フロンターレU18 – 尚志高校 / プレミアリーグEAST第9節(監督・選手インタビュー)


6月23日仙台大学サッカーフィールド郡山で行われたプレミアリーグEAST第9節。川崎フロンターレU-18は尚志高校に1-0で勝利。連敗を2で止めました。

試合後に長橋康弘監督、決勝点を決めたDF林駿佑、初先発のMF平塚隼人の2選手に話を聞きました。

 

◇試合の記事はフロンターレU18 – 尚志高校 / プレミアリーグEAST第9節

 

「プレッシャーがあったなかで、よく最後まで選手たちは走ってくれたと思います」

長橋康弘監督

長橋康弘監督

 

〇お疲れ様でした。まずは今日の試合振り返ってみて、いかがですか?

選手たちはとにかく連敗を止めること。本当に気にしていたことだと思います。

アウェイに来て、選手たちもなかなか強気でプレーするっていうことができていなかったのかなというふうに思ったんですけど。

ただ、何せチームの連敗を止めるっていうそこの使命っていうんですかね。そのへんのプレッシャーがあったなかで、よく最後まで選手たちは走ってくれたと思います。

〇今年初めて午前11時キックオフの試合に勝てたということで、それもまた今後に生きてくるのかなと思うんですけど、それについてはいかがですか?

そこの部分でいうと、選手たちはどこか苦手意識というものを持っていると思うんですよね。その部分で、勝てたということはこの先の自信につなげていってほしいなと思います。

 

〇今日は平塚君が先発で。初先発でした。すごいいいプレーをしていたと思うんですけど、それについてはどうですか?

練習から彼の技術っていうのはチームメートも認めるところなので。素晴らしいプレーを今日も発揮してくれたのかな、と思います。

やっぱり練習でやれている選手が試合に出るべきであって。そのへんのところは平塚もやってきたことを思い切り出せたんじゃないかと思います。

〇この1週間、練習の雰囲気などはいかがでしたか?

やはり勝っているときと比べたら、選手たちも自信を失いかけているのかなというところも見受けられたんですけど。

ただ年間通して、勝っていくと選手たちは自信が付きますし。この1勝というのはそういった意味でも大きいのかなと思います。

〇次は青森山田が相手になりますけど、それに向けてどういった準備をしていきますか?

選手たちは去年の悔しさを持っていると思うんですよね。

そこでホームでやれますし。自分たちのサッカーというのを、とにかくどこまでできるか。思い切りチャレンジしてほしいと思います。

〇今日のように平塚君が先発で出たということはほかの選手にも大きな刺激になると思うんですけど。

そうですね。そういう選手が活躍してくれるっていうことがチームの競争に本当に火をつけるといいますか。

そのへんは昔からやっていて本当に感じるところではあるので。今日の平塚の活躍はチーム全体にまたパワーをくれたのかなと思います。

〇今日もたくさんサポーターの方が来てくれましたけど、それはいかがでしたか?

ありがとうございます。昨日新潟戦があってですね、本当に感謝しかないです。

やっぱり内容でもサポーターの方々に応えられるようなサッカーを展開していきたいと思いますので、もっともっとうまくなれるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

 

〇ありがとうございます。まだまだフロンターレが見せたいサッカーはこんなものではないという感じですか?

はい、まさしく。まだできます。

 

 

 

 

「今日一本決められて良かったと思いますし。そこで満足せずに、次、その次と得点重ねていけたらと思います」

DF4 林駿佑

 

林駿佑選手

 

〇お疲れさまでした。まずは得点シーン、振り返ってみていかがですか?

練習で合わせていたところにいいボールが来たので。ハルキ(楠田遥希)がうまく相手をブロックしてくれて。自分がフリーになっていたので。あとは決めるだけでした。

〇ここまでけっこうセットプレーでチャンスはあったと思うんですけど、自分でも決めきれないとか、そういう意識はありました?

前回の横浜FC戦もそうですけど。コーナーキック、フリーキック多いなかで、自分たちCBがそこで決めれば楽になりますし。

今日みたいにそれが決勝点になることもありますけど。何せセットプレーで点が取れることが少なかったので。

今日一本決められて良かったと思いますし。そこで満足せずに、次、その次と得点重ねていけたらと思います。

〇チームは連敗して迎えるという試合でしたけど、練習の雰囲気はいかがでしたか?

厳しい声が飛び交うことは多くなりましたし。緊張感持ったなかで、練習はできていますけど。

そのなかでも、みんなで楽しい雰囲気をつくりながらやるっていうところはできているので。その練習が試合に出るっていうことは絶対だ、と思いますし。

その緊張感持った練習というのは絶対に続けていかなければいけないな、と思います。

 

〇連敗したことでチームが引き締まった部分もある。

はい。引き締まりましたし、1回戦うというところだったりを確認して、確認しながら練習して。試合にもいいかたちで入れたので良かったかなと思います。

〇試合の内容についてはどう受け止めていますか?

正直後半のはじめのほうから、自分のプレーもあまり良くなかったですし。チームとしてもなかなかセカンドボール拾えずに相手の時間帯が増えていくなかで、その中でもゴール前で体を張ってゼロで抑えられたということは評価できると思いますし。でも、やっぱりそこで満足せずに自分たちのやりたいサッカーというのをもっとできるように。

セカンドの反応と、あとは単純な技術のところだったりっていうのをもっと上げていかなければいけないと思います。

〇今年もここまでスタメンで出場を続けていますけど、自分で成長を実感している部分ってありますか?

去年からボランチとCBで出させていただいているなかで、去年は消極的なプレーというか、なかなか自分のプレーを出せないこともあったんですけど。

最近はけっこう運ぶっていうところだったりとか、ロングキックのところはけっこう意識していますし。プレーのなかでうまくいく回数というのは増えていると思います。

あとはヘディングのところはずっと練習してきていて、最近はやっと自分のタイミングというか、空間にいくことが増えているので、そこらへんは成長してきているのかなと思います。

〇次は青森山田が相手になりますけど、それに向けてこういったプレーをしていこうというものはありますか?

力強い相手というのは誰が見てもわかることだと思いますし。球際だったりセカンドだったり、戦うという部分で絶対に負けられない相手だと思いますし。

自分たちが受けるんじゃなくて。自分たちのやりたいサッカーができれば勝利はできるのかなと思っているので。

緊張、物おじをしたりせずに、自分たちのやるべきことを整理して試合には入れればと思います。

〇今日もサポーターがたくさん来ていました。それはどうでした?

やっぱり応援があるというのは、自分たちの力になりますし。苦しい時でもそういう声を聞けば、声を聞くことで自分たちのモチベーションが上がるというところもあるので。

今日なんか、福島という遠いところまで来ていただいて。応援してくれていることはありがたかったですし。それが力になって勝利につながったかなと思います。

〇個人としては得点を決められたことと、無失点で終えられたこと、どちらがうれしいというのはあります?

無失点ですかね。なかなか試合で、前節、前々節から点を決められることが多くて。自分とハルキとナオト(松澤成音)を中心に、バックラインを中心にゴール前で体を張るというところは監督からも言われていましたし。そこで一個無失点で連敗を止められたということは、自分としてもそうですけど、チームとして一番大きいところかなと思います。

 

 

「今あんまりいい状態ではなくて、そこで自分を使ってもらえて率直にうれしい気持ちと、

絶対に何かしてやろうという気持ちでした」

MF28 平塚隼人

 

平塚隼人選手

 

〇お疲れさまでした。今日は初先発ということで自分のプレー、振り返ってみていかがですか?

試合前に監督からも、思いっきりプレーして。前半から体力が、つるぐらいの気持ちでやれと言われたので。

自信を持ってプレーしました。

〇先発って言われたのはいつですか?

金曜日に言われて。そこでも試合前に言われたように、計算せずに、90分出る気持じゃなくて、前半で出しきるくらいの気持ちで行け、と言われました。

〇先発って言われた時にはどういった思いをしました?

そうですね。チームが今あんまりいい状態ではなくて、そこで自分を使ってもらえて率直にうれしい気持ちと、絶対に何かしてやろうという気持ちでした。

〇右サイドにいるだけじゃなくて、中央にも顔を出して、左サイドにもいたりしていい縦パスも出したりしていたと思うんですけど、自分のプレーについてはどう受け止めていますか?

ボランチにすごいプレッシャーが来ていたので。自分がボランチの近くに寄ることで、マークがボランチに行かなくて自分に来たりして。

ボランチの選手がフリーになったりするので。なるべくボランチと近い距離感で、自由に動くようにしました。

〇連敗中はフロンターレのボランチにけっこうプレッシャーが来て、苦しめられた部分があったと思うんですけど、それを助けようという意識も?

そうですね。

〇次も先発の機会があると思うんですけど、今日やってみて足りないなという部分は?

守備の部分で。自分より相手が速い選手の時の対応とか、そういうところが課題なので。守備の練習で、意識上げていって。

相手に負けないようにしていきたいです。

〇個人として開幕前に目標などは立てていたりしました?

どんどんプレミアに絡んでいって、来年自分中心でやれるぐらいの気持ちで。今からどんどん試合に出て、慣れていきたいと思います。

〇何かこう得点を取りたいとかアシストをしたいとかそういった気持ちはありますか?

自分の強みは攻撃で出るので。そこで点とか数字にこだわっていきたいです。

〇青森山田戦に向けて。

自分たちは首位を追う立場なので。     (※フロンターレは暫定で首位に立ったが、勝ち点で並ぶ流通経済大柏が1試合未消化)

日々の練習で高めあっていって。次の試合も勝てるように頑張りたいです。

〇去年はプレミアのピッチに立つことはなかったと思うんですけど、実際にこうやってプレミアのピッチに立ってみて、それはどうですか?

緊張もありますけど、やっぱりすごい雰囲気なのでプレーしているときは楽しいですし。もっと初得点とか。もっとみんなで楽しんで。

〇なるほど、試合後にサポーターと一緒に喜んだりとか? そういった感じですかね。

そうですね。

〇これからまた1週間どんな気持ちで練習に取り組んでいきますか?

今日来ていない選手たちも、すごい競争が激しいので。日々の練習をもっと大切にして。レベルアップしていきたいです。

〇この1週間、練習の雰囲気などはどうでした?

試合に勝てていないっていう部分があるので。監督からの要求もどんどん上がってきて。それに多く応えられるようにみんなで高めあってきました。

〇今日はあれだけサポーターの人が来ていましたけど、それはどうでした?

いや、本当に力になりますし。きついときとか応援があったら、もっと走ろうっていう気持ちになります。すごいうれしかったです。

 

〇では、サポーターの方にメッセージなどをいただけますか?

前期はあと2節あるんですけど、絶対に勝っていいかたちでクラブユースを迎えられるようにしていきたいです。

 

プレミアリーグEASTでは、2022年の第13節流通経済大柏戦(●0-1)、第14節JFAアカデミー福島戦(●0-1)以来の2連敗で迎えた尚志戦。

フロンターレは本当に良く走り、相手がゴールへ迫る中でも、何度も体を張り、戦い抜き、勝利をつかみ取りました。

 

これまでもうまくいかなかった試合をきっかけに、チームが成長したように、今回も「振り返れば、この試合があったから」。

そんな試合になるのではないか。そう感じさせられるものがあります。

 

次節はホームで昨年のチャンピオン、青森山田との一戦。また1週間さまざまなものをトレーニングで積み上げて、昨年悔しい思いもした青森山田を相手にどんな試合を見せるのか。とても楽しみにしています。

 

次節:プレミアリーグEAST第10節 vs 青森山田

6月30日(日)午前11時キックオフ Anker フロンタウン生田  Anker Field

 

(文中敬称略)

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