フロンターレU18 – 鹿島アントラーズユース / プレミアリーグEAST第11節(監督・選手インタビュー)


7月6日、鹿島アントラーズクラブハウスグラウンドで行われたプレミアリーグEAST第11節、鹿島アントラーズユース戦を3-4で終え、プレミアリーグEASTの前半戦を7勝4敗、暫定2位で折り返した川崎フロンターレU-18。

試合後に長橋康弘監督、2ゴールの児玉昌太郎、怪我からの復帰戦となったキャプテンの土屋櫂大に話を聞きました。

 

◇試合の記事はフロンターレU18 – 鹿島アントラーズユース / プレミアリーグEAST第11節

 

 

 

「最後のああいう失点っていうのは今後につながる部分がある。

もう1回、中断といういい機会ではあるので。気持ちを切り替えてやっていかないといけないと思います

長橋康弘監督

 

長橋康弘監督

〇まずは試合の総括をお願いします。

そうですね。選手たちは強度の高いアントラーズを相手によく頑張ってくれたと思います。

もっともっとクラブユース、全国大会に向けて、このゲームを受けて、うまくならないといけないというところが、やっぱりこの試合を通して見えたところもあったし、そのへんのところは今日の反省を生かして、全国大会に向けてつくっていきたいと思います。

本当は勝ちたかったですけど。悔しい敗戦です。


〇先制されて追いついて、逆転して。そのあとまた逆転されて、そして追いついて。チャンスもあって。選手たちは下を向かずによくやっていたと思うんですけど、それについてはどうですか?

相手がリードした時でも、自分たちが崩れずに食らいついていくのは本当に今年の良さで。そのへんの部分はしっかり見えたところかな、と。

特に、向こうがリードした場面でも、児玉の点で追いついたんですよね。ああいうような場面でも絶対にあきらめないという姿勢が出ていましたし。

そういう部分というのは次につなげていける部分なのかなというふうに思いますね。


〇先制されても、慌てることはなくある程度、自分たちのサッカーができていたのかなと思うんですけど、それはどうでしょう?

そうですね。自分たちのサッカーをもっとやれるようにしたいな、というのと、さらに失点の部分で残念な部分はありましたけど。

じゃあ、決められるときに決められたら、このゲームはどうなったんだろう、と考えたときに、フロンターレらしくああいう部分をもっともっと点を取れるようにしていきたいっていうところはもっともっと突き詰めていきたなというところではありますね。

ただ、最後のああいう失点っていうのは今後につながる部分があるので。もう1回、中断といういい機会ではあるので。そのへんのところを気持ちを切り替えてやっていかないといけないと思います。


〇前期は7勝4敗という成績で終えましたけど、この成績については?

優勝を狙える位置にいますので。けして悪いわけではないと思います。ただ、やはり振り返ると、どういうチームに負けているかと考えたときに、反省しなければいけないところはあるので。後期に向けて、クラブユースの全国大会を挟むんですけど、そこをしっかり整理して、チームとして積み上げていければ十分、優勝を狙える位置ではあるので。

そのへんのところはやっていきたいと思います。


〇クラブユースは(グループリーグが)鳥栖と神戸と、秋田という組み合わせになりましたけど、それはどう受け止めていますか?

全国大会なので、どのリーグに入っても厳しい戦いになるとは思うんですけど、言ったら選手たちもああいう相手の中で1位しか抜けられないので。

そのへんのところはしっかりチャンピオンと言える相手であると思いますので。思いっきり自分たちの力をぶつけてほしいと思います。


〇今日は前半で関君が下がって、後半から児玉君がSBに入って、そして点も決めたりしましたけど、それについては?

ノリ(関德晴)については、痛みがあっての交代だったんですけど。それに代わった児玉も非常によくやってくれたと思いますので。

そのへんのところもプラスになる材料なのかな、と思います。

〇今日もたくさんサポーターの方々が来ていましたけど、その方々にメッセージなどをいただけますか?

勝利を届けたかったです。せめて勝ち点1、届けたかったんですけど。ちょっと残念なゲームにしてしまいました。

全国大会がこれから始まるなかで、まだ少しですけど、期間がありますので。フロンターレらしいサッカーというのを追い求めてですね。

また内容と結果にこだわりながら、頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。


〇また、U-18の話とは変わりますけど、高井君が五輪の代表に選ばれました。それについてはどう受け止めていますか?

本当にうれしいことで。アカデミーから出た選手で、本当に目標になるような活躍を、思いっきりしてほしいなと思いますし。

また選手たちも高井に続けるように、頑張ってほしいなと思います。応援しています。


 

児玉昌太郎選手

 

〇今日の試合について

いつも自分たちの課題である入り、というところで、なかなか自分たちのサッカーができなくて。結果としてエンジンかかるのが遅くて。

最終的にやられてしまったのかなという印象です。


〇その中でも、下を向かず、自分たちのサッカーをできていた時間も多かったのかなと思うんですけど、それについてはどうですか?

そうですね。自分たちでやれるっていう声掛けが全体的に、途中からあって。そういうところから自分たちのサッカーをやろうという意識があったのかな、と思います。


〇今日は二つゴールを決めましたけど、まず1点目について振り返ってもらってもいいですか?

1点目ですか?

〇はい。

柴田からのクロスというのが、前節、青森山田戦でけっこうあって。自分の入るタイミングも含めて合わなくて、ちょっと決めきれないところがあったので。

今日はもっと、柴田の上げるタイミングで自分が入っていこうというのを1週間意識していたので。それが結果につながって良かったのかなと思います。

〇確かに青森山田戦もああいう感じでチャンスをつくっていましたもんね。

はい。

〇では2点目について振り返ってもらってもいいですか?

奥田が自分にいいボールをくれたんですけど。その前から自分に来るというのが、なんとなく感覚的にあって。

来た瞬間に、自分の世界に入れたというか、「自分で振ってやろう」っていうそういうゾーンに入れたので。しっかり決めきれて良かったかな、と思います。

〇前期11試合すべてスタメンで出ることができましたけど、自分のプレーについて、ここまでどうですか?

そうですね、全試合満足できるような内容ではなくて、もちろん課題もいっぱいあったので。そこはクラブユースに向けて、徹底的に練習して、クラブユースで頂点取れるように頑張りたいと思います。

〇今日は途中から左SBをやりましたけど、それについては? 違和感なくやれましたか?
ノリがアクシデントというか、ノリが途中でやれなくなったので。ノリ自身も多分悔しい思いがあったと思うんですけど、そこはしっかりノリのぶんも頑張ってやろうっていう気持ちで、左SBですけど、できたと思います。


〇左SBでもああして点を取れたということは今後にもつながっていくのかなと思うんですけど、それはいかがでしょう?
そうですね。左サイドハーフのときだけではなく、左SBでも点を取れるというのは、自分にとってプラスの材料だと思うので。

そこは良かったのかなと思います。


〇これからクラブユースに向けて、自分のプレーで突き詰めていきたいものってありますか?
そうですね。今日は2得点に絡むことができたんですけど、そういうのを全試合できるように。左サイドで自分が持った時には「なんかやられるぞ」っていう、そういうような雰囲気ができるように、徹底的に自分のストロングを生かしたいと思います。

〇クラブユースは優勝を目指す大会だと思うんですけど、そうしたなかで、こうしたプレーをやりたいというものは?

予選では(プレミアリーグ)WESTのチームとやることが多くて。また新しい相手なんですけど、どんな相手でも自分の武器というのは通用するんだぞというのを見せたいと思います。


〇今日もたくさんサポーターの方が来ていました。サポーターの方にメッセージなどをいただけますか?

遠くまで足を運んでいただいて、勝ちきることができなくて本当に申し訳ないと思っていますし、クラブユースが始まるので、そこは絶対に笑って終われるようにしたいと思います。応援よろしくお願いします。

 

 

「もっともっとチームの力になれるように自分を見つめ直していかないといけないなと今日の試合でも感じたので。

もっとクラブユースに向けてやっていきたいです」

DF5 土屋櫂大

 

土屋櫂大選手

 

〇しばらくぶりの試合ということで。まずは今日の試合を振り返ってもらってもいいですか?

そうですね。最初から時間制限がある中でのプレーというのは、自分自身分かっていたので。その中で結果がどうあれ、自分自身でやるべきことをやろうと思って、今日はピッチに入りました。

〇いつごろからボールを蹴れるというか、合流という状況になりました?

今週の火曜から制限なしでプレーできるようになっています。


〇練習中にけがをしたという話だったと思うんですけど、出られない間、キャプテンとして、チームにやってきたことって何かありますか?

自分が怪我をしてしまった中で、まず自分の、チームに迷惑かけている中で、自分がやるべきことをしっかりと、復帰に向けてやろうと思っていましたし。

チームとしては1試合1試合の振り返り。試合映像も見ましたし。

そういうところで声をかけられるところは、監督のような声をかけることは難しいですけど、個人的に同じポジションだったり、自分の伝えられることはチームに還元しようと思って、そういったところはコミュニケーションをとって、やってきました。


〇出られない間、チームのことをどう見ていました?

そうですね、クラブユースもチームのみんなに、全国を決めてもらいましたし。

そういった中では、本当に自分がいなくても、本当に「強いチームだ」と思って見ていたので。特に不安とかも全くなく。

そういった結果がある中で、自分の中で不安とか焦りとかありましたけど。やるべきことをやってきたので、少し早く復帰できたのかなと思います。


〇今日は追いかける状況での復帰で、前線に入りましたけど、前線でどういったことを考えてプレーしました?

まずは自分の特長である空中戦というところで、もう一人の恩田をどうやって生かそうか。自分が競って、恩田につなげられるように自分ができることをすべてやろうと思って今日は入りました。

〇残念ながら負けてしまいましたけど、下を向くことなくフロンターレらしいサッカーもできていたと思いますし。実際にゴールも取って逆転まで持っていって。そういったことってこれまでなかったことなんじゃないかと思うんですけど、それについてはどうですか?

今日も失点してしまって。追いついて逆転して、追いつかれて逆転されて追いつくことができたんですけど。最後のワンプレーということが分かっていた中で、ピッチの中でもっと、チーム全員ですけど、もっとその中でも自分が中心となって、声をかけて、最後命がけでも守り抜こうという、声が少し足りなかったのかなと、少し自分を見直さないといけないのかなと思っています。

〇これで前期は7勝4敗で終えましたけど、それについてはいかがですか?

正直な話、去年に比べたら負けの試合が多いと感じていますけど、そのぶん引き分けの試合とかもないので。まだまだ優勝全然あると思っていますし。

後期に向けて、まずはクラブユースですけど、クラブユース含めて、後期に向けて、最後、プレミアファイナル優勝できるように、この夏、またチーム全体で一から見直して。クラブユースに向けてやっていければなと思っています。


〇クラブユースは神戸と鳥栖と秋田と同じ組に入りましたけど、それについてはどう受け止めていますか?

そうですね、相手どうこうというよりも、どの相手が来ても自分たちのサッカーをするだけなので。自信はありますし。優勝する自信もあるので。

そこはチーム全員で、今まで経験したことのない日本一というのをこの代で最後達成していけたらなと思います。


〇土屋君はクラブユースの時にはプレーは全力でできそうな感じですか?

そうですね、クラブユースはもう完璧にできると思うので。もっともっとチームの力になれるように自分を見つめ直していかないといけないなと今日の試合でも感じたので。

もっとクラブユースに向けてやっていきたいです。


〇今日もサポーターの方がたくさん来ていました。サポーターの方にメッセージなどをいただけますか?

遠い茨城まで足を運んでくれたサポーターに、目の前で勝利を届けられなかったっていうのが一番悔しいですけど、まだ自分たち優勝あきらめていないですし。

これからクラブユースも含めて、全然自分たちが勝てる、いい試合ができるっていう自信はあるので、これからも応援よろしくお願いします。

 

 

 

悔しい敗戦となった鹿島アントラーズユース戦。それでも、フロンターレU-18は必死に前に向こうとしています。

この日の試合を勝つために何が足りなかったのか。目指すサッカーをするためには、何が必要なのか。さまざまなものを見つめ直して、Anker フロンタウン生田でのトレーニングを経て、日本クラブユース選手権へ臨むはずです。

フロンターレにとっては、タイトルを目指す大会。どんな試合を積み重ねていくのか。とても楽しみにしています。

 

次戦:日本クラブユース選手権グループステージ第1戦 vs ヴィッセル神戸U-18

7月22日(月) 午後7時キックオフ ロード宮城総合運動場陸上競技場

 

(文中敬称略)

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