3月5日は保土ケ谷公園サッカー場へ。
神奈川県クラブユース新人戦は決勝を迎え、川崎フロンターレU-18は、SC相模原U-18との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦決勝 vs SC相模原U-18】
3月5日(日) 午後0時40分キックオフ 保土ケ谷公園サッカー場 くもり
湘南ベルマーレU-18が横浜FCユースに3-2で勝利した3位決定戦に続いての試合。
準決勝、湘南に2-1で逆転勝利をおさめたフロンターレ。
先発は、ゲームキャプテンの16菊池陽斗、最終ラインは右から2江原叡志、20山中大輝、5土屋櫂大、17柴田翔太郎、ボランチは25矢越幹都、8名賀海月、右MF22加治佐海、左MF7志村海里、前線には10尾川丈、13髙橋宗杜。
U-18日本代表候補のトレーニングキャンプに参加していた3選手のうち、2種登録選手となったMF6由井航太はメンバー外。また、GK1濱﨑知康、FW9岡崎寅太郎はベンチスタート。
横浜F・マリノスユース、横浜FCユースとプレミア勢を相次いで破り、決勝へ進出した相模原。
先発は、GKキャプテンの1渡辺恭平、最終ラインは右から4渡辺龍矢、2小島佑介、5湯田遥斗、ボランチは6菊田陽太、15田邊昂輝、右に13梅田龍馬、左に3内田岳陽、2シャドーに11工藤煌耶、8岡本莉空、前線には9香川琉季。
一年生の途中までフロンターレU-18でプレーしていたMF10瀬谷海斗はベンチスタート。
やや雲はかかってはいるものの、青空が顔をのぞかせる保土ケ谷公園サッカー場。
両ゴール裏では、フロンターレも相模原も幕を出し、メインスタンドには選手の家族ら、また、サポーターの姿も。
それぞれの選手への期待を感じる、とてもいい雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールに迫るのはフロンターレ。1分には、左サイドから名賀が斜めに仕掛け、中央の矢越へ。矢越のパスに、柴田がエリア左へ抜け出して、シュート。
渡辺恭平に阻まれましたが、チャンスをつくり、いい形で試合に入っていきます。
3分には、最終ライン、土屋から左サイド、高い位置の柴田へ。柴田は仕掛けていくも、相模原の粘り強い守りが阻んで、左コーナーキックに。
キッカー、柴田が右足でボールを入れると、エリア外右、拾った名賀に対して、相模原にファールがあり、フロンターレはフリーキックを得ます。
5分、キッカーの柴田がボールを入れると、エリア内、土屋がヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、1-0。フロンターレが先制します。
追いかける相模原は、直後には、中盤の菊田が右サイドを突くパス。しかし、志村がカット。前に仕掛けることこそできませんでしたが、いい読みからボールを奪い取っていきます。
フロンターレは、山中、土屋が開いて、間に矢越や名賀も顔を出しながら、ボールを動かしていきます。
7分には、左サイド、志村が高い位置でおさめ、正面の髙橋宗杜、さらに加治佐とつながり、最後はエリア外正面、矢越がミドルシュート。しかし、上に。
相模原は、直後には、工藤と岡本の連係から前へ出ていこうとしていきますが、フロンターレはコンパクトに対応。
中央で尾川、加治佐とつながり、右サイド、高い位置へ抜け出した江原へとわたり、切り替えの速さを見せていきます。
9分には、名賀から左サイド、志村へ。仕掛けた志村はクロス。下がり目で髙橋宗杜がセカンドボールをものにし、右へ展開。裏を取った加治佐が粘り、クロス。渡辺恭平に阻まれましたが、高い位置でフロンターレが
たたみかける場面をつくっていきます。
なかなか、前に行けない相模原は、フィードに香川が前へ動き出しますが、菊池がカバー。加治佐へつなげ、ボールを保持する時間をつくっていきます。
山中のフィードに、髙橋宗杜が動き出すなど、長いボールも交えていくフロンターレ。
土屋や山中が多く触れ、名賀や矢越、加治佐も中央に顔を出しながら、テンポよくボールを動かし、中央で相模原がカットしても、すばやく囲い込むような寄せを見せ、最後には矢越がカット。
さらに鋭い縦パスに対しては、土屋がうまくマイボールに。菊池へ戻し、落ち着かせていきます。
15分には、中央で尾川、名賀、矢越が動かし、左へ。仕掛けた志村に対しては、相模原が阻むも、土屋のカバーから、フロンターレは再び前へ。
右サイド、江原からエリア外右、尾川とつながり、エリア内へ仕掛けた尾川が折り返すと、エリア左、柴田がシュートを決め、2-0。
フロンターレが両サイドを使った、素晴らしい攻めから突き放します。
相模原に対し、強度の高さを見せ、名賀がさまざまなところでセカンドボールを拾うなど、流れを渡さずにフロンターレはプレーを続けていきます。
相模原は、ボールを受けた工藤が左サイドから斜めにエリア前への仕掛けを見せますが、土屋がカバーし、奪い取る好守。
また、やや中央左で菊田が前に持ち出し、左サイドを突くパスを出していきますが、ここでは山中がカバー。チャンスをつくらせず。
19分には、相模原が中央で前に持ち込もうとしたところ、フロンターレは名賀、尾川が厳しく、粘り強く寄せにいき、マイボールに。
左サイド、志牟田へつながり、志村のパスに、髙橋宗杜が正面やや右へ。右足を振りぬくと、ゴールネットを揺らし、3-0。
強度の高い守備からつながった攻撃で、さらに突き放します。
左に開いた土屋が、右のサイド、高い位置を突くフィードを見せ、長いボールも交え、ピッチを広く使いながらフロンターレは、攻撃の機会をうかがっていきます。
21分には、江原から加治佐とつながり、相模原の選手の寄せに対して、粘り強く、前に持ち出した加治佐はエリア外右へ。折り返しは、シュートにはつながりませんでしたが、チャンスをつくっていきます。
相模原は、直後には工藤が中央へ。エリア正面へ持ち込もうとしていきますが、江原がカバー。
さらに工藤が左へ流れ、ボールを引き出していきますが、フロンターレは厳しく寄せていき、前へは行かせず。
24分には、渡辺恭平が正面へ正確なボールを送ると、香川がおさめていきますが、矢越がエリア外正面をカバー。
25分には、右サイドから相模原がゴールへ迫りますが、菊池がカバー。菊池から尾川へつながり、中央の尾川は左サイドを突くパス。これを志村がおさめ、前に持ち込む姿勢を見せ、守備から攻撃へ切り替わっていきます。
すると27分には、フロンターレ、中央でボールをカットした名賀は、右へ展開。加治佐が前に持ち出し、折り返すと正面へ入ったボール、シュートを打ったのは名賀。
ゴールネットが揺れ、4-0。またも、鮮やかな素晴らしい形からフロンターレがゴールをものにします。
フロンターレはさらに山中のフィードを、江原がおさめ、加治佐から中央の矢越、名賀へつながり、名賀のパスに、加治佐が右サイドの高い位置へ。仕掛けた加治佐に対しては、相模原が必死の守り。
ボールを左へ展開し、前に出ていこうとする相模原。フロンターレは、それに対し、江原、加治佐、髙橋宗杜が厳しく追い込んでいき、再び自分たちのボールにしていきます。
30分には、高い位置で尾川がカット。左の志村へ。志村のパスに、髙橋宗杜が正面へ。シュートを打つも、渡辺恭平がセーブ。
33分には、左サイドを突くパスに、柴田が飛び出し、高い位置へ持ち込んでクロス。エリア内、尾川、加治佐が飛び込みますが、相模原はクリア。
フロンターレのコーナーキックとなり、セカンドボールを拾い、最終ラインに戻して、ボールを動かす時間が続いていきます。
35分相模原は、渡辺龍矢に代わり7塩野仲達、菊田に代わり16姫治航陽。
最終ラインは右から梅田、湯田、小島、内田、ボランチは塩野、田邊、右に岡本、左に工藤、前線には香川、姫治。
37分には、フロンターレ、尾川から左へ。志村が前に仕掛け、折り返すと、正面へ抜け出した矢越に対しては相模原がブロック。
こぼれ球に、エリア外正面詰めた名賀がミドルシュート。枠をとらえますが、渡辺恭平がセーブ。
相模原は渡辺に、湯田、小島がかかわり、後ろで動かし、前線の香川へ縦パスをつけ、起点をつくろうとしていきますが、土屋がカバー。
土屋から受けた菊池は、髙橋宗杜へフィード。つながりを持ってプレーしていきます。
41分には、相模原、中央、塩野の縦パスに、香川が右サイドのスペースへ抜け出し、仕掛けていきますが、山中がカバー。
さらに後ろからの組み立てを図る相模原に対して、前から連動してプレス。中盤では加治佐や尾川らも球際で厳しくいき、フロンターレはボールを奪っていきます。
46分には、山中の縦パスに、加治佐がエリア右へ。相模原の守りが阻み、右コーナーキックに。
キッカーの柴田がボールを入れると、セカンドボールをものにした名賀から再び右サイド、柴田へ。
柴田が仕掛け、折り返すも相模原はクリア。
前半はここでタイムアップ。4-0でハーフタイムへ。
後半相模原は香川に代わり14迫遥希。
立ち上がりには、左へ流れた姫治がボールを引き出していきますが、山中が厳しく寄せにいき、ボールをものにしていきます。
相模原は、渡辺恭平や小島、湯田、田邊や塩野が多く触れ、中央、うまく間で岡本が受ける場面をつくっていきますが、土屋がうまく奪い取っていきます。
フロンターレも、4分には、名賀から左サイド、柴田へ。柴田は正面の髙橋宗杜へ浮き球を入れるも、これをさせなかった相模原。今度は中央へ持ち込もうとしていきますが、名賀が前に行かせず。
6分には、フロンターレ、名賀が右サイドを突くパス。抜け出した江原が折り返すと、ニアに高橋宗杜が走り込みますが、相模原の選手と接触。髙橋宗杜のファールに。
8分には、矢越、名賀と中央で動かして左へ。柴田が仕掛けて折り返すと、相模原はクリア。左コーナーキックに。
柴田が右足でボールを入れるとニアで、土屋がさわるも、相模原はクリア。
フロンターレは、山中、土屋が多く触れ、動かしていくと10分には左サイド、尾川から中央へ寄った志村へ。
志村から正面の髙橋宗杜とつながり、髙橋宗杜のパスに、加治佐がエリア右へ。シュートは上に外れましたが、決定機に。
12分には、髙橋宗杜からエリア左、志村へつながり、ためをつくった志村のパスに、柴田が高い位置へ。
左クロスを送ると、エリア正面、尾川がヘディングシュート。しかし、上に。
ボールを間に入れてこようとする相模原に対し、尾川も中へ寄りコンパクトに。
自分たちでボールを動かす場面では、うまく中央へ加治佐が顔を出し、そこへつなげていくなどしていきます。
14分には、矢越から右サイド、加治佐へつながり、正面へ斜めに仕掛けた加治佐のパスに、エリア外右、尾川が抜け出しての仕掛け。
相模原も体を張って守り、シュートにこそつながりませんでしたが、意欲的な仕掛けからゴールを狙っていきます。
19分、フロンターレは髙橋宗杜に代わり14岡田泰輝、江原に代わり4元木湊大、志村に代わり15中原章雅、名賀に代わり30林駿佑、土屋に代わり3髙橋悠斗、尾川に代わり9岡崎寅太郎。
前線は岡崎、岡田、左MFに中原、林はボランチ、元木が右SB、髙橋悠斗が左のCB。
交代で入った選手たちも厳しく、連動してプレスをかけに行き、ボールをものにしていくフロンターレ。
林や矢越から岡崎、岡田とつながり、高い位置での場面をつくっていきます。
すると24分、フロンターレは、正面で岡田との連係から岡崎がエリア正面へ。岡崎のシュートは、相模原が阻むも、エリア右、こぼれ球を拾った岡田がシュート。これが決まり、5-0。
相模原は内田に代わり10瀬谷海斗がピッチへ。
ピッチ脇でアップをしていたフロンターレの控えの選手たちがざわめきます。
SC相模原は、中央でテンポよくパスを回す場面をつくり、28分にはエリア右で姫治がシュート。しかし、左。
フロンターレは、岡崎がプレスバックに行き、ボールを奪うと、ボールを動かし、岡田が正面、そして、林がエリア正面へ。シュートを打つも相模原はブロック。
セカンドボールを拾い、岡崎のパスに、エリア左、矢越が飛び出しますが、シュートは打てず、
31分には相模原、岡本の左サイドを突くパスに、工藤が抜け出しますが、山中がカバー。
さらに左サイドから攻めに持ち込む相模原。迫から瀬谷とつながり、瀬谷が折り返すと、ゴール前、姫治が迫りますが、菊池がセーブ。
菊池はすぐさまリスタート。林につながり、林から右サイド、高い位置の元木へ。元木はクロスを入れますが、渡辺恭平がセーブ。
最終ラインから斜めにパスを出し、前へ行こうとする相模原に対し、矢越がうまく体を入れて、前に行かせず自分たちのボールにしていくフロンターレ。
相模原は、瀬谷がうまく右サイドの高い位置で受け、仕掛けていきますが、柴田が対応。柴田は岡崎につなげ、岡崎は正面へ仕掛ける場面をつくっていきます。
34分には、山中のフィードに、加治佐がエリア外正面やや右へ。
これに対して、相模原はファール。
すばやいリスタートから左に展開したフロンターレ。中原が高い位置からクロスを入れていきますが、渡辺恭平がセーブ。
さらにフロンターレが、加治佐が高い位置へ抜け出し、折り返す場面をつくっていきますが、相模原は最後のところで守っていきます。
相模原は、田邊に代わり18田中陽喜、岡本に代わり19奥田駿和。
37分にはフロンターレ、左サイドからの攻めに。柴田が中原とのパス交換から高い位置へ。クロスを入れると、エリア内、頭で合わせたのは加治佐。ゴールネットが揺れ、6-0。
さらに突き放したのはフロンターレ、
直後には相模原、左サイド、姫治がうまく前にっ持ち出し、右へ展開。エリア正面やや右、抜け出した瀬谷がシュート。しかし、上に。
岡田が間に顔を出し、矢越や林が中盤でマイボールに。左へ展開し、中原から岡崎につながり、岡崎が高い位置へ仕掛けるなど、フロンターレはうまく連係して前へ出ていきます。
42分には左へ流れた岡崎が正面、岡田とのパス交換からエリア正面へ。しかし、渡辺恭平がセーブ。
さらに44分には、林の浮き球のパスに、岡田がエリア外右へ飛び出し、クロス。岡崎が飛び込みますが、渡辺恭平がセーブ。
一方の相模原も、46分には、エリア外右で梅田がファールを受け、フリーキックに。
迫が左足でボールを入れると、ゴールの前で混戦となり、、瀬谷がシュートを打ちますが、フロンターレは体を張り、ブロック。
47分には、うまく間を突くパスに、、姫治が正面へ。シュートを打ちますが、菊池がセーブ。
試合はタイムアップとなり、6-0。2015年以来、8年ぶりの新人戦優勝を決めました。
このあと、午後5時から行われた神奈川県クラブユースリーグ1部のAブロック首位の横浜FCユースとの優勝決定戦で、Bブロック首位のフロンターレは、6-1で勝利。こちらでもフロンターレは優勝を飾りました。
新人戦の決勝では、さまざまなパターンから違うスコアラーにより、6ゴールを決めたフロンターレ。
SBやボランチの選手も流れの中で得点に絡み、全員でゴールを目指し、全員で守っていく姿勢がかたちになりつつある、と強く感じさせられます。
プレミアリーグ開幕まで、１カ月弱。どんなチームになっていくのか、とても楽しみにしています。
前半4-0 後半2-0 計6-0
得点：土屋櫂大、柴田翔太郎、髙橋宗杜、名賀海月、岡田泰輝、加治佐海
フロンターレの先発：16菊池悠斗(ｃ) 2江原叡志 20山中大輝 5土屋櫂大 17柴田翔太郎 25矢越幹都 8名賀海月 22加治佐海 7志村海里 10尾川丈 13髙橋宗杜
交代：江原→4元木湊大 土屋→3髙橋悠斗 名賀→30林駿佑 志村→15中原章雅 尾川→9岡崎寅太郎 高橋宗杜→14岡田泰輝
控え：1濱﨑知康 26齊名優太 27知久陽輝 36藤井漣祐 18八田秀斗
相模原の先発：1渡辺恭平(ｃ) 4渡辺龍矢 2小島佑介 5湯田遥斗 15田邊昂輝 6菊田陽太 13梅田龍馬 3内田岳陽 8岡本莉空 11工藤煌耶 9香川琉季
交代：渡辺龍矢→7塩野仲達 菊田→16姫治航陽 内田→10瀬谷海斗 田邊→18田中陽喜 岡本→19奥田駿和
控え：21田崎将迅 17小籔駿也 22山本空
(文中敬称略)
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