「プロになって、フロンターレに戻れるような活躍をできるように」 / FW有田恵人


2019年、プリンスリーグ関東を戦っていた川崎フロンターレU-18。

その戦いは、最後まで残留が決まらない、という苦しいもの。しかし、最終節の帝京戦で、3-0で快勝。選手たちも、家族も、サポーターも、笑顔があふれるラストを飾ることになりました。2019年シーズンのフロンターレU-18のなかで、右MFとして、ドリブルでチャンスメーク、時にはゲームキャプテンも務め、自ら得点も決め、宮城天とともに2種登録選手ともなったのが有田恵人。

 

「僕はこのあと大学4年間サッカーをしますが、必ずこのピッチに戻ってきたいと思います。その時はよろしくお願いします。いつもありがとうございました」

11選手の言葉 / 2019年プリンスリーグ関東最終節

等々力に帰ってくることを誓い、小学4年から過ごしたフロンターレのアカデミーを卒団しました。

 

 

2019年、プリンスリーグ関東の最終節後、サポーターにあいさつした有田恵人選手

 

卒団後は、中央大へ進んだ有田は、2023年、ラストシーズンを迎えました。

10月21日、スポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカー場で行われた関東大学サッカーリーグ1部第18節、日本大 vs 中央大戦後、大学でのこれまでと、そして、これからについてなどを聞いてみました。

 

 

中央大の有田恵人選手。先制点を決める活躍を見せた

 

 

有田恵人選手


-本当にお久しぶりです。
お久しぶりです。

-大学に入って、控えに入ったところだけは見たことがあって。試合に出たところは本当に久しぶりで。大学終わろうとしていますけど、ここまでどうですか?
いやあ、あっという間というか、後悔の部分も少しあるかなという感じです。

-やっぱり怪我しちゃったりとか…
そうです。今年、4月からずっと怪我していて、それまでできること、いろいろとあったなかで、考える時間とかもあって、「あの時間、ああすれば良かった」と考えたりとか、今はサッカーできているぶん、今からでも後悔はないように、やりたいですね。

-今日はゴールも決めましたけど、あれは狙い通り?
うちが5バックになって、守備からの一発カウンターっていうところが作戦ななかで、あの場面は狙い通りだったのかな、って思います。



-あと残りだいぶ少なくなりましたけど、個人的な目標とか何かありますか?
今年、まだリーグ戦3試合目くらいなので、チームが勝てていなかったのも、責任感じているので、後輩に1部っていう舞台を残すために。
今日はゴールで勝たせられなかったですけど、ゴール決めて、勝たせられるように頑張りたいと思います。

-ユースの今の結果とか気にしていたりとかします?
見てます。心配もする必要がないくらいに。強すぎで、「いいなあ」って。

-自分がいたころは最後は残留争いとかもあって…。
そうですね。まずはプリンスだったので。観客入る人数とか、練習環境もそうですけど、うらやましいというか、すごい、いいなと思います。

-この先、サッカー続けたいなと思っていると思うんですけど、サッカー選手としての目標とかはありますか?
今の一番の目標は、まずプロになって、1年、2年ぐらいでフロンターレに戻れるような活躍をできるようにというのが今の一番の目標です。

-一番目指すところはフロンターレに戻るというところ?
フロンターレに育ててもらったので。帰るというのが一番の目標です。



-なんか、すごい嬉しいです。サポーターにメッセージなどをいただけますか?

いつも結果など気にしていただいて、ありがとうございます。目標にしていた大学卒業してフロンターレっていう目標はかないそうにないですけど、1、2年後、ちゃんと等々力のピッチに立てるように、また一から頑張るので。気にだけでもしてもらえたら、うれしいです。

 

苦しい日々を乗り越えて、再びピッチで輝きを放つその姿を見られたことは、とても幸せなものがありました。

プロになって、再び等々力へ。4年前、フロンターレから離れたそのときに、誓った夢は、有田恵人というサッカー選手を、突き動かす原動力になっているのだ、と思います。

(文中敬称略)

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