12月18日岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウで行われた全日本大学サッカー選手権大会決勝ラウンド、グループステージ第3節、東洋大 vs 日本大。
日本大は川崎フロンターレU-18出身、日本大のMF田中慶汰が先発。トップ下、ボランチとしてプレーし、フル出場しました。
日本大は、終了間際にMF関日向多のゴールが決まり、東洋大に勝利。このあとの常葉大 vs 関西大で関西大が勝利したことで、グループステージを2位で終え、ノックアウトステージへの進出を決めました。
試合後に田中慶汰に話を聞きました。
試合の記事は◇東洋大 – 日本大 / 全日本大学サッカー選手権決勝ラウンドグループステージ第3節
〇お疲れ様です。まずは試合を振り返ってみてどうですか? 今日は多分勝たなければいけない試合だったと思うんですけど。
そうですね。第1戦目落としてしまって。関大に勝って、今日2試合目関大と常葉がある中で、「まずは1試合目で勝たないと」というプレッシャーがあったんですけど。
その気持ちが出たゲームかな、と思います。
〇今年はポジションとしてはシャドー? トップ下?
トップ下で途中からボランチという感じで。
〇どうですか、やってみて。
そうですね、正直ボランチのほうがボールいっぱい触れるので。縦パスとか差せますし。
自分としてはやっていて楽しいところもあるんですけど。
シャドーだったらボランチよりも前の位置でのプレーになるので、よりゴールに直結するというか、ゴールとかアシストとかそういうところは、ボランチよりかかわれるのかな、と思うので、
どっちも、いいところと悪いところがありながら、やっているという感じです。
〇日大、だいぶつなぐサッカーをしていて、前半もけっこう下りてきて、組み立てにかかわるような場面もあって。
ボールを触って、リズムをつくるという役割がトップ下にはあるので。
つくりながらも背後に抜けたりとか。そういう、自由と言ったらあれですけど。いろんなところに顔を出して、運動量を出していくことが求められているので。
〇3年目で自分のこういうところが成長したなっていうところはありますか?
そうですね、去年からトップ下とシャドーをやるようになって。フロンターレ時代にはなかった背後に抜ける動きとか。
間で受けるところは継続して、そうですけど。守備のスイッチだったりハードワークはすごい成長できたかなと思います。
〇フロンターレ時代は左SBだったじゃないですか。やっぱり、違いますか?
景色がまずは違うので。サイドバックだったら見えるところが限定されていたり、相手のプレッシャーが来る角度というのも限定されるんですけど。
ボランチとかトップ下だと360度、どこからでも来ますし。そういうところでは、より大変だったというか、相手見ながらやんないといけないという、そういう意識は常にあります。
〇今年、関東リーグ、1年間出続けていたと思うんですけど、どうでした? 振り返ってみて。
自分としては出れたんですけど、正直苦しかったシーズンであって。その苦しかったところは結果のところだったり。得点、アシストがまずは足りなかったというところ。
もう1個は、チームとして去年よりも順位が下がってしまった (昨年は4位、今年は6位) というところ。
自分が試合に多く関わらせていただいたぶん、チームの結果というのをまず第一に考えないといけないですし。
そのなかで、個人の結果というのを大事にしないといけないので。どっちも足りなかったかな、と。ちょっと悔しいシーズンになったと思いました。
〇インカレはそういったものを晴らす絶好のチャンスなのかなと思うんですけど、この後の結果次第ですけど、上に行く可能性は高いと思うんですけど 、そこではどういったものを見せたいですか?
まずチームとしては、このグループステージを突破することで去年よりいい、高い順位 (昨年は2回戦で敗退しベスト16) というところで。
もっとレベルが高くなってくるなかで、自分としては、得点とかアシストというところはこの1年間こだわってきたことなので。
そこをしっかり追求して、数字として残せるようにやっていきたいと思います。
〇来年はいよいよ4年目のシーズンになりますけど、どういった年にしたいですか?
来年は最上級生の4年生であって、チームとして、チームの立ち位置的に中心としてやらないといけないですし。
そのなかで、ゴールだったりアシストだったり目に見える結果を残して、プロに行きたいと思います。
〇フロンターレのサポーターはけっこう日大の試合を見に行っていますよね。
はい、来てくれています。
〇そういったフロンターレのサポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?
いつもありがとうございます。フロンターレを卒業したなかでも、こういって大学に、ホームの試合とか、足を多く運んでいただいて。
試合後には差し入れもしていただいて、すごい励みになっているので、まずはこのインカレで、いい報告をできるように。
来年、ラスト、大学のラストシーズン、いいかたちで次に進めるようにしっかり頑張るので、応援お願いします。
◇
多くの試合に出場し続け、成長を実感するとところもあった一方、自身の残した数字も、チームの結果も思うようなものではなく、けして満足のいくものではなかったシーズンだった、という田中慶汰。
最上級生として迎える来季は、今年残すことのできなかったチームの結果、自身の得点やアシストの両方を追い求め、そしてプロへ行く道を思い描いています。
12月22日に行われる準々決勝では、北信越大学サッカーリーグの優勝チーム、新潟医療福祉大戦との試合に臨む日本大。
全国でも屈指の強豪との試合で、チームの勝利に結びつくようなプレーをピッチで体現することができますように。活躍をとても楽しみにしてます。
(文中敬称略)
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