6月22日駒沢補助競技場で行われた関東クラブユース選手権準々決勝。公式戦で7連勝を飾り、全国大会行きの切符も手にした川崎フロンターレU-15生田は、FC東京U-15むさしに0-1で敗れ、この大会を終えることになりました。
試合後に久野智昭監督とキャプテンの全天海に、試合を振り返って感じたこと、また夏の全国大会へ向けて取り組んでいくことなどについて、聞かせてもらいました。
◇この試合の記事は
フロンターレU15生田 – FC東京U15むさし / 日本クラブユース選手権関東予選準々決勝
「もっともっとレベルアップしなければいけないっていう部分が、より僕もこう見えた部分があるので。
そういうところは、僕もそうだし、選手たちも含めてこれからもっと積み上げていかないといけない」久野智昭監督
〇お疲れさまでした。まずは今日の試合、振り返ってみていかがですか?
ミーティングの中では全国大会が決まった中でも、自分たちが勝って成長してきたということを話しながら、今日も勝ちを、こだわってやっていこうっていう話をして。
選手たちは今持っている力を出してくれたのかなっていう印象はありますけど。
むさしに勝つためには、もっともっとレベルアップしなければいけないっていう部分が、より僕もこう見えた部分があるので。
そういうところは、僕もそうだし、選手たちも含めてこれからもっと積み上げていかないといけないという印象があります。
〇今日はちょっとメンバーを入れ替えてきましたけど、それはこの1週間の練習を踏まえてということでしょうか?
もともと力のある選手なので。日頃からチャレンジしてくれている選手たちなので。そこでメンバーを少し変えて、という感じでやってみました。
〇立ち上がりはいい立ち上がりだったと思うんですけど、それについてはどうですか?
ボールを持つ時間は最初は多かったですけど、だんだん自分たちが切り替えのところだったり。セカンドボールでこぼしてしまって。それで相手に有利に運ばれちゃったかなと。その時間も、あの1点も何とか耐えられれば良かったんですけど。でも、そういう試合ってこれからもあると思うので。
それで跳ね返す力をつけていかないといけないという意味では、結果にはつながらなかったですけど、そういう意味でも最初に取られて、どこまでできるかなというのは見ながらやっていましたけど。
〇また、これから全国大会へ向けてどういったことを練習などで積み重ねていきますか?
選手たちには今週映像で、話をしながら。ボールを持つパワーも少しずつ出てきたので。自分たちがやらなきゃいけないというところでは、攻撃のところではもっとクロスから点を取れる。あとはミドルシュート。この二つはもっともっとできるんじゃないか、という話はしました。
あとは、強度のところは引き続きやっていけたら、と思います。
〇全国大会は(グループステージが)3連戦でけっこう厳しい日程だと思うんですけど、それを戦い抜いてトーナメントに行くためには何が必要だと思いますか?
連戦のところでやはり同じパフォーマンスではできないので。選手の層の厚さというのは絶対に必要になってくるので。
去年も含めてそうですけど。誰が出ても遜色ないような力をつけなきゃいけないなっていう思いはあります。
〇今日もサポーターの人が来ていました。そういったサポーターの方にメッセージなどをいただけますか?
いつもあたたかい応援ありがとうございます。やっぱりフロンターレらしいサッカーで勝てるのが一番なので。
そこは突き詰めながらも、最後まであきらめないという部分はこれからやっていかなければいけない部分のひとつなので。
そこに向けて、応援していただけたらと思います。
「今日負けてよかったというようにするためには、僕たち自身が変わらなければいけない」FW10 全天海
〇お疲れさまでした。今日の試合を振り返ってみていかがですか?
今日は全国大会を決めて、次につなげようという試合だったので、立ち上がりから全員で相手を圧倒して、やっていこうっていう話はしていたんですけど。
僕とかもそうなんですけど、ボールの取りこぼしが多くて。攻撃のところでは前に運んだときの崩しとかがうまくいかなくて。課題が明確になったっていう試合でした。
〇立ち上がりはけして悪いものではなかったと思うんですけど、だんだん流れがFC東京むさしに行ってしまって。ピッチではどういったことが起きていたんでしょうか?
僕たちは守備のところから、前から行こうっていう話はしていたんですけど。ひとりひとりのずれをうまく修正できなくて。
1対1の対応も弱くなってしまっていたので。全体的に押されていたのかなと思います。
あとは攻撃のところでは、フロンターレらしいサッカーをするために、つなごうっていう話をしていたんですけど、相手の圧にけっこう押し込まれてしまって。
蹴ったあとのサポートだったりとか、ボランチ同士のかかわりの後の僕たちのサポートとかがうまくできなかったという感じでした。
〇全国大会に向けて課題も明確になって、これからどういったことを変えていこうというものはありますか?
今日負けてよかったというようにするためには、僕たち自身が変わらなければいけないと思うし。
僕たちの課題はフィジカルのある相手に対して、うまく対応できないことや攻撃が1点決まらないと、立て続けに決めることができないというのが課題としてあるので。
このあとの関東リーグだったり練習試合、練習もけっこう入ってくると思うので。そこを修正して、全国大会に向けて突き詰めていきたいと思います。
〇自分自身はこういったものを変えていこうというものはありますか?
今日の試合では僕がCBに封じ込まれてしまったり、自分らしさを発揮できずに交代してしまって、すごい悔しい思いもしたので。
次にやるときは、CBは上に行けば行くほどどのチームもスピードがあって。フィジカルがあって強い選手がいっぱいいるので。
僕はもっとドリブルのところとか、あとはゴール前の入ってくるところだったり、守備も今日僕のところでこぼしてしまったシーンが多かったので。
僕の課題というのはけっこういっぱいあるので。この数カ月で自分自身をもっと高めていきたいと思います。
〇全国大会に向けての目標などを教えてもらってもいいですか?
僕たちは立ち上げから優勝というところを目指してやっているので。全員でひとつひとつの、目の前の1試合をしっかり勝ち切るというところを目指して。
全国でも全員が僕たちらしさを出していけたら、と思います。
〇今日もサポーターの人が来ていました。そういったサポーターの方にメッセージなどをいただけますか?
サポーターの応援っていうのは僕たちの力になっていますし。サポーターのひとつひとつの声援が僕たちの走る原動力になるので。
全国大会は、僕たちが優勝を目指して1試合1試合戦っていくので。これからも応援してほしい、と思います。
◇
8月10日から始まる日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会まで1カ月半ほど。
悔しい敗戦の中でも、それを意味のあるものにするためにどうすればいいのか、自分たちの中にその答えを求めようとしています。
春先はなかなかうまくいかなかったところから成長し、全国大会の出場権も手にしたフロンターレU-15生田。
この夏もきっと大きな成長を遂げるのではないか。そう感じさせられるものがあります。
大きな舞台で、どんな試合を見せていくのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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