「いつかは等々力のピッチで」 / DF栗田悠巨


2019年12月8日、等々力陸上競技場で行われたプリンスリーグ関東最終節、帝京戦。

3-0で川崎フロンターレU-18が勝利。自力でのプリンスリーグ関東残留を決めた試合の後、卒団する3年生たちがあいさつに立ちました。

 

11選手の言葉 / 2019年プリンスリーグ関東最終節

DF栗田悠巨選手

そのなかで

「9年間試合に、このエンブレムを付けて試合に出ることはもちろん、電車、バス、街なかを移動したりすることも自分にとって大きな誇りだったし、いい意味でプライドでもありました。

フロンターレのアカデミーの歴史は続いていくので、自分たちは卒業となるんですが、ジュニア、ジュニアユース、ユースと本当にすばらしい選手たちが毎日切磋琢磨して、練習しているので、来年からも引き続き、ユース、ジュニアユース、ジュニアのほうの応援をよろしくお願いします」

と言葉を述べたのはDF栗田悠巨。

卒団後は、日本大に進み、大学4年目となる今季は、久しぶりに関東大学サッカーリーグ1部に戻ってきたチームのなかで、出場を続けています。

 

10月21日、スポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカー場で行われた関東大学サッカーリーグ1部第18節、日本大 vs 中央大後、大学サッカーでの今までと今季、さらにこれからなどについて、話を聞きました。

 

日本大のDF栗田悠巨選手

 

栗田悠巨選手

 

-大学振り返って、どうですか?
4年目にして、今ずっとレギュラーで出ていますけど、3年目までは大怪我とかもあって。なかなか公式戦に絡む機会がなかったんですけど、だからこそ今年に懸けるっていう想いが強くて。
今年はチームとしても優勝争いできていて。まだ進路は決まっていないんですけど、今までモチベーション高くサッカーできているので。
あと4節でリーグは終わっちゃうんですけど、何があるのか最後まで分からないので。最後までやりきりたいと思います。



-まだインカレの可能性とかもあると思うんですけど、ほかの地域の強い大学とやりたいとかそういうのもありますか?
そこはそうですね。やっぱり大学サッカーやっている選手には冬のインカレっていうのは夢の舞台っていうふうになっているので。そこに今、手が届きそうなところに来ているので。
本当に最後まで何があるか分からないんですけど、目指せる立ち位置にいるので、全力でつかみにいきたいっていうふうに思っています



-3年目で大きな怪我をしたという話を聞きましたけど、今は不安なくやれている?
そうですね。膝の靭帯切っちゃったので。全然フィフティーフィフティーで。再発する可能性はあるんですけど。その怖さとも毎日闘っているんですけど。
ピッチに出たら、怪我なんて気にせず、戦うしかないんで。そこは強い気持ちで、何とかできています。

-今日はゴールも決めましたけど、あれは狙っていたりとか。
セットプレーはひとつの自分の武器でもあるので。自分のところにいいボールが来たので。気持ちで押し込んだ感じでした。

-今ユースの結果は気にしたりとかしていますか?
見てます、見てます。自分がいた頃より、はるかに上のステージで戦っていて。すごい頼もしいなと思うし。フロンターレユース出身っていう誇りが生まれますね。

-フロンターレのサポーターにメッセージなどいただけますか?
フロンターレ卒団してからも、毎回プロ(トップチーム)の試合とかチェックしていて。まだ進路は決まっていないですけど、いつかは等々力のピッチで。対戦相手でもフロンターレでも戻ってきたいなと思っているので。
ぜひこれから自分の動向じゃないですけど。自分のプレーをぜひチェックしていただけたらなというふうに思います。

 

フロンターレを卒団した際のあいさつでも、フロンターレのエンブレムへの誇りを口にしていた栗田。

その想いを受け継いだ後輩たちに頼もしさを感じながら、今もフロンターレU-18出身であるという誇りを胸に、プレーを続けています。

 

大怪我に見舞われた苦難を乗り越え、上位争いを繰り広げるチームの中で、攻守に奮闘するその姿に、うれしさを覚えました。

大学での最後のシーズンを終えたその先に、どんな未来が待っているのか、とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す