9月17日は前橋育英高崎グラウンドへ。
プレミアリーグEASTは第14節を迎え、川崎フロンターレU-18は、前橋育英とのアウェーゲームに臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第14節 vs 前橋育英】
9月17日(日) 午前11時キックオフ 前橋育英高崎グラウンド 晴れ
前節流通経済大柏に1-0で勝利し、8勝4分け1敗、勝ち点差4で首位青森山田を追う川崎フロンターレU-18は、DF30林駿佑が出場停止。さらに右MFとして全試合に先発出場を続けてきたDF22加治佐海が国際ユースサッカー in 新潟に臨むU-17日本代表に招集されたため不在。
先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、6由井航太、5土屋櫂大、4元木湊大、ボランチは25矢越幹都、10尾川丈、右MF8名賀海月、左MF11岡野一恭平、前線には14岡田泰輝、13髙橋宗杜。
U-17日本代表のフランス遠征から帰ってきた土屋が先発に戻り、名賀が久しぶりにスタメンに名前をつらねました。
フロンターレにとって、プリンスリーグ関東時代の2014年からずっと同じカテゴリーで競い合ってきた好敵手である前橋育英。前節は旭川実業に1-0で勝利し、6勝1分け6敗。
先発は、GKにキャプテンの1雨野楓真、最終ラインは右から38富澤駿平、5青木蓮人、6立木尭斗、32林優眞、ボランチは7石井陽、30篠崎遥斗、右MF9中村太一、左MF35平林尊琉、トップ下17黒沢佑晟、前線には15佐藤耕太。
フロンターレは、4月2日の開幕戦で前橋育英と対戦。その際は3-0。Anker フロンタウン生田のこけら落としともなった一戦を勝利で飾っています。
厳しい残暑が続く9月第2週の3連休の中日。この日の前橋育英高崎グラウンドも、日差しを浴びるだけで、汗が噴き出てくる厳しい暑さ。
それでも、グラウンドのピッチ脇に設けられた観客席。さらにはグラウンドを囲むネット越しには、多くのサッカーファンの姿がありました。
今年もQUEENの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」やフレディ・マーキュリーの「ボーン・トゥー・ラブ・ユー」が流れる中、アップをする両チームの選手たち。
フロンターレが多くの幕を出せば、前橋育英も、OBである松田直樹さんのイラストの幕などを出す素晴らしい雰囲気に。それぞれにチャントを歌い、選手たちの名前を連呼する。暑さにも負けない応援を繰り広げるなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりはフロンターレ、土屋のフィードのセカンドボールを矢越が拾い、右サイドの名賀へ。名賀が最終ラインに戻すと、由井がフィード。これを髙橋宗杜が競り、ボールをおさめた名賀はエリア正面へ持ち込む動き。
前橋育英はボールをカットし、前に付けようとしますが、由井が出足よく前に出ると、前橋育英にファールがあり、フロンターレのエリア外右でのフリーキックに。
キッカーは名賀。右足で遠いサイドを狙ったボールはシュートには結びつかなかったものの、距離感良く、選手たちはプレー。ボールへの反応の速さも光るいい立ち上がりを見せていきます。
一方の前橋育英も、GKの雨野に、最終ラインの青木や立木がかかわり、後ろから組み立てる姿勢を見せ、雨野がエリア前の佐藤に正確なキックを供給。
起点をつくろうとしますが、由井や土屋が厳しく寄せにいき、それをさせず。
再びフロンターレがつないでいく展開となり、左サイドでは岡野一が前に持ち込む動きを見せ、右サイドでは名賀と江原が連係。尾川や矢越もかかわりながら、フロンターレがボールを動かしていきます。
4分には、髙橋宗杜が競り、ボールは右サイドへ。江原が高い位置へ抜け出し、エリア右へ進入。折り返そうとしますが、前橋育英は林が厳しく寄せにいき、カバー。
さらにフロンターレの時間帯は続き、由井の縦パスをおさめた髙橋宗杜から右サイド、名賀へ。名賀から江原、江原から最終ラインの由井、土屋とつながり、土屋の縦パスを、うまく間で岡田が受けますが、ここは前橋育英の寄せに遭い、前には行けず。それでも、テンポの良いボール回しから、フロンターレが攻撃の糸口をさぐっていきます。
前橋育英も、最終ラインの青木、立木の間に、石井や篠崎が顔を出し、ボールを動かす時間をつくりますが、フロンターレはコンパクトに。髙橋宗杜や岡田がプレッシャーをかけながら、対応。
ルーズボールに対しては、矢越や尾川がいい反応を見せ、前には行かせず。
元木の縦パスを、左サイドで受けた岡野一に対して、前橋育英は2人が寄せにいき奪いにいきますが、岡野一はそれを巧みに剝がし、前へ。コンディションの良さを感じさせるプレーを披露。
下がり目で元木や尾川がフォロー。ボールを奪われても、土屋が出足よく前に出てカバー。攻守にいい形を続行していきます。
前橋育英もしっかり組み立てを図りますが、矢越や尾川が間に入れたボールをカット。14分には、中央に下りた岡田がカットし、中へ寄った名賀につながり、名賀のパスに江原が右サイドの高い位置へ。
名賀のクロスは雨野のセーブに阻まれるも、判断良く、距離感良く、フロンターレがかたちをつくっていきます。
17分には、前橋育英がエリア前にフィードを入れたところ、由井が競り、セカンドボールは髙橋宗杜が回収。岡田から名賀へつながり、名賀は右サイドから中央へ持ち出して、左サイドの岡野一へ。
岡野一がドリブルで前に持ち出し、下がり目で受けた元木の縦パスに、尾川が正面へ抜け出しそうになりますが、前橋育英も厳しく寄せにいき、エリア内までは至らず。
それでも、多くの選手たちがかかわったいいかたちを見せていきます。
矢越や江原、名賀が右サイドで動かし、名賀がうまく正面へ持ち出し、そこから左サイド、元木につなげていくフロンターレ。岡野一が左サイド、開いて受け、エリア左へ向かい、仕掛ける動きを見せるなどゴールの前に。
21分には、江原が中央に寄り、髙橋宗杜に縦パスを入れると、髙橋宗杜からエリア外正面で受け渡された矢越はミドルシュート。しかし、雨野がセーブ。
直後にも、右サイド、江原が起点の攻撃。江原から名賀とつながり、名賀のパスに、江原が右サイド、高い位置へ。
江原がクロスを入れると、エリア左にうまく入り込んだのは岡田。シュートを打つとこれが決まり、1-0。
岡田のポジショニングの良さが光るゴールで、フロンターレが先制します。
飲水タイムをはさんで、前橋育英も、立木や青木、篠崎が間に顔を出し、石井も右サイド下で受けるなどして、動かす時間をつくりますが、右サイドを突くフィードに対しては、土屋がカバー。
さらにボールを間に差し入れ、動かす時間をつくりますが、コンパクトに対応していくフロンターレは、髙橋宗杜や岡田も下がり目に下り、ボールをものにするなど、献身的にプレー。
再びマイボールにしていきます。
土屋のフィードに、岡田が高い位置へ動き出し、浮き球に対しては矢越がしっかり競りにいくなど、球際に厳しくプレー。
由井や土屋が開き、元木や矢越と関わり合いながら、ボールを動かし、右サイドでは江原、名賀、尾川が連係。左サイドでは元木から受けた岡野一がドリブルで仕掛け、奪われても元木が奪い返し、再びマイボールに。流れはわたさず、プレーを続けていきます。
29分には、細かくボールをつなぎ、右サイドの名賀へ。名賀は正面へ持ち込む動きを見せると、いったんは前橋育英が奪うも、矢越が奪い返し、その縦パスに岡田がエリア正面へ。
岡田はシュートを打ちますが、雨野が好セーブ。前橋育英も最後のところで素晴らしいプレーを見せていきます。
前橋育英はここで、中村に代わり33鈴木蓮大。
前橋育英は、左へ流れて受けた黒沢が正面へ間を縫うようにして持ち出し、エリア内へパスを入れていきますが、濱﨑のカバーでチャンスとはならず。
31分には、左サイド、下がり目で受けた石井の浮き球のパスに、右サイドから斜めのランニングで、鈴木がエリア左へ進入。
しかし、うまくシュートは打てず。左へそれていきます。
34分にはさらに前橋育英、GK雨野から左サイド、林につながると、林の縦パスに佐藤が左サイド、高い位置へ。しかし、土屋がすばやい寄せでカバー。前には行かせない、いい対応を見せていきます。
前橋育英も、フロンターレが縦に付けたところ、平林が中央に寄り、カット。しかし、矢越がカバーし、ふたたびマイボールにしていくと、36分には、左サイドからの攻めに。
左サイド、元木から岡野一とつながり、岡野一からライン際で受けた岡田は縦への仕掛け。岡田から岡野一とつながり、岡野一は正面の髙橋宗杜へパス。
髙橋宗杜のパスに、エリア正面やや左、抜け出したのは岡野一。シュートを打ちますが、左のポストを直撃。
さらに岡田がこぼれ球を拾い、そのパスから岡野一がシュートを打ちますが、雨野がセーブ。
すると今度は前橋育英がボールを動かす時間帯に。石井や篠崎、平林も中央に顔を出すことでテンポ良く動かし、右へ流れて受けた黒沢や富澤が連係。
人数をかけ、エリア前に迫っていきますが、由井がクリア。
さらに最終ライン、青木のフィードに、富澤が右サイドの高い位置へ。しかし、岡野一が自陣のエリア近くまで戻り、うまく体を入れ、最後は富澤のファールに。
フロンターレの守備での好プレーも続いていきます。
41分には、フロンターレ、中央に寄った名賀から右へ。江原へつながり江原から受け直した名賀から中央の尾川へ。尾川の浮き球のパスに、エリア右へ岡田が抜け出すと、岡田のマイナスのパスに、名賀がエリア正面へ。名賀はシュートを打ちますが、前橋育英の好守に遭い、左コーナーキックに。
左コーナーキック、キッカーの元木はショートコーナーを選択。ボールを受けた名賀が左クロスを入れると、ヘディングでシュートを打ったのは岡野一。ゴールネットが揺れ、2-0。
岡野一の2試合連続のゴールでフロンターレが突き放します。
44分にはさらにフロンターレ、岡田とのパス交換から岡野一がエリア左へ進入。シュートを打ちますが、わずかに右。
すると、今度は前橋育英がボールを動かしていく展開に。立木の縦パスを、佐藤がおさめ、石井や篠崎がかかわり、フロンターレの陣内でプレーする時間を増やしていきます。
46分には、石井の浮き球のパスに、佐藤がエリア正面やや右へ。1対1。決定的な場面でしたが、シュートは濱﨑が好セーブ。
最後の最後に試合の趨勢を左右するような素晴らしいプレーが出て、前半はタイムアップ。2-0でハーフタイムへ。
後半、前橋育英は林に代わり4熊谷康正、富澤に代わり24清水大幹。
最終ラインは右から清水、青木、熊谷、立木となります。
フロンターレは後半立ち上がり、尾川が下がり目で受け、由井や土屋と連係。元木の縦パスを受けた岡野一が高い位置へ仕掛ける動きを見せるなどしていきます。
前橋育英も、右サイド、開いて受けた黒沢のパスに、鈴木がエリア外右へ飛び出していきますが、土屋がカバー。
さらに左サイドから立木がエリア右を突くフィードで揺さぶりに。しかし、濱﨑がカバー。濱﨑はそこから左サイド、岡野一へ正確なボールを供給していきます。
次第にボールを前橋育英が動かす時間が増え、5分には、佐藤がボールをおさめ、佐藤から受けた黒沢から右サイドへ。しかし、右クロスは元木がブロック。
右コーナーキックとなり、篠崎はニアに右足でボールを入れていきますが、フロンターレはここでも体を張った守り。
セカンドボールを拾った前橋育英は、石井が遠いサイドに浮き球を入れていきますが、土屋が対応。
さらに右サイド、清水が高い位置へ。しかし、岡野一がカバー。守備でもハードワークを見せていきます。
前橋育英の時間帯は続き、7分には、浮き球に佐藤がエリア右へ。しかし、由井がクリア。右サイドでの前橋育英のスローインに。
その流れから、鈴木がエリア正面やや右へ抜け出しますが、ここでもフロンターレは体を張り、ブロックしていきます。
9分にはフロンターレに交代。名賀が足をつり、ピッチの外へ。代わって24児玉昌太郎が右MFに。
交代直後の児玉。右サイドでボールを受けると、縦へのドリブル。最後は前橋育英の守りに遭いましたが、いいかたちで試合に入ると、直後には最終ラインの土屋が競った後の、中央へのこぼれ球に素早く反応。
ボールをうまくものにしていきます。
前橋育英も、フロンターレが後ろから組み立てを図るところを狙い、高い位置でボールを奪い、黒沢や佐藤がエリア近くに迫りますが、由井や土屋がうまく対応していき、シュートは打たせずに対応していきます。
再び、濱﨑や土屋、由井、尾川や中央下がり目に下りた岡田がかかわり、左サイド、高い位置で岡野一や元木、岡田がかかわってボールを動かしてくフロンターレ。
14分には、前橋育英が縦に付けたところ、土屋がカット。パス交換からエリア外正面へ抜け出した土屋はシュートを打ちますが、左に。
16分には、正面でおさめた髙橋宗杜から右サイド、江原へ。江原がクロスを入れると、エリア内へ尾川が抜け出し、前橋育英の守りが阻んだところ、こぼれ球に高橋宗杜が詰めますが、ハンドがあり、惜しくもシュートまでは行けず。しかし、厚みのある素晴らしい攻撃を見せていきます。
前橋育英も、18分には、篠崎が正面へ斜めの速いお明日。そこから左へ展開し、クロスを入れると、エリア外正面やや右、おさめた石井はミドルシュート。しかし、上に。
フロンターレはここで矢越に代わり18八田秀斗。髙橋宗杜に代わり9岡崎寅太郎。
プレミアリーグEAST再開の2戦では、怪我のため、メンバー外となっていたが岡崎がピッチへ戻ってきました。
岡崎が入った最初のプレー。最終ラインの土屋はその岡崎を狙い、フィード。岡崎は左サイド、高い位置へ。そこで粘って左サイドでのスローインに。その流れから、岡田、岡野一が高い位置へ仕掛ける場面につなげていきます。
前橋育英がボールを動かす場面では、岡崎も下がり目に下り、コンパクトにして対応していくフロンターレ。21分には、中央で尾川がカット、八田につながり、八田はスルーパス。エリア正面、児玉が抜け出し、シュートを打ちますが、前橋育英の守りが阻んで、右コーナーキックに。
前橋育英はここで鈴木に代わり8斎藤陽太。
右コーナーキック、キッカーは岡野一。右足でニアに入れると、尾川が競り、こぼれ球を土屋が競ると、エリア左、岡田、岡崎が迫りますが、オフサイド。
それでも、セットプレーでもしっかり準備をしている、と感じさせられるかたちで、フロンターレがゴールをおびやかしていきます。
22分には、さらに土屋の縦パスを中央で八田が受け、八田からうまく間で受けた岡田はスルーパス。エリア正面へ岡崎が抜け出しますが、オフサイド。
さらにフロンターレは、間に前橋育英が差し入れてくる場面では、八田が出足の良さ、さらにうまくボールを奪い取るプレーも見せ、マイボールに。そこから尾川や岡田がかかわって動かし、左サイド、岡野一、元木へつなげていきます。
飲水タイムをはさんでも、正面へのルーズボールに対し、尾川が粘り強く足を伸ばし、マイボールにするなど、球際の強さを見せていくフロンターレ。
尾川が粘り強く足を伸ばしマイボールに。それを受けた江原から児玉と右サイドでつながり、児玉から正面の岡崎へ鋭いパスが入るなど、距離感の良いプレーを見せていきます。
前橋育英も27分には、中央やや下がり目の篠﨑のスルーパスに、右SBの清水が高い位置へ。清水はエリア外右へ持ち込み、クロスを入れようとしますが、岡野一がブロック。
28分には、斎藤がエリア右へ持ち込み、シュート。しかし、濱﨑がセーブ。
すると再び攻めに転じたのはフロンターレ。左サイド、岡野一から間で岡崎が受け、岡崎は左サイドをドルブルで仕掛け、前に持ち出すと、そのパスは正面の岡田へ。岡田は切り返しからシュート。
しかし、雨野が阻んで、左コーナーキックに。
キッカーは元木。右足でボールを入れると、尾岡野一がヘディングシュート。しかし、ボールはポストに。
セカンドボールを拾ったフロンターレは、由井が濱﨑に戻し、再び後ろから組み立てる姿勢を見せていきます。
フィードに高い位置へ岡崎が動き出し、左サイド、岡野一が開いて受け、児玉が中央へ顔を出すなど、エリア前に迫っていくフロンターレ。
31分には岡野一の縦パスに、岡崎がエリア正面やや左へ持ち込み、シュート。雨野がはじきながらも阻んだところ、さらに岡田が詰めますが、決めきることはできず。
直後には、尾川のスルーパスに、岡崎がエリア正面へ。1対1の場面でしたが、後ろから熊谷が足を伸ばし、厳しい寄せでシュートを打つことはできず。
攻めに転じた前橋育英は、左サイド、平林が高い位置へ。エリア左へ持ち込むと、速いボールをニアに入れていきますが、濱﨑がセーブ。
互いにしっかりと組み立てたところからゴールを目指していくなか、36分にはフロンターレ。
由井のフィードを、岡崎がエリア正面でおさめると、こぼれ球を拾った岡野一がエリア正面やや左へ。シュートを打ちますが、ポストに。
セカンドボールを拾ったフロンターレは、八田がパス交換からうまく間に顔を出しながら、厚みのある攻めを見せていきます。
一方、前橋育英は熊谷が負傷し外へ。しばらく10人での戦いを強いられることに。
39分には、フロンターレ、再び由井がフィード。岡崎がエリア前でおさめ、そのパスに、岡野一がエリア内へ飛び出しますが、雨野がセーブ。
さらにフロンターレは、右サイド、江原が左サイド、高い位置の岡田へサイドチェンジ。これを前橋育英が奪っても、下がり目で元木が奪い返し、ボールを握る時間を続けていきます。
前橋育英は、熊谷に代わり13桒田大翔が入り、最終ラインは右から清水、青木、立木、桒田に。
尾川、八田を中心に自分たちでボールを動かし、前に持ち込む時間を続けていくフロンターレ。
43分には、右サイド、児玉が斜めに仕掛け、エリア正面へ持ち込み、エリア正面やや左の岡崎へラストパス。抜け出した岡崎がシュートを打つとこれが決まり、3-0。
後半戦初出場で初得点となる岡崎は、これがリーグ戦11ゴール目。フロンターレがさらに突き放します。
フロンターレはここで元木に代わり7志村海里が入り、右MF。岡田に代わり26齊名優太が入りボランチ。児玉が左SB、八田が前線へ。
選手が入れ替わっても、互いにうまく関わり合いながら、つながっていくフロンターレ。尾川から左サイド、岡野一にボールが通り、間で受けた齊名がパス交換から高い位置へ持ち込む動きを見せるなどしていきます。
45分には、前橋育英、浮き球のパスに、清水がエリア右へ進入しようとしますが、土屋がクリア。
さらに前橋育英が最終ライン、立木や青木、石井も加わり、組み立てを図りますが、フロンターレは岡崎が自陣に戻るなど、コンパクトに。交代で入った志村も江原との連係からしっかりプレッシャーをかけ、簡単にはやらせずにプレー。
下がり目で篠崎がエリア前に入れてくる浮き球に対しては、由井が対応していきます。
サポーターたちの「アバンテ」のチャントのなか、試合はタイムアップ。3-0。
フロンターレは中断前のFC東京U-18戦を含め、4連勝。
この日青森山田が柏レイソルU-18に3-5で敗れたため、プレミアリーグEASTの首位は1試合消化数の多い尚志(勝ち点33)に。続いて、2位が青森山田(勝ち点32)。そして、フロンターレは勝ち点31で3位。
上位との差も詰め、今季初めての等々力陸上競技場での開催となる昌平高校戦へ臨むことになりました。
前半2-0 後半1-0 計3-0
得点:岡田泰輝、岡野一恭平、岡崎寅太郎
フロンターレの先発:
1濱﨑知康(c) 2江原叡志 6由井航太 5土屋櫂大 4元木湊大 25矢越幹都 10尾川丈 8名賀海月 11岡野一恭平 14岡田泰輝 13髙橋宗杜
交代:
名賀→24児玉昌太郎 矢越→18八田秀斗 髙橋宗杜→9岡崎寅太郎 岡田→26齊名優太 元木→7志村海里
控え:
16菊池悠斗 36藤井漣祐
前橋育英の先発:
1雨野颯真(c) 38富澤駿平 5青木蓮人 6立木尭斗 32林優眞 7石井陽 30篠崎遥斗 9中村太一 35平林尊琉 17黒沢佑晟 15佐藤耕太
交代:
中村→33鈴木漣大 富澤→24清水大幹 林→4熊谷康正 鈴木→8斎藤陽太 熊谷→13桒田大翔
控え:12藤原優希 10松下拓夢
◇試合後、長橋康弘監督と、濱﨑知康、岡田泰輝、岡野一恭平、土屋櫂大、岡崎寅太郎の6選手に話を聞きました。
「選手たちが自信を持って、決断していく姿を、今日も見られた」
長橋康弘監督
-お疲れ様です。本日の試合の講評をお願いします。
選手たちも、いい準備を1週間してきてくれたんですけれども、暑い中で、前回同様ですね。その中で、どういうふうに守るかっていうところをグラウンド内で選手らがよく話をしながら、私らとしては、どんどん前から行くつもりでしたが、 案外構えているんで、「その方がやりやすいのかな」って見ていたら、しっかり、あの、やれることを、守れるところを守っていたので。選手たちが自信を持って、やり方というか、この方法っていうのを決断していく姿を、今日もちょっと見られたのかなっていうことで、良かったと思います。
-ちょっと前半育英に動かされる時間もあったと思うんですけど、あれは、じゃあ選手たちがピッチの中のジャッジとして、「じゃあちょっと構えよう」っていうのをみんなで決断したということですか?
そうですね、はい、「もっと行く」と思ってたんですけど。「あれ?」って、思って。
多分グラウンドの中でやっぱりこう感じることを選手が大事にしてほしいっていうところで、とにかく君らがしゃべって、 勇気を持って決定しよう。決断に対してその方法が間違ってたってことは絶対ないから。それよりかは、こう決めたことを、ちゃんとこう正しい方向に行くように、決めたことを目揃えてやっていきましょうってことを共有してるんで、 多分、やっていく中でうまくなってきたっていう感じが選手たちであったんじゃないか、と思いますけどね。
-そういうことがピッチでできるようになってるっていうのは、かなりこう、選手たちの成長を感じる部分が大きい。
そうですね。今年始めてちょっと声が少なかったななんていう感じも受けたんですけど、 ここに来てもグラウンドの中でしゃべることも増えてきて。解決方法をしっかりとこう考えながらやってる姿を見られてて。ほんとに続けていってほしいなっていうふうに思います。やっぱりフロンターレは相手を見てサッカーするっていうことなので。
正解はこうね、相手にあるってことを考えた時に、やっぱりここを共有していく、この方法を見いだしていくっていうところは絶対にやっていかなきゃいけない。攻守においてですね。はい。よくやってるなと思います。はい。
-今日は加治佐君が不在の中で、名賀君が出ましたけど、右サイドの連係もとっても良かったと思うんですけど、それはどうですか?
トレーニングから名賀海月も非常にこう、いいパフォーマンスを見せてくれていて。出場したその選手のキャラクターっていうものを、やっぱり大事にして、特長が生きるようなところっていうのは、みんなでやっていこうねっていうところで、海月に関わる、周りの選手っていうのも、すごく生きるやり方ですね、ボールが入った時にはちゃんとこう関係がつくれるような距離感であそこで起点つくっていましたね。
-岡田君(岡田泰輝)と髙橋君(髙橋宗杜)は、前半戦、そこまで出場する機会が多かったわけじゃないと思うんですけど、彼らがあれだけ活躍して、岡崎君もかなり危機感持ってピッチに入ったんじゃないかなと思うんですけど、そこらへんの競争力はいかがですか?
もうまさしくですね、毎週毎週、本当にその競争が見られて。はい、だから、やっぱりこの悔しい思いをしている選手たちが、泰輝、宗杜みたいにですね、最近こうやって、こう、しっかりと結果まで出して。で、そういったところの姿を見ると、やっぱりリハビリ中の岡崎寅太郎の思うところがあるような姿が見られましたし。
逆にまだ出れてない選手もいる中で、やっぱりそういう子たちの1週間のトレーニングの取り組みはかなり変わってきましたね。とにかくチャンスをつかもうっていう、いい雰囲気、いい競争ができてきたなというふうに思っています。
-うれしい悲鳴ってやつですね。
本当ですね。
だから、メンバー選考、ものすごく苦しみます。一番したくない作業です。それぐらい、いいです。
-それこそ、誰が入ってもピッチ内で共有して解決できる。
はい。そういった意味では、やっぱり途中から入ってくる選手が思いっきりできる環境っていうのを、選手たち自身がつくっているのがかなり大きいと思いますね。
-今日も途中から入った八田君だったりとか児玉君だったりとか、すごい良かったと思うんですけど、それもやっぱり練習からしっかり競争ができている結果なのかな、と。
練習から、八田も児玉も、紅白戦ですごい、いいプレーをしてくれているんですよ。本当に誰が先発でもいけるっていうようなところは、多分やってる選手たちもすごい思っていて。
ここに連れてこれなかった選手たちも、「自分だってできる」っていう気持ちって絶対あると思うんですよね。
そのへんのところが、やっぱりトレーニングからこう、プレーで出てるところが1週間でもかなりこう成長してる姿っていうのも見られますので、非常にこういい状況つくれてるかなっていうふうに思います。
-児玉君は右のサイドハーフもできて、左のSBもできる。相当助かる選手ですね。
両SB、両サイドハーフできるっていうところで、本人の中でひとついろんなポジションをできるっていうのを、プラスに考えられるかっていうような会話をしながら。本人も本当にプラスに変えようとやってくれていますので。
非常にそれが特長になってくると思いますので。続けていってほしいな、と思いますけどね。
-次は等々力開催の試合になりますけど、大事な試合になりますね。
そうですね、大事です。全回負けている昌平とやるということで、技術というところをこだわるチームであるということは、選手が気にしているところではあると思うので。
かなり、そこだけには負けたくない、っていう思いはあると思いますので。
等々力のすばらしいピッチとサポーターの前で、とにかく内容と結果にこだわってやってほしいなというふうに思います。
本当、思いっきりやってほしいなって。緊張して、自分の力が出せてないっていう時間はもうもったいなくて、いらないっていう。それはもう本当、私らの作業でもあります。とにかく始まったらすぐ自分たちのサッカーをやりきる、と。とにかく、そういうところを、準備していきたいと思います。
-サポーターの方にコメントをいただけますか?
今日も本当にありがとうございました。
土曜日、等々力で試合ありますけれども、選手たちがこれまでやってきたフロンターレらしいサッカーで勝負にこだわるというところを思い切りできるように準備しますので。
また、応援よろしくお願いします。
「あんまりスーパーセーブする感じのキーパーじゃないので。“いつか止めれれば”と思っていたので。ここで出て良かったです」
GK1濱﨑知康
-いい勝ち方ができたと思うんですけど、ゲーム全体の印象としてはいかがですか?
そうですね。前半、2点取れたので、そこでうまくゲーム運べたんですけど、やっぱり後半のところで、少し暑さとか、その落ちてしまったら、という印象があるので。
そこでやっぱり1点失点していたら、やっぱりまた難しいゲームになったのかなっていうところで。ここで後半まで落とさなければ、もっといいゲームになったのかな、というふうに思います。
-前半は育英に持たれる時間もあったと思うんですけど、あれは長橋さんが構えることを選択したんじゃないか、と言っていたんですけど、そのへんはどう声をかけてやっていました?
育英やっぱりボール持てるチームなので、自分たちが持てる時間が少なくなるっていうのは少し思っていたので、そこで無理やり行って剝がされるよりかは、もうブロック敷いてそこでまず守りきってからまた守備からっていうところを意識しながら、声かけながら。やっていました。
-前半の終盤のあの15番(佐藤耕太)のシュートを防いだのは、全体で考えるとかなり大きいのかな、と思うんですけど、ちょっとあのプレー振り返ってもらえますか?
最初オフサイドだと思ったんですけど、やっぱりそこで止まったらやっぱダメですし、そこでしっかり自分の間合いでしっかりと最後まで止まって、しっかり反応できたので良かったかな、と思います。
-会心のセーブですね。
久々ですね。自分、あんまりスーパーセーブする感じのキーパーじゃないので。「いつか止めれれば」と思っていたので。ここで出て良かったです。
-無失点というのもすごく大きかったのかな、と思うんですけど、現状のチームの守備の手応えはどう感じますか?
そうですね、櫂大(土屋櫂大)がその代表行ったりとか、駿佑(林駿佑)が退場で今節出られないとか、そこで由井の力を借りてっていうところがあったので、そこで由井に全部負担かけるんじゃなくて、周りがサポートしながら、 しっかりその、CBじゃないので、本職が。そこで負担かけないようにっていうのを意識しながら、できました。
-現行のそのチームの結果とかはどう見ていますか?
そうですね。その、やっぱり守備陣としては、ゼロが4試合続いてるので、そこは結構手応え感じながら。点取れる場面、絶対あると思うので、そこを決め切るかどうかだったりとか、そのゴール前の精度しっかりと上げていけば、もっと楽な試合になるのかな、と思うので。そこを突き詰めて、練習からやっていきたいと思います。
-個人としては前回のSBS代表に入らなかった。代表にコンスタントに呼ばれているなかで、よりというステージでもっとやりたいとか、そういうを目指すみたいなのは、どういうふうに自分の中で出てきていますか?
そうですね。1回その代表に呼ばれてなかったっていうところで悔しい思いしましたけど、日常でやっぱり変わっていかなきゃいけないなっていうのは思ったので。そこから意識高く、練習から、試合でも意識高く、今ゼロが続いていますし、手ごたえを感じている部分ではあります。
-次は等々力開催ということでサポーターもたくさん来ると思うんですけど、やっぱり等々力でやるっていうのはとても楽しみですか?
そうですね、やっぱりそこを目指して、そのプロの活躍する場所なので、そこで出るっていうところは、そこを目標にしているので楽しみです。
-サポーターに人もとても楽しみにしていると思います。サポーターの方にもコメントをいただけますか?
そうですね。やっぱりこの試合も大きな声で、手拍子だったりとか声で後押ししてくれたので、等々力ではもっと大きい声出してくれると思うので、そういう力になってるので、引き続きお願いします。
-ここまで唯一負けている昌平と、等々力でやれるっていうことはどう感じていますか?
そうですね。やっぱり昌平だけ負けているので。気持ち見せるところだったり、今日よりももっと持っていかないと勝てないのかなって思ってるので。そういうところで、 フロンターレらしいサッカーもそうですけど、やっぱり戦う部分っていうところ、守備の部分だったり、最後体張る部分だったりとかしっかりやれば勝てると思います。
-スーパーセーブ出して。
そうですね。やっぱりスーパーセーブないのが一番ですけど。やっぱり自分のところで最後自分が止めて、しっかりチームの士気上げられたらと思います。
「自分もやっぱりドリブルというのは特長としてあるので、そこで負けないようにしていきたいと思います」
MF14 岡田泰輝
-先制点がでかかったですね。あの入り方は、ゴール前にボールがこぼれてくるかたちでしたけど、どんなことを考えてやっていました?
チームとして、クロスのときに3点といって、ニア、ファー、マイナスをチームとして意識していて。
あのとき自分はマイナスのところにいたんですけど、叡志(江原叡志)はニアか、ファーだったと思うんですけど、そこにこぼれてきて、決められたので良かったです。
-あそこにこぼれてくるあたり、嗅覚が出始めているのかな、と思うんですけど、そのあたりはどうですか?
けっこう、意外と、こぼれてくるところって意外と運があるので。 けっこうこぼれてきちゃうんですけど。そこらへんは良かったです。
-ここのところ得点もついてきている。自分の中でどんなところがいいところだと思う?
練習から、ゴール前の質にこだわっていますし、自分のその特長である、ライン間で受けたらドリブルっていうところで、ゴール、アシストがついてきたら、もっといい選手になると思うので、そこは意識しています。
-ハットトリック、できたんじゃない?
そうですね、全然いけました。
-あれだけチャンスがあって、前の攻撃陣に得点のチャンスがあって、今の攻撃の手応えはどう感じています?
今回、寅(岡崎寅太郎)が怪我で、今日は途中出場だったんですけど、宗杜も大宮戦で決めていて、誰が出ても点が取れると思うので。自分も決めていかないといけないなと思います。
-前半戦、そこまで試合には出ていなくて、ここに来て、活躍もしていて。自分たちがチームの競争を活性化させているというのはある?
そうですね、あります!
-前線のなかで、「俺はこういうところは負けないぞ」という自分の特長はどう思っています?
自分の特長としてはライン間で受けて、ドリブルだったり、ラストパスだったり、シュートだったりというところが特長なので。そこはこだわっていかないといけないと思います。
-実戦で自分が成長していると感じているというところはある?
そうですね、練習試合とプレミアリーグでは全然、違うので、プレミアリーグに出ることで、より成長するなっていうのは感じます。
-14番という背番号、フロンターレで特別だと思うんだけど、どうですか、付けてみて。
最初の背番号発表の時、自分は中学の時、13番だったので。13番と思っていたら14番だったので。憲剛さんも練習に来ていたりしていて。意識してやってきたんので。
責任もってやっていかないといけないと思います。
-うれしかった?
まあ、うれしかったです。
-次の相手は唯一負けた昌平。その相手にやりたいことは?
昌平はドリブルとかが得意なチームだと思うんですけど、自分もやっぱりドリブルというのは特長としてあるので、そこで負けないようにしていきたいと思います。
-今ピッチで力が出せているのは、夏の経験も大きいのかなと思うんですけど、それはどうですか?
そうですね、クラブユースとか和倉とかで試合にどんどんかかわっていけたのがでかかったのかな、と思います。
-じゃあ、今は寅太郎君が戻ってきても、ポジションは渡さないぐらいの気持ちで?
そうですね、頑張っています。
-次は等々力での開催となりますが、それについては?
等々力でプレーするのは自分は初めてなんですけど、 いつも以上にサポーターさんとかも来てくれると思うので、その声援を受けながら頑張りたいと思います。
「結果で恩返しするしか、自分はないので。もっと決めて、次も勝利に貢献できるようにしたいです」
MF11 岡野一恭平
-ゲーム全体の印象はいかがですか?
前節も今節も、自分が決め切れれば、もっと楽な展開になっていたと思いますし、 まあ、熱い中だったんで。守備陣は本当に体張って、ゼロで抑えてくれていたので、とにかくもっと決めることができれば、楽になっていたのかなという…。
-チャンスもありましたもんね?
そうですね、もうそっちの印象しかないです。外し過ぎたので。
-ゴールはヘディング。ゴールシーンを振り返ってもらえますか?
ショートコーナーで、用意はしてたんですけど、海月(名賀海月)からだったと思うんですけど、本当に素晴らしいボールが来たので。オフサイドにかからないように。流し込むことができて良かったと思います。
-ヘディングは珍しい?
珍しいです。もっと得意にしてかなきゃいけないんですけど。たまたま、ですね。 もっと自分の実力で決められるように。クロスに合わせるところは、監督からも要求されているので、そういうクロスから、ヘディングとかいうのは、もっと決められるようにしたいです。
-復帰してきて、結果を残すことはとても大事だと思うんですけど、そういう意味でゴールが続くということについてはどうですか?
いや、よかったです。けど、まあ、もっと決められたので。あとは、前回も言ったんですけど、いろんな人に、怪我で、支えられている期間はほんとに支えてもらいましたし、もうそういう人に感謝しかないですし、あの、もう、結果で恩返しするしか、自分はないので。もっと決めて、次もチームの勝利に貢献できるようにしたいです。
-攻撃陣、前半戦あまり出ていなかった選手も出てきていて、活躍していると思うんだけど、そういう攻撃陣の競争意識というのは実際どうですか?
いや、もう、本当に誰が出ても、素晴らしいクオリティーがあるので、練習から強度高く、 個人個人が、もう本当にいいプレーをしているので、だからこそ、毎試合結果残して活躍しないと、次チャンスあるか、分からないですし、誰が出ても強いチームだと思います。
-自分自身のパフォーマンスは、怪我する前よりもどれぐらいのところまで戻ってきていますか?
個人としては、怪我前と比べて、ドリブルの部分だったりとか全然変わらないというか。正直、怪我していた時は一番恐れていたのが、やっぱり、元に戻らない、とか活躍できない、とか、そこで終わってしまうのが一番怖かったんですけど、まあ、リハビリをしっかりやって、やれることやったので、思ったより、あの、ブランクっていうのは。復帰した最初の方はあったんですけど。特長見失うとか、そういうのは思ったよりなかったです。
体力面とか、守備とか、球際とか、そういったところは、もっとやっていかなければいけないですね。
-次は等々力開催ですけど、チームとして個人としてどんなところを見せたいというのはありますか?
たくさんの人がたぶん来てくれると思うので、「ユースは強い」というのと、見てて面白いサッカーというのを、とにかくしたいですし、そのなかで勝って、しっかり優勝に向けて、つなげていきたいと思います。
-見に来る人は恭平君のドリブルを見たいと思うんですけど。
自分の特長を出して、ボール持ったら面白いな、と思ってもらえるような選手になりたいです。
「自分たちが勝たないと意味がないので。自分たちがこれから負けなしで、引き分けもなしで、全勝していきたいと思っています」
DF5 土屋櫂大
-みんな走って、ゴールに向かって、引いて守ることも選択して、いろんなことを共有して、勝利につながった試合だったと思うんですけど、それについてはどうですか?
前半から暑いっていうなかで、交代選手もいるので、そういうなかで、FWも含め、ボランチ、自分たちが声をかけて、うまく守備するところは意識していたので、自分たちから声をかけながら。
そこはうまくはまったところもあって、得点につながったところもあったので良かったと思います。
-土屋君も代表帰りで、100%とはいえないかもしれないですけど、それを感じさせないようなパフォーマンスでした。
いや、自分はコンディション100に近づけて。今週練習、金曜日、普段紅白戦なんですけど、それでもできなくて、雷で。
そのなかでも、コンディション下がらずに、上げて、やることができました。
-シュートを打つ場面も…
そうですね、なかなかシュート打つシーンはないんですけど、あそこまでいったら最後までやりきろうと思ったので。
-ああいうふうにインターセプトからのシュートというのも、なかなか効果的だったと思うんですけど。
そうですね。今日、自分より隣の由井選手がそういう場面は多かったと思うんですけど、そういうところは自分も本当に見習っていかなきゃと思って。トップの選手のレベルに合わせていかなきゃなって感じさせられました。
-そういう意味では由井君がCBに入ることで刺激を受けている?
そうですね、刺激を受けています。
-土屋君がいないときも含め、最終ラインが変わって、大変だと思うんですけど、どうですか? やってみて。
そうですね、今週紅白戦がなかったので。由井選手とも1回も練習とか試合で一緒に組まずにやったんですけど。やっぱり そうですね。彼は何でもできるので、彼任せじゃないですけど、そんな心配なくいつも通り自分もできました。
-やっていくうちに、合わせながら、「全然いけるな」という?
そうですね、立ち上がりから何も問題なくできました、
-ここまで再開してから、無失点が続いていますけど、それについてはどうですか?
そうですね、最終ラインだけじゃなくて、前線の選手も中盤の選手もみんなで、守備のところっていうのは意識してやってきてるんで、後期に入ってより、もっと前期よりも意識してやってるんで、そこはゼロっていう数字で表せているのかな、と思います。
-これから自身のプレーは、代表活動、ワールドカップ(U-17ワールドカップ)に向けても大事になってくるのかな、と思うんですけど、それについてはどうですか?
自分の一つの目標でもあるワールドカップまで、あと6週間とかしかないので。チームでもっともっと、自分の足りないところをプラスアルファで練習していって。チームで結果残しつつ、自分も個人の目標であるワールドカップへ、トレーニングしていきたいと思っています。
-次は等々力での開催になります、サポーターの人も楽しみにしていると思うんですけど、どうですか? 等々力、楽しみですか?
はい、楽しみです。今季初めての等々力になるので。たくさんのサポーターで埋めていただけたら、自分たちの力になるので。応援よろしくお願いします。
-山田(青森山田)が負けましたけど。
コーチから聞いて。でも自分たちが勝たないと意味がないので。自分たちがこれから負けなしで、引き分けもなしで、全勝していきたいと思っています。
-お疲れさまでした。復帰戦、ゴール決めましたね。
去年、大怪我して復帰してからなかなか点が取れない時期が続いて、そこから苦しくなっちゃったので。そういうことは絶対避けなきゃいけないと思っていて。
けっこう気持ちは入っていました。
-あそこに立っているあたり(交代前)から点取るぞ、点取るぞというオーラしか見えなかったです。
監督から守備から入れって言われたんですけど、守備では追いつつ、後ろの意見聞いて。攻撃になったら自分のいいところをしっかり出せるように 意識して。
動き出しは狙っていました。
-動き出しのところで、あれ通れば絶対に点を取れるようなところに入るじゃないですか。あれ自分で意識してスペースをつくったりとかしているんですか?
そうですね、今日だったら、途中からだと前半宗杜(髙橋宗杜)が追い回してくれて、相手も疲弊してくれている中で、絶対、よーいドンでやったら自分が勝つと分かっていたので。
ボール持って、顔上げた瞬間に、広がって、パスの出し所をつくって、しっかりそこは狙い続けてやりました。
-寅くんが離脱しているなかでも、チームは結果を残していて、すごく競争も激しくなっていて、そういう姿を見て、刺激とか奮い立たせるものとかありましたか?
とてもありました、もちろん勝ち点を積んでくれてたので、すごいありがたかったんですけど。その中でも、自分が怪我をして、 自分でチャンスを、スタメンの座を明け渡してしまって。
実際宗杜なんかはとってもいいプレーで。自分もポストプレーとか、抜き足のところは参考にしているところも。あんまり本人には言えないですけど。そういうところがあるので。
そこは自分もいいところを見せてもらいつつ。でもやっぱり自分が自分の良さを出さなきゃいけないので。そこはこだわってやっています。
-その刺激は自分のエネルギーになりそうですね。
そうですね。やっぱタイプが違うFWだとは思っているんですけど、 どっちも点にこだわるFWだと思っているので、そこは絶対負けちゃいけないと思いますし。でも いいところは学び合ってやっていけたらいいと思います。
-ちなみに怪我はどこを怪我していたんですか?
内転筋の肉離れをやってしまって。プレミアのシーズンオフ中に、チームの練習中にやってしまって。そこから長期で離脱することになってしまったんですけど、でもその間もトレーナーの池田さん(池田善憲トレーナー)とかが、自分のことのようにやってくれて、それが本当今日こういう形で実って、やってもらったこと、無駄にしなくて良かったと思います。
-じゃあ、次からどんどん点を決められるようにという感じですかね?
そうですね。もうもちろん今日山田が負けたっていう情報ももらってますし、勝ち点差詰めるためにも自分の得点は必要になってくると思ってるので、それはしっかり決めるとこ決め切ってやっていけたら、と思っています。
-次は等々力での開催になりますけど、それに向けて意気込みなどを教えていただけますか?
去年の等々力陸上競技場でやった時は、すごい勝負にこだわっていたのはもちろんなんですけど、途中で楽しいなっていうふうに思える雰囲気をつくっていただいて。
めいいっぱいやった結果が、自分が出た柏戦は5-1で。そういった雰囲気をつくっていただいたことが、やっぱり自分たちのモチベーションにつながりますし、 自分たちはそういうサポーターが来てくれたところで、結果とめいいっぱいやることが求められているので。そこはしっかりやっていきたいと思います。
◇
後期の3試合は代表招集や出場停止などが重なり、いずれも異なる先発メンバーで臨んだフロンターレ。
しかし、「穴なんてない」と感じさせられる、出た選手がそれぞれの良さを発揮する見事な戦いぶりで、勝利を収めました。
夏の間に成長した選手たちや、満を持して怪我から戻ってきた選手が結果を残し、その姿を見て、夏前に出ていた選手たちも刺激を受けるいい循環や、途中出場の選手たちもその力を見せることのできる、いい流れがあります。
これからも、Anker フロンタウン生田を舞台に、高いレベルでの競争が続いて、きっときっともっとフロンターレは強くなるに違いない。そう思います。
9月23日の等々力陸上競技場では、前期唯一黒星をつけられた昌平高校と対戦します。
第14節ではFC東京U-18に6-0で勝利するなど、好調な、そして技術を大切にするサッカーを相手に、フロンターレらしいサッカーをすれば、これからのシーズンに向けてのさらなる自信になるのではないか、と思います。
多くのサポーターの声援を背に、素晴らしい試合となりますように。それぞれの活躍を願っています。
(文中敬称略)
写真はかんちさん、まゆげカワウソさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇まゆげカワウソさん撮影
◇かんちさん撮影
◇だいち撮影
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