが、フロンターレは囲い込むようにして、前には行かせず。
左へ展開したヴィッセルは、左クロスに、エリア内、飛び出した坂本がヘディングシュート。枠をとらえた決定的なものでしたが、菊池が素晴らしい反応。好セーブでしのいでいきます。
ヴィッセルは、今富に代わり25岩本悠庵。
直後のヴィッセルの右コーナーキック。藤本が左足で入れたボールは菊池がセーブ。すばやくリスタートした菊池が左サイドへボールを送ると、柴田が一気にエリア左へ。
柴田の折り返しは、ヴィッセルのブロックに遭うも、ここまで好セーブを連発していた菊池。正確なキックからもチャンスをつくりだしていきます。
フロンターレは17分香取に代わり14岡田泰輝。
飲水タイムをはさんでヴィッセルは、藤本や坂本、左サイドの森田がつながり高い位置で時間をつくっていきますが、フロンターレは尾川や江原、加治佐が粘り強く対応。
最後は加治佐がカットしていきます。
フロンターレは221分、尾川に代わり26齊名優太、岡崎に代わり13髙橋宗杜。
22分には、ヴィッセル。左サイド、裏を取った森田が持ち込み、さらに江口が高い位置へオーバーラップ。しかし、林や加治佐が対応していきます。
左サイドに展開し、そこからリズムをつくっていくヴィッセルは、直後にも、左サイド下がり目で、江口が斜めの速いパス。エリア右を突いていきますが、柴田が絞って対応。
こぼれ球を拾った渡辺がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
さらに坂本がうまく間で受け、パス交換からエリア内へ。しかし、林が体を張りブロック。
左コーナーキックとなり、藤本が右足でボールを入れると、ニアにいいボールが入りますが、菊池がブロック。
再び左コーナーキックとなりますが、今度は菊池がセーブし、すぐさまリスタート。左サイドへまたも正確なボールを供給すると、岡田が高い位置へ。ヴィッセルのクリアに遭い、シュートにこそいけませんでしたが、ここでもチャンスに結び付けていきます。
フロンターレは25分志村に代わり8名賀海月、加治佐に代わり24児玉昌太郎。
岡田がスローインの流れからエリア右へ持ち込み、また、矢越との連係から児玉が高い位置へ顔を出すなど、相手陣内で時間をつくっていくフロンターレ。
一方のヴィッセルも、26分には、左サイド、またも高い位置へ抜け出した森田が折り返すと、正面でシュートを打ちますが、菊池が好セーブ。
さらにヴィッセルは左サイドから中央へ速いパスを入れ、そこから前に出ていこうとしますが、名賀がすばやい寄せでそれをさせず。
直後には間で受けた坂本から右サイド、本間へ展開。本間は高い位置へ持ち込もうとしていきますが、名賀・齊名が厳しい寄せ。
すると29分にはフロンターレ、ヴィッセルの右サイドでのスローイン、本間がロングスローを入れてきたところをしのぎ、右サイドからヴィッセルが攻めに持ち込もうとしたところ、名賀が足を伸ばしブロック。
そのルーズボールに反応した岡田がエリア正面へ抜け出していきます。
これに対して、ヴィッセル、島がファール。主審はレッドカードを提示。ヴィッセルは10人に。
ヴィッセルは、濱﨑に代わり22茨木陸、渡辺に代わり7高山駿斗。
直後のフリーキック。キッカーの矢越は、直接右足でシュート。しかし、左に。
10人となったヴィッセルに対し、フロンターレは矢越のパスに、児玉が高い位置へ抜け出し、折り返すなど、ゴールに迫る場面をつくり、名賀や齊名、矢越がかかわり、パス交換から柴田が高い位置へ持ち出すなどしていきます。35分には、縦パスに、髙橋宗杜がエリア左へ。髙橋宗杜はシュートを打ちますが、亀田がセーブ。
一方のヴィッセルも、左SBに入った茨木のパスに、坂本が高い位置へ抜け出しそうになりますが、江原がカバー。
さらに左サイド、うまく高い位置で受けた坂本は正面やや右を突くパス。高山が反応しますが、土屋がカバー。
左コーナーキックとなり、藤本が右足でボールを入れると、本間がヘディングシュート。しかし、ここでも菊池がセーブ。
ロングスローをしのいだフロンターレは、土屋の速いパスに、名賀が高い位置へ。名賀の折り返しは、ヴィッセルの守備に遭うも、セカンドボールをものにしたフロンターレは、今度は柴田が高い位置へ。
柴田のクロスに、ニアで岡田がヘディングシュート。しかし、左に。
10人とはなりながらも、ヴィッセルも前に出ていく時間をつくりますが、フロンターレはうまく対応。左サイド、名賀のパスに、齊名が高い位置へ飛び出すなど、前へ出ていく意識を持ちながらプレーを続けていきます。
アディショナルタイムに入り、39分には、左サイド、名賀から岡田とつながり、齊名の縦パスに、正面やや右へ児玉が抜け出し、ミドルシュート。ここは亀田がセーブ。
サポーターたちが歌うアヴァンテにのり、齊名や名賀、岡田や髙橋宗杜がゴールをうかがう姿勢を見せながら、高い位置でプレーしていくフロンターレ。
試合はタイムアップとなり、3-1。
立ち上がり、相手のロングスローから先手を許したものの、自分たちで前に出る形から三つのゴールを奪い取ったフロンターレ。
ヴィッセルも、随所随所に、好プレーを連発。ゴールに迫る中、菊池をはじめとした守備陣の好守も光りました。
なお、これがフロンターレU-18にとっては、プレミアリーグEASTも含め、初めての逆転勝利。
そう言った意味でも価値のある1勝になったのでは、と思います。
前半3-1 後半0-0 計3-1
得点:尾川丈=PK、香取武、岡崎寅太郎(フロンターレ)
フロンターレの先発:16菊池悠斗(c) 2江原叡志 30林駿佑 5土屋櫂大 17柴田翔太郎 25矢越幹都 10尾川丈 22加治佐海 7志村海里 28香取武 9岡崎寅太郎
交代:香取→14岡田泰輝 岡崎→13髙橋宗杜 尾川→26齊名優太 志村→8名賀海月 加治佐→24児玉昌太郎
控え:1濱﨑知康 3髙橋悠斗 4元木湊大 20山中大輝
ヴィッセルの先発:31亀田大河 5本間ジャスティン 4山田海斗 34島佑成 6江口拓真 10坂本翔偉 8今富輝也 11田中一成 27吉岡嵐 43濱﨑健斗 48渡辺隼斗
交代:吉岡→46藤本陸玖 田中→14森田皇翔 今富→25岩本悠庵 濱﨑→22茨木陸 渡辺→7上田駿斗
控え:21吉岡耕佑 32大西湊太 40西川亜郁 9有末翔太
◇試合後、長橋康弘監督、勝ち越しのゴールの香取武、3点目のゴールを決めた岡崎寅太郎の2選手に話を聞きました。
「選手たちは本当によく戦ってくれて。ベンチ含めて、70分継続してくれたのかな、と思います」
長橋康弘監督
〇まずは試合を振り返っていただけますか?
本当に予選のこのリーグ戦、初戦が大事っていうのは選手たちも本当にわかっていたと思うし、これまでリーグ戦をやった中で、立ち上がり、入りがちょっと悪いゲームが多かった中で、70分っていうゲームのなかでそういった
ことは言っていられない。そういったところで、ちょっと先制点は取られてしまったんですけれども、入りはけっして悪かったとは思っていなくて。
選手たちは本当によく戦ってくれて。ベンチ含めて、70分継続してくれたのかな、と思いますね。
〇先制されて、なかなか前に行けない時間があったのかなと思ったんですけど、そこらへんは見ていて、どう感じましたか?
選手たちには、このグラウンド状況を見た中で、ある程度割り切ったところも必要になってくるのかと、私が言いました。
ただ、選手たちはこのグラウンドでもできていました。で、私のミスだなということは前半感じながら見ていました。
〇途中から、後ろからつなぐこともできるようになってきたのかなと思うんですけど、どう思いましたか?
そうですね、本当に選手たちが、トレーニングで、クラブユースっていうのを経験している選手たちもいるので。なかなか自分たちが望むような環境の中でできないことももちろんある。
ただ、そういったなかで、フロンターレのサッカーができないというのは、それは違うと。 そういったところもトレーニングで意識してくれてた分、そういったところで、しっかり結果につながったのかなっていうふうに思います。
〇3-1というスコアになりましたけど、ヴィッセルも、後半もだいぶチャンスをつくっていましたし、すごい強いチームだなと感じました。守備の部分での頑張りも大きかったのかなと思うんですけど、どうでしょう?
そうですね。リーグ戦が終わって、期間が少し空いた中で選手たちと共有したのは、絶対に苦しい時間帯がある、特に夏場のゲームってのは特にそうなんですけど。
そういった中で、守備の基準っていうのを、この期間で、まあ上げていけるっていう。そういったところで、選手たちの寄せのすばやさと、強度っていうのは、今日、非常に出ていたのかな、というふうに思います。
〇明日はヴァンフォーレが相手になりますけど、それに向けて、どういったことを準備していきますか?
はい。まず連戦っていうものは、選手たちも知っていて。選手たちには、さっきも言ったんですけれども、やはりこの痛みとか疲れとかっていうのをできるだけ翌日に持ち越さないと。
その努力をもう今からしなければいけないということで、もう明日は、明日のゲームは、今始まっているということを言ったばっかりなんですけど。そういったことが後々のゲームに全体に、関係してくる部分だと思ってますので、しっかりとした、また準備をしていきたいと思います。
〇サポーターの方にコメントを。今日は、神戸からも来た人がいるそうで、あの、そういったサポーターの方へのコメントをいただけますか?
グラウンドに来てですね、びっくりしてですね。「まさか」と思ったんですけど。駐車場でも、1人、会ったサポーターがいるんですけど。大変な思いをしてきてくれていて。これだけ集まってくれるっていうのは、本当にもう。
選手たちは、もう、背中を押してもらって。いつもなんですけどもね、あの、こうした
サポーターの思いに絶対応えなければならない、ということで、選手たちは、今後のゲームも、フロンターレらしく、 結果にこだわりながら、あの、感謝の気持ちを伝えていきたいというふうに思っています。
今日も本当に力になりました。引き続き、よろしくお願いいたします。
「得点っていうのは常に意識してますし、得点王っていうのもしっかり狙っている」
FW28 香取武
〇よろしくお願いします。まず、今日の試合について振り返ってもらいますか?
今日、立ち上がりとしては、結構、神戸さんの勢いにのまれるっていう展開が結構続いてたんですけど、
途中から自分たちのペースっていうのを、しっかりつかめてきて、しっかり自分たちの攻撃の流れがつかめた時に、得点が生まれたっていうのは、ひとつチームで大きなことだったと思います。
〇今日は勝ち越しのゴールを決めましたけど、そのシーンについて振り返ってもらえますか?
そうですね。あれは右サイドで、柴田が完全に、もうクロスを上げられるっていう形だったので。自分が中に入っていれば、絶対にチャンスが来ると思ったので。信じて入ったところが得点につながったと思います。
〇じゃあ、柴田君から、すごいいいボールが来たというような感じですかね。
はい、そうですね。
〇今日は、すごい、得点以外の場面でも、体を張って、ちょっと途中大丈夫か、傷んじゃったのかなっていうような場面はあったんですけど、自分の得点以外でのプレーはどうでした?
得点っていうのは、常にFWとして意識はしてるんですけど。それ以外のところで、「ハードワークだったり、そういうところは自分に足りないところだったな」っていうプレミアリーグでの反省を活かして、クラブユースっていうのをしっかり戦っていくので、これからもそういうように続けていきたいです。
〇クラブユースの前に、プレミア1試合、ちょっと出なかった試合もあったと思うんですけど。その時はコンディション的な問題が?
そうですね、ちょっと体調崩してしまいました。ちょっとチームに迷惑かけてしまいました。
〇クラブユースについて、何か自分なりに目標とか、そういったものってありますか?
そうですね。得点っていうのは常に意識してますし、得点王っていうのもしっかり狙っているところではあるんで、そういうところは意識してやっています。
〇明日、甲府が相手になりますけど、それに向けて目標などがあれば教えてください。
初戦、結構いい形でチームとして終われたので。次の試合次の試合っていう連戦の中で戦っていくので、これに満足せず、しっかり自分たちで意識を持って戦っていきたいです。
〇ありがとうございます。また、あの、サポーターの人にコメントをいただけますか?
いやもうほんとに暑い中、応援ありがとうございます。
やっぱりサポーターなくしては選手たちも動けないと思うんで、本当にサポーターの皆さんが応援してくれるからこそ、自分たちの原動力になってくると思うんで、これからも応援よろしくお願いします。
〇香取選手のチャントなどもできましたけど、聞こえています?
え、気づきませんでした…。
〇じゃあ、今度決めたとき、余裕があれば聞いてみてください。
はい。
〇いいチャントだと思うので。ありがとうございました。お疲れさまでした。
ありがとうございました。
「攻撃を目指す場所だったり、テンポってところを合わせていけば 勝てるっていう、いい自信につながったんじゃないかと思います」
FW9 岡崎寅太郎
〇今日の試合振り返ってお願いします。
今日の試合は、立ち上がりはいつもの自分たちの悪い癖が出てしまって、ちょっと相手のカウンターを受ける形で相手のロングスローから失点してしまって、立ち上がりはちょっとまだまだ改善しなきゃいけないところがあったんですけど、そこからすぐ切り替えて、全員で意思を統一して前に攻めていくってところは、今日、こういう、逆転しっかりできたことにつながったと思いますし、こういう、先に失点した日でも、すぐみんなで切り替えて、攻撃を目指す場所だったり、テンポってところを合わせていけば 勝てるっていう、いい自信につながったんじゃないかなっていうゲームでした。
〇PKの場面も岡崎君がボールをおさめたところからだったと思うんですけど、あれについて振り返ってもらえますか?
そうですね。やっぱ相手が関西とか九州の相手がグループリーグでやるってところで。はい。
体の強い相手がいっぱいいると思うんですけど、チームの役割だったり、キャラクター考えた時に、なかなか自分も背負うっていうのは、そんな強い方ではないんですけど。
相手を背負ったり、ボールを収めるっていうのは、周りの選手に比べたら、やっぱり自分がやらなきゃいけないことだと思っているので、そこはしっかり縦に入って収めて、今日だったらジョー(尾川丈)ですけど、自分を越してきた選手を使ってもう1回自分が走り直すっていうのは意識してやっています。
〇あのあと、得点にはならなかったんですけど、クロスから柴田君の惜しいシュートの場面もあったりとかして、今日は結構周りを生かすプレーでもいいものを見せていたのかなと思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね。やっぱり自分が一番真ん中にいる、ゴールに近いところにいる選手なので、相手のマークも厳しくなりますし、相手にもありがたいことに 自分のことを知っている選手がいてくれたりして。
マークとか自分の得意な形はつぶされてるっていう場面で、自分がボールを持ったときに、周りの選手がスペースとかに走ってくれて、そういう選手が走り込んでくれるおかげで、自分に向いてるマークを一気に剝がせるのかなっていうふうに思っているので。そこは今大会を意識しながら、勝ちにつながるシュートだけじゃなくてパスも送れたらなと思っています。
〇チームの3点目は岡崎君自身のゴールになりましたけど、あれについて振り返っていますか?
そうですね。自分にボール入る前に武(香取武)がボール受けてターンしたところで、 最初ラインに乗ろうと思ったんですけど、自分の奥の方にラインに1人残ってる選手がいるなって思って、そこに合わせて顔出したら、武がワンタッチで出してくれて、あとは振り向いてキーパーの位置を確認しただけでした。
〇去年はクラブユース選手権、肩の脱臼でしたっけ?
そうですね。
〇左肩の?
そうです、左肩の。
〇それで、出られなくて、結構悔しい思いもして、自身にとって意気込みを持って臨んでいる大会だと思うんですけど。改めてのゴールを決めた時とか、なんか思うものとかありました?
そうですね、昨日移動してきたんですけど、移動中のバスからも、自分が、「あ、 また2年ぶりに戻ってこれるんだな」っていうふうに思っていて。で、試合も今日入ってみて、もう自分は点を取れたし、 試合もいい内容で勝てたので、もうこれ以上ないスタートかなって思ってます。
〇来れないメンバーとかもいたりとかして、その思いも背負って臨む大会なのかなと思うんですけど、それはどうですか?
そうですね。去年のこの大会前に怪我をして、もう今練習に復帰している岡野一だったり、 由井だったりもそうですけど、本当にこの大会に「出たい」だったり、「来たい」だったり。(そういう) 思いで、日々練習している選手がいた中で、怪我とかメンバー外で来れてない選手がいるっていうのを、自分は自覚してやんなきゃいけないと思いますし。岡野一からは「自分の分もやってきてくれ」と言われているので。そこはしっかり結果で示せたのかな、と思います。
〇また。明日以降への意気込みなどを教えてください。
今日いい形で勝利できたので、この勢いというか、この内容に自信を持って 明日もフロンターレのサッカーを展開しながら勝って、グループリーグを突破を決めたいです。
〇最後にサポーターの人にコメントをいただけますか?
こんな暑い中、応援ありがとうございます。ほんとに今日会場にお越しくださった方も、動画で見てくださった方もたくさんいらっしゃると思いますけど、本当にどこに行ってもそうなんですけど、ほぼ、ホームなので。
それがもう負けている時でも、自然と「いけるな」っていうか、負けている気がしないっていう雰囲気にさせていただいて。
ほんとに力強いですし。自分は時々エゴサとかもするんですけど。温かいことを書いてくださったり、期待してくれているサポーターの方がいるので、それを裏切っちゃいけないな、って思っています。
〇ありがとうございます。
ありがとうございました。
(文中敬称略)
・神戸戦は、まゆげカワウソさんから写真をいただきました。ありがとうございます。
◇まゆげカワウソさん撮影
◇だいち撮影
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