10月8日は、青森山田高校サッカーグラウンドへ。
プレミアリーグEASTは第17節を迎え、川崎フロンターレU-18は青森山田との一戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第17節 vs 青森山田】
10月8日(日)午前11時キックオフ 青森山田高校グラウンド(人工芝) 晴れ 600人
感染症の影響で市立船橋が活動を停止したことで、第16節が延期となったフロンターレは、ここまで10勝4分け1敗、勝ち点34。3位。
先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、30林駿佑、5土屋櫂大、4元木湊大、ボランチは6由井航太、10尾川丈、右MF22加治佐海、左MF11岡野一恭平、前線には14岡田泰輝、13髙橋宗杜。
林が第13節の流通経済大柏戦以来の先発に復帰。由井が第12節の大宮アルディージャU-18戦以来のボランチに入りました。
青森山田は、12勝2分け2敗、勝ち点38、前日に昌平高校に2-1で勝利した尚志(勝ち点40)に続き、2位。
先発は、GK1鈴木将永、最終ラインは右から3小沼蒼珠、5小泉佳絃、キャプテンの4山本虎、6菅澤凱、ボランチは7谷川勇獅、10芝田玲、右MF14杉本英誉、左MF8川原良介、前線には13福島健太、11米谷壮史。
Anker フロンタウン生田で行われた第7節では、フロンターレが岡崎寅太郎のゴールで先制するも、セットプレーからの2発で青森山田が逆転。しかし、終盤に尾川丈が自ら得たPKを決め、2-2。
勝ち点1を分け合っています。
勝ち点差は4。連覇を目指すフロンターレとしても、王座奪還を期す青森山田としても、勝利が求められる試合。
晴天の青森山田高校グラウンドの脇に設けられた観客席は、多くの選手の家族らで埋まり、遠く青森まで駆け付けたフロンターレのサポーターが、多くの幕を出す中、選手たちはアップをしていきます。
グラウンドの近隣に住宅があるため、声を出しての応援は不可。しかし、メンバー外の青森山田の選手らが、ピッチに立つ仲間たちの名前を呼ぶなどすることで会場を盛り上げ、それを感じさせない、ホームの雰囲気をつくりだすなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、浮き球を入れ、攻撃の糸口をさぐってくる青森山田。フロンターレも、球際に負けずに対応をするものの、なかなか前に行けない時間が続いていきます。
2分には、左サイドでスローインを得た青森山田、小沼がロングスローを入れると、エリア右、杉本が抜け出しますが、加治佐がブロック。
ここではピンチをしのいだものの、3分には、フロンターレにファールがあり、青森山田がエリア外右でのフリーキックを得ます。
キッカーは、芝田。右足でボールを入れると、飛び込んだ山本が決めて、0-1。Anker フロンタウン生田での試合でも決めた山本のゴールで、青森山田に先制点。
5試合連続無失点だったフロンターレは、第10節の柏レイソルU-18戦以来の失点に。
さらに青森山田は中盤で、厳しい寄せからフロンターレに前を向かせず、そこからゴールの前に。下がり目でおさめた米谷が、左サイドへスルーパス。
それに抜け出した川原がクロスを入れていきますが、濱﨑がセーブ。
すばやくリスタートした濱﨑から、中央、尾川、由井とつながり、間で受けた岡田がエリア前に持ち込もうとしますが、青森山田の厳しい守りに遭い、シュートにはつながらず。
さらに下がり目に岡田が下り、岡野一も中央に顔を出しながら、ボールを動かそうとしていきますが、なかなか前には行けず。
逆に青森山田が、テンポよく、ゴールへ向かう動きを見せ、フロンターレとしては苦しい時間が続いていきます。
11分には、再び左サイドでスローインを得た青森山田。スロワーの小沼は、いったん川原に預け、高い位置で受け直し、クロス。右サイドへ流れたボールを拾った杉本がクロスを入れていきますが、エリア内でフロンターレはクリア。
さらにGKの鈴木の正確なフィードに、正面へ米谷が抜け出しますが、これはオフサイド。
13分には、中盤まで下りた米谷から右サイド、杉本につながると、杉本の右クロスに、エリア内、米谷が飛び出しますが、元木がカバー。
さらに中盤やや右寄りで谷川が右サイドを突くパス。これに小沼が抜け出し、小沼のパスに杉本がエリア右へ。
ここは尾川がカバー。右コーナーキックに。
杉本が右足でボールを入れると、川原がヘディングシュート。しかし、フロンターレは体を張り、ブロック。最後のところでしのいでいきます。
なかなかエリア内へ入り込むことができなかったフロンターレは、15分には、中央、持ち上がった尾川がいったん髙橋宗杜に預け、エリア正面やや左へ。
シュートは右にそれましたが、自分たちでアクションを起こすフロンターレらしいかたちで、ようやくゴール前での場面をつくっていきます。
次第に最終ラインの土屋や林、由井や尾川もかかわり、ボールを持てるようになってきたフロンターレ。
18分には、土屋が持ち上がり、右サイドへスルーパス。これに江原が抜け出しますが、菅澤がカバー。
直後には、青森山田、中央、芝田が左サイドへスルーパスを出すと、川原がうまく背後を取り、折り返し。これにゴール正面、杉本が反応しますが、オフサイド。
フロンターレとしてはヒヤリする場面。これは事なきを得たものの、再び流れは青森山田へ。
ラインを高め、中央に顔を出した杉本もセカンドボールをものにするなどしていき、フロンターレのエリア前でのプレーの機会を増やしていきます。
それでも、フロンターレは、うまく高い位置へ抜け出した米谷に対ししては、土屋が対応するなど、最後のところでしのいでいきます。
しかし、25分、フロンターレにファールがあり、エリア外右でフリーキックを得た青森山田。
芝田が遠いサイドに入れると、折り返しから菅澤がシュート。ゴール右へ決まり、0-2。
再びセットプレーからのゴールでフロンターレは突き放されてしまいます。
ゴール裏の青森山田の選手たちが沸き立つなか、全員で集まって声をかけ合い、再び試合へ戻っていくフロンターレの選手たち。
直後には、左サイド、元木のスルーパスに、岡野一が斜めの動き出し。これは青森山田の寄せに遭い、阻まれ者の、フロンターレは、エリア前、うまく受ける米谷に対し、土屋・尾川が挟み込むようにして、対応。
再びボールを持てるようになっていき、フィードに髙橋宗杜が高い位置へ動き出すなど、長いボールも交え、青森山田の陣内へ。
29分には、尾川から岡田と縦につながり、岡田のスルーパスに、岡野一が左サイドの高い位置へ。岡野一はゴール前に折り返しますが、青森山田の守備も集中しており、シュートにはつながらず。
さらに中央、下がり目に岡田が下り、尾川や由井とかかわることで、ボールを回していくフロンターレ。中央に加治佐が顔を出し、縦に持ち出すなど、ゴールへ向かう動きを見せていきます。
34分には、中央で尾川、加治佐、再び尾川とつながり、尾川から右サイド、江原へ。
江原は高い位置から折り返しますが、ここでも青森山田の守備に阻まれ、シュートにはつながらず。
それでもフロンターレは、高い位置へ持ち込んでくる芝田に対し、林が粘り強く寄せ、最後は芝田のファールにするなど、球際に負けずに対応。
元木や由井、岡田、時には下がり目に下り、髙橋宗杜も組み立てに加わり、ボールを動かし、ルーズボールに、エリア右へ米谷が抜け出す場面では、林がカバー。
しっかりリスク管理をしながら、攻撃の糸口をさぐっていきます。
39分には、元木のスルーパスに、岡田がエリア左へ。岡田は折り返しますが、ここでも青森山田の守備に遭い、シュートには結びつかず。
直後には、青森山田、左サイドからの攻勢に。クロスに、遠いサイド、米谷が飛び出しますが、米谷はシュートではなく、折り返しを選択。ボールは濱﨑がセーブ。
さらに青森山田、小沼の縦パスに、米谷が正面へ。しかし、由井が厳しい寄せを見せ、シュートは打たせず。
フロンターレも、岡野一が縦に仕掛け、エリア外左へ持ち込んでいきますが、青森山田は小泉がカバー。
さらに尾川から右サイド、江原へ。江原が正面へ斜めに速いパスを入れていくと、髙橋宗杜がエリア内へ抜け出していきますが、ここでも青森山田の厳しい守りに遭い、最後は鈴木がセーブ。
すると44分には青森山田、右サイドでのスローインの流れから、エリア前に抜け出した米谷がシュート。しかし、右に。
さらに小泉のサイドチェンジが左サイドに通り、最後は下がり目で菅澤が左クロス。しかし、エリア内、土屋がクリア。
前半は0-2。青森山田がリードして、ハーフタイムへ。
「相手より速くアクションを起こそう」「戦うよ、相手より」「ベンチも一緒に声を出していこう」
そう声をかけあうなか、迎えた後半。
フロンターレは、加治佐に代わり右MFに7志村海里。岡田に代わり前線に9岡崎寅太郎。
立ち上がりには、青森山田。サイドチェンジを受けた杉本が右サイドから仕掛け、アウトにかけた軌道のクロスを上げていくも、エリア内で土屋がしっかり対応していきます。
さらに小沼のロングスローからゴールを狙ってくる青森山田の攻勢をしのいだフロンターレは、尾川、由井がボールをうまく動かし、右に展開。
交代で入った志村が、ドリブルで間を縫うように仕掛け、エリア外右へ。
折り返しはブロックに遭ったものの、いい入り方をしたフロンターレ。
土屋や林が開き、由井や尾川、さらに岡崎も下がり目、間に顔を出しボールを受け、テンポよくパスが回るようになっていきます。
4分には、中央に下りた岡崎から左へ展開すると、エリア外左、元木から岡野一へボールが入ったところで、青森山田にファールがあり、フリーキックを得ます。
キッカーは元木。エリア内へ入れると、こぼれ球はエリア外正面へ。これに詰めた岡野一がシュート。しかし、上に。
さらにフロンターレは右サイド、うまく前に持ち出した由井から髙橋宗杜につながり、髙橋宗杜から右サイド、高い位置の志村へ。
志村の仕掛けに対しては、菅澤がカバーを見せるも、それでも志村、尾川が厳しくプレス。切り替えて、前から奪いに行く姿勢を見せていきます。
下がり目で髙橋宗杜、岡崎がうまく縦パスを受け、距離感良くプレーを続けられるようになったフロンターレ。由井が厳しく、うまい寄せからボールをものにし、高い位置でのプレーを続けていきます。
9分には右サイドでのスローインの流れから岡崎がエリア外正面やや右へ持ち込むと、青森山田にファールがあり、フリーキックを得ます。
キッカーは元木。ゴール前、遠いサイドに入れると、尾川が倒れ込みながらも、頭でゴールの前に折り返し。
それに飛び込んだ土屋が押し込んで、1-2。1点を返したフロンターレ。
ボールをすぐさま拾い上げた岡崎。ボールを受け取った土屋はセンターサークルへ。狙うのは同点のゴール。
GKの濱﨑も加わり、林や土屋、由井、江原や元木も加わってボールを動かしていくフロンターレ。
右サイドでのスローインの流れから、尾川が高い位置へ飛び出す動きを見せ、江原から受けた志村が仕掛け、それを青森山田が阻んでも、セカンドボールを回収。
中央で受けた岡崎から左へ展開。岡野一が仕掛ける場面へつなげていきます。
13分には、林から左サイド、岡野一へサイドチェンジが通り、仕掛けた岡野一がゴールの前に折り返すと、エリア左へ岡崎が抜け出すも、青森山田の守備が阻み、こぼれ球にエリア内、由井が詰めますが、小沼がカバー。青森山田も堅い守りを見せていきます。
15分には、林が持ち上がり、右サイド、高い位置へ上がった江原へつなげると、江原はエリア正面、岡崎へパス。岡崎は鋭いターンからシュートを打とうとしますが、青森山田の寄せに遭い、岡崎のファールに。
ここで青森山田は福島に代わり16後藤礼智。
青森山田は最終ラインで小泉や小沼、間に杉本が顔を出すことでボールを持つ時間をつくり、17分には、右サイドでのスローイン、小沼がロングスロー。こぼれ球にエリア外正面、反応した芝田が詰めますが、フロンターレは体を張り、ブロック。
右コーナーキックとなり、芝田がボールを入れるも、ボールはフロンターレへ。左サイド、高い位置へ岡野一が仕掛けていきますが、小泉が戻り、ファール。小泉にはイエローカードが提示。
再び林や土屋が多く触れ、由井の縦パスに志村が高い位置へ仕掛けていくなど、攻勢を強めるフロンターレ。
セカンドボールも由井や林、志村が囲い込むようにして、回収。青森山田よりも出足の良さで上回る場面が続いていきます。
しかし、最後のところでの守備で上回るのは青森山田。
22分には、土屋が前に持ち上がり、右サイドへ展開。志村から尾川とつながり、尾川はエリア右へ。しかし、青森山田はカット。
23分には、由井がエリア右へ飛び出し、ルーズボールを正面で岡崎が拾い、右へ展開。志村の縦パスに、髙橋宗杜がエリア右へ。髙橋宗杜はシュートを打ちますが、青森山田は体を張り、これを阻止。
24分には、江原から志村とつながり、志村はエリア右へ進入し、折り返し。しかし、鈴木がセーブ。
青森山田はここで菅澤に代わり19別府育真。別府が左MF、川原が左SBに。
すると直後には、川原の縦パスに、左サイドから正面へ持ち出した別府が枠内上をとらえたミドルシュート。これは濱﨑が手を伸ばし、上にはじき出す素晴らしいセーブ。
右コーナーキックとなり、芝田がボールを入れると、青森山田がセカンドボールを正面で拾うも、フロンターレはブロック。
左サイドでのロングスローとなり、その流れから別府がシュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。エリア右へこぼれたボールに、青森山田、枠をとらえたシュートを打ちますが、ここでもまた濱﨑がセーブ。
立て続けのセーブで、試合の望みをつないでいきます。
すると再び、フロンターレが尾川、由井らがかかわってボールを動かす展開に。30分には、由井から左サイド、元木へ展開。元木が斜めにパスを入れると、青森山田はこれをカットするも、正面で奪い返した由井は浮き球のパス。エリア正面、抜け出した岡崎がシュートを打ちますが、わずかに右。
さらに由井の縦パスを、中央、下がり目で岡崎が受け、左へ展開。岡野一がドリブルで仕掛けていきますが、小沼が対応していきます。
尾川も最終ラインに顔を出し、林や土屋とかかわって、ボールを動かしていくフロンターレ。
下がり目で岡崎がボールをおさめ、由井から受けた志村が、うまく裏を取り、ドリブルで仕掛けるなど、攻勢を強め、元木の縦パスを受けた髙橋宗杜が高い位置でキープを図るなど、エリア近くでのプレーを増やしていきます。
34分には、元木の斜めのパスに、岡崎がエリア内へ。青森山田の守りが阻んだところ、エリア外正面、セカンドボールを拾った尾川がミドルシュート。しかし、右に。
フロンターレはここで岡野一に代わり17柴田翔太郎が入り右MF。志村が左MF。ポジションを左に移した志村は縦に仕掛けていきますが、小沼が1対1の強さを見せ、前には行けず。
それでも、フロンターレは両サイドから仕掛ける狙いを見せていきます。
37分には青森山田、左サイドから斜めに別府が正面へ仕掛けていきますが、土屋がうまく強くカバー。
ここで、フロンターレはさらに交代。髙橋宗杜に代わり28香取武。後半戦に入り、メンバー外が続き、この日しばらくぶりに控えに入った香取が、ピッチに入ります。
38分には、林が持ち上がり、右サイド、裏を突く好パス。これに柴田が抜け出し、仕掛けていきいますが、青森山田も1対1で強さを見せ、これを阻んでいきいます。
それでも、由井や尾川、下がり目で岡崎もかかわって、ボールを動かしていくのはフロンターレ。
40分には、エリア外正面、うまく前に持ち出した由井がエリア右へスルーパス。これに柴田が抜け出しますが、折り返しは、青森山田が阻み、シュートにはつながらず。
セカンドボールを拾ったフロンターレは、前に持ち上がった林が浮き球のパス。エリア内、岡崎へつながり、青森山田が阻んだところ、正面やや右へ柴田が詰めますが、ハンドがあったとの判定。
青森山田は42分、米谷に代わり24山下凱也。杉本に代わり25齊藤和祈。齊藤が左MF、別府が右MFに。
44分にはフロンターレ、左サイドから志村が斜めに仕掛け、正面の香取へ。
香取は右サイドに展開。柴田は折り返しますが、青森山田は体を張りブロック。
さらに左サイド、元木が縦パス。これに志村が高い位置へ動き出しますが、ここでも青森山田の守りが阻んでいきます。
ワンプレー、ワンプレーごとに、ゴール裏から青森山田の選手たちが、好プレーを見せた選手の名前を連呼。その励ましを力に変え、プレーする青森山田に対し、それでもゴールを目指していくのはフロンターレ。
アディショナルタイムに入り、46分には由井が左サイドを突くパス。これに抜け出した岡崎がクロスを入れると、エリア右、柴田が飛び込みますが、惜しくもさわることはできず。
さらに元木の縦パスに、志村が高い位置へ。しかし、小沼がカバー。
フロンターレは、土屋を前線へ上げ、浮き球も交え、ゴールを目指す姿勢を見せましたが、チャンスをつくることはできず。試合はタイムアップ。1-2。
勝利したのは青森山田となりました。
しばらくぶりに、リーグ戦の前半戦で課題にしていたような、試合の入り方をしてしまったフロンターレ。本来は持っているはずの力をなかなか出せないうちに、相手の得意とするセットプレーから失点をしてしまう、少しもったいない試合となってしまいました。
それでも、ゴールが求められる後半には、チームとしても、人数をかけて、ゴール前に迫る場面を何度もつくり、逆に相手の強みであるセットプレーから、1点を返したことは今後にも必ずつながるものになると思います。
青森山田との勝ち点差は7に広がり、未消化の市立船橋戦勝利したとしても、その差は4。
しかし、それでも、フロンターレらしいサッカーをピッチで表現するために、また、トレーニングに取り組み、再び立ち上がっていくと思います。
残りは6試合。この日の悔しさを糧に、積み上げ、シーズンを戦い抜いた末に、どんなものを手にするのか、とても楽しみにしています。
前半0-2 後半1-0 計1-2
得点:土屋櫂大(フロンターレ) 山本虎、菅澤凱(青森山田)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 30林駿佑 5土屋櫂大 4元木湊大 6由井航太 10尾川丈 22加治佐海 11岡野一恭平 14岡田泰輝 13髙橋宗杜
交代:加治佐→7志村海里 岡田→9岡崎寅太郎 岡野一→17柴田翔太郎 髙橋宗杜→28香取武
控え:16菊池悠斗 32関徳晴 18八田秀斗
青森山田の先発:1鈴木将永 3小沼蒼珠 5小泉佳絃 4山本虎(c) 6菅澤凱 7谷川勇獅 10芝田玲 14杉本英誉 8川原良介 13福島健太 11米谷壮史
交代:福島→16後藤礼智 川原→19別府育真 杉本→25齊藤和祈 米谷→24山下凱也
控え:30磯村颯 15山口元幹 23池田優気
◇試合後、長橋康弘監督、尾川丈、土屋櫂大の2選手に話を聞きました。
「もっともっとチームで危機感持ってやらないといけない、と思います」
MF10尾川丈
-お疲れさまでした。今日の振り返りからお願いします。
今日は2位の山田と試合だったんですけど、勝てば優勝が近づくっていう試合で、自分たちが一番恐れていたセットプレーで2失点してしまったので。
前回もセットプレーでやられてたところもあったので、もっともっとチームで危機感持ってやらないといけない、と思います。
-この負けという結果について、率直にいまどう思っていますか?
もう悔しいですけど、もう負けは変わらないんで、もう優勝するためには、ここからの試合、全部勝たないといけないと思うので。次に向けて顔上げていきたいと思います。
-1点差っていう、その差みたいなのは、今日のゲームで感じたところはありますか?
そうですね。前半の入りから、相手の声だったり、競り合いだったり、セカンドボールの反応だったりっていうところで、前半はほとんど負けてるシーンが多かったので、そういうところの点差だと思うんで、もっともっとそこで勝てればセットプレーにもならなかったと思いますし。そういうところが点差なのかなと思います。
-2失点目された後に、みんなで集まって、ちょっと円陣みたいなのをつくったんだけど、あそこではどんな話をしました?
もう下向く暇ないんで。自分たちのサッカーができてなかったんで、もう後ろからでも、どんどん自分たちのサッカーやろうっていう話をしました。
-ゴールシーンの折り返しは、相当気合の入った折り返しだったんじゃないかなと思うんだけど。
そうですね。ボール来るだろうなと思ったんで。すごく狙っていたので。さわれて良かったです。
-まだ終わってないと思うので、ここから、ま、この負けをあえて残り試合どういう形で生かしていきたいって思いますか? 試合終わったばっかりだけど、どういうふうに?
今日の負けはもう認めて、もう、あさっての練習から、切り替えて、次の試合に向けていい準備していきたいと思います。
-後半はすごい、フロンターレらしい、アクションを、仕掛けるサッカーをできていたと思うんですけど、それはどうでしょう?
そうですね、相手がちょっと引いてくれたっていうのもあったんで、後ろからボール回すことはできたんですけど、最後、ゴール前での怖いプレーだったり、シュートまで行けてなかったので、そこをもっともっとチームとして突き詰めていかないと、優勝までは行けないかなと思います。
-ああいうふうに行けても、最後のところでのシュートがないと意味がない。
そうですね。
-次に向けて、意気込みなどがあったら教えてください。
もう次の試合、勝つしかないんで。絶対勝てるようにいい準備していきたいと思います。
-次はホームでサポーターの人も増えると思います。サポーター、楽しみにしていると思います。サポーターの方にコメントをいただけますか?
絶対に勝てるように頑張りますので応援よろしくお願いします。
「彼らなら、全然まだできます」
長橋康弘監督
-今日の振り返りからお願いします。
まず、青森山田さんの本当にやりたいサッカーをやられてしまった、と。逆にそこでフロンターレらしいサッカーで、私たちも入ろうというところで入りましたけど、結果、今の現状、青森山田さんのほうが力が上だったというふうに思います。
-失点するまでは、ほとんど何もできないような感じだったと思うんですけど、ベンチから見ていて、どういうところができていないと思いましたか?
まず、普通にですね、普段できていること、できていたことができていなかったですね。らしくなかったですね。
ただですね、私も何度もこういう経験していますけど、それが今の技術レベルなんだなあ、と思いながら見ていました。
あのサッカーを放棄して、裏へぱんぱん蹴れ、っていうことでは送り出していないので。彼らはそのフロンターレらしさで戦おうと、あの苦しい時間帯で。何もできない時間帯があったんですけど。
ただ、ここで感じたことが今の技術レベルなんだな、という。
「普段だったらその距離でプレッシャー感じないよね」というのを、やっぱり感じて。後ろ選択したり、横回し選択したりとか。
「前向けたよね」という時にも、全然前向けなかったりとか。いろいろと目に見えないプレッシャーを選手たちは感じていたのかな、というふうに思います。
-1週間空いたことで、影響もあったんですかね?
そうですね。あったかもしれないですね。ちょっとなんでしょう。トレーニング見ていても、少しこう、ほっとしているようなところは正直見受けられました。
そのトレーニングで、見受けられた選手はやはりそのようなパフォーマンスでしたね。
-前半の中盤以降、後半は一定以上は盛り返したのかなと思うんですけど、どういうふうにごらんになりましたか?
0-2だったので、やることは明確に、自分たちの時間をつくること。リスクをある程度、冒さないといけないことを考えたときに、頭から「やるよ」ということで入った分、選手たちは少し強気でやれることはできたところはあったと思いますけど、ただ、そうした部分でもかなり内側を消しながら、ああいったところで失ったらカウンター打つよというところで、「もうちょっとできるんだろうな、普段は」って思いながら見ていたところはあったんですけどね。
前半よりましだったような後半だったかな、と思いますけどね。
-この負けという結果に関して、長橋さんは率直にどう思っていますか?
いやあ、ちょっと非常に悔しいですね。私たちが積み上げてきたサッカーということで、特に2巡目なんかは選手たちはかなり自分たちがほかより成長しているという実感があったと思います。
なので、「とにかく思いっきりやってこい」というかたちで選手たちを送り出したんですけど、ちょっと内容を考えたときに、まだまだ足りない部分があるのかな、というふうに正直思いましたね。
ただ、選手たちは今日の悔しさは、シンプルに結果を受けて、もちろん悔しいという思いはあると思うんですけど。それ以上に「もっと勇気を持って、やりたかったな」というつらい思いを今しているんじゃないかな、というふうに思っていますね。
彼らなら、全然まだできます。
-今日後半から入った志村君は、今までは左だったんですけど、今日は右に入って。すごい戦う姿勢も見せていたと思うんですけど、それはいかがですか?
彼はですね、岡野一が復帰して、自分が出ていたポジションを奪われたかたちで。トレーニング中、彼はなにもぶれずにとにかく前を向いて、トレーニングに取り組んでくれたんですね。
なので、途中交代で右で、ちょっとやり慣れていないところで、出しましたけれど、全然不安はなかったです。
それと同時にやっぱりそういう子がぶれずに、活躍できるんだな、と。改めて思いましたね。日常の大切さというのを、彼からまた学びました。
-今日もサポーターの方が来ていましたが、何かコメントをいただけますか?
まず、本当にいつも、青森まで。しかも天皇杯重なっていてですね、本当すいません。勝利で感謝の気持ち、伝えたかったんですけど、また鍛え直して、また、素晴らしい内容と結果で、お応えできるように引き続き、頑張っていきますので、また、応援よろしくお願いします。
「チーム勝たせるために、自分からどんどん発信して、リーダーシップ持たなきゃいけないと思います」
DF5 土屋櫂大
-まず、今日の試合振り返っていただいていいですか?
前半の入りっていうのは自分たちで その試合前から意識はしていたんですけど、雰囲気とかに呑まれていた部分があって、自分たちのサッカーが前半立ち上がり、できていなかったなってのはあったんで、そこはやっぱり自分たちの力不足だと思い、 練習からもっともっとこれから優勝に向けて上げていかなきゃなって思いました。
-今日は得点も入れましたけど、得点シーンについて振り返ってもらってもいいですか?
そうですね。山田はひとりひとり競り合いが強いんで、キッカーの元木から、速いボールを入れるというのは元々あったので。速いボールが入って。自分は、「中でボールが来るのを信じて待っていろ」って言われてたので。、そこは、尾川丈選手が見えて、その折り返し、信じて入ったら取れました。
-セットプレーでああいったかたちで取れたことは自信につながると思うんですけど、それはどうでしょう?
そうですね、自信になるとは思います。
-前半はなかなかいか変わってきてはいなかったと思います。それはどういったことに原因があると思いますか?
自分たち自身の自信のなさというか、その、呑まれたっていうのはありますし、その後、しっかり自分たちで2失点目して、話し合って、もっと自分たちから自信持って、縦パスだったり、ライン間っていうところは意識して、サッカーできてたので。 そこは前半立ち上がりからできていればな、って思いました。
-優勝考える上では、これからもうずっと勝つしかないと思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね、本当にこれから1試合も落とせない試合が続いてくると思いますし、そこは本当に危機感持ちながら、日々のトレーニングから 積み上げていかなきゃいけないと思ってます。
-自身は、U-17のワールドカップ、それに向けても、また自分で今回の試合で課題も出たのかなと思うんですけど、それはどうですか。
自分、この試合で課題も見つかったので、代表っていうよりかは、まず自分のチームで本当に結果を出して、 チーム勝たせるために、自分からどんどん発信して、リーダーシップ持たなきゃいけないと思います。それはチームで、チームの本当に前以上のトレーニングが、本当に大切になってくると思うんで、残り1か月もないですけど、そこはひとつの目標としてやっていきます。
-じゃあ、この先、2年生だけれど、一番選手に出ている選手の一人として、どんどん声を出して、とかそういう感じですかね。
そうですね。はい。
-シンプルに、山田があの、自分たちより強いなって思ったところ、感じたことはどこですか?
そうですね。やっぱり本当にセットプレーっていうのは武器って、もう本当に武器だと思ってたんで、そこは自分たち、意識して練習はしてきたんですけど、本当にそこに失点してしまったんで、まだまだ自分たち磨いていかなきゃなって思いました。
-今日もサポーターの人来てました。すごい楽しみにしてる人がいると思います。そういったサポーターに向けて何かコメントをいただけますか?
そうですね、青森まで足運んでくださって。勝利届けられなかったのは悔しいですけど、まだまだこれから。
これからの試合全部勝って優勝を目指すので、応援してほしいです。
(文中敬称略)
・写真はまゆげカワウソさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇まゆげカワウソさん撮影
◇だいち撮影
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